DPP4阻害剤による類天疱瘡
糖尿病で多く使われるようになったDPP4阻害剤で難治性の皮膚病が出ることがあると知りました。DPP4阻害剤は10年ぐらい前にできた薬ですが、副作用がほとんどないので糖尿病になって最初につかわれるようになりました。私も、多くの方に処方してきましたが、皮膚病を併発した方は見たことがありません。
類天疱瘡という皮膚病は難治性のようで、ステロイドを使って症状を緩和するようです。皮膚科の先生がステロイドを投与して、減量していくのを何度か見たことがあります。よくなったからと減らしていくとある時から急に悪化して、ステロイドを増量しているのも見たことがあります。コントロールが難しい病気だなという印象です。
類天疱瘡がDPP4阻害剤で起こっている場合があるということは、気にかけておかないとならないと思います。