最近知り合った方に言われました。動物病院の医者はとても儲かっているんだから、人間の医者はもっと儲かっているんだろうと。
回答は、まさかまさかですよ。動物病院は自費で行っているので、一瓶500円くらいの薬を数千円で売っています。私たちは、保険診療をしているので、支払額は国が決めています。ものによっては、赤字になることもあるのです。赤字になってしまうものについて私たちは”逆ザヤ”と呼んでいます。珍しいことではないんです。
もうかってないなあと判断できることに、病院などの建物の古さがあると思います。建て直してきれいにした病院は、採算が合わずに経営が変わったりしています。街中の多くの病院が古い建物のままやっているのには意味があります。建て直しする余裕などないからです。
私は、ビルが好きなので、よく外を眺めています。最近、ある新しいビルに目を取られました。デザイン性もさることながら、人気がないのです。外資系の大きな会社かと思いました。会社名がすぐわかる構造でもなく、どこだろうって思いながら、橋を渡りながら振り向くと日本の製薬会社でした。
そうか、製薬会社だけがもうかっているんだって思いました。なるほどね。。。。薬価というものは国が決めています。古くからある薬は薬価が低いものですが、ネーミングを変えて薬価が上がった薬があります。薬価を決めるのに、製薬会社が裏で国を操っているとしか思えません。日本で高い薬価がついている薬は、海外で買うと安いと言います。おかしいですよね。
医療は大変な思いをして経営しているのに、おかしなことに医療業界に参入しようとしている企業が多いと知りました。ニュースでやっていたのですが、車の部品メーカーなどが経営不振に陥り、今後伸びるだろう医療と福祉に参入してきているそうです。そういったセミナーも行われているようで、ほかの産業なら利益率が低いけど、医療は利益率が高いなどとやっていました。はあーーー?って感じです。
私は、何年も前から、医療だけなぜ高額なものを売りつけられるのかと思い、医療に参入する企業に利益率を下げさせるようにしています。いわゆる、ぼったくりなんです。それを分からずに導入して、ひどい目にあってるところを何件も知っています。あろうことか、個人情報のことまで、企業の言いなりだとめちゃくちゃにされているんですよ。本当に腹立たしいことです。
私は、安易な気持ちで医療に参入してくる企業は、排除すべきだと思います。患者さんのためにはなりませんよ。