高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

ビクトーザがいいかもしれません

 インクレチンという消化管ホルモンが注射で補充できるようになりました。高血糖の時だけ効くので、低血糖を起こさないのです。糖尿病治療で今一番問題になっているのが、低血糖なので理にかなっていますよね。糖尿病という病名しか保健適応がありませんが、反応性低血糖にはいいようです。反応性低血糖症は高血糖になることの反動で低血糖を起こします。その高血糖を抑えると低血糖も起こりにくくなるのは理にかなっています。

 もともと、食後1時間の血糖が300近くあったものが、ビクトーザ0.6の投与で、1時間160、2時間159、3時間98、4時間90まで抑えることができました。近いうち、24時間血糖を24時間血圧と24時間の体温測定とともにデータを取ってみようと思っています。

 血糖の変動は、精神状態にもかなり影響しますし、自律神経系にも影響します。低血糖症状というのは、交感神経症状なので、これが頻回に起きると交感神経がマヒしだして、低血糖に気付かないという事態になります。同じことは、高血圧でも言えます。長く高い血圧にさらされた体は、血圧が200以上になってもアラームを出さなくなるんです。実際、250の血圧で平気で受診された方がいらっしゃいました。

 また、糖尿病についても同じことが言えます。高血糖も500を超えると意識障害を起こすはずですが、長く高血糖にさらされるとそれも鈍感になるようで、500以上の血糖が出ているのに、平気な顔をしておられた患者さんもいました。なんでも、正常に近くしておかないと、だめだということですよね。

 症状がないうちから、ちゃんと検査をしておかないと、大変なことになります。ぜひ、食後1時間で、採血検査を受けてください。空腹時採血では全く分からないことが、見えてきますよ。

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