メール相談は終了しました
長年メール相談を受け付けていましたが、海外向け医療サポートを開始するため、日本国内の方へのメール相談は、終了することにしました。理由は、日本にお住まいの方は、受診できるからです。
メール相談を始めたのは、数年以上前になると思います。大学の医局で乳がんに関するホームページを作り、その中で掲示板の形式で立ち上げました。2-3年はやっていたと思います。相談される内容が、診療の現場とはまったく違い、最初は戸惑いました。乳首のかゆみで悩んでいる方が多いことにビックリしました。診療の現場では、ほとんど相談されたことがなかったからです。
皮膚かの友人に聞いたり、同僚に聞いたりしながら答えていました。掲示板なので、過去のやり取りは見れるようにしていたのですが、相変わらず同じような質問が来ていました。Q&Aを作っても、そちらは見てくれず、相変わらず同じ質問です。結局、私の症状は、他の人と違うと思うのだと気付きました。
大学の掲示板は、エロサイト?の書き込みが始まり、最初は削除していたのですが、そのうち一日に何十通も書きこまれるようになってしまい、閉鎖してしまいました。しかし、患者さんとのやり取りは、すべてテキストで残し、いつでも見てもらえるようにしました。ところが、このサイトも、サイトの重要性がわからない人に閉鎖されてしまったのです。サイトを作った私に断りもなく閉鎖されました。
クリニックで、メール相談を初めてやはりいろんなことを知りました。かゆみで悩んでおられる方が、結構多いことも知りました。心配するだけで、痛みが増強することもわかりました。いろんな勉強になりましたが、今度はそれを海外に住む日本人に役立てたいと考えました。
まずは、ニュージーランドです。人口400万人の国なので、住んでいる日本人はそう多くないと思います。しかし、北半球から遠く離れたニュージーランドとオーストラリアは、何かと取り残されてきていると思います。欧州と深くかかわってきたニュージーランドは、ユーロができてから、深いかかわりが消えだしているようです。
日本から真下に位置するニュージーランドやオーストラリアは、日本が手助けしていけばいいじゃない。そう思うようになったのです。それで、まずは医療サポートから始めることにしました。ハワイでも同じことをしようと思っているので、年内にアメリカの口座も開設する予定です。
クリニックでは、近畿一円から患者さんが来てくださっています。遠方なので、紹介状を書きましょうかとお話しすると、月一回ぐらい大阪に出てきますよ。とうれしいお言葉をもらいます。遊びのついでに、診療を受けに来てほしい、そういった思いが通じ出しています。
医療サポートの会社も作っていますが、サポート範囲は大阪だけと思っていました。大阪が終わったら、南半球をサポートしようとしています。ところが、今東京から一件、名古屋からも、社員教育のためのセミナーをしてほしいという依頼が来ています。乳がん啓発セミナーで、地方に行ったこともあるので、こういったことも大切だと思っています。私が動いてすむ話なら、どこにでも出かけていこうと考えています。