高血糖と低血糖のひらいクリニック

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内科/外科/糖尿病・内分泌内科/消化器内科/肛門内科/形成外科/ (予約優先) ひらいクリニック 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館 B-1号室 TEL06-6125-5350 FAX06-6125-5351

ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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建築業界の非常識

Posted on: 日曜日, 11月 18th, 2012 in: クリニックより

建築業界の非常識を実行している人がいました。家主も建築にかかわるってことです。私は、当たり前だと思います。私も何度も設計にかかわりました。とくに電子機器関係の配線は自分で図面を引きました。3系統のランが必要だし、サーバーをどこに置くかによって変わってくるから、まかしておけないのです。

ところが、今のクリニックは時間がなかったために任せてしまいました。それで今とっても苦労しています。医療機関を専門にやってきた建築会社でも満足したものは作れないと思います。本当は建築家が現場で実際に医療を経験しないと無理なんです。

同じことが、電子カルテにも言えます。作っている人たちは現場に出てくることがないので、まったく意味を理解せず結局は作っている人の言いなりで現場が動かないとならなくなり、電子カルテを入れたことで、大変な思いをするようになります。

建築のことでも、海外では常識なんです。住んでいる人が自分でペンキを塗るなんて当たり前のことです。日本での常識のほうが少数派なんです。これだけ、インターネットが発達したのに、海外の常識が日本に入ってこないのはなぜなんでしょうね。

常識って思っていることのほうが非常識だってこと、多いと思いますよ。

縁というのは本当にあるんですね

Posted on: 木曜日, 11月 15th, 2012 in: クリニックより

本当にびっくりすることがありました。奈良で思わぬ人に会ったのです。いつか一緒に仕事ができればいいなと思ってたこともある人で、海外に留学していたから、奈良で出会うとは思っていませんでした。知り合ったことに、必ず理由があり、どこかで縁がつながっていると思っていましたが、本当でしたね。

今日も、久しぶりに会う人がいます。かなり昔から、その人の話は聞いていて、縁あって同じ職場で働けるようになったのに、私が辞めることになったため、会えたのが仕事の最終日。やっと会えたと思ったら、今日で終わりなんだねって二人で大笑いしました。その方と、再び縁があって会えるんです。とっても楽しみです。

糖尿病の治療変更がうまくいきました

Posted on: 水曜日, 11月 14th, 2012 in: クリニックより

また一人、糖尿病の治療変更がうまくいきました。もともと最初の医療機関でインスリン治療をして、転院先では内服治療をされていました。何度も低血糖を起こすのに、主治医はそんなものだと言ってきいてくれなかったそうです。それで、一時期治療をしていなかったようです。

うちに来られた時は、HbA1cは10を超えていました。インスリンは出ていたので、ビクトーザ単独治療にしました。インスリンを打ったことがあるのですぐに本人の了解は取れました。低血糖を起こすことがないのでとてもいいはずでした。ダイエットにもなると聞いて、本人も喜んでいました

ところが、血糖が安定してきた頃から太りだしたのです。製薬会社に聞いても、理由が分からず困ったなあと思っていました。体重増加は、糖尿病治療に悪影響を与えるからです。ところが、最近とった採血検査では、HbA1cが正常値に落ちていました。腎機能も問題ないし、まずまずの出来です。

体重増加については、本人が努力を始めてくれました。食事はそのままで、運動を始めてくれたのです。これはとてもいいことなんです。運動の内容は、本人に任せています。無理なくできるものなら、長く続くでしょうから。次に会うのは、2ヶ月後です。そのときに、痩せてきてくれていたら、本当にうれしいですね。

良性疾患と早期がんの手術

Posted on: 日曜日, 11月 11th, 2012 in: クリニックより

最近、疑問に感じたことがあります。良性疾患なら手術は3カ月待ち。早期がんだから、手術は順番待ちになるということです。確かに、進行がんで見つかった人を急いで手術してきました。でも、待たせるにもほどがあると思います。良性疾患だといっても、日常生活に支障があるなら、急いであげるべきだし、早期がんだってほっておけば進行してしまいます。

最近は、なぜそんなことになってきているのか?一つには、情報が得やすくなったんだと思います。手術を受けるなら、最高の場所で受けたいという患者さんの思いもあるのでしょう。どこが優れているかは、簡単にインターネットでわかるようになりましたからね。それとは別に、国の方針で手術件数が集まらない病院では、手術しても全額もらえなくなったということもあります。それで、外科をなくしてしまう病院が相次ぎました。

私が昔勤めていた病院でも、すでに外科はなくなっています。悲しいことです。小さい病院でしたが、腹腔鏡の手術をかなりやっていましたので、道具も揃っているし、麻酔機もいいものに買い替えてもらえました。でも、今は使われていないんでしょうね。もったいないことです。別の病院でもそんなことがありました。機械はそろっているけど、外科をやらなくなったので、使っていないと言っていました。

腹腔鏡手術は免許が必要になったようですし、私のように昔やっていても今はできなくなっているのでしょう。でも、開腹手術をあまり知らない医者が、腹腔鏡の手術ができるからといって、レベルが高いのでしょうか?私の年代は、開腹手術で拡大手術が主流だったので、かなり広い範囲のことを知っています。見えない場所の解剖も知っているってわけです。そういった外科医が働ける場所は、どんどん減っているんだと思います。

老人病院で、手術をしなくてはならないことになりました。いろんな事情で、手術をしている病院へ転送できなかったから仕方なかったのです。かなり古い環境でしたが、何とかなりました。リスクの高いことは引き受けたくないのは確かですが、元気になった患者さんを見ると、頑張ってやってよかったと思います。

尊敬できる師と出会えました

Posted on: 火曜日, 11月 6th, 2012 in: クリニックより

尊敬できる医者がなかなか見つかりませんでした。若いころは、尊敬していた医者はいたのですが、時が過ぎてそういう気持ちもなくなり、ここ何年間かは、尊敬できる先生を探していました。尊敬できても、直接接触ができなければ意味がありません。ところが、意外と近くに見つかったのです。

昨日は、学会発表のことで相談してきました。私の話を聞いて、彼は”今まで、糖尿病治療中の患者しか低血糖のことは考えなかったけど、糖尿病じゃない人でも、些細な症状から低血糖のことも考えないといけないということだね。”とおっしゃってくれました。血糖がいろんなところに作用することも、納得してくれました。確かに、呼吸状態の悪くなった人は、血圧が上がって何とか酸素をたくさん運ぼうとするね。そんなことも教えてくれました。

人間の体はつながっています。何か一つだけ直すということは、無理な話なんです。土曜日の整形外科の手術の時、血圧が上がってるので、降圧剤を投与するように整形外科の医者が言いましたが、患者さんが興奮しているから上がってるだけなので、降圧する必要はないといいました。降圧剤じゃなくて、安定剤を投与して、血圧を下げたのです。

何か理由があって、血圧が上がったり、興奮したりするわけです。その患者さんは、痴ほう症なので、点滴とかモニターとかいろいろつけられているのが嫌だったのです。理由を考えて対処しないとならないわけです。

尊敬できて、相談することができる人が見つかったことは大変うれしいことです。ちょくちょく遊びに行きたいなって思っています。

2年が過ぎました

Posted on: 金曜日, 11月 2nd, 2012 in: クリニックより

クリニックをオープンして2年が過ぎました。患者さんも1400人の方が訪れてくれました。2年間でたまったごみを整理して、業務整理もしました。やらないと決めたこと、手順を単純化したこと、まだまだ改良中ですが、シンプルになってきました。

事務系も増えたので、バックヤードのレイアウトも変更し、物品の整理もしました。年末に棚卸がありますので、その準備でもあります。顧問税理士はなくして、スタッフが経理をしてくれているので、みんなで協力して年末を迎えようと思っています。

2年間で、いろんなことが変わってきましたが、うまくいかないこともあります。以前からの問題点でしたが、検査結果を取りに来られていない方がたくさんいます。手術後の病理結果もそうです。束で残っているのを見るにつけ、少し悲しい思いをします。特に、採血の結果は、単純に結果を渡すのではなく、細かい説明をしているので残念です。よその医療機関では聞けないような話をしているからです。

公には言えないことがたくさんあります。文字にできないこともいっぱいあります。でも、伝えて行かないとならないことがたくさんあるんです。大阪だけもいい医療が受けられる場所にしようと、心斎橋のど真ん中で多くの人に来ていただけるのを待っています。

無理せず、出来ることだけやって行こう、改めてそんなことを考えています。

いろんなことがありますわ。。。。

Posted on: 水曜日, 10月 31st, 2012 in: クリニックより

救命の現場に戻ることをやめて、老人医療に専念することにしたのですが、とうとう検診の現場も撤退することにしました。検診にしか行かない人との出会いは楽しかったのですが、そこで説得してもやはり医療には行かないからです。それで、老人医療のほうを重点的にやるように変えたのですが、オペまでしないとならない羽目になりました。

直腸脱の患者さんがいて、手術をしてくれる病院を紹介しようとしたのですが、痴呆症もあり92歳ですから、紹介も難しいんです。どの病院も、精神疾患や痴ほう症があれば、引き受けてくれませんから。それで、20年以上やってなかった手術をやるはめになったんです。当然、思い出すために手術手技の資料は後輩から送ってもらいますし、実際に会ってコツを聞いてきます。

一度は、外科医はもうやめようって思ったのに、いろんな意味でやめられないんですよね。患者さんにとって何が一番いいのか、家族にとってどうするのが一番いいのか、そんなことを考えながら、治療方針を考えています。

心温まる展覧会

Posted on: 土曜日, 10月 27th, 2012 in: クリニックより

ぽかぽか展つなぐ絵の世界

10/28~11/3

http://pokapokaten.web.fc2.com/

是非、足を運んでください。

緑内障の疑いが晴れました

Posted on: 火曜日, 10月 23rd, 2012 in: クリニックより

数年前から、眼科医に行くたびに緑内障の疑いと言われてきました。昔は、眼圧が高ければ緑内障を疑ったのですが、正常圧緑内障というものがあるとわかり、日本人には多いと言われ出したのです。私の眼圧は、正常の上限ぐらいで、眼底が緑内障に特有の形をしているようです。

視野検査をしたり、散瞳させて眼底を見たり。。。当時もいろいろ検査を受けました。1年前に、目のかゆみがひどいので、知り合ったばかりの神戸の眼科に行きました。その時も、緑内障疑いでさんざん検査を受けました。定期的に眼科を受診するように言われたので、知り合いの看護師に紹介してもらって、大阪の眼科に変わりました。そこでは、大丈夫と言われました。

ところが、神戸の眼科の先生はとても心配症で、もう少し詳しい検査を受けたほうがいいと言ってくれました。検査の器械を持っているのが、2カ所だと教わり、谷町の眼科のほうに昨日行ってきました。視力を測ったり、眼圧を測ったり、いつもやってることなのでうんざりしていました。かなりの時間をかけ検査をした後で、先生の診察を受け、目のCTを取ることになりました。

再び散瞳させました。以前散瞳したときは、夏の真昼間だったので眩しくて仕方なかったのですが、昨日は夕方だったのでまあいいっかって思いました。検査がすべて終了して、緑内障の疑いは晴れました。私の予想どうり、私の目に緑内障のような形があるだけで、緑内障にはなっていないのです。将来緑内障になる可能性はあると言われましたが、なってからでいいやと思いました。

外科医ですから、目はとても大事です。でも、目だけで手術をしているのではなく、手の感触をかなり使っています。どっちかというと、目より手のほうが大事なのです。疑いがあるのは、右目なので、両目が同時に失明することもなさそうなので、主治医と決めた先生のところに、定期的に検診に行くことにしました。

谷町の先生も、いい感じだったのですが、主治医と決めた先生がいるので、そっちに行くべきでしょう。医者は、医者を診療するのは苦手です。とても気を使うからです。私も気を使われたのかもしれませんが、数年間も緑内障の疑いのままだったので、やっと解放された気がします。疑いのままでおいておくのは、気分良くないですものね。。。

アトピーの治療

Posted on: 日曜日, 10月 21st, 2012 in: クリニックより

アトピーは治療の前に、皮膚のメンテナンスが必要です。症状がひどい時は、一時的にステロイドで抑えますが、それでは表面上の治療をしているだけになります。皮膚のメンテナンスには、まずは食事を正すことですし、油分と水分の補給が必要です。それを知らない方が多いと思います。

うちでは、関連施設で作っているバームを使って、ウエットラップ療法を推奨しています。水分と油分の同時補給ができるからです。皮膚がなくなれば、大変なことになります。乳がんの手術で、足りない皮膚を植皮してきたので、本当に皮膚の重要性がわかっています。肛門でもそうです、使えなくなったら人工肛門しかないんです。

病気になって、その先がどうなるのかを知ってるからこそ、今のうちに何とかしてほしいって思います。