高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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救急専門クリニックの報道を見ました

Posted on: 金曜日, 7月 31st, 2020 in: クリニックより

救急専門クリニックというものがあるという報道を見ました。10年ほど前、2時救急の病院に勤務していたころに、看護師たちと構想していたものと全く同じでした。夜間だけ開けて、朝になったら搬送患者さんも追い出して閉めてしまうクリニックを作りたいと思っていました。

作らなかった理由は、資金がないことと広い土地の確保が難しいと持ったからです。資金力のあるドクターに構想を話したこともありますが、実現していません。報道では触れられていませんでしたが、救急搬送を取るリスクは支払いの部分にあると思います。酔っぱらって覚えてないとか、旅行客だとか様々な理由で、一部負担金を払ってもらえないことです。

昔から、海外からの旅行客の救急搬送は要注意だと聞いていました。保険証はないので、自費になりますが、旅行保険に入っていなければ支払いできないでしょう。体調に不具合があって搬送されているので、よくなってきてからお金の話になってびっくりして逃げだしてしまうってことだと思います。

入院設備のある病院なら、支払うまで退院させないなどの手段が取れるかもしれません。また、医療費は入院してもらったら高額になりますが、外来だけで終わらせれば安いものです。そのために、入院設備のある病院はベットが埋まるまで救急を取るのだと思います。逆に言うと、ベットが埋まれば救急は取る必要がなくなるのです。

救急専門クリニックを普及させるためには、夜間の人件費を含めた維持費を公的な費用で保証しないと運営は難しいと思います。

50肩は動かさないと固まるという意見

Posted on: 木曜日, 7月 30th, 2020 in: クリニックより

50肩になったら動かしておかないと固まってしまうとよく言われます。確かに、動かすと痛いので、動かさなくなるのですが、半年から1年で勝手に治るようです。果たして、動かさなかったら本当に固まってしまうのか?

動かす方法はいろいろあるようですが、よく知られているのが、重いものを持ってぶらぶら回す方法です。回すことで関節の可動域を増やすようです。でも、痛いと続けられませんよね。やってみましたが、痛みは出ませんでした。痛みが出なければ効果も薄いのじゃないかと思いました。ある人は、この運動はこれ以上悪化させないだけで、回復させるためにするものじゃないと言いました。

回復する動きとは、自分ではできない動きのようです。痛いからできない以外に、自分では動かせない動きのようです。人に動かしてもらわないと治らないのでしょうか?まだまだ、疑問だらけです。動かしてないと固まってしまうのは高齢者の話だということは聞きました。治すために無理して動かすことはやめて、動かしたい動きだけするようにしてみたらどうなるだろう。

この結論は半年から1年後になってしまいますね。

直接と間接はビリルビンにもありました

Posted on: 水曜日, 7月 29th, 2020 in: クリニックより

すぐ忘れてしまうものに、ビリルビンの直接と間接もありました。ビリルビンは血液検査で、総ビリルビン、直接ビリルビン、間接ビリルビンと3種類の値で出てきます。直接ビリルビンと間接ビリルビンを足したものが総ビリルビンです。

黄疸の原因なのですが、赤血球が壊れて上がるビリルビンと肝臓の病気で上がるビリルビンがあり、直接と間接に分けられています。赤血球が壊れてできるのが間接ビリルビンでそれが肝臓で処理されると直接ビリルビンになります。黄疸の原因が赤血球なのか肝臓なのかはどっちのビリルビンが上がっているかで判断されます。

ところが、ビリルビンが高くなっていることがあまりないので、たまにビリルビンが高い人を見ると、どっちのビリルビンが肝臓だったかわからなくなります。肝臓が原因の時は、肝機能が悪かったりほかの胆汁系の酵素が上がっていたりするので、覚えていなくても判断できてしまうのですが。。。

便の色が茶色なのはビリルビンが胆汁に交じって便の中に出てきているからです。胆汁が便の中に出てこなければ、便は白色なのです。赤血球は赤い色ですが、破壊されて胆汁の中に入って便の色を茶色にしているんですね。”直接、便の中に入っている”などと、こじ付けて覚えなければならないようです。

胸部レントゲンの直接撮影と間接撮影

Posted on: 火曜日, 7月 28th, 2020 in: クリニックより

検診結果を書くための指定の表には胸部レントゲンの絵とともに”間接・直接”と撮影方法を選択する項目があります。検診結果の判定の仕事が立て続けにあると覚えているのですが、ない時期が続くと忘れてしまいます。

一般的に胸のレントゲンと言えば直接撮影になります。では、間接撮影ってどんなものなのでしょうか?直接撮影は人とフィルムが接しているのですが、間接撮影は人とフィルムが離れているようです。レントゲンの装置との距離は直接撮影は1メートルぐらい間を開けますが、間接撮影はそれほど間を開けないようです。なので、バスなどの移動レントゲン車に向いていると思います。

間接撮影はレントゲンフィルムがロール状になっています。拡大鏡で見て読影するようで、私自身はやったことがありません。撮影にかかる時間も少ないようで、フィルムの保管も場所を取らないため検診では間接撮影が行われているようです。写真が小さいと診断に影響が出るんじゃないかと思いますが、そうでもないようです。

撮影方法については医者が直接オーダーしたレントゲンを”直接撮影”などと、こじつけで覚えるしかないようですね。

リアルタイムCGMの優れた機能

Posted on: 月曜日, 7月 27th, 2020 in: クリニックより

リアルタイムCGMについての記事をよく見るようになりました。血糖値の変動がリアルタイムにわかる以上に優れているのが、”トレンドを示す矢印”です。矢印が下向きに2本出てれば血糖値が一分間に”3″ずつ下がるという予測で、30分後に90下がるという警告になります。

矢印が出たときの血糖値にもよりますが、150程度の血糖値で下向きの矢印が出たら大変です。30分後には150-90で60の血糖値になるからです。低血糖で昏睡を起こしそうな場合、アラートで知らせてくれるそうです。

CGMは現在3種類の機種で7種類発売されているようです。いつでも血糖値が見れるタイプにはアラート機能がないので、低血糖を起こす可能性が高い方にはお勧めできません。データマネージメントシステム指導(DMS指導)にスマートフォンの糖尿病管理アプリ、糖尿病治療はますます複雑になってる気がします。

 

第2京阪自動車道の下の一般道が面白いです

Posted on: 水曜日, 7月 22nd, 2020 in: クリニックより

第2京阪自動車道ができて、京都や滋賀方面へ行くのが楽になりました。これができるまでは名神の京都の渋滞を避けるために、滋賀から奈良に出て、山越えして大阪に戻ってくるなんてことをしていました。

最近、第二京阪の下の一般道を走る機会が度々あり、この一般道の楽しさを知りました。一般道と言っても国道1号線です。信号を減らすために各所に高架が作られているようで、まっすぐ走っているとアップダウンがたくさんあります。第二京阪はアップダウンがあまりなかったので、天井になってる第二京阪が近づいたり遠ざかったりするイメージです。

日差しが強い日も国道1号線は第二京阪の下を走っているので、日陰になって涼しく感じます。地上なのに大和川線と似た感じがするのはアップダウンがあるからでしょうか。

オゼンピックがようやく使えるようになりました

Posted on: 火曜日, 7月 21st, 2020 in: クリニックより

2年半ほど前に糖尿病の注射薬の新薬が出るはずだったのですが、財形に問題があったために見送りになりました。薬価まで決まっていたのに見送りになったのは本当にショックでした。GLP-1という種類の薬で週1回注射するタイプです。

その新薬が先月の末にようやく発売になったのです。既存の注射薬ではインスリンの併用が不可欠だった人も、この薬ならインスリンの併用が必要なくなるかもしれません。インスリンは毎日打たないとならないので、インスリンが不要になれば、週1回の注射で済むわけで、とても楽になるのです。

問題点がないわけではありません。高血糖の状態でも聞いてくるのかが疑問です。効果が出てくるのに1-2か月かかるので、その間、インスリンの併用が必要かどうかによって使い勝手がかなり変わってくるのです。高血糖でも効果が出た薬が1種類だけあるのですが、一般的に普及しておらず、使用するのにかなりのハードルがあるのです。

新薬は発売から1年をすぎないと長期投薬ができないので、いいとわかってもすぐに切り替えが難しいです。糖尿病でコントロールが付いてない人は毎月来てもらいますが、それを2週間に一回となると定年退職後の人しか難しいと思います。どうすればいいのか、日々悩んでいます。

ピロリ菌検査にかかわるようになりました

Posted on: 月曜日, 7月 20th, 2020 in: クリニックより

ピロリ菌検査とかかわるのは久しぶりです。検査前にPPIという胃薬を中止しておかないとならないことや、検査の前に中止しておかないとならないことなど記憶の隅にありましたが、不明瞭でした。時期が変われば、考え方も変わっているかもしれないと思い、調べなおしてみました。

ヘリコバクターピロリという菌が胃潰瘍を作っていると知ったのは、30年ぐらい前でした。それまでは、胃潰瘍はストレスでできると思われていました。穴が開いてしまえば緊急手術で胃を3分の2切除していました。ピロリ菌の存在がわかり、除菌する前にはPPIを2週間以上休薬しなければなりませんでした。

休薬する理由は、PPIを内服しているとピロリ菌が胃の上部のほうへ上がってしまって、除菌効果が出にくいという理由だったと思います。当時はまだ保険認可されていない治療でした。その後、保険認可され、PPIの中止は必要ないということになり、2週間だった除菌治療は1週間になり、除菌に失敗した時の2次除菌の薬もできました。

ピロリ菌検査も、内視鏡による検査だけじゃなく、呼気や便からもできるようになり、検査の種類もかなり増えました。除菌がたくさん行われるようになり、胃潰瘍や胃がんも見ることが減ってきた気がします。胃の病気のほとんどが逆流性食道炎に変化してきたように思います。

たった30年の間に胃の検査、治療はかなり変わりました。そのうち、胃カメラを飲まなくてもいい時代が来ると思います。

褐色脂肪細胞って本当にあるのでしょうか

Posted on: 土曜日, 7月 18th, 2020 in: クリニックより

脂肪細胞に白色と褐色があり褐色脂肪細胞はエネルギーを消費すると言われています。肩や肩甲骨の間にあるようで、冷やすことで活性化すると言います。それを応用して、毎日2時間17度で過ごすことで、代謝がアップすることもわかっているようです。

褐色脂肪細胞を活性化することができれば、肥満治療は楽になると思っていました。ところが、何年たっても状況は変わらないようです。肥満は食べる量が多いためにおこることで、代謝をよくしても解消されないのだろうと思います。食べてないのに痩せないとおっしゃる方もいるのですが、本当に食べられなくなるとみるみる痩せていきます。

食べられないで困っている高齢者を見ていれば、食べなければ太ることはないことは実感できます。太っている方は太れるほど食費にも余裕があるのだと思っています。食費に余裕がない人は太ることすらできないと思うからです。食べてないのに太っていると思っておられる方は、食べたものを手帳につけてみてください。量も書いてもらえば食事指導もしやすいです。

急性前立腺炎を始めて見ました

Posted on: 金曜日, 7月 17th, 2020 in: クリニックより

男性の膀胱炎だとおもっていたのは、急性前立腺炎だったようです。経過が少し長くて、いったん治ったと思ったものが再燃したところからかかわりました。尿の培養で大腸菌が出ていたので、女性なら多いのですが男性にあるのだろうかと思いました。当然、泌尿器科に行ってもらったのですが、返事があり急性前立腺炎だとわかりました。

男性でも尿道から大腸菌が逆流することがあるようで、その場合、女性にはない前立腺に菌がいついてしまうようです。女性の膀胱炎なら、5日から1週間程度の抗生物質の内服でよくなるのですが、男性はそうはいかないようです。耐性大腸菌の場合が多いようで、抗生物質は点滴で行い、できれば入院。点滴終了後も2-3週間内服をしてもらうようです。

前立腺肥大とか前立腺がんは見たことがありましたが、急性前立腺炎は初めてでした。まだまだ知らない病気があるなあと思いました。