風邪は風邪薬では治りません
Posted on: 月曜日, 11月 26th, 2007 in: クリニックより風邪の治療は対症療法といって風邪自体を治療する力はありません。風邪のほとんどはウイルスによる病気です。ウイルスの種類は数百あるといわれるので風邪のウイルスを殺す抗ウイルス剤は作ることができません。風邪薬は症状を抑えるためのもので、症状を押さえている間に自力で治さなくてはならないのです。
風邪がひどいときに処方される抗生物質は細菌に効くものでウイルスには効きません。ただし、風邪の原因に細菌が関わっているものもありますし、混合感染といって風邪のウイルスと同時に細菌感染をしている場合、抗生物質も効果があります。
では風邪の治療方法とは?
1.十分な睡眠と十分な栄養。
2.乾燥を防ぐ。室内の湿度は60%前後に調整しましょう。気道などの粘膜を乾燥させると抵抗力が落ちます。外出するときは咳がなくてもマスクをするのは大事です。
3.からだを温めましょう。熱がなければ入浴しましょう。ただし、高温では体力を消耗してしまうのでぬるい目のお湯に長めに入って、入浴後は湯冷めしないように気をつけましょう。入浴できないときは足浴だけでも効果があります。
また、首とおなかを温めるようにしましょう。首とおなかは血液が多く流れておりそこを温めることで体全体がぬくもります。
たまご酒や生姜湯はからだを温める効果があります。
4.風邪薬を飲んで症状はしっかり抑えましょう。咳や鼻水などの症状をしっかり抑えないとそのつど喉などを傷めるので風邪をこじらしてしまう原因となります。だから、早めの風邪薬は十分効果があります。