高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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IT関連について

Posted on: 水曜日, 8月 31st, 2011 in: クリニックより

プログラムの勉強をしているという方と知り合いました。何を勉強しているのか聞くと、アンドロイドだとおっしゃってました。アンドロイドはもうすたれるよって話しました。IT技術というのは、本当にスピードがあります。はやると思っていたことも、すぐにすたれていきます。東京ではニーズが多いそうですと言うので、その分ハイレベルな人も多いよと話しました。確かに、東京はすごいけど、生存競争も激しいのです。それは、医療の世界でも同様です。

どんな世界でもそうですが、先読みをしていかないとなりません。今何が求められているか、これから何が主流になっていくかを十分考えないとなりません。携帯電話からの予約サイトを調べていて、個人情報に関して、かなりいい加減なことをしていることがわかりました。それで、独自開発することにしました。ところが、携帯電話の会社によって、システムが違うし、日本はかなり制約が強いので、開発に時間がかかっています。アメリカなら簡単なことなのに、日本ではどうしてこんなことになっているのだろうと思います。

クリニックでも、携帯電話のサイトを立ち上げていました。ところが、個人情報の点で、重大なミスを犯したのです。それ以外でも、当初の話とまったく違ってきているので、サイトは閉鎖しました。現在、GENOVAという会社と交渉中です。ソフトをリースで購入するという新しいやり方をしていました。月1万円のことですが、医療で1万円を作るにはどれだけ苦労するかを最初に話しました。ところが、契約してしまったら後はほったらかし、何度か交渉したのですが、らちが明かないので、閉鎖を決めました。

個人情報保護法ができるずっと前から、医療の世界では個人情報の保護は当たり前の話でした。常に、情報漏えいに気遣って、電話では相手の確認ができないので話さない、道で出会っても細かいことは言わないなど、診察室以外での情報漏えいにはかなり神経質になります。ところが、法律ができたからと個人情報を扱う人たちは、決まり事だからしている程度のことしか考えないのだと思います。

日本って、そういうところがありますよね。なぜその法律ができたかを考えないんですよ。

携帯電話のサイトを登録されている方には、ご迷惑をおかけしますが、メインのHPへのリンクを張っていますので、登録しなおしてください。問題が片付き次第、アドレスも削除する予定です。

学会に入会するということ

Posted on: 火曜日, 8月 30th, 2011 in: クリニックより

学会に入会するということが、大変な作業だと知っている人は少ないと思います。学会によっては、評議員をされている先生の推薦が必要なのです。外科系の学会はそれが多かったので、当たり前だと思っていましたが、それ以外の学会に入るようになり、そうでもないこともわかってきました。

ジオンと言う注射療法は大腸肛門病学会に入っていないと、講習すら受けられません。私は、入っていなかったので、まず学会に入るために評議員にサインをもらうことから始まりました。たまたま、懇意にしていた先輩が評議員だったので、サインをもらい、講習を受けるための手続きに進みました。ところがここでも、肛門手術の経験を問われるのです。経験数はそこそこあったので、これもすぐクリアーしましたが、次に問題になったのは、所属機関でした。

当時、開業医を主体に、大学の非常勤もしていたのですが、開業医の申し込みなら、講習は1年先になると言われました。そこで、大学の所属で、おまけに先代の教授の推薦だということにして、申し込みしました。それで、やっと講習にたどり着けたのでした。先代の教授は、私を大変可愛がってくださっていたので、私が肛門を始めることはとても喜んでくださっていました。

ジオンの講習を主催する側も、有名人だった先代の教授でも講習を受けられたということを宣伝に使っていたようです。資格というのは、有名な先生でも若い医者と同じように受講しなければ、取れないということですよね。しかし、その後ジオンを勉強したいという後輩ができたのですが、評議員のサインがもらえないことで、話がストップしてしまっています。そんなので、本当にいいのかなと思いますが。。。。

さまざまな学会に入ってみて、日本糖尿病学会が入会を厳しくしているとよくわかりました。今までは行った中で一番厳しいと思います。評議員の推薦は、私の元主治医がサインしてくださったので、なんとか申し込み用紙を送付しましたが、そのあとで、まだ審査があるようです。おそらく、推薦者がかなり有名な先生なので、審査は通ると思いますが。。。。

なぜ糖尿病の学会にこだわったのか、それには理由があります。特定検診が糖尿病になりやすい体質の人を糖尿病になる前に発見しようとしているとわかり、その普及に努めていたのです。空腹時血糖とHbA1cの基準値が普通の採血の際の正常値と異なっていたため、現場はおろか、検診を行っている市役所、国保、社保いずれの機関も、全く理解していなかったのです。

なぜ、理解しないのか、理由は検査にありました。検査会社によって、基準値が異なったのです。しかしそのことも、検査会社側が足並みをそろえだし、統一を始めていました。しかし、院内検査を行っているとそうはいきません。臨床検査を専門にする先生にも、正常値の統一は無理だとはっきり言われました。

特定検診を導入すると作業が大変になることも、敬遠される原因でした。しかし、私の考案した方法をやれば、簡単に導入できて、医療機関の純利益も増えたのです。その数字も持っていましたので、講演させてもらえれば、普及させることができると思っていました。

ある医師会の事務の方が、是非普及させてくださいと言ってくださいました。それで、医師会長に説明に行ったのです。1時間ほど、いろんな説明をしました。具体的な数字など資料もお見せしました。ところが、最後に言われたことは、講演してもらうことは無理だねと。そのあとの一言です。”君は糖尿病の専門じゃないからね”

馬鹿げていました。特定検診は、予防医学であって、糖尿病のジャンルではなかったからです。糖尿病の専門医は、逆に特定検診の重要性がわかっていなかったと思います。この40年ほどの間に30倍にも増えた糖尿病患者の治療で手いっぱいなのです。糖尿病になる前など見る余裕もないはずです。

今回、学会に入ることができて、やっと土俵に上れたと思います。それほど、学会に入るということは重要な意味があるのです。

最近、はまった本。。。。

Posted on: 月曜日, 8月 29th, 2011 in: クリニックより

女医裏物語 神 薫 文芸春秋
脳外科の友人に本をいただいたんです。面白いから読んでみろって。普段、小説などほとんど読まないのですが、一気に読んでしまいました。言いたくても言えなかったようなことが、たくさん書かれてありました。
さっそくクリニックにもっていくと、すぐに一人はまってしまいました。地方にいる後輩の女医に薦めると、早速購入したようです。

書かれている内容は、医学生の時のことと研修医の時の話がほとんどなので、私にはピンときませんでした。もう、忘れてしまっているのかもしれませんが。。。。残念なことは、この女医はもう仕事はしていないようなのです。眼科だったようなので、外科の私から言わせれば、まだまだ甘いって感じでした。

面白い話は、いっぱいあったと思います。外科病棟の当直室から、女性もののパンツが出てきて、私に罪が着せられたことがあります。確かに当直していましたが、白衣のままで寝ているわけで、パンツ脱ぐわけがありません。おまけに、2段ベットで、上には先輩の男性医師が寝ているのにです。シャワーはありましたが、気持ち悪いので入ったこともありません。

女医当直室というのが、全科で一カ所あったんです。救命救急の裏です。外科病棟は8階だったし4階で、しかもエレベーターからかなり離れている当直室は、使い物になりませんでした。それで、わたしは外科病棟の当直室で、先輩ドクターと一緒に寝ていたのです。しょうもない電話も多かったので、電話を取る後輩のほうが下の段で寝ていました。

救命救急にいたころは、2段ベットではなく普通のベットが、ツインで並べられていました。そこでも同じように寝泊まりしていたのですが、そのことを救命の部長が、結婚式のスピーチで”ベットを共にしていた”と表現しちゃったのです。まさか、ベットを共にはしていませんし、親の前で何を言うんだと思いました。その時の文句は、まだ部長には言えていないのですけどね。。。。

医者の世界は、男尊女卑が強い世界で、外科はなおのことひどかったです。更衣室なんてなかったので、いつもトイレで着替えていましたし、男性の医者は医局でしゃべりながらパンツ一丁になって着替えてくれていました。私が、女性だということを忘れるんでしょうね。

20年ぶりに女医が入局してきた時も、大騒ぎでした。後輩から、当直の時はどうされていました?と聞かれたので、病棟の当直室で寝ていたよと話したからです。”おまえが余計なことを言うから、彼女病棟の当直室で寝るって言ってるぞ”としかられました。私、ずっとそうしてたんですけど。。。っていいましたけどね。忘れるんですよね。女医だということを。。。

非常勤だということも、よく忘れられていました。10年間も開業医と並行して大学勤務をして、常勤ができないことを手伝っていたのです。しょっちゅう大学にいるから、常勤と間違われて、何かと言ってこられました。その都度、”常勤じゃないんですけど”っていいましたけど。週4日は行ってましたから、常勤にしてやると言われたこともあります。”結構です、自由にしてたいので”と断りました。一度はある有名な病院の部長で行ってくれと言われました。人事で、重要なポジションで、適任の女医が大阪にはいなかったそうです。これまた断りました。”開業医なんですけど”。。。。なんでも、忘れてしまうんですよね。

最近は、婦人科関係の仕事を多くするようになったので、婦人科の医者と間違われることも多くなりました。その都度いいます。”外科なんですけど”。。。元外科医じゃなくて、今も手術してるので、現役の外科なんですけどって。。。。

でも、本当は救命救急が専門なんですよ。救命の現場に戻りたい。後輩にもそう話しています。後輩からは、先生はドクターカー向きだと言われて、是非救命の現場に戻ってくださいと言ってもらっています。いくつか講習を受けないとなりませんが、ぼちぼち準備しようと思っています。もともと、救命志望だったから、原点に戻りだしているってことですよね。

でも、本当はミュージシャンが本職で、医者は副業だと言ってるんですよ。自分では、そう思っています。

再診料570円っておかしくないですか?

Posted on: 日曜日, 8月 28th, 2011 in: クリニックより

保険診療では、再診料は570円と決められています。初診料でも、2750円と決められています。初診の時に検査をして、その結果を伝えて、これからどう治療を進めていくかお話しするのに、たった570円しか支払われません。

では、医療機関がどれくらい経費がかかっているでしょうか?医者一人1時間で1万円が相場です。看護師は1600円、受付と医療事務で、事務系は1200円が二人分必要です。人にかかる費用だけで、1時間14000円必要で、6分で1400円必要になります。再診料で賄おうと思えば、6分で、2.5人終わらせないとなりません。

人件費以外に、もちろん家賃や光熱費もありますし、電子カルテなど機械類のリース、そのメンテナンス料、設備投資もしているわけで、それを時間で計算するともっと必要になってくるわけです。まったく採算なんて合わないわけです。

ところが、この再診料、総合病院の認可を取っていれば、複数取れますが、そうではない病院では、一回しか取れないと最近知りました。総合病院ではない病院に行って、内科に行き、ついでに眼科と耳鼻科に行ったとしましょう。3人の医者と話をして、3人の看護師と6人の事務員が、関与するのに、再診料はたった570円なのです。12人で割ると47.5円ですよ。

おまけに、なりたての医者にかかっても、有名なベテランの医者にかかっても同じ額です。そんなことがほかの世界に存在するでしょうか?

医療費を削減するために、2年おきに何かされています。儲かりだしたところは、儲からないように調整されるのです。それが繰り返された結果が今の初診料と再診料なのです。

どうすれば、医療費を抑えることができるのか?予防医学を充実させることですよ。でも、国は予防医学には何も支払いはしません。病気になった人しか、保険診療できないのです。病気になる前に、予防すれば、医療費は少なくなると誰でもわかることをしないのです。

どうすれば、医療費を抑えることができるのか?それをずっと考えていました。それで思いついたのが、薬は自費にすることです。血圧の薬や、高脂血症の薬など、1錠で、300円近くするものがたくさんあります。それが。3割負担なら、100円ぐらいになります。毎日300円かかってると思ったら、何とかしようと思いませんか?

たばこがいい例です。値上がりして、400円を超え出したので喫煙者が禁煙をする率が増えました。それなら、薬もそうすべきでしょう。高血圧、高脂血症、糖尿病の多くは、食生活の改善だけで治る病気だからです。

世の中で、サプリメントが高額で売られているのに、それは買っても医療にはお金を支払いたくない人をたくさん見てきました。治療を始める際に、お金がないんですけどと平気で言われる人もたくさん見てきました。ところが、高額なサプリメントはたくさん飲んでいる人も見てきました。薬より、サプリメントで済ませたい人もたくさん見てきました。

でも、サプリメントってなんでしょうか?結局、薬と同じで、合成された化学物質です。薬には副作用があるけどサプリメントにはないのでしょうか?そんなことはないと思います。私は、治療を開始するにあたり、サプリメントは全面的にやめてもらうことにしています。食の大切さを知ってもらい、何か補給したいなら、食事から補給するように指導しています。

こういった事実を、広くみんなに知ってもらいたいと日々考えています。

小林万里子のライブを見てきました

Posted on: 土曜日, 8月 27th, 2011 in: クリニックより

ものすごいパワーと迫力でした。若い時にデビューしてるけど、いったん引退し30年ぶりに復活したそうです。歌詞の内容が、それはびっくりする内容で、いいたいけど言えないことを代弁しています。また、芸能界の有名人の裏話?も歌にしていて、それもびっくりでした。歌い方も、魂で歌ってるという感じで、久々に感動しました。

音楽は、もともと訴えたいことがあるから、やるんです。ロックなども社会批判であったり、政治批判であったりします。英語の歌詞だから、よくわからず聞き流していると思いますが、歌詞の意味を知るとびっくりするものが多いものです。何かを伝えたい、それが音楽だと思います。

昨日は、ギタリストはりゅうのすけでした。小学校の6年生なので、今年は最後の活動だと思っているのか、かなりたくさん活動しています。少し前には、東京でライブをしてきたようです。男性の場合、声変りが最大のネックなのだと思います。マイケルジャクソンも、その時期あまり人前に出てなかったような気がします。

りゅうのすけは、海外へ出ていくほうがいいと思います。若いうちに、本当の音楽を聴いてその中で生活するほうがためになるからです。すでに、フランコと知り合いになっているのだから、彼のつてを頼れば、世界中に友人がいますから。。。

私も、新しいバンドを作るより、元のメンバーを集めようと思いました。もともと、消えかけていたバンド活動をリーダーを別の人に変えて、再開しだしていたのです。リーダーを入れ替えたのではなくて、リーダーがいつでも戻ってこられるように、練習を再開していたのです。

今日は、別のバンドの人たちに会います。私も一度組んだことがあるし、フランコのバックもしてくれた人です。昨日から今日にかけて、音楽の縁が続くのにも意味があるんだろうなと思います。縁には必ず”必然”があるからです。

バンドを作ることにしました

Posted on: 金曜日, 8月 26th, 2011 in: クリニックより

候補のギタリストは、大阪の南のほう、ドラマーは北のほうなので、まだどうなるかわかりませんが、声をかけてみました。30年近く、私のそばでギターを弾いてくれていたギタリストは、頚椎損傷を起こし二度とギターが引けなくなったからです。シカゴロックで、バンドの再開を望まれていたのですが、それが不可能になって、それでも何かしたいと思っていました。

シカゴロックでは、前からりゅうのすけくんをギタリストにして、歌えばいいと言われてきました。天満音楽祭があるので、その時に1曲するように言われたのです。ところが、何か乗り気になりません。バンド活動をしている人の多くがそうですが、気の合った人間としかやりたくないんですよ。りゅうのすけはギターがうまいし、子供なのに本当によく気のつくいい子ですが、なぜか一緒にやりたいと思わないのです。

それで、昨日何かできないかと考えていて、ふたりを思いついたのです。彼らとならやりたい、そう思ってメールを書いてみました。バンドができるときって、びっくりするようなことが起きるんです。過去にも10人編成のバンドをしていましたが、磁石に寄せられるように人が集まりました。それ以前のバンドでも、それ以降のバンドでもそうです。忙しいから無理だろうと思っていた人が、バタバタと集まるんです。

2年近くバンドをしていなくて、その間も何度か作ろうとしましたが、磁石はなかったようです。今回も磁石があるかどうかわかりませんが、じっとしていても何も始まりませんからね。

人の縁には、必然があると思います。縁があれば、びっくりするような出会いがあるんです。何か意味があるはず、そうおいもいながら生きていると、意味がわかった時は本当に面白いものです。もし、バンドができたら、フランコの曲をカバーして、シカゴロックで演奏しようと思います。

医者の不養生?

Posted on: 木曜日, 8月 25th, 2011 in: クリニックより

かつてより、私は医療関係者のほうが治療が難しいと言ってきました。勝手な判断をして薬を使用するからです。特に、医者、看護師は自分で自分の病気を決めて、勤めている医療機関で、処方してもらってるケースが多いようです。私は、身内は見ない方針なので、スタッフは他の医療機関に紹介するようにしています。

そんな中で医者の不養生ではなくて、身勝手な事件が起きました。検査もせず、肝機能障害だと思って自分を治療していた医者が入院したのです。採血検査はびっくりする内容です。CPKという、筋肉由来の酵素が、ものすごい数値を出していました。甲状腺機能低下もあったようですが、それだけでは説明できません。肝機能の指標であるGOTも上がっているのですが、CPKもGOTも心筋梗塞など、心疾患でも上がるのです。

強い薬を飲んでいたようで、薬剤性肝障害も考えられます。しかし、薬剤性だけなら、GPTが優位に上がるはずですが、そうではありません。腎機能もかなり悪くなっています。クレアチニンという数字だけ見れば、問題なさそうですが、eGFRを計算すれば、かなりひどい状態です。心臓専門医をはじめとして、あらゆる専門医に相談していますが、まだ結論は出ていません。

過去にも、そういう医者を見たことがあります。こういったことを見るにつけ、医者には医療機関を受診してほしいと思います。患者になってはじめてみえてくることがあるのです。患者になってみないと、病気を他人ごとにしてしまいます。そうなってほしくないから、木曜日を開けているのです。開業医は、木曜が休みのことが多いからです。

栄養士でも困った人を見つけました。家族の栄養はきっちり管理しているのに、自分はいい加減にしてきたために、糖尿病になりかけていました。いったん、栄養士だということは忘れて、うちで栄養指導を受けるように言いました。わたしは、栄養士ほど、栄養のことが分かってない人はいないと思っていますから。。。。

ひとり、受診したいと考えてくれている医者がいますが、ものすごく忙しい方なので、私が出張する準備をしています。相手が動けなければ、自分が動く。。。当たり前のことです。自分のことはよくわかってると思っておられるお医者様へ、是非うちのクリニックを受診してみてください。

週末しか子供に会えない。。。。

Posted on: 水曜日, 8月 24th, 2011 in: クリニックより

昨日、初めて知りました。小学生の子供さんをバーに連れてきたりしていたので、お母さんは許可してるのかなと思っていました。私も、お相手をしたことがあるのですが、本当にやんちゃです。天真爛漫に育ってるんだなあと思っていたのですが、そうではなかったようです。

離婚できてないから仕方ないんだよ。そう言ってました。離婚したから、子供に会えるのは週末だけ、そんな話はよく聞きますが、逆なんですね。別の友人も話していました。10年たったから、離婚しようとしたら、してもらえないと。長い間、ほったらかしてきたからいけないんだねと。彼は、病院を2件経営しています。忙しすぎたんだと思います。別の後輩は、2年ほど前に連絡をくれました。今、家出中なので、落ち着いたら連絡しますと。その後、どうなったのかまだ連絡は来ません。

一緒に働いている人にも、離婚経験者が多いし、未婚者も多いです。子宮がん検診していると、未婚者がどれだけ多いか。。。。本当にびっくりします。国は、子育て支援をしていますが、それ以前の問題だと思います。ある人は、男性の給料と社会的地位の安定がないから、結婚できないんだといいます。派遣が増えて、契約社員が増えて、将来の不安が強くなっていると思います。患者さんにも、そういったことの不安を訴える人がたくさんいます。

少子化を作ってしまったのは、行政ではないでしょうか?昔のように、終身雇用制だったら、30歳までに所帯を持って、50歳までに子育てを終わって、老後は楽しく年金生活などと将来設計ができたんだと思います。職の不安定さは、病気も増やしていると思います。精神疾患が増えているのは、そのせいでしょう。

最近、ふたりの医者が自殺したと知りました。知っている人だったので、なぜ?とショックでした。医者は、税金を投入されて教育を受けているので、医者を続ける義務があるのです。自殺している場合ではないはずです。何があったのか、知ることもできませんが、お元気だったころを思い出すと、悔しくて仕方ありません。

自殺には、ふた通りあるといいます。自殺未遂で終わらすつもりが、たまたま死んでしまった場合と、本当に最初から死のうとしていた場合だそうです。医者であれば、死に方はわかっているはずなので、後者のほうだったのかなと思ってしまいます。

知ってしまったことの悲しみ、知らなかったほうが幸せだったと思うこと、知らなければ、なにも解決していけないと思うこと。いろんな考えが頭の中で回っています。

大事な検査を削除されました

Posted on: 月曜日, 8月 22nd, 2011 in: クリニックより

保険請求とうい物は、請求した通り支払いをしてもらえるものではありません。審査というものがあって、必要ないと判断されれば、平気で削除してくるのです。今回、国保から、糖負荷試験を900点のものから、簡単な血糖だけ測定する200点のものに減点されてきました。糖負荷しても、血糖の変動だけ見ても何もわかりません。その裏で、同インシュリンが動いているかを見ないと、糖尿病の早期発見はできないのです。

この原点に関しては、当然異議申請というものをします。実際に、この検査で、糖尿病の直前で発見することができたわけで、その結果も付けて提出します。それでも、理解しないかもしれないので、その時は国保まで乗り込みますよ。

特定検診が始まった当時、特定検診の基準値が違うから何かおかしいと思って調べ始めたのがきっかけです。3年ほど前のことだったと思います。血糖値は、10低い設定だし、HbA1cも0.4低い設定だったからです。なぜそうなったかを調べていくと、統計から逆に計算したと知りました。糖尿病になった人を逆に調べていくと、この基準じゃないと糖尿病になる前に発見できないとわかったのです。

でも、その後いろいろ調べていくと、この基準でも漏れてしまう人がいるとわかりました。結局、今はすたれてしまった古い検査の、糖負荷試験で血糖とインシュリン値を同時測定しないとわからないのです。

その後、HbA1cの検査値が0.4ポイント上がることがわかりました。私の主治医である、清野先生が変えようとしています。びっくりすることに、今まで世界基準より甘い設定だったのです。0.4ポイント変わるだけで、今まで糖尿病と言われていなかった人が大勢糖尿病になってしまうはずです。

日本は、この40年間に糖尿病が30倍に増えているそうです。その原因の一つが、HbA1cの基準値が間違っていたことだと思います。すでに糖尿病になっているのに、糖尿病と診断されていない人はものすごい数いると思います。また、糖尿病になる前に発見しようと思えば、糖負荷試験を再開すべきなのです。

国保はなぜ点数を下げてきたのでしょうか?医療費を抑えたいだけです。900点のものを200点に減点した後は、きっとHbA1cの測定だけでいいと言ってくると思います。そのほうが安上がりだからです。

日本は、保険診療という縛りがあるために、しなくてはならない検査ができなくなっていますし、しなくてはならない指導もできなくなっています。なんのための医療なのか、医療費ばかりに目をやって、誰のために医療をしているのか忘れているのです。

クリニックでは、こういった生きどうりを感じたスタッフたちが、日々戦っています。一つの医療機関でもいい、まともな医療をしていこう、そう考えています。

宣教師を目指す方に出会いました

Posted on: 日曜日, 8月 21st, 2011 in: クリニックより

これから、宣教師の大学に行くという方に出会いました。私は、カトリックの小学校だったため、キリスト教には近い場所にいました。信者ではありませんでしたが、シスターたちのあったかい雰囲気の中で、小学校を過ごしたのです。

朝、登校して初めてすることは、門を入ってすぐのルルドに手を合わせることです。奇跡の水が出た場所を再現しているものです。そのあと、まっすぐで長い道を奥に進んでいくと小学生の校舎があります。確か、小学生が一番奥だったと思います。

高校まであったので、小学生から高校生までが一緒になって登校するのです。普通の服の先生もいますが、灰色の服を着た、シスターたちがたくさんいました。シスターって、いつもあったかい笑顔をしているんですよ。

ミサにもしょっちゅう出ていたので、信者になりたかったのです。でも、親が信者でなければ、なかなかなることはできません。同級生たちが、少しずつ信者になるのを見ながら、羨ましかったものです。

学校では、クリスマスには演奏隊が作られます。選ばれた子たちは、百貨店で演奏して回るのです。音楽は苦手だったので、演奏隊に選ばれることもなく、小学校時代は終わりました。その頃の悔しさがあったのでしょうか?今でも音楽を続けているのは、そういった経験があったためだと思います。

海外の文化に、早くから接していたことが、今に影響していると思います。どんな国でも、すんなりと受け入れることができるのです。外国人のシスターもいたので、外国人も全く違和感がないのかもしれません。

クリニックでは、英会話の勉強を始めました。有志だけですが、教材を買ってみんなで勉強していきます。そのうち、クリニック内では、日本語禁止になるかもしれないねって笑っています。それも面白いかもしれません。

英会話だって、日常の延長線上にあれば、なんら気がまえることは無くなるからです。小さいころに、たまにオーストラリア人がうちに来ていたので、何かを伝えようとすることは、早くから身についていました。

私は、英語が苦手ですが、はたから見ると、会話しているそうです。ほとんどが、身振り手振りなんですが、オーバーリアクションにすれば、たいがいのことは伝わります。ハワイでの医療サポートの夢も意外と早く始まるかもしれません。