高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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絶対やめてはいけない薬があるんです

Posted on: 火曜日, 5月 5th, 2020 in: クリニックより

絶対やめたらダメな薬がいくつかだけあります。薬を減量していくときに、気を付けているのですが、患者さんの訴えが強いときは、一度やめてみようかってことになってしまいます。

もともと、専門医からの指示だったようですが、何人かの医者に受け継がれている間に、薬を飲んでいる意味もわからなくなります。過去のカルテでそういった記載がないか、薬が出された最初の日を探してカルテを探します。情報提供書があればそこにヒントがあるかもしれないからです。

ところが、それでもわからず、患者さんは”血液検査が異常だったことは無い”とおっしゃいますし、でも、血液の結果は副腎ホルモンの低下が出ています。なんとかつじつまを合わせようとしますが、専門医に聞かないとわからないことも多々あります。それで、すぐにメールして聞くのですが、聞いてよかったという症例に遭遇しました。

専門性の高い疾患は専門医に紹介するのですが、ご高齢の場合、そういったこともできず、自分で判断するしかないのです。ネット社会になり、メールの向こうに専門の先生がいてくれる環境は、とってもありがたいです。

ひらいクリニックには白衣はありませんでした

Posted on: 月曜日, 5月 4th, 2020 in: クリニックより

ひらいクリニックでは白衣なしで診療していました。座る椅子は医者も患者さんも同じ椅子です。コーナンで買ってきた背もたれ付きの丸椅子でした。最初は白衣を着てないことにとやかく言う方もいましたが、ほどなく誰も不思議に思わなくなったようです。白衣がなかった理由は、白衣こそ不潔なものだったからです。私服で洗濯しているものの方がよっぽど清潔です。

白衣のない私を見慣れた患者さんは、バイト先に検査を受けに行ってもらってわたしと会うと、笑いだしていました。”先生が白衣来てる!”ってケタケタ笑うんですよ。なので、白衣高血圧もない診療所でした。スタッフの子供が診察室を走って通り抜けて行ったり、赤ちゃんを連れてきたお母さんが、赤ちゃんをそばに置いたまま診察を受けていたり。。。そういう光景は普通の医療機関では見られません。

私が現在、複数の医療機関に勤めていますが、すべて、支給された白衣を着ています。外科医ですが、もうケーシーは着ていません。ケーシー姿が似合ってるという人もいましたが、自分では散髪屋さんにしか思えなかったからです。若い先生方は色付きのオペ着を着ていますが、わたしはそれも好みません。なので、内科の先生が着ていた長い白衣を着ています。

長い白衣は道具屋筋の専門店で買ってきました。いろんな業種の服を売っている店で、ドクターの白衣は2種類だけでした。自前で用意している白衣は一着のみ。緊急時に必要になるからです。あとは、施設が用意したもので、かっこいいもの、おしゃれなもの、普通のもの。たまに、男性用が出てきますけど。。。。

今一番お気に入りは、ミズノの白衣です。動きやすくて、おしゃれです。調べてみたら、ナガイレーベンという白衣の専門の会社も扱っているのですが、ボタンが4つになってました。ミズノのものはボタンが3つです。おしゃれな白衣を着ていると、気分も上がります。

盲腸の診断はCTではできないと思います

Posted on: 日曜日, 5月 3rd, 2020 in: クリニックより

盲腸(医学的には虫垂炎)の診断はCTではできないのになあって思った症例がありました。婦人科の先生からの相談だったのですが、腸の炎症ではないと回ってきた患者さんに炎症を抑えるために抗生物質を投与していて炎症が収まった後で、虫垂炎の穿孔を起こしたそうです。

虫垂炎は穿孔を起こすと痛みがなくなるので、発見するのが遅れる場合があります。時間とともに腹膜炎となるので、熱が上がり腹痛は腹部全体となり炎症反応が上がってくるのでわかるものですが。相談された症例では、抗生物質投与で炎症が収まって、腫れていた虫垂壁の腫れが収まることにより破裂が起きたのだと思います。

こういったケースで問題なのは、婦人科に回る前に、外科でCTから腸の炎症はないと断定していることです。CTでは胃や腸の細かい状況はわからないし、虫垂炎は診断できないでしょう。腹部エコーで診断がつく場合がありますが、腕のいい検査技師じゃないと無理です。では、どうしたらわかるのか。。。。おなかの触診をすればいいだけの話です。研修医が最初に習う内容です。

画像診断が進んで、患者さんを触らない医者が増えたと思います。その弊害がこういったところに出てきているんだと思います。

 

意識消失発作に心房細動がかかわっているようです

Posted on: 土曜日, 5月 2nd, 2020 in: クリニックより

意識消失発作で救急搬送された場合、高齢者の場合は排便などに伴う迷走神経反射を考えます。一時的に血圧が下がって意識を失うのです。念のため、脳のCTを取りますが、何も所見がないのが普通です。ところが、食事や排便と関係ない意識消失発作もあります。TIAと言って、一過性脳虚血発作を考えます。それとも違うって思ったことがあり、心房細動との関係を調べていました。

循環器の先生に質問してみたところ、心房細動と意識消失発作は深く関係しているようです。先生から頂いた回答は
1)徐脈性心房細動でR-R間隔が延長した場合 (≧5sec)
2) 発作性心房細動症例に洞機能不全症候群(SSS)が合併しており、心房細動から洞調律に復帰した時に長いpauseが生じる場合
SSSとは徐脈でペースメーカーを入れないとならないような病気です。

心房細動の場合、心電図をしっかり見ないとならないことがわかりました。心臓に関しては心エコーに頼りがちですが、これは心エコーではわからない内容です。普段、さらっと流してしまう心電図も大切にしないとならないなあと思いました。

堺まで行ってしまいました

Posted on: 金曜日, 5月 1st, 2020 in: クリニックより

仕事が終わって帰るのに阪神高速に入るのを忘れて、気がついたら堺の降り口でした。ユータウンしようと思って堺で降りてみたのですが、すぐに気が変わって、100円道路に乗って湾岸線に出ました。海が見えたときは思わず叫んでしまいましたね。湾岸線は工場地帯を通るので、大好きな道ですから。

湾岸線を大阪に向かって、新しくできた大和川線の分岐を探して、何とか大和川線に入って、どこで降りるか迷ったのですが、天美で降りてみました。大和川線は堤防の中に作ってあるようで、ナビを見ていると川沿いが表示されているのでとても面白いです。

コロナで外出自粛要請が出ている中ですが、ドライブは気分転換にいいと思います。

米国外科学会(ACS)が推奨するセントルイス大学のElective Surgery Acuity Scale (ESAS) をベースにした手術トリアージの目安

Posted on: 木曜日, 4月 30th, 2020 in: クリニックより

難しそうな題になりましたが、新型コロナの影響で、どの手術は延期すべきか、どういう手術は行うべきかを明確にしたものです。外科学会のHPより抜粋させていただきました。

段階
定義
手術の例
対応
 
1
致命的疾患でない、急を要しない外来手術など
・手根管症候群手術
・健診・ドックの消化管内視鏡 など
延期
 
2
致命的疾患でないが潜在的には生命を脅かす、または重症化する危険性あり、入院を要する疾患
・低悪性度のがん
・非緊急性の整形外科手術(股・膝関節置換、麻痺のない脊椎疾患)
・尿管結石(病状安定)
・待機的血管形成術 など
可能であれば延期
 
3
数日から数ヶ月以内に手術しないと致命的となり得る、あるいは重大な障害を残す疾患
・外傷
・ほとんどのがん手術
・麻痺を伴う脊椎疾患、外傷
・臓器移植手術
・心臓手術
・重症下肢虚血に対する血管手術 など
本提言に準じた十分な感染予防策を講じ、慎重に実施

2021年はインスリン発見100周年

Posted on: 水曜日, 4月 29th, 2020 in: クリニックより

来年はインスリン発見100周年だそうです。患者さんにインスリンが使えるようになったのはそんなに昔じゃないですよってお話ししています。発見されてから実際に使えるようになって、日本に入ってきて、自己注射ができるようになるまでには長い歴史があったのです。

インスリンを発見したのは整形外科の開業医です。その先生の熱い思いが発見につながったわけで、専門の先生ではなかったのです。そのことを知らない医者もたくさんいます。インスリンを悪者扱いしていやがる患者さんもたくさんいますが、1型糖尿病の人にとってはインスリンは命の液体です。それがなければ生きていけないんです。

今まで、糖尿病になったことがなくても、いつ1型糖尿病になるかわかりません。私だって、なるかもしれないのです。インスリンだけは嫌だといってもそれに頼らないと生きられなくなるかもしれないのです。自然に逆らうことなく、薬の発見に感謝して毎日を過ごしてほしいと思います。

救命救急の現場に出てみました

Posted on: 火曜日, 4月 28th, 2020 in: クリニックより

救命救急で有名な系列病院の一つにスポットで行ってみました。内科での依頼だったため、昔していた救急とは別物だとわかりました。私がしていたのは、外科系の救命救急でした。工場地帯の病院では切断肢などが運ばれてきていたので、救急外来はいつも血まみれでした。

最近、救急をしていた病院では、施設からの高齢者の搬送ばかりでした。それで、救急で有名な病院なら昔のような仕事ができると思ったのです。しかし、内科で救急を受けると結局は誤嚥性肺炎とか一過性の意識障害で高齢者がほとんどでした。今は、コロナの疑いがあればいちいち防護服を着ないとならないので、コロナが収束しないと救急の現場には戻れないなと思いました。

でも、久しぶりに救急の現場に出てみて感は鈍ってないなと思いました。余計なことをせず、輸液のみで様子を見るだけでも良くなってくる場合があります。余計なことをしすぎて悪くしてしまうよりよっぽどましです。救急の現場で働く看護師は相変わらず熱いなあと思いました。昔から、そんなところだけ変わらないのかもしれません。

新型コロナについて

Posted on: 月曜日, 4月 27th, 2020 in: クリニックより

COVID-19 、新型コロナについて少し意見がまとまってきたようです。新型コロナによる肺炎は肺の末梢から始まるため、咳や呼吸困難という症状は少なく、血中の酸素濃度の低下のほうが先に始まるようです。肺炎からイメージする初期症状ではなくて、発熱と食欲不振から始まるようです。咳や呼吸困難が生じたときにはかなり肺炎が進行しているようです。

凝固系の異常も出ているようで、血栓が出来ていないかの検査も必要なようです。血栓が肺にできれば一気に病状が悪化することも理解できますし、体外循環をまわさないとならない理由もわかる気がします。

小児では1歳以下の男児に多いようで、熱と胃腸症状のようです。1歳以上の小児にはあまり発症していないようです。

アビガンは効果ないだろうと言われています。使った人がたまたま良くなったのではないかと考える医者も多いです。一番確かなのは、個人の免疫力で、免疫力をつけるためによく寝て、よく食べて、適度な運動が必要だと思います。

自然の流れで新型コロナは発生していると思うので、生活スタイル、仕事のスタイル、商売のスタイルなどを変化させていかないとならないのだと思います。新型コロナが収まったからと、普段どおりの生活に戻れば、再び同じようなウイルスが発生して、大変なことになると思います。この機会に、いろんなことを見直すべきなんだと思います。

 

長屋を見て回るのが楽しいです

Posted on: 月曜日, 4月 27th, 2020 in: クリニックより

いろんな長屋があることに気が付いて、散歩しながら見て回ることが楽しみになっています。長屋はいま住んでいらっしゃるもの、人がすまなくなって朽ちだしているもの、改装してお店になっているものなどいろんなものがあります。長屋と言っても2階建てのものが多く、昭和初期ぐらいに建てられたのかなと思います。

面白いのは、新築でも長屋になっていることです。長屋の跡地に建てているからでしょうか、見た目は近代的なのですが、基本は長屋の住宅が多くみられます。長屋は壁で隣りとつながっているので、マンションなどと似ていると思います。違うのは1階部分しかないことでしょうか?4件ぐらいで出来ているので、マンションを建てるほど土地がないところでも作れるのだと思います。

人がすまなくなった長屋をみるのが一番さみしいですね。ガラスが割れ、雑草がいっぱいになっています。放置されている理由はわかりませんが、何とかしてほしいと思います。町は人が住んでいるから活気があるのですから。。。