米国外科学会(ACS)が推奨するセントルイス大学のElective Surgery Acuity Scale (ESAS) をベースにした手術トリアージの目安
Posted on: 木曜日, 4月 30th, 2020 in: クリニックより難しそうな題になりましたが、新型コロナの影響で、どの手術は延期すべきか、どういう手術は行うべきかを明確にしたものです。外科学会のHPより抜粋させていただきました。
段階
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定義
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手術の例
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対応
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1
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致命的疾患でない、急を要しない外来手術など
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・手根管症候群手術
・健診・ドックの消化管内視鏡 など |
延期
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2
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致命的疾患でないが潜在的には生命を脅かす、または重症化する危険性あり、入院を要する疾患
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・低悪性度のがん
・非緊急性の整形外科手術(股・膝関節置換、麻痺のない脊椎疾患) ・尿管結石(病状安定) ・待機的血管形成術 など |
可能であれば延期
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3
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数日から数ヶ月以内に手術しないと致命的となり得る、あるいは重大な障害を残す疾患
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・外傷
・ほとんどのがん手術 ・麻痺を伴う脊椎疾患、外傷 ・臓器移植手術 ・心臓手術 ・重症下肢虚血に対する血管手術 など |
本提言に準じた十分な感染予防策を講じ、慎重に実施
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