高血糖と低血糖のひらいクリニック

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内科/外科/糖尿病・内分泌内科/消化器内科/肛門内科/形成外科/ (予約優先) ひらいクリニック 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館 B-1号室 TEL06-6125-5350 FAX06-6125-5351

ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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音楽著作権について

Posted on: 火曜日, 1月 11th, 2011 in: クリニックより

 日本では、著作権の中で守られているのは音楽著作権だけです。私たちも、ライブハウスを借りてライブをするとき誰かのカバーを演奏するのであれば著作権料を支払います。誰のどの曲をするのか、どこで演奏するのか、何人お客さんが入るのか、入場料としていくら支払ってもらうのか、そういったことをすべて申請します。そうすると著作権協会のほうから金額が提示され、それを支払います。ライブハウスによっては、著作権についてすでに契約をしているところがありますから、そういう場所なら、申請は必要ないそうです。

 でも、入場料を取ると言っても、その前に私たちはライブハウスに使用料を支払っています。何時から何時まで使用するということで、30万円とか、50万円とか支払います。通常その支払いはバンド割にして、負担します。なので、かなりたくさんの友人に来てもらったとしても、負担した費用が賄えることはないのです。通常は、入場料の書かれた、チケットをプレゼントするのが習慣になっています。アマチュアバンドだから、友人たちはお金を出してまでいかないといわれるからです。バンド仲間は違います。お互いのそういった事情を分かっていますから、極力友人のライブに入ってお金を支払います。

 そうやって、収入になることはない活動を地道に頑張っている一方で、著作権協会は支払いを求めてくるのです。おかしいと思いませんか?いい音楽を聴いてほしい、私たちの音楽を聴いて、原作のCDを買う人もいるはずです。もっと多くの人に聞いてほしいと思い、自作でバンドのCDを作り配布することもあります。ところがこれにも著作権料を請求されます。支払いをすれば、CDの枚数だけ、著作権の手続き済みのシールが送られてきます。それを張って配布するのです。

 そういったことがあるためでしょうか?アマチュアバンドのオーディションはオリジナル曲に限られます。プロデビューしようと思えば、オリジナル曲がないとできないのです。もちろん、私たちはプロになるつもりはないし、オリジナル曲を作れるほど能力がないので、作ってはいませんし、オーディションも受けたことはありません。

 そういった、日本の音楽環境は、いいアーティストを排出できないでいると思います。音楽では食べていけないから、みんなそう言います。私の周りには何人か、音楽で食べていこうと思い、仕事を放棄して活動していた人がいます。でも、結局は収入を得ることは難しく、断念しています。

 フランコに音楽以外の仕事はしているのかと聞きました。彼は音楽だけで生活しているそうです。パブでの演奏などで収入があると言っていました。彼はまだプロデビューしていません。28歳ですが、すでに結婚していて、4か月の子供がいるそうです。ニュージーランドでは、アマチュアでも結婚して生活していけるのです。すごいことだと思いませんか?明日から、帰国前日までいろんな場所で連日ライブをさせてもらえます。彼のオリジナル曲はものすごく魅力的なものです。でも、オークランドで聞いた、いろんなアーティストのカバーもとても素敵でした。それをどうしていくのか、これからの課題になります。

 今回のバスツアーでもう一つ不思議なことがありました。過去にはバスの中で流すことができた映画などのDVDが著作権の関係で、流すことができなくなっていました。バスツアーは友人が集まって、交通費を分担して支払いをするもので、これで利益を得るものではありません。なので、乗客はみな友人です。友人を自宅に呼んで、借りてきた映画を見るということもダメになっているのでしょうか?オリジナルの映像を準備する時間がなかったため、今回は皆個々に携帯の音楽プレイヤーで音楽を聞いていました。不思議な話ですよね。

 もうじき、テレビから録画したものも、録画の回数などに制限がつけられますよね。私はテレビは見ませんのでよく知らないのですが。。。インターネットで購入した音楽は、ダウンロードしたパソコンでしか聞けないと聞いています。でも、海外から購入した音楽は、どのパソコンでも聞くことができるって知っていましたか?日本の規制は、海外では通常はされていない内容なのです。これだけインターネットが発達して、どんな国にも旅行できるようになったから、どの国でも同じようにしていると錯覚していることは多いと思います。そうではないのです。著作権問題は、日本は本当に特殊な環境ですし、音楽活動についても自由にはできない国なのです。

 音楽には国境はありません。フランコのオリジナル曲は、初めて聞いた人にも感動を与えます。是非聞きに来てください。彼はとてもフランクな人なので、誰でも話をしてくれます。すでに、大阪弁も少し教えました。金沢と北陸のスキー場をとても気に入ってくれました。彼はFACE BOOKというものを通じて、世界中の友人に金沢と北陸のことを発信していました。ひょっとすると、世界中から北陸にスキー客が集まるかもしれません。そうなると楽しいだろうなと思いながら、バス旅行は無事終了しました。

フランコのツアー開始です

Posted on: 月曜日, 1月 10th, 2011 in: クリニックより

 昨日、金沢の旅館で合流して、ゲレンデに出てきました。大雪ですが、雪質は上々でした。夕食後にホットワインを片手に彼に演奏をしてもらうことになり、別に宿泊されている方も参加していただけました。彼の音楽は、最初は物悲しい感じで始まっても、必ず最後には元気になったり、勇気をもらえたりします。そのイメージは、言葉がわからなくても、みなさんに伝わったようです。

 大阪に戻ってからは、ほぼ毎日彼のライブがあります。いろんな人に彼の音楽を聴いてほしい、そういった思いで企画しました。でも、実際に伝えたいのは、日本の習慣の違いです。海外では、高校生のバンドが学園祭で演奏してもギャラがもらえます。日本では、かなり有名にならないと音楽でお金などもらえないのです。そのせいで、多くの腕のいいミュージシャンが音楽を続けることを断念しています。また、音楽療法というものがあると言われ出してかなり時間もたったと思うのですが、病院内での演奏は、いまだにプロがするものであってもボランティアです。いい音楽を聴いたのだから、お金は払うべきなのです。ところが、保険診療をしている場所では、患者さんからおかねは取れないと言います。確かに国が、自費診療はだめだめだとか混合診療はだめだとかいうからでしょう。

 私は違うと思います。病院内であっても、いい音楽を聴いた人がお金を払ってくれたらいいのです。昨日の夜はすごいことが起きました。別に来ていたお客さんも一緒に演奏を聴いてくれたのですが、みなさんが帰られてから少しして、フランコにぽち袋を持ってきてくれたのです。みんながお礼をしたいと言ってくれたそうです。そういうやり方でもいいのだと思います。是非、いい音楽を聞いたときは、お礼を支払ってほしいと思います。

便秘と下痢を繰り返す

Posted on: 日曜日, 1月 9th, 2011 in: クリニックより

 過敏性腸症候群という病名になります。ストレスなどの精神的な要因からくると言われています。でも、本当にそうなのかなと思います。何かストレスのかかること、たとえばピアノの発表会などがあれば、便は出なくなるのが普通ですよね。排便なんて、安心してリラックスした環境でしかできませんから。

 便秘をまず治すべきだと思っています。でも、便秘薬飲むと、あとが下痢になるから無理って言われました。そうでしょうか?何日も便秘になるのは、繊維が不足した食事をしているからで、便が出ないから、腸が一生懸命に出そうとした結果、下痢になってしまうと思いませんか? トイレに行きたかったのに、がまんしてたら行きたくなくなったという経験はないでしょうか? 腸が今は無理だなと思ったら、上に戻すんですよ。

 そうやって、体はいろんなことを考えてくれています。胃も腸も自分で考えて動いています。自分の良かれと思うようにしてくれているんです。それを台無しにしてるのは、人間のほうですよね。人間だって哺乳動物の一種です。いぬとかねこと同じなんです。人間だけ違うっても思った時から、何かがくるってきた気がします。

 自然に任せる。いい言葉ですよね。自分の体が求めるようにする。眠ることも同じです。無理に眠る必要もないんです。食欲も、排便もそうです。口から肛門まではつながっていますから、それをばらばらに考えて治療するほうが間違っています。からだからのメッセージを聞くようにしてみてください。きっと何かわかりますよ。

フランコが到着しました

Posted on: 土曜日, 1月 8th, 2011 in: クリニックより

 関空に迎えに行ってくれたスタッフから電話があり、フランコの到着を知りました。詳しい日程などをちゃんと英文に出来ずに、ドタバタで作ったのですが、金沢で通訳の方が待ってくださっているので、少し安心です。うちのスタッフは、京都まで同行して雷鳥に乗せるところまでやってくれるようです。

 金沢からも今電話があり、フランコと合流したそうです。今日は、通訳の方が金沢案内して、伝統料理を食べさせてくれる予定です。大阪でのライブもほぼ埋まり、後は日程をこなすだけとなりました。彼が帰国するまでは、ドタバタしそうですが、楽しい出会いがいっぱいありそうです。

 びっくりすることに、大阪に住んでいるニュージーランドの方が会いたいと連絡してくれました。フランコのことを知り連絡をくれたそうです。うまくいけば、今日にでも会えると思います。ちょうど、英会話の練習をしないとならなかったので、お願いしてみようかと思います。

 是非、彼のライブを見に来てください。

8日9日 セイモアスキー場の横、旅館喜兵衛でライブ
            ホットワインとソーセージのBBQ付き

13日 予防会大阪病院 13:30~14:00 外来待合室、
                 14:00~14:30 4F療養病棟

14日 喫茶MACにて 19:00~

15日 シカゴロック 20:00~ チャージ2500円

16日 ひらいクリニック 書道ショーとワンコインライブ  500円

17日 ひらいクリニック 着付ショーとワンコインライブ  500円

18日 シカゴロック 20:00~ チャージ2500円

日程は未定ですが、豆腐料理店でのライブもあります。
また、オフの日にどなたか京都案内してあげてくれませんか?私は仕事で付き合えませんので、どなたかボランティアをしてくださる方を募集しています。

今週から研修の先生が入ります

Posted on: 金曜日, 1月 7th, 2011 in: クリニックより

 男性の先生が研修にはいられます。男性に聞かれたくない話は、処置室に移ってからお話しください。彼はある程度研修を積んでから、別の時間帯に男性専門の診療を始めます。当院はもともとレディースクリニックではありませんので、男性対応もしたいのですが、待合室に男性がいると嫌だという話も聞きます。でも、奥さんに付き添ってきたご主人などはおられますよ。あと、業者も用事があってちょくちょくやってきます。

 世の中に、レディースクリニックが乱立したのが間違いだと思います。なぜ、ジェントルマンクリニックがないのでしょうか?男性だって、女性のいない場所で診療を受けたいと思っています。女性が多く集まると何かとうるさいですからね。男性ばかりの待合はきっと静かでしょうから。。。それで、うちでは時間帯を変えて、男性専門クリニックをしようと考えました。と言っても、ジェントルマンクリニックではないので、女性も可能です。

 青木先生は、本当に穏やかな方で、私とは正反対です。初診は私でも、再診は彼にかかるといいかもしれません。私ははっきり物事を言いますが、彼は少し違うようですからね。。。主治医が二人いてもいいわけです。話しやすい内容も相手によって変わるはずですから。実際、仕事の話をしやすい相手と恋愛の話がしやすい相手は違いますよね。そうやって人は、相手を見て話を変えているものです。それでいいんじゃないでしょうか?

 春からは、研修医の受け入れと、女医の研修を受け入れます。おもに女医を育てたいのですが、もちろん男性でも、やりたいことが一致して、私が認めた方なら受け入れます。看護学校にこれから通う方も、非常勤で入ってくれそうですし、看護師教育ができる人材もいますから、どんどん入ってもらいます。うちでは、看護師がしなければならないこと以外は、誰でもできるようにしています。看護師じゃないとだめなことって意外と少ないんですよ。最近は大きな病院では、看護師ではなく事務員が診察介助しています。それで十分だからです。

 資格というものがいろんなところに溝を作ったと思います。本当は一連のもので、溝なんてないはずのところにです。もとのように、溝の無い世界にしたい。そう思って、日常生活の延長線の医療を考えています。当クリニックでは、スタッフは私服を着ていますから、患者さんもリラックスするようで、私が一生懸命説明してるのに、ねこのぬいぐるみを触って、先生ねこ好きなんですか?と聞かれる方もいらっしゃいます。それでいいんだと思います。

母の手術が決まりました

Posted on: 木曜日, 1月 6th, 2011 in: クリニックより

 昨日無事転院して、手術は来週と決まりました。転院先の病院は、私のよく知っている病院で、整形外科の先生もいい先生がいらっしゃるようです。整形外科の手術で一番大切なことは後のリハビリです。リハビリに通いやすい病院じゃないと、後が大変なのです。そういったことがあって、救急で運ばれた骨折の方は、多くが転院を希望されます。救急隊は平気で遠方から連れてきますが、私たちのほうは、診断しただけになってしまうことが多いです。

 それなら、最初から近くの病院に行けばいいのにって思いますよね。救急車に乗せると、受け入れ可能病院を探します。病院側が、今は脳外科オーケー、整形外科は不可などと救急本部に連絡を入れています。それを見て救急車は連絡を入れていきますので、近くから連絡しても、だんだん遠くになってしまうんです。でも、おかしいと思いませんか?歩いていけば、あるいは家族が車いすで連れて行けば、必ず病院は見るんですよ。よっぽど専門外じゃなければ、医者は診療拒否できませんから。医師法で決まっています。

 よく救急隊にチクリと言います。指の脱臼だけで運んできたり、腕の打撲だけで運んでくるからです。検査に行かせている間に、歩けるのになぜ運んできたのか聞きます。でも、搬送要請があれば仕方ないと言います。以前指の脱臼の方をレントゲンを撮った直後に、その場で元に戻して確認のレントゲンを撮ったことがあります。最後に、彼は大騒ぎしてすいませんでしたとおっしゃってくれましたが、そのとうりなんです。

 どこかの地方都市で、救急車に料金をつけようとしましたが、却下されました。見合わせようということらしいです。日本っていつもそうなんですよね。一度決めたら、変えないんです。民意を変えないと無理だと何度も聞きました。救急車に料金をつける前に、皆が自分で病院へ行けばいいんです。専門がどうかなど後回しでいいのです。病院が対応できないものであれば、ちゃんと対応する病院を探しますよ。電話で問い合わせしてからというのも、どうかと思います。電話では、大したことないと思っても、来てみたらひどい状態もあります。なので、とりあえず病院へ駆け込めばいいんだと思います。

 医者は、すべての専門科の勉強をして、国家試験もすべての科を受験します。だから本当は専門なんてないはずなんです。人間の体はつながっていますから、どこかだけ見てそれでオーケーなんてことないからです。専門が必要なのは、特殊技術が必要なもの、特殊検査が必要なもの、特殊機械が必要な手術などでしょう。それは医者側から指示しますから、患者側が決める必要はないんですよ。

 国は、開業医にも専門性を求めだしました。単なる内科では認可がもらえないんです。必ず上に何かをつけないと認可してもらえません。私は、外科医ですが、クリニックでは手術は行わないので、内科系の標榜を取りました。別に今日から眼科ですと言っても構わないんですよ。。。いい加減なものですよね。。

母が大腿骨頚部骨折を起こしました

Posted on: 水曜日, 1月 5th, 2011 in: クリニックより

 昨日、歩行中自転車にぶつかられたそうです。母は3階建の家に住んでおり、毎日何度も階段を上り下りします。主治医のスポーツ鍼灸の先生に聞くと、足の筋力はかなりあるそうです。それでも、最近膝が痛かったようで、階段を下りるのは大変そうでした。

 自転車にぶつかられたということは、横からの力がかかったのでしょうし、ふいに当てられたのなら、仕方ないですよね。でも、矢木脳神経外科病院にも、自転車の事故はたくさん運ばれてきます。自動車事故より、最近は自転車のほうが多いかもしれません。街を歩いていても、大阪市内は自転車の数が多く、自転車が走行可能な歩道が少ないため、歩行者にすれすれに走っているのをよく見かけます。

 道路交通法では、自転車は歩道は走ってはならず、車道を走らないとなりませんが、車道には路肩駐車している車がたくさんあるので、車道も走れませんよね。自転車と言えど、飲酒運転は禁じられていますし、信号も守らないとならないのに、そういったことを知っている人も少ないように思います。

 酔っ払って自転車を運転して、頭を打って運ばれるご老人もいます。私たちから、道路交通法違反であることを説明できるわけでもなく、警察は一体何をしてるのかと思います。事故の補償も自転車では、保険に入っていないのだと思うので、十分ではないでしょう。昨日も、当てた人は、事故だと思わなかったのか救急車もよばず、警察も読んでいません。本当にひどい話です。

 ご老人が骨折して運ばれた時は、本当にかわいそうですよ。骨折しないように、あれだけ気をつけていたのにと何度もおっしゃられます。年をとると、寝たきりになりたくない、家族に迷惑をかけたくないと、本当に足のことは気をつけるものです。もう少し、自転車の走行に注意を払ってほしいものです。

緊急告知。。。

Posted on: 火曜日, 1月 4th, 2011 in: クリニックより

 9-10日で予定していた、スキースノボーのバスツアーですが、バス代が何とかなりそうなので、旅館代だけで済みそうです。大阪にいる子供に、雪山遊びを知ってもらいたいために、ツアーを続けています。小学校1年生から上なら、半日でスキーができるようになります。是非、親子ずれで、参加してください。もし骨折するようなことがあっても、矢木脳神経外科病院の腕のいい整形外科医が、元に戻して見せますと言ってくれています。まあ、子供さんの場合、骨折することはまずありませんけどね。どなたでもかまいません。出発地は現在北浜のみになっていますが、人が集まるようなら、何カ所かで拾うことも可能です。ツアー参加者の中には、現地で本を読む人、何をするかまだ決めていない人もいます。金沢観光に出ることも可能です。昼には、ホットワインとソーセージのバーベキュー、フランコの演奏。。。、夜には雪の中の花火と盛りだくさんの企画もしています。現地で合流するフランコもゲレンデに出ますので、ニュージーランド人と一緒に滑ってみませんか? メールでの問い合わせも受け付けています。是非お問い合わせください。

料金は1日リフト券付き大人14000円 小人9500円 幼児は6000円です。

医療を取り巻くお金の問題

Posted on: 火曜日, 1月 4th, 2011 in: クリニックより

 医療で誰でもわかるものが、初診料と再診料、薬代くらいでしょうか?それ以外に、加算だとか、指導料だとかわからないものが多いです。医者は医療に専念していると、そういうことも知らない場合が多いものです。ところが、保険診療では、そういうことも医者が理解して算定するように指導されます。

 わかりやすくするために、給料に置き換えて説明してみましょう。初診料や再診料というのは、基本給と同じです。基本的な料金です。加算や指導料というのは、手当てと同じだと思ってください。危険手当、役職手当など人によって追加でついてくるものが違います。病名によって違ってくるというわけです。なぜそういうものがあるかというと、給料と同じで、急に付けたり無くしたりしやすいからだと思います。医療では2年おきに保険点数の大幅見直しがあります。私たちが一番嫌いなものです。そのたびに、加算とか指導料の算定方法が変わったり、値段が変わったりして、慣れるまでは大騒ぎになります。患者さんもそうです。月が変わったら同じ薬なのに、急に値段が上がったり下がったりします。受付では、その説明にも終われます。

 では、なぜ2年おきに改定されるのでしょうか?日進月歩の医療の世界でも、2年ではさほど大きな変化はありません。専門医などの更新試験が、5年おきだということを考えても、5年のスパンでいいと考えられます。実は、医療の質や内容より、高騰する医療費を抑えるために、2年おきに見直されていると思います。

 では、医療機関にとってはどうでしょうか?借金やリースもほかの業種と同じように5年というのが一般的です。従業員の給料と、借金の返済のシュミレーションをして、これならいけると新しい機械を導入したりします。ところが、当てにしていた収入源が、あっさり2年おきに変えられてしまうのです。値段が高くなることはまずありませんので、結果は見えてますよね。。。どこも経営が苦しくなります。

 医療の業種はサービス業になります。そのことを知ってる方は、少ないですよね。サービスに対して、支払いをしていただいているんです。販売業ではないので、院内薬局にしていれば、薬の仕入れ値は、95%、そこになぜか消費税がついてきて、98%。薬を仕入れて、処方するということに対して、2%の利潤しかありません。袋詰めする人件費や薬の袋代は、処方量として、約500円になります。医薬分業を国が進めているので、仕方ないのですが、消費しているのは医療機関ではなくて、患者さんなのに、なぜ医療機関が消費税を払うのか不思議です。それに、2%の利潤であれば、一錠を破損してしまった。。。それだけで赤字になります。

  また、薬は薬価というもので、金額が決められているのですが、これが”銭”という単位がいまだに使われています。1錠が22円35銭とかです。それが10錠ならかける10にするのですが、円以下は切り捨てです。ふつう、四捨五入すると思うのですが、なぜか切り捨てなので、1錠なら利ザヤがあっても、10錠だと赤字になるような事態も出てきます。銭などという単位は、実際には使われていないのに、なぜ医療の現場にだけ残っているのでしょうね。

 医療の世界のお金の問題は、とても複雑で常識からかなり外れていると思います。そうすることで、何が特になるのでしょうか?いい医療を提供しようと思えば、会計もわかりやすいものであるべきです。現状では、会計をするだけで膨大な知識と処理が必要で、レストランのレジのようにはならないからです。実収入がいくらになるかも、本当に不明瞭な世界です。金額の高い検査ほど、利益はないのが通例です。ひどい場合は、病院の持ち出しになります。

 医療の金銭環境がこんなひどいものだと知っていましたか?

フランコの予定が大体決まりだしました

Posted on: 月曜日, 1月 3rd, 2011 in: クリニックより

 追加ライブも決まり、十日恵比寿にも連れて行きます。綿菓子食べさせたら面白いだろうなとか、かにかまとカニを並べて見せたらビックするだろうなとか、いろんなことを思いついています。まだまだ、決まってないこともありますが、明日明後日で決まって行きそうです。

 音楽には国境はありません。医療にも国境はないと思っています。クリニックに中国の方が来たので、スタッフの娘さんに中国語の説明書を作ってもらうことにしました。インドに帰った患者さんもいるので、インド語も作れますよね。あと、英語は当然、韓国語とイタリア語、フランス語がほしいですね。生まれた国と違う場所で生活する人は、病気になった時に本当に苦労されます。過去にもそういう相談も受けてきました。そういったことから、海外で済む日本人のサポートをしようと思いだしました。それで、会社も作りました。まだ拠点はできていませんが、南半球に2か所計画中です。思いのほか、インドに早くできるかもしれません。

 日本の中でも、間違った医療を受けている人を助けたいと、ネットで広くいろんな情報を流しています。これは、単純に医者が悪いのではなく、国が医療と国民の間に深い溝を作ってしまったことが間違いだったのです。医療は日常生活の延長線にあるべきで、昔はそうだったんです。そこに大きな隔たりを作ったのは国です。そんなこと、みんなでつぶしてしまいましょうよ。日本は、前例がものをいう国です。前例がなければ、どんないいこともないがしろです。

 過去にありましたよね、やったことない手術をやった医者が訴えられたことが。。。失敗したのだから仕方ないことだと思いますが、でも誰でも最初のことはありますよね。医者だってそうです。初めてすることがなければ、なにも始まりません。日本の法律は、どんどん医者を追い詰めています。したことがある人だけ許可するって変じゃないですか?生まれた時はみなはだかなんですからね。。。腹腔鏡の手術で最初にうるさく言われ出しました。私は、早い時期に上司と始めていたので、びっくりする話ですよ。ぶたでトレーニングを受けた医者にしかさせないように変わってきています。

 でも、ぶたでできても、人にできると思いますか? 私もぶたのトレーニングを受けたことがあります。すでに手術をたくさんしてからだったので、どんな練習をしてるのか見に行ったのです。いいことだと思いましたが、本当にひどいことをしていました。練習の最後には、ぶたは殺されてしまうのです。人への手術は、生きてもらうためにするもので、最後に殺してしまうような環境で、練習して本当に身につくのでしょうか? 二度とあんな場所には行こうとは思いませんでした。

 私が教えてきた後輩たちは、ちゃんと患者さんに説明していました。初めてだから何かと迷惑かけるかもしれないけどねって。。。当たり前のことです。でも、皆さん本当にいい方ばかりでした。主治医を信用してるんですよね。逆に、そんな場面に自分を使ってもらえて、うれしいようなことも言ってくれました。今の若い先生は患者さんにどう説明するんでしょうね。ぶたで十分練習したので、僕はプロですとでも言うんでしょうか? 本当におかしなことばかりだと思います。

 資格があるとかないとかそういうことで人が分けられていいはずありません。人の格を他人に決められる必要はありません。そういった社会に本当の幸せは見つからないような気がします。