医者に身分証明がないって知ってました?
医者には身分証明書がありません。弁護士には弁護時バッジがありますが、医者にはバッチもないんです。医師免許証という、大きな紙はありますが、写真も付いていないので、身分証明書にはなりません。何年か前に、医師会がようやく写真付きの会員証を作りましたが、医者という証明には使えませんね。
私たちが、どうやって相手が医者かどうか判断しているかというと、話の内容からです。医師免許を持っていても、使えない医者もいるわけで、使える医者かどうかは、会話の中から判断していきます。また、本当の医者かどうかは、卒業年度や知っている先生が誰かとか、そういったことから判断しているので、医師免許を確認することはありません。
医者の世界は狭いので、どこかでつながりがあるものです。同様に看護師についても、看護師免許を確認することはありません。同じように話の中からわかってくるからです。
でも、身分証明書はほしいと思います。今はセキュリティーの面から、大きな病院ならIDカードができたので、身分証明書代わりに使えるかもしれませんが、そこには医者とは書かれていない場合もあります。一般的な社会では常識だと思われることも、医療の現場では非常識になってることが多々あります。
言葉もそうです、帰る前に口癖になってる ”お疲れ様でした”は、医療の世界だけでしょう。私はいつも”つかれてへんし!!”と言い返していました。紹介状の最初に書くように言われる”いつもお世話になっております”という言葉もそうです。面識がない相手にもそう書くように教わるんです。それもおかしいと思い、最近は書かないようにしていますが、相手によっては失礼だと思われていると思います。
保険病名というのも不思議なものです。本当の病名ではないのに、薬を出すためには保健認可されたコード病名をつけないとならないんです。近畿厚生局の説明では、保険病名はつけるな、正式な病名をつけるように言われるのですが、病名として認可されていない病気もあるので、不可能なのです。不可能なことをなぜさせるのか?不思議ですよね。
労働契約書もない、あっても守られない、変なことばかりです。どうしてそんな当たり前のことを誰も気づいてこなかったのか不思議に思います。わたしが医者の家庭に生まれていないからでしょうか?