いろんなことがありますわ。。。。
救命の現場に戻ることをやめて、老人医療に専念することにしたのですが、とうとう検診の現場も撤退することにしました。検診にしか行かない人との出会いは楽しかったのですが、そこで説得してもやはり医療には行かないからです。それで、老人医療のほうを重点的にやるように変えたのですが、オペまでしないとならない羽目になりました。
直腸脱の患者さんがいて、手術をしてくれる病院を紹介しようとしたのですが、痴呆症もあり92歳ですから、紹介も難しいんです。どの病院も、精神疾患や痴ほう症があれば、引き受けてくれませんから。それで、20年以上やってなかった手術をやるはめになったんです。当然、思い出すために手術手技の資料は後輩から送ってもらいますし、実際に会ってコツを聞いてきます。
一度は、外科医はもうやめようって思ったのに、いろんな意味でやめられないんですよね。患者さんにとって何が一番いいのか、家族にとってどうするのが一番いいのか、そんなことを考えながら、治療方針を考えています。