ジオン注による治療について
ひらいクリニックのジオン注は日帰り手術が可能です。
肛門疾患は女性専用となっておりますが、男性の方でジオン注を希望される方は、一度ご相談下さい。
(外科専門医を取得した専門医が診察いたします)
手術までのながれ
※ジオン注治療の適応かどうかはご来院いただいてから
医師の判断になりますので ご了承ください。
手術適応となった方は手術予定日の1週間ほど前に術前検査(採血、心電図)
を行います。
(遠方の方は、初診で術前検査を行い、当日手術を行います。)
手術は火曜・木曜は診察時間内に、土曜は昼前に行っています。
(30分おきに一日2件までとなっています。)
初診時に手術を希望される方は、診察開始時間にお越し下さい。
手術の説明
手術の3時間前からは絶飲食してください。
終了後は飲食可能です。
予約時間の30分前までにお越しください。
手術前に抗生物質の点滴を受けていただき、手術自体は30分程度で終わります。
術後、下着の汚れ防止のためおりものシートなどをご用意ください。
注射治療のできる”痔”について
一般的に”痔”と呼ばれているもの(内痔核、外痔核、痔瘻、裂肛)の中で、ジオン注射による治療ができるのは”内痔核”です。特に”脱出を伴う内痔核”に高い効果が得られます。また、出血の多い内痔核にも良い効果が得られます。外痔核、痔瘻、裂肛は注射治療はできません。
ジオン注による治療法とは
内痔核にジオン注を注射することで痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に癒着(ゆちゃく)・固定させる治療法です。痔核の痛みを感じない部分に注射するので治療中や治療後に痛みはほとんど感じません。
ジオン注とはどんな薬でしょうか
主成分は
硫酸アルミニウムカリウム水和物・・・出血症状や脱出症状を改善します。
タンニン酸・・・硫酸アルミニウムカリウム水和物の働きを調節する
どのように注射するのでしょうか
肛門鏡で肛門を広げ、痔に直接注射します。注射薬の中に局所麻酔薬が入っていますので痛みはほとんど感じません。ジオン注はひとつの痔核に対して4ヶ所に分割して投与します。これは痔核に薬液を十分に浸透させるための方法で、4段階注射法といいます。複数の痔核がある場合はそれぞれに投与します。注射の後しばらく点滴をして安静にする必要があります。注射は15分ほどでそのあと15分ほど安静にしていただきます。
ジオン注を投与するとどうなるのでしょうか
投与後の早い時期に痔核へ流れ込む血液の量が減り出血が止まります。脱出の程度も軽くなります。1週間から1ヵ月かけて投与した部分が次第に小さくなり癒着・固定して脱出が見られなくなります。
ジオン注投与後の経過
当日 飲酒は禁止です。入浴は状況によって許可をします。
薬の副作用で血圧の低下、下腹部痛、嘔気(気持ちが悪い)などの症状が見られることがあります。
当日は仕事はお休みにして安静にしてください。
翌日以降に一度診察にお越しください。
入浴、飲酒していただいてかまいませんが数日間は出来るだけ安静にしてください
肛門部に重い感じが出ますが、数日でなくなります。
投与後2週間以内は一過性に発熱することがあります。
投与後1ヶ月くらいは「力仕事」「冷え」「長時間の同じ姿勢」は避けてください。
手術の料金について
料金は当日の状況で少し変動します。
保険診療で3割負担の場合:18,000円程度です。