2021年はインスリン発見100周年
来年はインスリン発見100周年だそうです。患者さんにインスリンが使えるようになったのはそんなに昔じゃないですよってお話ししています。発見されてから実際に使えるようになって、日本に入ってきて、自己注射ができるようになるまでには長い歴史があったのです。
インスリンを発見したのは整形外科の開業医です。その先生の熱い思いが発見につながったわけで、専門の先生ではなかったのです。そのことを知らない医者もたくさんいます。インスリンを悪者扱いしていやがる患者さんもたくさんいますが、1型糖尿病の人にとってはインスリンは命の液体です。それがなければ生きていけないんです。
今まで、糖尿病になったことがなくても、いつ1型糖尿病になるかわかりません。私だって、なるかもしれないのです。インスリンだけは嫌だといってもそれに頼らないと生きられなくなるかもしれないのです。自然に逆らうことなく、薬の発見に感謝して毎日を過ごしてほしいと思います。