GW
Posted on: 水曜日, 4月 30th, 2008 in: クリニックよりGWはカレンダー通り診療しています。
マンモグラフィで写ってくる石灰化はカルシウムで出来ています。石灰化というものは年を重ねるごとにカルシウムが沈着することで体のあちこちに貯まります。乳腺はミルクを作る臓器であることからもわかるように細胞の分泌物にカルシウムが豊富に含まれるため石灰化がよく見られます。石灰化の成分のカルシウムは骨の成分でもあるため骨のようにレントゲンで白く写ってきます。
このように、多くの石灰化は良性のものですが、一部に早期がんが作っている石灰化もあります。早期がんの場合乳汁を運ぶための乳管という細い管の中に石灰化が出来るので木の枯れ枝のようにYの時になっていたり先がとがったりします。反して良性の石灰化は角張ったところのない丸いものになります。
特定健診とは
内臓肥満の方を早めに見つけ出して、生活習慣を変えるように指導することで
生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)にならないようにしようとする試みです。
生活習慣病の多くは症状がないので、気づかないうちに発症し気づかないうちに悪化していることがあるからです。
では、なぜ生活習慣病を予防するのでしょうか?
生活習慣病を持っていると動脈硬化になりやすいのです。
では、動脈硬化になったらどうなるのでしょうか?
動脈硬化はある程度進行しても症状は出ません。症状が出たときには心筋梗塞や脳梗塞です。
心筋梗塞や脳梗塞を起こすと寝たきりになってしまう可能性が高いのです。
なので、特定健診とは寝たきりにならないための予防のための健診なのです。
特定健診で注目される内臓脂肪肥満はなぜいけないのでしょうか?
内臓脂肪による肥満のかたは、現状では何の問題もなくても
生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)を発病する可能性が高いといわれています。
生活習慣病→動脈硬化→心筋梗塞・脳梗塞→寝たきり
内臓肥満を解消することは遠い将来に寝たきりにならないための若いうちからの準備になります。