高血糖と低血糖のひらいクリニック

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内科/外科/糖尿病・内分泌内科/消化器内科/肛門内科/形成外科/ (予約優先) ひらいクリニック 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館 B-1号室 TEL06-6125-5350 FAX06-6125-5351

ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

勉強会の参加者募集中です

 金曜日の14-16時、クリニックの待合で乳がんの勉強会をしています。講師の先生は、もともと肝臓がんの治療で、ラジオ波という、がんを焼いてしまう方法をやっておられました。ある時、乳がんの患者さんから、なんとか切らないですむ方法はないでしょうかと相談されたそうです。それで、誰もしたことがない方法を始められたようです。女性にとって乳房を切られるということは予想外にショックな出来事です。私も、乳房温存手術が始まりだした当時に、約1000人の方にアンケート調査を行いました。4か所の病院の協力を得て、乳がんになったことがない、パラメディカルの方にアンケート調査に協力していただきました。その結果は、子宮を取られるより、乳房を取られるほうが嫌だというもので、乳房がなくなることと、命の危険とどちらを選択するかという質問には、子供がまだ小さい人だけが、命を選択して、それ以外の方は、乳房のほうが大事だという結果になりました。

 乳房がなくなったらどうなるかは、イメージできることだと思います。でも、命がなくなるということはイメージが付きにくいことも影響していると思います。でも、やはり、女性としての外観を重要視したい気持ちはよくわかります。乳がんの手術を受けた方は、温泉に行かなくなります。そのため、患者の会などで、温泉旅館を借り切って乳がんの手術を受けた方たちだけで入浴する模様氏もされています。実際、スーパー銭湯などで、乳房がない人を見たことがありますか?おなかに傷がある人は、多く見かけますが、乳がんが増えてきているのに、手術の痕を持っている人は見かけることがありません。

 また、乳がんの手術を受けた方の離婚率が高いことはご存知でしょうか?傷口はご主人には見せていないとおっしゃる方も多いですが、自分でも見たことがないとおっしゃる方も多くいます。主治医にしか傷口は見せない、その気持ちもわかりますね。でも、そういったことが、徐々に夫婦間の溝になっていき、離婚につながるのかもしれません。せっかく命を助けても、生活が破たんするのでは何の意味があるのでしょうか?

 乳がんにかかった人のアンケート調査も行ったことがあります。手術後1年くらいでうつ状態になる方が多い結果になりました。乳がんはほかのがんと違って、長期間再発の心配があります。人によっては、5年間内服を続けなければならない方もあり、内服が続く限り、乳がんになったことを忘れることはありません。でも、周りの人は、半年もたてば乳がんのことは忘れてしまうようです。元気にしているので、何もなかったと思ってしまうのでしょうね。本人がいつまでも不安になっていることを、周りが気づかなくなったころに、うつ状態になってしまうのです。

 がんになったことも意味がありますと私は患者さんにお話ししています。そうなったことで、改めて自分の体のことにきずかうようになり、身内の優しさを知り、逆に冷たさも知り、生きるということが何のためなのかを考える機会だと思っています。人間は必ず何かが原因で死にます。何で死ぬのかだけは、自分では選択できません。でも、その時を迎えるまでの人生は自分で選択できるのです。医者任せにする時代は終わったと思います。自分で納得のいく選択をしてもらうためには、いろんなことを知っていなければなりません。今回の勉強会は、そういった思いで設定しました。

 主婦が自宅に戻って夕食を作れる時間と考えて、金曜日の午後にしました。早めに心斎橋に出てきて、買い物するのもいいでしょう。大丸の地下には、珍しい食材を置いているスーパーがあります。長堀の地下にも、各国の料理の材料をそろえている店があります。東急ハンズでクリスマスの用意を買うのも楽しいかもしれません。勉強したご褒美に、街中をうろついてみませんか?

 申し込みは、メールカウンセリングのところからメールでいただいてもかまいませんし、クリニックの診療時間内でしたら、お電話でも構いません。おいしいコーヒーをご用意しています。ぜひ、多くの方に参加していただきたいと思っています。

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