高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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メール相談は終了しました

Posted on: 火曜日, 8月 9th, 2011 in: クリニックより

長年メール相談を受け付けていましたが、海外向け医療サポートを開始するため、日本国内の方へのメール相談は、終了することにしました。理由は、日本にお住まいの方は、受診できるからです。

メール相談を始めたのは、数年以上前になると思います。大学の医局で乳がんに関するホームページを作り、その中で掲示板の形式で立ち上げました。2-3年はやっていたと思います。相談される内容が、診療の現場とはまったく違い、最初は戸惑いました。乳首のかゆみで悩んでいる方が多いことにビックリしました。診療の現場では、ほとんど相談されたことがなかったからです。

皮膚かの友人に聞いたり、同僚に聞いたりしながら答えていました。掲示板なので、過去のやり取りは見れるようにしていたのですが、相変わらず同じような質問が来ていました。Q&Aを作っても、そちらは見てくれず、相変わらず同じ質問です。結局、私の症状は、他の人と違うと思うのだと気付きました。

大学の掲示板は、エロサイト?の書き込みが始まり、最初は削除していたのですが、そのうち一日に何十通も書きこまれるようになってしまい、閉鎖してしまいました。しかし、患者さんとのやり取りは、すべてテキストで残し、いつでも見てもらえるようにしました。ところが、このサイトも、サイトの重要性がわからない人に閉鎖されてしまったのです。サイトを作った私に断りもなく閉鎖されました。

クリニックで、メール相談を初めてやはりいろんなことを知りました。かゆみで悩んでおられる方が、結構多いことも知りました。心配するだけで、痛みが増強することもわかりました。いろんな勉強になりましたが、今度はそれを海外に住む日本人に役立てたいと考えました。

まずは、ニュージーランドです。人口400万人の国なので、住んでいる日本人はそう多くないと思います。しかし、北半球から遠く離れたニュージーランドとオーストラリアは、何かと取り残されてきていると思います。欧州と深くかかわってきたニュージーランドは、ユーロができてから、深いかかわりが消えだしているようです。

日本から真下に位置するニュージーランドやオーストラリアは、日本が手助けしていけばいいじゃない。そう思うようになったのです。それで、まずは医療サポートから始めることにしました。ハワイでも同じことをしようと思っているので、年内にアメリカの口座も開設する予定です。

クリニックでは、近畿一円から患者さんが来てくださっています。遠方なので、紹介状を書きましょうかとお話しすると、月一回ぐらい大阪に出てきますよ。とうれしいお言葉をもらいます。遊びのついでに、診療を受けに来てほしい、そういった思いが通じ出しています。

医療サポートの会社も作っていますが、サポート範囲は大阪だけと思っていました。大阪が終わったら、南半球をサポートしようとしています。ところが、今東京から一件、名古屋からも、社員教育のためのセミナーをしてほしいという依頼が来ています。乳がん啓発セミナーで、地方に行ったこともあるので、こういったことも大切だと思っています。私が動いてすむ話なら、どこにでも出かけていこうと考えています。

乳がんの勉強会(毎月第3日曜日)

Posted on: 月曜日, 8月 8th, 2011 in: クリニックより

乳がんについて知ってもらうために、毎月第3日曜の13時15分からセミナーをすることにしました。参加費も検討しなおして、500円にすることになりました。事前に予約を入れてもらうつもりでしたが、予約なしでも来ていただけるようにしようと思っています。

昨日、久しぶりにセミナーをやってみて、いろんな問題点も浮上しました。スライドも少し内容を変えたほうがいいし、話す内容も変えていくほうがいいということになりました。

マスコミは、世論を思った方向に持っていけます。情報を流すということは、世論を思った方向にもっていきたいという裏があってのことです。事実を流しても、説明の仕方を変えると、真の事実から離れていくこともあります。

セミナーでは、単に乳がんを知ってもらうのではなくて、世の中に出てくる情報をどう解釈するかもお話しています。データの裏の読み方を学んでもらっています。

インターネットもそうですが、テレビ、新聞、雑誌など情報が氾濫しています。情報だけならいいのですが、必ず誰かの解釈や意見もついてきます。本当にその解釈が正しいのかどうかは、見る側で判断しないとならないのです。判断を間違えると、間違った知識になってしまいます。

私の父は、企業をしていました。エンジンオイルの販売でしたが、そのオイルの性能を見てもらうのに、摩擦の試験をしていました。はじめてその試験を見た時、父の売っているオイルは本当にいいものだと思ったのです。ところが、裏で社員の方に聞かされました。これは、やり方によって結果が違うだけで、事実ではないと。

嘘をついているんだ。それを知ってから、企業というものを信頼できなくなり、医者の世界に入りました。しかし、医者の世界で、父のオイルの評判を聞いたのです。脳外科医に車好きが多かったので、オイルが本当にいいものだと教わりました。

本当は、いいものだったけど、それを分かってもらうために、一部嘘をついてたといことなのでしょう。今頃になって、そういうからくりがあったと知ったのです。街の中には、商品の良さをアピールするために、いろんな比較実験をしています。そういったものを見るたびに、父のオイルのことを思い出しています。

乳がん以外にも、脳疾患の勉強会も企画中です。脳についてもっと知ってほしいからです。準備でき次第、HP上にアップする予定です。

本日、セミナー開催します

Posted on: 日曜日, 8月 7th, 2011 in: クリニックより

本日、13時より”乳がんについて正しい知識を持ちましょう”という内容のセミナーを行います。多くの方に聞いていただきたいので、当日参加も大歓迎です。

この機会に、病気に対する正しい知識を持ちましょう。

参加者には、検診の割引券のプレゼントも用意しています。

是非、ご参加ください。

もったいないから体外受精すればいいのに。。。

Posted on: 土曜日, 8月 6th, 2011 in: クリニックより

不妊治療中の方が何人か来られています。妊娠するまでに、いろんなことを治しておきたいんだと思います。また、不妊治療で使われる薬で、いろいろトラブルも出るようです。そういったことも相談されます。不妊治療というのは、うまくいけばそのまま妊婦さんになってしまうので、何かと気になるのだと思います。

通常の妊娠なら、気付いた時は妊娠しているので、その前の準備をすることはあまりないでしょう。でも、不妊治療の場合は、故意に妊娠しようとしているので、いろんなことが気になるようです。不妊治療で使われる薬の副作用については、私のほうでは把握していないので、それについては、主治医に聞いてくださいと言っています。

でも、そんな思いまでして、不妊治療をする必要はあるんですか?と問いかけます。妊娠しないことも、何か理由があるわけで、人工的に妊娠する必要があるのか疑問なのです。実際、妊娠すると体はボロボロになるそうです。胎児にいろんな栄養がとられるため、母体はいったんボロボロになります。足がパンパンに張れた妊婦さんも見たことがあります。仕方ないそうです。妊娠中だけ、糖尿病になったり、高血圧になったりもします。そういう素因を持った方は、発症してしまうようです。

妊娠するということが、それだけ大変なことで、母体の命にもかかわる大変なことだということを不妊治療中の方は知っているのでしょうか?

子供に恵まれるということは本当に素晴らしいことですが、その陰で本当に大変なことも待ち構えているわけです。

ところが、”せっかく排卵してるのに、体外受精しないともったいないよ”。そんなことを言う人がいます。あいては、数年にわたって、子宮頚がんの細胞診で異型細胞が出て、3カ月おきに細胞の検査をしていた人です。細胞だけでは心配だからと、組織を取る検査も受けていました。本人は、妊娠どころか、がんになる恐怖を感じているわけです。そんな人に、安易に言う言葉でしょうか?

命を授かるということは、そんな安易なことではないと思います。医学の進歩で簡単にできるようになったとしても、子供を迎えるには、生活環境もすべて整えなくてはなりません。また、体外受精には、高額の治療費がかかり、3割ほどしか成功しないそうです。そこまでして、子供を授かろうとするには、本当に強い意志が必要だと思います。

医学が進歩して、いろんなことが簡単になったと思います。でも、それが本当にいいことかどうか疑問を感じることもあります。手間暇かけるからこそ、本当にいいものができるように、医学についてもそうなのではないでしょうか?

子供を育てる環境を、夫婦が十分作ったうえで、ふたりが協力して行うべきことだと思います。女性ばかりに注目されている少子化の問題は、夫婦の関係の部分にまで、立ち戻ってみるべきなのではないでしょうか?

早朝検診の効果。。。

Posted on: 金曜日, 8月 5th, 2011 in: クリニックより

早朝検診はある思いがあって始めました。気楽に医療機関に立ち寄ってほしいという思いでした。今まで、医療機関に来られる方は、ある特殊な集団だったと思います。別の集団は、整体や鍼灸などに行きますし、別の集団は、漢方薬や民間療法の施設に行きます。

それぞれ、考えがあるわけなので、否定するわけではありませんが、偏った考えは、早期発見を遅らせることもあります。

早朝検診をきっかけに、からだのことを知ってほしい。そういった思いが伝わったようで、ある方に”いいきっかけになりました”と言っていただけました。

思いが通じたと、本当にうれしくなりました。

どんなきっかけでもいい、医療機関に気楽に来てほしい。そう思っています。

検診の現場でしていること

Posted on: 火曜日, 8月 2nd, 2011 in: クリニックより

検診施設で、子宮がん検診と乳がん検診をしています。検診では、症状が無いうちにがんを見つけようとしているため、ほとんどが健康な方です。ところが、症状があるのに検診に来られる方があります。症状がある場合は、医療機関を受診しなくてはならないのですが、受診するほどでもないし、検診があるからいいっかと思われるのだと思います。

しかし、検診は、がんを見つけようとしているだけで、病気の診断はできません。そのことをご存じない方がとても多いような気がします。その理由として、国が周知徹底していないからだと思います。また、検診では、発症の多いがんと早期に見つかれば、治るがんについて調べているだけで、すべてのがんを調べているわけではありません。

子宮がん検診のときには、子宮がんには体がんと頚がんとあり、検診では頚がんだけを見ていると説明します。子宮がんというから、すべて見ていると思われると困るからです。もう少し説明するとすれば、卵巣がんについては全く情報はないということになります。子宮卵巣系で、卵巣がんは12%、子宮体がんは10%なので、検診としてはお子習われていないのです。

乳がん検診の際には、マンモグラフィだけでは不十分だという話をします。マンモグラフィーは3割の早期乳がんを探しているだけなので、機会があれば乳腺エコーも受けてくださいと話しています。また、自己検診の重要性も、張り紙などで伝えています。

検診で見つかるがんというのは、すごく少ないものです。では、なぜ検診をしているのかというと、こういったがんがありますよという啓もうなのです。啓蒙することで、症状があれば早めに受診してほしいという意図もあります。

実は、中間期がんというものがあって、検診と検診の間で見つかってくるものがあるのです。1年おきに検診を受けておられても、引っかからないということがあるのです。特殊な場合ですが、急激に成長するようなタイプのものがそうだと思います。

検診、あるいは病院にかかってるから安心するのではなくて、からだのちょっとした異変でも、気にかけるようにしてほしいものです。

絵本を作るめどが立ちました

Posted on: 月曜日, 8月 1st, 2011 in: クリニックより

3年ほど前に、絵本にしたい原稿を書きました。すぐに、絵を描いてくれる人が見つかったのですが、忙しいようで、話が進みませんでした。最近まで、イラストを描く人を探していたのですが、意外なところから見つかりました。

さっそく、原稿を渡したら、本当に共感してくれました。ふたりの名前で、自費出版するつもりです。また、スタッフの似顔絵を描いてくれることになったので、別の方が作ってくれる名刺に使えそうです。

いろんな方から、いろんな提案が来るのですが、何かが不足して話が進まないことも多いものです。でも、少しずつ前に進みだしています。人の縁が人の縁につながり、縁をつなげていくと、いろんなものが作り出されます。縁というのは、面白いものですね。

お金とか言葉はツールにしか過ぎないと、友人は言います。あったほうがいいけど、なくてもいいということだと思います。大事なものは、友人だともいいます。確かに、友人が一番頼れる存在だと思うし、お互いわかりあえる存在だと思います。

何に一番重きを置くのか、それによって人の生き方も変わるのだと思います。

予約について

Posted on: 日曜日, 7月 31st, 2011 in: クリニックより

最近、予約時間を守らない、連絡なしに来院しないなどいい加減な人が増えています。そのせいで、予約時間にちゃんと来られた方に、かなり迷惑がかかっています。

対応策として、大幅な遅刻の場合は、診療の最後に回っていただくことにしました。また、予約変更や連絡なしで来院されなかったことなども、カルテ上に記録していくようにします。そういったことへの態度なども、治療をするうえで、重要な情報になるからです。

男性の場合、予約というのはきっちり守ります。仕事上でも必要だからだと思いますが、相手に迷惑をかけてはいけないという思いが多いのだと思います。一方で、女性の場合、予約をしてもそれを守らない人が多いと思います。それは、検診の現場でもそうです。ひどい時は、2割の人が、連絡なしに受診しません。

予約枠がある以上、それが埋まってしまったら、その日を希望されているのに受診できない方が出てくるわけです。自分が同じ目にあったらどう思うでしょうか?

予約キャンセルや予約変更は、必ず前日までにメールをしてください。当日の連絡の場合、すでに他の患者さんに迷惑がかかってしまっていますから、カルテに当日キャンセルなどの記録を残すようにします。

痛みの訴えは本物かどうか

Posted on: 土曜日, 7月 30th, 2011 in: クリニックより

痛みというのは、不思議なものです。幻肢痛というものをご存知ですか?切断してしまった足の痛みを訴えるものです。ないはずの足が痛いと感じるのは、脳がしているのです。同じように、痛みを起こす原因がないのに、痛みを訴える場合があります。

特に、交通事故のように相手に対する怒りがある場合、怒りがいつまでたっても痛みを作り出します。こういった場合、怒りを抑えることのほうが痛みに対する治療になるのです。また、記憶が症状を再現することもあります。過去に同じようなことがあった場合、その時のことを思い出して、当時の症状まで出してしまうのです。

かゆみについても同様です。かゆいと感じるからかゆくなってくるのです。その場合は、かゆいと感じないように治療します。忘れることが大事ということでしょうね。

人の体というのは、とても不思議なものです。動物は、本能だけで生きているので、こういったことはないのだと思います。(動物病院の先生に聞いてみないとわかりませんけどね。)人には、理性というものがあって、これが治療の邪魔になることが多々あります。間違った思い込みが、治療の妨げになることも多々あります。

治療すべきものかどうかの判断も、難しいかもしれません。病気と正常範囲の境目って難しいものです。私の場合、患者さんが苦痛を感じなくなれば、ある程度の症状が残っていても、治ったという判断をします。加齢とともに、いろんな障害出てきても当たり前なので、若い時と同じに戻すというほうが難しいからです。

医療というのは、情報提供が仕事です。いろんな提案をして、選択するのは患者さんのほうです。そのことを忘れている人が多い気がします。

婦人科検診でわかりだしたこと

Posted on: 金曜日, 7月 29th, 2011 in: クリニックより

震災の時に、婦人科検診のコマーシャルがかなり流れたようで、婦人科検診を初めて受けに来られる方が、急増しています。その中で、初めて知ったことがあります。独身の方が結構多いこともそうですが、性交渉経験のない方が意外と多いのです。婦人科検診では、処女膜の問題があるので、かならず性交渉経験があるかどうかを聞くためです。

昔は、子宮頚がんというのは、性交渉が多いと起きやすいと言われていました。それが、HPVの感染によるものだということがわかりだし、逆にHPVと関係ないがんもあることから、性交渉の経験がない人も、がん検診は必要だという見解になっているそうです。そうは言っても、検診というのは受診とは違い、病気を疑ってきているわけではないので、とても気を使います。ひとりひとり、処女膜破損の危険性やがんの危険性の話をして、確実な診断がいいのか、確実ではなくても痛みがないほうがいいのか聞きながら行っています。

少子化が問題にされ出してもう長くなりますが、問題は子育て支援ではなかったように思います。いくら子育て支援があっても、結婚もせず、性交渉もしていないのであれば、全く意味をなしません。ある人からは、男性が性交渉を望まなくなっていると聞きました。そういうことがなくても、パートナーと生活しているそうです。草食系と呼ばれる男性の一部には、動物的な本能が欠落しているのではないかという意見も聞きます。

日本女性骨盤底医学会の発表では、性交渉の減少は女性に問題があると言っていました。でも、私はそうは思いません。結婚という形がなくても、子供だけはほしいと言っている女性が多いからです。でも、日本の今の制度では、子供だけ作るというのはかなり負担が多いと思います。

友人で、子供のそばにいてあげるために、転職した人がいます。しかし、何年もするうちに、再び同じ仕事に戻りました。子供と遊んであげる時間がないと言っていました。それはおかしいんじゃないかと思っていましたが、なにも言いませんでした。しかし、ある親子を見て気付いたようです。やはり、子供と遊んであげる時間を作らないとならないと。少しホッとしました。日本では、仕事中心で家族をないがしろにすることが美徳だと思っている人が多いと思います。何のために働いているのかが分からなくなっているのかもしれません。そういった世の中の考えが変わらない限り、子供が増えることはないように思います。