高血糖と低血糖のひらいクリニック

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内科/外科/糖尿病・内分泌内科/消化器内科/肛門内科/形成外科/ (予約優先) ひらいクリニック 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館 B-1号室 TEL06-6125-5350 FAX06-6125-5351

ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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食生活がくるっている方が多いようです

Posted on: 火曜日, 5月 31st, 2011 in: クリニックより

 以前、心不全も起こしている方を救急で見たことがあります。別の病気で運ばれたのですが、減塩食にして入院してもらったら、4日ほどでパンパンに張れている心臓が、小さくなったのです。本人に聞くと、食事の味が薄くて食べられないと言っていましたので、かなり塩分の多い食事をしていたようです。1か月の入院の間に、血圧の薬を含めていくつもの薬が必要なくなりました。

 24時間血糖を測定していても、同じようなことがわかりました。かなりの食事の偏りが、症状を出してしまっていることです。自炊していると聞くと食事の偏りがないかと思いきや、3日間ほど同じものを食べていたりと、ひとり暮らしの自炊のほうが、偏りがあるとわかりました。

 医者は、普通に朝起きて、3食食べて夜寝ていると思っています。特に体調不良を訴える人は、食事には気をつけていると勝手に考えています。しかし、そうではないようです。一日3回食後の薬は、食後の必要はないのですが、食後というほうが忘れないと思って指示します。ところが、2回しか食事をしないからと、3回飲まないとならない薬を2回しか飲んでいなかった人もいるのです。慢性疾患だったので、必ず飲んでいないとならなかった薬をです。

 サプリメントしか飲んでいない人もいると聞きます。ダイエットのためか、大量のサプリメントを朝と昼に飲んで、食事は夜しかとらない人です。サプリメントでは、ちゃんとした栄養は取れないし、足りない栄養素も出てくるはずなのにです。まだ、人間の体は十分に解明されていないので、そういった偏ったことをしていれば、必ずどこかに支障が出てくると思います。

 食生活の偏りで、大量の薬を飲まないと生活できていない人には、保健がきかないようにすればいいと考えました。では、どうやったらそれが見つかるのか、入院させればいいと気付きました。入院中は、糖尿病も高血圧もよくなって薬が減ることはよく知られています。ところが、退院して日常生活に戻ると、元の量が必要になってくるのです。

 入院中は安静にしているからだと思いますが、食事の内容もかなりかかわっているでしょう。糖尿病食、減塩食などは、栄養士がしっかり管理して作っていますし、栄養分の偏りもないようにされています。どういった食事をとればいいのかは、こういった入院の際に知ってもらえます。

 甘いものや塩辛いものは口が慣れてしまうということもあります。最初の患者さんは、はじめのうちは味がしないと文句を言っていましたが、1か月も入院してると口が慣れたと話していました。最近は、コンビニでも健康的なお惣菜が多く売られています。ひとり暮らしの自炊の人には、コンビニを活用するように話しています。

 どこかの病院で、こういった教育入院を積極的にしてくれたら、飲まないとならない薬はかなり減らすことができると思います。昔は、大家族だったので、料理の品数も多かったでしょうし、近所の人と料理を持ち寄ってお茶をしたりしていました。そんな中で、どの家庭でも同じようなものを食べることができたのだと思います。核家族になり、自宅に食事に呼ぶこともなくなり、食の偏りが悪化してきていると感じます。

民謡大会に行ってきました

Posted on: 月曜日, 5月 30th, 2011 in: クリニックより

 スタッフの知り合いが、民謡の会主なので、会の民謡大会を見に行ってきました。民謡は、日本の伝統文化だと思いますが、あまり接する機会がありませんでした。お年寄りが中心になり、若い人もたくさんいらして、とっても活気がありました。

 私も、ボーカルをしているので、民謡の発声方法はとても興味があります。私がよく歌っていたリズム&ブルースは、日本の演歌や民謡に似ているジャンルだと言われていました。でも、三味線がバックの民謡は、かなり難しそうでした。

 三味線の演奏は、昔から大好きです。フラットレスなので、ギターなどより難しいのだろうなと思います。チューニングなども、耳で行っているようなので、絶対音感が必要かもしれません。私は楽器の演奏は苦手なので、やってみることはないでしょうが、身近で聞いていたい楽器ですね。そういえば、フランコのライブの時協力してくれた豆腐料理店には、沖縄のじゃみ線を演奏される方が多く集まります。久しぶりに行ってみても面白いかもしれません。

 腹の底から声を出すというのは、ストレス発散にはとてもいい方法です。おまけにカロリー消費も多いので、ダイエットにもいいと思います。民謡をやってみようかなと思う人は、是非クリニックにお問い合わせください。大阪の南のほうには、たくさん教室がありますよ。

 私も、そろそろ歌が歌いたくなっているので、シカゴロックでギタリストを探してもらっています。声を出すには、ある程度下準備が必要なので、水泳も再開しました。音楽は、国籍も超えてメッセージが送れるものです。是非、みなさんにもやってほしいと思います。

いつも不安に思うこと。。。

Posted on: 日曜日, 5月 29th, 2011 in: クリニックより

 医療機関ではよくありがちな話ですが、患者さんが急に来られなくなった時、二つのことが考えられます。よくなったから来なくなったことと、治療方針などに納得できないから来なくなった場合です。どんな医者も、そのことが気になっていると思います。

 ドクターショッピングをする患者さんがいます。どこかに行って納得がいかなかったから別のところに行くという方です。でも、そういった方が来られた時、必ず元の医療機関に行くように話をします。1度だけですべての話は無理なので、納得がいかなかったのなら、その理由を話しに行くように言います。そうしないと、医療機関側も勉強にならないからです。

 どこに行っても、問題ないと言われたけど、からだがしんどい状況は変わらないと相談されることも時々あります。原因が突き止められたら、是非もとの医療機関にもその状況を伝えに行ってほしいと思います。

 医者を育てるのも患者さんだと思っています。私は、いろんな患者さんから育ててもらいました。紹介状を書けば情報は帰ってきますが、患者さんが再度来てくれなければ、どうなったかの情報は入りません。治療がうまくいってない場合も、是非再診してほしいと思っています。

アメリカの永住権

Posted on: 土曜日, 5月 28th, 2011 in: クリニックより

 妹がアメリカの永住権を取得したので、血縁は簡単に取れると聞いていました。しかし、時代が変わったのでしょうか?姉妹だとかなり時間がかかるようです。しかし、時間がかかってもとってみようかと思います。別に、アメリカに永住するわけではありませんが、拠点を海外に移したいので何でもやってみようと思います。

 うちのクリニックは、外国人対応はまだできていませんが、中国の方はすでに3人ほど来られました。上海に定期的に行ってる患者さんに、中国の事情を聴くと日本と同じだと感じました。もともと、トイレは溝のようなものだったようですが、近代化につられ様式便座に変わってきているようです。ところが、使い方がわからないようで、便座の上で和式のようにしゃがんでいるようです。靴の跡が付いていることがよくあると聞きました。

 元々、中国も黄河流域は農耕が発達していたので、日本と同じような習慣があったのだと思います。日本人も、中国人も体が小さいのにはわけがあったのだと思います。そういったことを無視して、欧米の文化を取り入れるからすべてがくるってくるのです。

 海外に出ていかれる患者さんもたくさん来られます。海外に行く前に治療しないと不安だからのようです。そういった人たちから、いろんな海外事情を聴けるのも楽しいものです。行ってみたい国はたくさんありますが、行きたくないなと思う話もよく聞きます。

 アメリカには、妹もいるし友人も住んでいます。とりあえず、いける準備ができたら行ってみようと思います。現場に行ってみないとわからないことがあるからです。スーツケースにはいつでも旅に出られるようにすべてのものをそろえています。いつなん時、いい話が舞い込むかわかりませんからね。。。

尿ケトン体に注意してください

Posted on: 金曜日, 5月 27th, 2011 in: クリニックより

 高熱が出たり、脱水になったり体力消耗が激しい時に尿ケトンが下りることは有名です。でも、普通に生活している状態で、尿ケトンが下りていれば、飢餓状態だと思ってください。糖質が足りないため、皮下脂肪を燃焼し始めているのです。

 血糖が不足すると、脳が一番困りますので、肝臓から糖質が放出されます。ストレスがかかると食後血糖のように血糖値が上がるのは、肝臓からの糖質だと言われています。脳を守らなきゃと肝臓が必死になってるのですね。からだは、脳が一番大事だとわかっているので、全精力をあげて脳を守ろうとするのです。

 一方で、インシュリンの出が悪いと糖をエネルギーとして利用できなくなるため、脂肪をエネルギーとして利用しだすと言われています。この際に出るのが、尿ケトン体です。なので、尿ケトン体が出ていれば、とりあえず、糖質を増やしてみてどうなるかを見ないとなりませんし、インシュリンがちゃんと出ているかの検査も必要になります。

 血糖値が下がると血圧が上がるようですが、体温は低下すると思います。それを同時に測れないか、今模索中です。一つの検査だけで、すべてのことは言えませんから、同時進行でいろんな検査ができれば一番わかりやすいのだと思います。

 クリニックでは、新しい方法をどんどん取り入れています。そのために海外から医療機器も取り寄せしようとしています。そのために、いろんな友人が動いてくれています。持つべきものは、友人ですね。。。

医者に身分証明がないって知ってました?

Posted on: 木曜日, 5月 26th, 2011 in: クリニックより

 医者には身分証明書がありません。弁護士には弁護時バッジがありますが、医者にはバッチもないんです。医師免許証という、大きな紙はありますが、写真も付いていないので、身分証明書にはなりません。何年か前に、医師会がようやく写真付きの会員証を作りましたが、医者という証明には使えませんね。

 私たちが、どうやって相手が医者かどうか判断しているかというと、話の内容からです。医師免許を持っていても、使えない医者もいるわけで、使える医者かどうかは、会話の中から判断していきます。また、本当の医者かどうかは、卒業年度や知っている先生が誰かとか、そういったことから判断しているので、医師免許を確認することはありません。

 医者の世界は狭いので、どこかでつながりがあるものです。同様に看護師についても、看護師免許を確認することはありません。同じように話の中からわかってくるからです。

 でも、身分証明書はほしいと思います。今はセキュリティーの面から、大きな病院ならIDカードができたので、身分証明書代わりに使えるかもしれませんが、そこには医者とは書かれていない場合もあります。一般的な社会では常識だと思われることも、医療の現場では非常識になってることが多々あります。

 言葉もそうです、帰る前に口癖になってる ”お疲れ様でした”は、医療の世界だけでしょう。私はいつも”つかれてへんし!!”と言い返していました。紹介状の最初に書くように言われる”いつもお世話になっております”という言葉もそうです。面識がない相手にもそう書くように教わるんです。それもおかしいと思い、最近は書かないようにしていますが、相手によっては失礼だと思われていると思います。

 保険病名というのも不思議なものです。本当の病名ではないのに、薬を出すためには保健認可されたコード病名をつけないとならないんです。近畿厚生局の説明では、保険病名はつけるな、正式な病名をつけるように言われるのですが、病名として認可されていない病気もあるので、不可能なのです。不可能なことをなぜさせるのか?不思議ですよね。

 労働契約書もない、あっても守られない、変なことばかりです。どうしてそんな当たり前のことを誰も気づいてこなかったのか不思議に思います。わたしが医者の家庭に生まれていないからでしょうか?

女子力というもの

Posted on: 水曜日, 5月 25th, 2011 in: クリニックより

 大学の広告だったと思います。女子力というものをかなりアピールしていました。大阪府医師会でも、今年の新規入会者の半分は女医だそうです。いろんな方面で、女医の活躍を見てきました。男性のように、高い社会的地位は持てないのが常です。同期で、ひとりだけ教授になりましたが、結婚はしなかったようです。今の日本では、女医といえども結婚をするとキャリアを失うものです。

 そんな中でも、地道に経験を積んで、謙虚に頑張ってる後輩たちを見ます。先輩にもそういう人がいると知りました。今までの医療は、男目線で作られているので、女性のホルモン変動による影響は無視されてきました。びっくりしたのは、かなり優秀だと思っていた男性ドクターに、更年期なんてあった?と聞かれた時でした。彼は、患者さんをオールマイティに見ていて、いろんな見解が一致する人でしたが、女性の更年期など時期によるいろんな変化をあまり重要視していないようでした。

 更年期があったかという話になると、大変な思いをしたとしか話ができませんでした。精神不安や体調の変化、2年近くはかなりしんどい思いをしました。もともと、生理痛を知らない男にとやかく言う権利はないと思っていました。生理痛がひどくても、手術含めてやらないとならないことはやってきました。見た目がどうもないから、周りはなにも気遣ってはくれません。むしろ、生理痛がひどくてという話をしたら、女性なら誰でもあるだろうと当たり前に流されていました。

 同じ苦痛を味わわないとわからないことは多いです。苦痛の訴えを多く聞かないとわからないことも多いと思います。婦人科に行くと、生理痛のことは本当に心配してくれていました。それは大変ですねと、温かい言葉を聞くことができました。でも、これが男性の医者になると、そういうことはそっちのけで、体外受精したらと平気で言われました。今ならまだ子宮が元気だから、作ったほうがいいと思うよと。。。。がんの疑いがあると3カ月おきにがん検診を受けさせられていた時期でした。

 何かの女医でもいい、女医を集めて女性化というものを作ろうと思っています。男性目線だった医療を女医の力で変えていこうとしています。女性は本当にたくましいです。子育てもそうですが、いろんなことを同時進行で進める能力があります。一方で、そういう女性をつぶしたがる権力主義の男性社会もあります。出る杭は打たれるものだからあきらめたほうがいいと言われたこともたびたびです。でも、それは違うと思います。

 子育ての問題、介護の問題、いろんな問題を女性だけに押し付けてきた男性社会には真っ向から対抗していくつもりです。

耳学問は重要です

Posted on: 火曜日, 5月 24th, 2011 in: クリニックより

 後輩から連絡が来ました。クモ膜下出血を見つけたという連絡です。胃炎の診断をつけられていたようですが、よくならないからとおとづれた方を見たそうです。初回の診断が間違っていたわけではないと思います。診断というのは段階を追って行いますので、状況からは胃炎と診断しても仕方ないと考えました。しかし、二度目に来た時が問題です。薬で訴えが治ってないことを重要視する必要があります。

 後輩は、臨床経験があまりなかったので、脳疾患を自分で診断したことはなかったのです。でも、私が話していた内容を思い出したようです。それで、まさかと思ってCTを取ったら、どんぴしゃりだったようで、本当にうれしそうに連絡をくれました。しかし、前の情報があったために思いついたということもあります。大事なことは、同じような症状の患者を最初に見たときどう判断するかです。

 それで、同じような患者が来た場合、経時的に見るように言いました。点滴をすれば、1時間半ほど時間稼ぎができます。薬も効いてきますので、診断があってるかどうかも判断できます。おかしいと思ったら、必ず時間稼ぎをするようにして、その間にほかに考えられることはないか疑ってかかってくださいと連絡しました。

 医療の現場では、何かおかしいと思うことが大事です。患者さんはすべてを話してないことのほうが多いので、得られた情報の中で、何かおかしいと探すことが大事です。急に頭が痛くなったと来院された場合でも、その前に何かなかったか、薬など飲んでいなかったか、転倒ではなくても頭を打ってなかったかどうかなど、さまざまなことを聞き出さないとなりません。症状には関係ないと思って話してないことが必ずあるはずなのです。

 診断という作業は本当に大変です。一回の診察である程度予測を立てないとなりませんし、救急の現場では、すべてを完結しないとなりません。経時的に見るこということは本当に重要なことです。そう考えると、ドクターショッピングなどもってのほかですよね。納得いかなかったら、必ず同じ医者に会いに行ってほしいと思います。医者には聞けなかったからと、うちに持ち込まれる場合もあります。そういった場合も、必ず主治医に聞いてくださいといいます。こちらには情報がないので当たり前のことです。

 医療を受ける患者側にも、さまざまな問題があります。事前に勉強することも重要ですし、自己主張も大切です。納得がいかなければ、とことん聞いてくることも重要です。そういった努力をしなければ、いい医療は受けられないと思います。

背が伸びるのはカルシウムだけでしょうか?

Posted on: 月曜日, 5月 23rd, 2011 in: クリニックより

 カルシウムが豊富な飲料の宣伝を見ました。子供の背が伸びるのは、親にとってうれしいことですよね。子供にとっても友達より大きくなるとうれしいと思います。でも、女性の場合は伸びた身長のせいで、悩んでいる人もいます。身長が伸びてうれしいのは、きっと男性だけなのでしょうね。。。

 ところで、子供の身長が伸びるのはカルシウムだけでしょうか?多くの子供は、夏休みなど休暇の間に成長します。勉強ばかりしていると身長は伸びないようです。同じことが、子役で活躍した人にも言えます。あまり身長が伸びないんですよ。あいさつする程度の間柄ですが、子供のギタリストが知り合いにいます。本当に人に気を使ういい少年です。でも、ちっとも身長が伸びないんですよ。大人の社会に早くから入りすぎたせいだと思います。

 私は3人姉妹でしたが、面白い現象が出ていました。私は、親戚の中でも一番上だったので早くから大人の社会にいました。3歳年下の妹は、親族で二人目の子供です。可愛いと言われ、天真爛漫に育ちました。一番下の妹は、9歳年下で、貧乏だったころの生活を知りません。スキー学校、水泳教室、テニススクールなどに行けたので、すごい筋肉量です。

 私のころは、まだ貧乏だったので、スクールというのも行っていませんし、塾も行ってません。水泳は独学で学校のプールで泳いでいただけですが、一番下の妹には今でも勝っています。慎重派というと、真ん中が一番でかいですね。。。一番下はがっしりしているので、私が一番小さいぐらいです。

 同じ姉妹でも、育った環境でこれだけ違いが出るのです。妹二人は、別の世界で生きていますし、医療関係に入ったのは親族合わせても私一人でした。ところが、企業の家に育った私は、最近になって医者になったのは不向きだったと気付きました。それで、会社を作ってみたのです。お金に執着心がなかったので、企業はやっても駄目だと思ったのですが、ある方からやりたいことがあれば会社を作ればいいと言われたのです。

 父親が何をしようとしていたのかを見てみたいために、株式会社を作ったのです。当然、父とは違うことがしたくて、意見が一致した何人もの人に支えられて、会社というものを作りました。神棚を作り、手を合わせるなど、父がしていたことを真似ています。

 医者の仕事だけではできなかったことをもっとよに出していくためには、企業が必要なのです。個人でできることには限界があります。でも、企業を作れば、個人の思いが社員によってどんどん具体化されていきます。個人事業主は、個人の利益のためだけにやるようですが、株式会社というのは、世間への貢献のためにするそうです。いつの日か、何かが成し遂げられると思います。

ビクトーザがいいかもしれません

Posted on: 日曜日, 5月 22nd, 2011 in: クリニックより

 インクレチンという消化管ホルモンが注射で補充できるようになりました。高血糖の時だけ効くので、低血糖を起こさないのです。糖尿病治療で今一番問題になっているのが、低血糖なので理にかなっていますよね。糖尿病という病名しか保健適応がありませんが、反応性低血糖にはいいようです。反応性低血糖症は高血糖になることの反動で低血糖を起こします。その高血糖を抑えると低血糖も起こりにくくなるのは理にかなっています。

 もともと、食後1時間の血糖が300近くあったものが、ビクトーザ0.6の投与で、1時間160、2時間159、3時間98、4時間90まで抑えることができました。近いうち、24時間血糖を24時間血圧と24時間の体温測定とともにデータを取ってみようと思っています。

 血糖の変動は、精神状態にもかなり影響しますし、自律神経系にも影響します。低血糖症状というのは、交感神経症状なので、これが頻回に起きると交感神経がマヒしだして、低血糖に気付かないという事態になります。同じことは、高血圧でも言えます。長く高い血圧にさらされた体は、血圧が200以上になってもアラームを出さなくなるんです。実際、250の血圧で平気で受診された方がいらっしゃいました。

 また、糖尿病についても同じことが言えます。高血糖も500を超えると意識障害を起こすはずですが、長く高血糖にさらされるとそれも鈍感になるようで、500以上の血糖が出ているのに、平気な顔をしておられた患者さんもいました。なんでも、正常に近くしておかないと、だめだということですよね。

 症状がないうちから、ちゃんと検査をしておかないと、大変なことになります。ぜひ、食後1時間で、採血検査を受けてください。空腹時採血では全く分からないことが、見えてきますよ。