糖尿病の治療を中断している人が、意外と多いようで、それに対する対策を立てるようです。でも、それって糖尿病だけでしょうか?症状がないから、治療しなくなると言っていましたが、それなら高血圧、高脂血症も同じでしょう。
なぜ問題になるかというと、透析になってしまう人がとても多くて、透析施設が間に合わないし、透析にかかる医療費がばかにならないからです。日本は、高額医療に対して補助をしているので、医療費が高額になっても個人の負担は高額にはならないようです。
では、どうやったら治療を継続してもらえるのか。。。報道では通院を中断している人にはがきを出したら来てくれたと言ってました。私は、追跡調査をしていたので、そういう作業をかなりやっていましたが、来てくれるのはごくごく一部です。
糖尿病で病院にかかっていた患者さんから聞いたのですが、月一回、先にレントゲンと採血をしてその結果が出るまで1時間程度待ってから医師の診察だけど、検査の結果で薬が変わることもなく、同じことの繰り返しだったと。
毎月病院に来てもらうのにも理由があります。特定疾患管理料の加算が毎月できるから、病院は出来るだけ毎月来てほしいのです。でも、病院に行くと半日がかりだし、医師の診察の前に検査が行われるのはおかしなことです。医師は診察してから検査依頼をしないとなりませんから。
治療中断の最大の原因はお金がかかるからだそうです。これは、栄養指導や生活指導を徹底すれば薬を減量できるはずなので、やれないことじゃないと思います。血液検査も最低限のものだけにすれば、医療費は削減できます。
時間がないというのも理由にあったと思います。病院は平日しかあいていませんから、有給を取って通うとなると年に12日の有給がつぶれてしまいます。ほとんどなくなりますよね。では、有給を使わなくていいようにするには。。。。。病院が日祝日をあけるべきなのではないでしょうか?
もっといいのは、電子媒体を使ってやり取りして、薬は郵送にすることです。でも、医師法で診察なしでの投薬は禁じられています。なんでもネットで買える時代です。性病検査もネットで受けられる時代なのに、投薬だけが行かないともらえないのはおかしいと思います。
確かに事前検査も必要ですが、それは事前に夜遅くに採血だけしてもらうとか方法はあると思います。HbA1cだって、1日7回の血糖測定値から推測値が出せるので、それで代用できるでしょう。
クリニックでは、安定している人は出来るだけ3カ月投薬にして、検査結果はコメントをつけて郵送対応しています。病状が安定していない方にも、メールで頻繁に連絡を取り頻回に通院しなくていいようにしています。
病院は平日の昼間だけなんて”常識”が治療中断を増やしているんだと思います。コンビニがこれだけ普及したのだから、医療機関も努力すべきだと思います。