高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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土地に密着した生活

Posted on: 火曜日, 11月 16th, 2010 in: クリニックより

 日本は、本来土地と生活してきました。農耕民族だったので、土地を大事にして、そこに定着して生活をしていました。結婚とういう方法も、昔は男性が女性の家を夜這いする通い婚だったそうです。複数の男性だった可能性もあり、生まれた子供は、女性のもとで地域の子供として育てられたそうです。

 日本が、核家族になってきたのは、昭和に入ってからでしょう。万国博覧会のころにアパートができだしたと聞いています。家系を重視してきた生活から、核家族での生活を求めだし、土地から人が離れ出しました。ベビーブームが起こり人口も増え、核家族での生活が正しかったかに見えたのだと思います。

 でも、核家族になり日本のいろんな伝統が失われてきました。欧米の大陸にすむ人の多くは、狩猟民族です。狩りをするためには、住む場所も転々としなければならなかったわけで、少人数の家族で移動していたと思います。そういった生活の中で、いろんな家族でのルールもできていたと思います。それを学ばずに、核家族だけ取り入れてしまった日本は、正しかったのでしょうか?

 睡眠時無呼吸症候群という病気があります。その勉強会の時に興味ある話を聞きました。日本では、”温泉に行ったときに、友人に指摘された”などと表現して受診してくるようです。欧米では、奥さんが状況を事細かに説明します。どこが違うのかというと、日本ではいびきなどの問題が出れば、寝室を別にしていることが多いのです。欧米ではそれはあり得ません。ベットはダブルにして、一緒に眠るのが当たり前だそうです。

 その違いが何かと考えてみると、狩猟民族と通い婚だった民族の違いのような気がします。狩猟民族は、いつ的に襲われるかもしれないから、必ず一緒に眠っていたのでしょう。農耕民族ではそういった不安がなかったから、一人でゆっくり眠る法を選択するのだと思います。

 現在の日本では、結婚しない若者と、年をとっても一人で暮らす方が増え、家族がいても同居しない老人も増えています。家族といて気を使うより一人でいるほうがましだと考えているのだと思います。救急の現場にいるとそれがひしひしと伝わってきます。一人暮らしだから不安で仕方ないと、ちょっとしたことで救急車を呼ぶ人がいます。ところが、家族が状況の説明を聞きに来られるんです。近くに住んでいるわけですよね。”そんなに心配なら、娘さんと暮らしてはどうですか?”と言っても、いろんな理由をつけて、それはできないと言われます。

 老健施設などが充実しだして、家族がいても入所されている方も多くなりました。ある高級なマンションから運ばれた方は、脳梗塞を起こしていたのですが、何年も前から喋ったことがないと家族がおっしゃってました。しゃべれるはずなのにしゃべらずに、食事だけはしっかり取っていたようです。2週間ほどの入院でしたが、毎日話しかけてみました。知らん顔して食事をとっておられたのですが、退院が近づいたころ、いつものように話しかけてみると”ごはん”と発語があったのです。

 しゃべるということは大事なことです。一人で暮らす人が増えたことと、ペットブームは何か関係があるのかもしれません。みなペットに話しかけていますから。施設が充実しだして、本当に熱心な介護士さんたちが面倒を見てくれるようになって、ご老人達の笑顔も増えてきたように感じます。でも、これが成功だとは思えなくなっています。家族が頻回にお見舞いに来る方と、ほとんど来られない方では、リハビリの進み具合も全く違うのです。

 本当に、今のままでいいのだろうか?そういう疑問を持ちながら、まだ解決策が思いつかないでいます。

事務長がジオンを受けてきました

Posted on: 月曜日, 11月 15th, 2010 in: クリニックより

 事務長が1カ月ほど前に、予防会大阪病院の中嶋先生にジオンを打ってもらってきました。中嶋先生は、最近ジオン治療の認可を取ったので予防会大阪病院でもジオンの治療を始めました。予防会のほうでは、入院でジオン治療を始めたのですが、私の意見を取り入れて、日帰りですることになりました。事務長は、その最初の症例になりました。

 私が習った当初は、当日の入浴は禁止でしたが、肛門内に注射をするのであれば、入浴してもいいはずと思い、製薬会社に問い合わせたところ、他の先生がどうされているか意見を聞いてきていただけて、入浴は構わないということになりました。治療後の抗生物質と坐薬についても疑問がありました。ジオン注射によって、痔に炎症を起こさせて、かためてしまうわけなので、炎症を取る抗生物質は必要ないかもしれないと思っていました。また、坐薬についても、注射後の腫れが、さほどひどくなければ、必要ないかもしれない。

 当日のアルコール禁については、製薬会社に調べてもらっても、3日間は止めているとか、当日だけ止めているという意見でした。確かにアルコールを飲めば血流が良くなって、腫れがひどくなる可能性はあります。でも、少量なら循環が良くなって、腫れが引くのではないかと考えました。

 中嶋先生と相談して、今までの常識を全部やめてみることにしました。当前、事務長本人にも了解してもらいました。注射を打った日は、違和感があったようですが、翌日には消えて、診察時も問題がなかったようです。その後も、今までの不快感が消えているようです。痔は、良性の病気なので、根治は必要ありません。本人が抱く不快感がなくなれば、治療は成功なのです。1ヶ月目の診察は、まだ終わっていませんが、おそらく治療は成功ですね。

  ちなみに、一番大事なのは術後ではなくて術前かもしれないということになりました。当日の朝は仕事は休んで、通常どうり排便しておいたほうがいいだろうということです。なので、当日一日は仕事を休んでもらったほうがいいですね。

明日は父の13回忌の法要です

Posted on: 日曜日, 11月 14th, 2010 in: クリニックより

 現在、わたしは医者としては5か所の仕事を掛け持ちして、会社を一つ持って、一つの会社の非常勤社員もしています。クリニックを休みの日に開けることにしたので、勉強などのために月曜日だけを休みにしています。

 明日は、私の父の13回忌の法要を、3人でする予定にしています。こういった行事も、生きているものの自己満足です。どういう形でも、やるということに意味があると思っています。亡くなった人は、なにも言うことができませんが、こういった行事を通じて、残してきた人たちに何かを伝えようとしています。行事に集まることで、なくなりかけていた縁が再開したり、つながっていた縁が切れることもあるかもしれません。でも、それも意味があるのだと思います。

 世界中が、12か月で一年を終えます。何事も、次の年に持ち越さないように年内に片付けていくのだと思います。12か月で区切るのは、単に地球の自転の影響だと思いますが、そういったことも人の体に大きな影響を与えている気がします。いろんなことをリセットして、また気を取り直してやり始める。そうできるように、地球自体が回ってくれているのかもしれません。

 人間も哺乳動物の一種です。知能を持ったからといって、動物には変わりないんです。知識を間違って使ったために、いろんな病気ができたのだと思います。病気を治すことは、薬などに頼ることではなく、自分の体が発しているアラームに気付くことだと思っています。外に注意を向けてきた時代から、自分自身の中に注意を向けていく時代に変わっていかないとなりません。

 物事には、すべて意味があります。長い歴史の中で受け継がれてきたことには、必ず意味があるはずです。そういったことに気付いてほしいと思い、クリニックをぼちぼちとやっています。

勉強会の報告

Posted on: 土曜日, 11月 13th, 2010 in: クリニックより

 昨日は、10名の方に集まっていただき、最新の乳がん検査、治療について勉強しました。乳がんは最近とかくテレビでも取り上げられるので、関心のある方が多いかなと思っていましたが、乳がん治療が終わった方は聞いても仕方ないだろうし、乳がんの心配をしていない方は、関心もないのだとわかりました。昨日は、知人が乳がんになった方が二人お見えになり、熱心に先生に質問されていました。身内なら、主治医に直接聞くことができるのでしょうが、知人であればそれができないから、余計に心配なのだと思いました。

 私のところにも、いろんな相談がメールで寄せられます。多くは身内のこと、たまに自分の病気の相談(以外と医師が多いのです)、一番多いのは、友人のことです。友人の相談のほうが、熱心だと思うことがあります。私は、自分でわからないことは、友人で専門にしている人に相談して、返答するようにしていますが、そこに問題が発生してきます。

 医療というのは、情報を与えることが仕事です。それに対して、対価をもらおうと思えば、診療を受けていただかないとならないのです。それも、本人じゃないと診療にはなりません。そういったことを改善するために、セカンドオピーニオン外来が、自費で行われるようになりました。自費にすることで、本人以外でも話を聞くことができます。メールでは、十分な情報が得られないため、間違った判断を伝えてしまうこともあるかもしれません。

 是非、セカンドオピーニオンで、話を聞きたいと言って医療機関をおとづれて見てください。友人のことであれば、大きな施設は難しいかもしれませんが、ご近所の開業医の先生なら、熱心に話を聞いてくれると思います。そして、その際は、自費でお支払いください。弁護士への相談も、1時間5000円はかかるものです。医療が保険診療で行われてきたため、自費での支払いの習慣がなかったと思います。しかし、これからは自費での診療もどんどん増えていく時代だと思います。医療費の崩壊は、みんなで食い止めていかないとならないからです。

 当クリニックでは、保険診療も一人に30分かけています。セカンドオピーニオンも同様に一人30分で予約枠を設けています。料金は、30分で5000円にしています。ご家族、ご友人の相談は、セカンドオピーニオンのほうで受け付けております。是非、気楽に相談におとづれて見てください。

フランコの演奏

Posted on: 金曜日, 11月 12th, 2010 in: クリニックより

 ニュージーランドから来るミュージシャンのフランコの演奏が、予防会大阪病院でさせてもらえることになりました。1月13日木曜日の午後になりそうです。外来通院中の患者さんにも聞いてもらえるように、玄関での演奏と、病棟で動ける患者さんを集めての演奏、病室で寝たままの患者さんにも聞いてもらえるように、移動しながらの演奏もいいかもしれません。

 看護師長さんがとても良い方で、演奏のことをとても楽しみにしてくれていました。以前から、そういったイベントを時々されていたようです。音楽を聴くことで、患者さんたちの顔がほころぶのが楽しいようです。音楽というものは、民族を超えて言葉とは別の共通の言語のように使われています。リズムが、人間の心拍数に近いほど、気分が落ち着くようですし、心拍数が高い時に近づくと気分が盛り上がるようです。

 変拍子になると、不安感が襲ってきます。そういったものをうまく使って、アーティストというのは、何かを表現しているのだと思います。歌詞の意味がわからなくても、物悲しくなってきたり、がんぼろうと思えるようになってきたり、安心して眠たくなってきたりする効果があります。そういったことが、音楽療法に応用されているようです。

 でも、日本では料金を払って音楽を聴くという習慣があまりありません。プロのミュージシャンには、コンサートなどで、高額の料金を払っても、それ以外の人には、ボランティアで当たり前だとする習慣があります。

 海外では、高校生のバンドであっても、パーティで演奏すれば、いくらかのお金が支払われます。海外の人からすると、日本が音楽がボランティアになってる環境が理解しずらいようです。”演奏するのに、お金がもらえないの?”よくそんな事を聞かれます。おそらく、日本では音楽で生活していない人には、”聞いてやった”という感覚なのでしょう。海外の人は、音楽で楽しんでもらったのだから対価を支払ってもらって当たり前だと思っています。

 そういった、音楽に対する考え方も、変えていってほしい、そう思ってフランコたちを呼んで、いろんなところで演奏してもらうことにしました。予防会大阪病院では、患者さんに元気になってほしいので、ボランティアでしてもらうのですが、クリニックでは、ワンコインコンサートにしようと思っています。他に南森町のシカゴロックでの演奏も決まっています。いろんな場所で、彼らの素晴らしい音楽を聴いてもらいたいので、演奏できる場所を探しています。

 日本にアイヌ族がいたように、ニュージーランドにもマオリ族がいました。後から入ってきた民族が、先住民族を迫害するという歴史が繰り返されてきました。現在のニュージーランドでは、マオリ族はとても大事にされていますが、過去の歴史の中に、悲しい出来事があったのかもしれません。フランコの曲には、どことなく悲しみの感情を感じます。ニュージーランド人は、自国の国民を本当に大事にしています。

 ニュージーランドの医師免許は、自国の国民にしか出さないそうです。アメリカも、表面上は外国人の医師国家試験の受験を許可していますが、実際にはほとんど認可しないようになってきているそうです。自国の医者の数が十分だから、海外からの医者を受け入れる必要がなくなってきたからだそうです。日本では、どの国の人でも医師国家試験を受けることができるようです。日本語が難しいから、他国の人が受けても通らないと思っているのかもしれません。しかし、私の知り合いに、韓国の医師免許を持っていて、日本の医師免許も取って日本で診療をしていた先生がいます。何年かは日本でちゃんとした診療を行っておられました。しかし、結果的には、自国に戻られたようです。

 日本の医師不足は、数ではなくて質に変わってきていると思います。国はそのことにまだ気づいておらず、数を増やすことにしたようです。でも、医師免許を取った人に、誰がちゃんとした教育をするのでしょうか?教育できる医者を育てる義務もあるのではないかと思っています。研修医制度の崩壊、医局制度の崩壊、政策が変わるたびに何かを変えられています。そのたびに、進路変更を余儀なくさせられている医療の現場は、日々人の命との戦いです。そういったことを、ちゃんと理解してもらえるようになればいいなと思います。

バイクでお越しの方は

Posted on: 木曜日, 11月 11th, 2010 in: クリニックより

 クリニックから、商店街に向かっていくとラウンドワンがります。そこの駐車場は、単車を扱っていますので、そちらに止めてください。クリニックへはなるべく徒歩でお越しください。自転車を止める場所も、近くには少ないと思います。駐禁の取り締まりのきつい地域ですし、業務用のトラックなどが行き来します。なるべく、地下鉄などの公共の交通機関をお使いください。

勉強会の参加者募集中です

Posted on: 水曜日, 11月 10th, 2010 in: クリニックより

 金曜日の14-16時、クリニックの待合で乳がんの勉強会をしています。講師の先生は、もともと肝臓がんの治療で、ラジオ波という、がんを焼いてしまう方法をやっておられました。ある時、乳がんの患者さんから、なんとか切らないですむ方法はないでしょうかと相談されたそうです。それで、誰もしたことがない方法を始められたようです。女性にとって乳房を切られるということは予想外にショックな出来事です。私も、乳房温存手術が始まりだした当時に、約1000人の方にアンケート調査を行いました。4か所の病院の協力を得て、乳がんになったことがない、パラメディカルの方にアンケート調査に協力していただきました。その結果は、子宮を取られるより、乳房を取られるほうが嫌だというもので、乳房がなくなることと、命の危険とどちらを選択するかという質問には、子供がまだ小さい人だけが、命を選択して、それ以外の方は、乳房のほうが大事だという結果になりました。

 乳房がなくなったらどうなるかは、イメージできることだと思います。でも、命がなくなるということはイメージが付きにくいことも影響していると思います。でも、やはり、女性としての外観を重要視したい気持ちはよくわかります。乳がんの手術を受けた方は、温泉に行かなくなります。そのため、患者の会などで、温泉旅館を借り切って乳がんの手術を受けた方たちだけで入浴する模様氏もされています。実際、スーパー銭湯などで、乳房がない人を見たことがありますか?おなかに傷がある人は、多く見かけますが、乳がんが増えてきているのに、手術の痕を持っている人は見かけることがありません。

 また、乳がんの手術を受けた方の離婚率が高いことはご存知でしょうか?傷口はご主人には見せていないとおっしゃる方も多いですが、自分でも見たことがないとおっしゃる方も多くいます。主治医にしか傷口は見せない、その気持ちもわかりますね。でも、そういったことが、徐々に夫婦間の溝になっていき、離婚につながるのかもしれません。せっかく命を助けても、生活が破たんするのでは何の意味があるのでしょうか?

 乳がんにかかった人のアンケート調査も行ったことがあります。手術後1年くらいでうつ状態になる方が多い結果になりました。乳がんはほかのがんと違って、長期間再発の心配があります。人によっては、5年間内服を続けなければならない方もあり、内服が続く限り、乳がんになったことを忘れることはありません。でも、周りの人は、半年もたてば乳がんのことは忘れてしまうようです。元気にしているので、何もなかったと思ってしまうのでしょうね。本人がいつまでも不安になっていることを、周りが気づかなくなったころに、うつ状態になってしまうのです。

 がんになったことも意味がありますと私は患者さんにお話ししています。そうなったことで、改めて自分の体のことにきずかうようになり、身内の優しさを知り、逆に冷たさも知り、生きるということが何のためなのかを考える機会だと思っています。人間は必ず何かが原因で死にます。何で死ぬのかだけは、自分では選択できません。でも、その時を迎えるまでの人生は自分で選択できるのです。医者任せにする時代は終わったと思います。自分で納得のいく選択をしてもらうためには、いろんなことを知っていなければなりません。今回の勉強会は、そういった思いで設定しました。

 主婦が自宅に戻って夕食を作れる時間と考えて、金曜日の午後にしました。早めに心斎橋に出てきて、買い物するのもいいでしょう。大丸の地下には、珍しい食材を置いているスーパーがあります。長堀の地下にも、各国の料理の材料をそろえている店があります。東急ハンズでクリスマスの用意を買うのも楽しいかもしれません。勉強したご褒美に、街中をうろついてみませんか?

 申し込みは、メールカウンセリングのところからメールでいただいてもかまいませんし、クリニックの診療時間内でしたら、お電話でも構いません。おいしいコーヒーをご用意しています。ぜひ、多くの方に参加していただきたいと思っています。

白衣が一番汚いと知っていました?

Posted on: 火曜日, 11月 9th, 2010 in: クリニックより

 汚れが目立つように白になっているのですが、色つきの汚ればかりとは限りません。白衣が汚いものだと思っているので、医療関係者は自宅に持って帰って洗濯をしません。洗濯の業者も、白衣だと特別扱いで料金が高いのです。毎日着替えるものでもないので、何日着ているかわからない人もいます。それなら、普段着のほうが、きれいのではないか?そういったことから、クリニックでは普段着で診療を行っています。心斎橋という土地柄もあり、そのまま街に出かけて遊んで帰れるようなかっこで来てくださいとスタッフにもお願いをしています。名札をかけていますから、スタッフだということはすぐわかります。最近は、銀行でも普段着のところが多くなりましたし、役所などは、早くから普段着にしています。変わったことではないのだと思います。

 私は、IT関連の仕事もしていますが、キーボードが汚いことは知っていますか?便座より汚いという表現をされることもあります。複数の人間が使う場所ではなおさらのことです。クリニックでは、キーボードも時々アルコールでふくようにしています。

 見えないところで、清潔を保つことは重要です。使われている色にも意味があります。病院の手術室で多く使われている緑は、目に楽な色ですし、血液が付着しても黒くなり、赤い色が目に刺さらないからなのです。最近はディスポ製品が増え、ブルーに変わってきていますが、それにも何か意味があるのでしょう。。

 昨日は、たまたま高級ホテルのフランス料理屋さんでランチを食べました。さすが高級だけあって、料理の色目のきれいなこと。。。真っ赤をアクセントに使っていました。でも、あかって中国料理では多く使われていますが、あまり食欲をそそる色ではありません。特に日本人は、キノコの色のような、茶色系の色で食欲がわくように感じます。秋の楽しみ、栗、まつたけ、炊き込みご飯など、秋の色は茶色が多いように感じます。

 使われている色にも意味がある。そう思って周りを見渡していると、新しい発見があるかもしれません。

診療カレンダーを追加しました

Posted on: 月曜日, 11月 8th, 2010 in: クリニックより

12月31日と1月1日は、診療しています

子供用のトイレを見直してください

Posted on: 月曜日, 11月 8th, 2010 in: クリニックより

 小さい洋式トイレを用意してくれているところがあります。それは正解です。最近、見た場所は子供用の小さな便座を用意してありました。それは、いいことですが、それだけ用意するのは間違いです。子供の足が届くように小さい台を用意すべきです。洋式トイレでも、ちゃんと足を地につけて、和式トイレのように足を踏ん張らないとなりません。欧米人にはその必要がないから、そういったことは考慮されていません。海外のものを理由を考えずに取り入れたことが間違いなのです。日本で、伝統的に使われてきたものには必ず意味があります。それを考えずに変えてきた日本人がいけなかったのです。

 日本人の良さに、上手に真似るということがあります。真似をすることから、技術が発展してきました。車や電化製品などは、海外のものを真似して作ることから始まり、今は海外のものより、すごいものを作っています。でも、日本人のいけないところは、理由を考えないことです。法律でもそうですが、なぜそれができたかの理由を考えないから、現場で使われ方が間違っていたりします。

 私は、この春に車のホイールを変えました。タイヤ屋さんで、タイヤがホイールのサイズより大きいものになってると言われたからです。タイヤを変えるより、古くなってるホイールのほうを変えたほうがいいということになり、アルミホイールに変えました。その直後、車の修理に出したのですが、一つのタイヤが1mm外に出てるので、ホイールを元に戻さないと修理できないと言われました。その時は、まだ古いホイールが残っていたので、元に戻すことで修理してもらいました。

 別の機会にまた、車のランプの故障で、別の場所で修理してもらいました。ところが、そこでは、タイヤのことの指摘はありませんでした。なぜ、こういうことが起きたのか。。。。

 不正改造車をなくすための、ルールができていたのです。車から大幅にタイヤを出しているような不正改造車は、修理するなという規則ができているのです。私の車は、明らかに不正改造車ではないのですが、最初の店では、このルールを1mmでも飛び出していれば、修理してはいけないと判断していました。別の店では、ルールの意味をしっかりとらえていたので、見るからに不正改造車ではないから、1mmなどにこだわらなかったのです。

 こういったことは、医療の現場でもいっぱいあります。厚労省がいいことを言っていても、現場が間違ってとらえていることがあります。市町村でもそうです。特定検診などは、市町村に降りたとたんに、メタボ検診扱いされています。なぜ、特定検診をしようとしているのか、それを考えれば、すぐわかるはずなのにです。みなさんも、間違い探しをしてみてください。市町村レベルでも、そういった間違いを犯しているのですから、街にはたくさんあると思いますよ。