高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

フランコの演奏

 ニュージーランドから来るミュージシャンのフランコの演奏が、予防会大阪病院でさせてもらえることになりました。1月13日木曜日の午後になりそうです。外来通院中の患者さんにも聞いてもらえるように、玄関での演奏と、病棟で動ける患者さんを集めての演奏、病室で寝たままの患者さんにも聞いてもらえるように、移動しながらの演奏もいいかもしれません。

 看護師長さんがとても良い方で、演奏のことをとても楽しみにしてくれていました。以前から、そういったイベントを時々されていたようです。音楽を聴くことで、患者さんたちの顔がほころぶのが楽しいようです。音楽というものは、民族を超えて言葉とは別の共通の言語のように使われています。リズムが、人間の心拍数に近いほど、気分が落ち着くようですし、心拍数が高い時に近づくと気分が盛り上がるようです。

 変拍子になると、不安感が襲ってきます。そういったものをうまく使って、アーティストというのは、何かを表現しているのだと思います。歌詞の意味がわからなくても、物悲しくなってきたり、がんぼろうと思えるようになってきたり、安心して眠たくなってきたりする効果があります。そういったことが、音楽療法に応用されているようです。

 でも、日本では料金を払って音楽を聴くという習慣があまりありません。プロのミュージシャンには、コンサートなどで、高額の料金を払っても、それ以外の人には、ボランティアで当たり前だとする習慣があります。

 海外では、高校生のバンドであっても、パーティで演奏すれば、いくらかのお金が支払われます。海外の人からすると、日本が音楽がボランティアになってる環境が理解しずらいようです。”演奏するのに、お金がもらえないの?”よくそんな事を聞かれます。おそらく、日本では音楽で生活していない人には、”聞いてやった”という感覚なのでしょう。海外の人は、音楽で楽しんでもらったのだから対価を支払ってもらって当たり前だと思っています。

 そういった、音楽に対する考え方も、変えていってほしい、そう思ってフランコたちを呼んで、いろんなところで演奏してもらうことにしました。予防会大阪病院では、患者さんに元気になってほしいので、ボランティアでしてもらうのですが、クリニックでは、ワンコインコンサートにしようと思っています。他に南森町のシカゴロックでの演奏も決まっています。いろんな場所で、彼らの素晴らしい音楽を聴いてもらいたいので、演奏できる場所を探しています。

 日本にアイヌ族がいたように、ニュージーランドにもマオリ族がいました。後から入ってきた民族が、先住民族を迫害するという歴史が繰り返されてきました。現在のニュージーランドでは、マオリ族はとても大事にされていますが、過去の歴史の中に、悲しい出来事があったのかもしれません。フランコの曲には、どことなく悲しみの感情を感じます。ニュージーランド人は、自国の国民を本当に大事にしています。

 ニュージーランドの医師免許は、自国の国民にしか出さないそうです。アメリカも、表面上は外国人の医師国家試験の受験を許可していますが、実際にはほとんど認可しないようになってきているそうです。自国の医者の数が十分だから、海外からの医者を受け入れる必要がなくなってきたからだそうです。日本では、どの国の人でも医師国家試験を受けることができるようです。日本語が難しいから、他国の人が受けても通らないと思っているのかもしれません。しかし、私の知り合いに、韓国の医師免許を持っていて、日本の医師免許も取って日本で診療をしていた先生がいます。何年かは日本でちゃんとした診療を行っておられました。しかし、結果的には、自国に戻られたようです。

 日本の医師不足は、数ではなくて質に変わってきていると思います。国はそのことにまだ気づいておらず、数を増やすことにしたようです。でも、医師免許を取った人に、誰がちゃんとした教育をするのでしょうか?教育できる医者を育てる義務もあるのではないかと思っています。研修医制度の崩壊、医局制度の崩壊、政策が変わるたびに何かを変えられています。そのたびに、進路変更を余儀なくさせられている医療の現場は、日々人の命との戦いです。そういったことを、ちゃんと理解してもらえるようになればいいなと思います。

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