高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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物忘れがひどくなってきたと相談されます

Posted on: 火曜日, 12月 11th, 2012 in: クリニックより

良く、物忘れがひどくなってきたと相談されます。私自身は覚えることが嫌いなので、覚えようとしたことはありません。新しいことを知っていくためには、古い知識を忘れていくことだと思っています。なので、若いころから物忘れだらけです。覚えようとするから、物忘れと感じるんだったら、覚えなければいいわけです。

記憶の仕方は人によって違うと思いますが、私の場合は映像で記憶しているようです。医学部の勉強は、大嫌いな記憶ばかりだったのですが、それも映像に変えていたようです。一つの疾患は、見開きの一枚にまとめて、それを映像で覚えていました。内容の多い病気でも見開き一枚にまとめていたのですから、はしょってたものも多かったんだと思います。

今も、知識はうろ覚えです。確か、あそこに書いてあったとか、どこに直したかを覚えているだけです。それでも覚えないとならないときは、なぜそうなるのかを理論的なつじつまを合わせて覚えます。覚えるのではなくて、理解するって方法ですね。

物忘れなんてことで悩んでいるより、新しい知識をつけるために、どんどん忘れましょうよ。

カレー屋さんに行ってきました

Posted on: 土曜日, 12月 8th, 2012 in: クリニックより

クリニックの患者さんの店です。水も油も使わずにスパイスでルーを作っているようで、とてもヘルシーです。味も良かったです。ここの面白いところは、チラシの地図です。世界地図が載っていて、”ここ”って日本を指しています。どこか全く分からないんですよ。

店の名前はインドの東。なんでこんなネーミングなんだろうって考えて思いつきました。日本って、インドの東なんですね。

東天満で検索すると出てくると思います。ぜひ食べに行ってください。汗だくになりますよ。

探し人が見つかりました

Posted on: 金曜日, 12月 7th, 2012 in: クリニックより

手掛かりは苗字とおおよその年齢、内科医であるということだけでした。十数年前に3カ月ほどだけ一緒に働いた医者を探していました。何軒かの製薬会社に探してほしいと頼みましたが、情報が少なすぎるといわれました。せめて、フルネームがほしいと。

ところが、ある製薬会社の人が、この人ではないかとメールをくれました。フルネームを見たとき、この人だと確信しました。でも、うろ覚えだったので、確信したわけではありません。一か八か勤務先の病院に電話してみました。どんぴしゃ。。。。。

医者ってすごいんですよ。フルネームと卒業年度が分かれば、製薬会社で探してくれるんです。今回は情報が少なかったのに、それでも見つかりました。最後にはネットで、フルネームと医師で検索しました。それで、勤務先がわかったんです。

ほかの業種ではこんなことありえないと思います。逆に言うと、医者は雲隠れができないんでしょうね。

久しぶりに電話で話して、近いうちに会おうということになりました。電話の最後に、“僕のことを探してくれてありがとう”と言ってくれました。私にとっては、お兄ちゃんのような存在の人です。再び再会できると思うと涙ぐんでしまいます。

IDF学会の報告

Posted on: 火曜日, 12月 4th, 2012 in: クリニックより

学会の発表を気にかけてくれていた方が多かったので、発表の一部を乗せることにしました。今回は、細かいデータ解析までは至らず、問題提起をしてきただけです。今後、何らかの形でデータ解析していき、論文にしていこうと思っています。

Early Insulin Spike and Associated Hypoglycemia (Relationship with Diabetes Development)
Kyoko Hirai1, Junichi Takahashi2, Shigenori Kominami3, Kairyu Go4
1 HIRAI Clinic, Japan ; 2 Joto Central Hospital, Japan ; 3 Kominami Hospital, Japan ; 4 Go Clinic, Japan

Results

Of 120 people investigated, there was a 30 minute insulin peak observed in 39 subjects. There was a 60 minute insulin peak observed in 52 subjects, there was a 120 minute insulin peak was observed in 25 subjects. A diagnosis of diabetes was found in four people. IGT (Impaired Glucose Tolerance) was observed in 7 subjects. IFG (Impaired fasting glycemia) was observed in 0 subjects.

 Method of Nutritional Guidance

In Hirai Clinic, nutritional guidance is offered not by nutritionists but by nurses who have detected impaired glucose tolerance (IGF) in patients. This is because it is considered that many nutritionists tend to have studied nutrition with an academic objective and may not be able to provide practical nutritional guidance that is applicable in real life. In the nutritional guidance given in Hirai Clinic, nurses propose a personalized improvement plan in respect to the individual patients lifestyle. They emphasize the importance of eating breakfast daily, referring to a typical Japanese breakfast similarly offered at Japanese-style inns.

 Nurses advise patients to identify foods with a high animal fat so that patients can control the animal fat intake; the nurses describe high fat items as “thick”, “fluffy” and “crispy” foods that melt easily in your mouth. In addition, the nurses also instruct that patients do not always have to stay with three meals a day and should eat about 100 calories of food if they fall into a fasting state for long hours.

 The minimum amount of each nutrient required per day is estimated based on the patient’s height. In order to improve the patients understanding about the importance of balanced diet, patients are given an opportunity to eat sample meals prepared by a Japanese restaurant. Through this process, patients enhance their understanding that a minimum balanced diet is critical to the treatment of preventing diabetes. Patients are also briefed on low glycemic index (GI) food.

Discussion

It is reported that early insulin spikes contribute to a reduction of blood triglyceride levels. However, hypersecretion of insulin is considered to ultimately lead to a decreased insulin secretion.

 In cases where an insulin peak is observed in 30 minutes after a OGTT, patients may have time in the prevention of diabetes, but excessive, abnormal secretion of insulin should still be controlled. This is because excessive insulin secretion may cause hypoglycemia, which may result in glucotoxicity in such that patients tend to reach out for sweets. In cases where an insulin peak is observed in 60 minutes, patients may be suffering from constitutional delay of insulin secretion. In this case, patients may develop diabetes relatively quickly. It is necessary for such patients to understand their condition and be careful about their diet. In cases where an insulin peak is observed in 120 minutes, immediate action is required as patients are likely to develop diabetes in a short period of time.

 World Health Organization states that macrovascular diseases are progressing even in the phase of IGT. Old methods of testing are more thorough than modern methods of testing for diabetes.Therefore treatment should be provided before patients experience IGT. Since IGT appears in diverse patterns, it is difficult to detect the condition at an early stage by means other than an oral glucose tolerance test (OGTT). Furthermore, it is challenging to give nutritional guidance to ethnic groups like Japanese who maintain an omnivorous diet. It is therefore necessary to provide personalized lifestyle guidance.

何かに効果があったという結果について

Posted on: 日曜日, 12月 2nd, 2012 in: クリニックより

ある食べ物で血圧が下がったとか、血糖値が上がらないとかそういったことは、治験というもので調べられているんだと思います。治験というのは、人を使って行う実験ですが、行う際にいろんな制約があります。大学など大きな組織でもやっていますが、治験専門にやっているところもあります。

一般の人が、治験に参加する場合、報酬がもらえるそうです。結構いい金額がもらえると聞いてます。ところが、治験で仕事をしている方に聞くと、同じ方がいろんな治験に参加していると聞きます。そうなってくると、治験の信ぴょう性を疑ったほうがいいと思いませんか?

全くランダムに被験者を選ぶのならともかく、治験というものを知っていてお金をもらえるとわかっていて集まった人たちなら、何らかのバイアスがかかると思います。

実験というのは、出したい結果のほうに誘導できるものなんです。出てほしくない結果は、削除してしまえるし、解釈の仕方で思った方向に話を変えることもできます。そんなことを知ってきたので学会とか発表などを信用しなくなったんですけどね。

整形外科の先生が見つかりました

Posted on: 土曜日, 12月 1st, 2012 in: クリニックより

骨折の手術をしてくれる整形外科の先生を探していました。バイト先の老人病院で必要だからです。過去に一緒に働いたことがある先生に電話してみましたが、4人とも忙しいと言われもう電話することも嫌になっていました。もともと、電話するのが嫌いだから余計ですよね。

それで、駄目だろうとは思いながら、別の用事もあったのである先生にお手紙を書いてみました。そしたら、昨日メールで連絡が来たのです。協力できるって。本当にうれしい出来事でした。整形外科の先生がいないために、関節にたまった水を抜いたり骨折を見なくてはならなかったり大変だったんですよ。

整形外科の手術の手伝いもしていたし最近も見学させてもらったのですが、外科の手術とは違って見てできるというものではありません。整形外科の手術は大工さんと同じなので、外科とは全く違うのです。

クリニックでも、臨床検査技師を探していますが、なかなかいい人は見つかりません。そんな中で、整形外科の先生の問題だけでも片付いて、少しホッとしました。

診療に使う英会話を習います

Posted on: 木曜日, 11月 29th, 2012 in: クリニックより

連携している弁護士事務所はインドにも拠点を持つ、国際弁護士の集団なんです。それで、たびたび外国人がらみの依頼が来ます。クリニックにも、時々外国人が来ますから、診療に使う英会話を習わないなと思っていました。学会も終わったしぼちぼち始めようかと思っていたら、依頼が来てしまいました。

2か所の弁護士事務所と連携しているのですが、裁判など法的問題には医者からのコメントが必要なことがたびたびあります。正式に医者に診断書を書いてもらっているようですが、その内容についての細かい解釈を求められることもたびたびあります。当然、診断書を求められることもあります。

患者さんの訴えを聞くだけでも大変ですが、すべてを話してくれるわけではないので、こちらから質問をしないとなりません。私は、ボキャブラリーが少ないので質問をするのが大変かもしれません。

とりあえず、少しずつ始めてみようと思います

研究材料に困っている大学院生を募集します

Posted on: 火曜日, 11月 27th, 2012 in: クリニックより

少し前、ニュースで大学院生が困っていると知りました。研究費をねん出するためにアルバイトに行かないとならず、そのために研究する暇がないというものでした。研究材料にも困っているのか、以前マンションにアンケートが入れられていたこともあります。なぜそこに住むことに決めたかというアンケートでしたが、的が外れているので答えずに破棄しました。

私も大学に長くいたので、研究材料を探すのが難しいことを知っています。結果を予測して研究しても、反対の結果になってしまったり、なかなか思うようにはいきません。私が大学院にいた時も、研究費の不足からいろんな制限にぶち当たっていました。

現在、クリニックには多くのデータが集まってきています。その一部をまとめて、IDFで発表したのですが、日々集まってくるデータを解析しないともったいないと思います。しかし、開業医をしながらデータの解析をするのには、かなり無理があります。

そこで、困っている大学院生がいるなら、データを提供しようかと思いました。論文作成の手伝いもできます。最近も、看護教育の分野の論文の作成を手伝っていましたから。医療以外の分野の方のほうがいいと思います。日本人の体質を調べるものなので、生物関係をされている方ならどなたでもいいと思います。

興味のある方、ぜひご相談ください。

学会発表が終わりました

Posted on: 月曜日, 11月 26th, 2012 in: クリニックより

第9回IDF(国際糖尿病連合)西太平洋地区会議
第4回アジア糖尿病学会学術集会
http://www2.convention.co.jp/idfwpr2012/

ポスターでの発表でしたが、英語で説明しないとならないので大変でした。準備も時間がなくて、前日まで準備に追われていました。結局、大きな施設の発表が大半で、一開業医の発表などあまり大事にはされないのでしょうね。それより、発表の準備にかける時間が、開業医には作れませんよ。

糖尿病を専門にやってる先生方の前で、まず言ったことは“私は、外科医です。糖尿病の専門ではありません”でした。そこのところが重要なのです。内科医とは全く異なった考え方をするってことです。

外科医は薬を使うときでも、最初にしっかりと効かせます。内科医は徐々に増やしていく手法ですから、考え方自体も相反するのです。他の発表は、実験結果を報告していたので、その点でも言いました。”これは、実験ではなくて、事実です”と。でも、その意味もわからなかったようです。

前回、骨盤低医学会で発表した時に感じたものと同じものを感じました。私の話には、関心がないなと。

学会で発表するのは、今回で終わりです。参加費を払ってまでするものでしょうか?今回は32000円もしました。これは事前登録なので安くなっているのです。当日登録ならもっと高い金額を支払わなければなりません。糖尿病の専門医でも取るなら、意味があるでしょうけど、私は取るつもりがないので、何の意味もありません。

ただ、今回は糖尿病学会に入会するときに必要だった発表か論文という業績をいまさらながらに作ったのです。それがないと入会できないと知らずに入会申し込みをしてしまい、おそらく理事をされているある先生のご厚意で入会できたんだと思ったからです。

一日、学会でつぶしてしまった間に、老人ホームで嘔吐と下痢が蔓延しだしました。臨床医には、学会など行ってる場合じゃありませんわ。

最近の医療の傾向

Posted on: 金曜日, 11月 23rd, 2012 in: クリニックより

何人かの方にびっくりするような話を聞かされました。副作用かもしれないと聞いても答えてくれなかったり、話をすりかえられたりと。薬を飲まないとならないのかと聞いても、可能性は否定できないとしか説明されなかったり。多くは、問題点に正面から向き合ってないから起きることです。では、医者はなぜそうなってしまったのでしょうか?

医療は国に管理されているため、どこも経営難になっています。老人ホームですら、医者の診療に対する支払いを削られるようになり、医者の診察機会を減らさざるを得なくなっています。国は在宅で死を迎えるようにと誘導していますが、老人ホームですら家族は不安を抱えます。何かあったら病院へ送ってほしいと。

老人に対する医療費のカットはますます進んでおり、家に帰ることもできず、病院にも置いてもらえないご老人が増えています。国の官僚の方たちは、自分が同じ目にあわされたらどう思うんでしょうね。あるいは、彼らだけ特別な医療が受けられるようになっているのでしょうか?

自分自身の老後を考えるとき、日本では老後を過ごしたくないと思います。姨捨山の昔話がある国です、今でも姨捨山が行われているとしか思えません。