高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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愛車のクーラーが壊れました

Posted on: 金曜日, 4月 17th, 2020 in: クリニックより

毎年、今の時期にクーラーが壊れます。今年もクーラーは効いていたのですが、油断してたらまたまた壊れてしまったのです。コロナ対応で、電車を使わずなるべく車移動している時期に、どうして壊れるかなって思います。

非常勤の病院でも、駐車場を用意していただき、レクサスや外車などの高級車の中に並ばせてもらい、普段は屋根付きの駐車場に置いてもらい、ガソリンも出光しか入れないし、修理もディーラーだし。大事にしているんですけどね。。。。コロナの影響で、遠出しないとならないかもしれないのに治ってくれるでしょうか?

車が壊れたら、医者の仕事も続けられないといつも言っているのですが、本当なんです。あのエンジン音が聞こえなくなるなら、元気が出ないからです。朝は車を走らせながら、好きな曲を口ずさんでいろんなことをリセットするんです。なので、別の車ではできないのです。VTECのエンジン音を一度聞いてほしいものです。

久しぶりに奈良で仕事をしてきました

Posted on: 木曜日, 4月 16th, 2020 in: クリニックより

そう遠くない昔、日曜日に奈良で仕事をしていました。院長は変わりものでしたが、院長がいない日曜日はみんなのびのびと仕事をしていました。私も、帰りに筍を買ってきたり、新鮮な野菜を手に入れるのにいい場所でした。春には横を流れる川に桜が満開になり、病院の窓からも見えるので気持ちも和んだものです。

スタッフたちにも大事にしてもらい、何もない場所で、なんとか治療しようと頭を働かせたものでした。久しぶりにならに仕事に行ったのですが、昔行った病院の近くだったのです。スタッフと話をしていると、昔に戻った気がして、ついついおしゃべりしすぎてしまいました。みんなに会いに行きたいけど、コロナのせいで大阪の人間がうろつくのはどうかと思います。

院長は変わった人でしたが、大事にしてくれていました。院長にがんが見つかり、病院を何とか残そうと養子も取ったようです。私は、院長にがんが見つかってほどなく病院を離れました。でも、スタッフからどうなっているかは時々聞こえてきていたので、まだ働いているような錯覚に陥ることもあります。

オペ室の上着をハワイで買ってきたスヌーピーにしてみたり、循環器内科の先生に麻酔科の代わりをしてもらって手術したり、みんなが手伝ってくれたから何でも出来たんです。医者はスタッフの支えがあって初めて腕を上げることが出来ますから。

そろそろ、さくらの季節が終わってしまいます。また、来年、桜の季節になるまで奈良のことは忘れてしまうかもしれません。

形成外科の先生に面白い話を聞きました

Posted on: 水曜日, 4月 15th, 2020 in: クリニックより

腕のいい形成外科の先生がいらっしゃるんです。どんな処置をされているのか見学したいと申し出たのですが、粉瘤ぐらいしかありませんからと断られました。でも、処置しながらいろんな話をしてくださいました。乳房再建をされていたようで、乳がんの手術をしていた私と何か共通することがあったのです。乳房再建が保険認可されてから、現場から離れたそうです。

乳がん術後の乳房再建は外科と形成外科の連携で行われていました。外科が手術で切除した後、形成外科の先生方が、再建手術をします。再建手術するために3D画像を使っていたと思います。何時に終わるかわからないので、しょっちゅうオペ室に見に来られていました。

私は、研修医か何かだと思われたようで、あまり気にもされなかったのですが、私の上司が私に敬語を使ったため、ベテランだとばれて、急に態度が変わったことを覚えています。非常勤でしたが、トップから2番目の位置にいましたから。それに、トップより手術を短時間で終わらせていた過去もあり、敬語が出てきたんだと思います。

当時、忙しかったため、形成外科と交代してからの手術を見学することはありませんでした。今となってはもったいない話です。乳房温存手術をしたほうが再建が難しかったことや、血液充填や褥瘡に使う繊維を作る薬が使われたりしたが間違いだったことも聞きました。私も、上司がすることを見ていたので、笑ってしまいました。やっぱり、そうでしたか。。。。

乳房温存手術は私は反対派で、当時インタビュー形式で乳房温存に対する医者の意見を一冊の本にした人がいました。わたしも、そこに載せていただけたのですが、自分が乳がんになったら乳房全摘を選択しますと答えました。今でもその考えは変わっていません。私を紹介したのは東京の先生だったそうですが、いまだに誰だったのかは不明です。乳がん研究会だった時代は毎回発表していたので、目立っていたのかもしれません。

光栄なことに、インタビュー形式の本以外にも乳がん関係の一般向けの本に出していただきましたが、両方とも私以外は男性の先生でした。また、医者向けの乳がんの本の一部を執筆して名前を出していただいたのですが、その本は廃番になり、私が持っていた一冊もいろんな混乱の中、どこに行ってしまったのかわからなくなりました。過去のことはどうでもいいので、記憶の中にだけ残しておこうと思います。

新型コロナ肺炎疑いの場合の対応について

Posted on: 水曜日, 4月 15th, 2020 in: クリニックより

 新型コロナによる肺炎を強く疑うCTを見ました。経過は5日前からの熱と食欲低下、若干の呼吸苦はあるがしゃべれるし歩ける。熱は38度と36度を行ったり来たりしていたようです。念のため、隔離してCTを撮影すると新型コロナ特有の綿帽子状の肺炎画像が見えました。それで、保健所に連絡したのですが、経過とか症状、行動など詳しいことを聞いてきました。その内容によって、感染症専門病院を紹介するかどうか決めると言われました。

 ぶちっと切れて、”医者がコロナによる肺炎の疑いが濃厚だと言っていることは無視されるのですか?”と言う内容を言ったと思います。誤嚥性肺炎ではないこともすでに伝えていたので何を根拠にコロナを否定しているのかわかりませんでした。そのあと、名前と生年月日を教えてくださいというので、医者の仕事か?と思い、電話を看護師に代わりました。

 最初は通院中の患者さんの家族からの電話でした。受け入れるのかどうするか現場の看護師と相談しました。通院中の患者なので対応すると決め、来院後隔離部屋に入れ、看護師が一人防護服を着て隔離部屋で対応。私は、電話で本人とやり取りして、CTをオーダー、CT撮影が終わって画像を見て、疑いが濃厚だと家族に電話で説明したもののわかりにくいので、家族に外来まで来てもらって、CT画像を見せながら説明しました。2年前にもとっているので、それには陰影がないことも説明し、納得していただけました。

 保健所は血液検査はしたのかも聞いてきましたが、コロナを疑っていれば必要最小限の検査で済ませるのは当たり前で、採血検査は必要ないと思います。現場で対応している看護師をいち早く患者さんから離れられるようにしなければなりません。ようやく、外来に戻ってきた看護師は、マスクも外してジェスチャーでアルコールを全身にかけるように指示していました。新しいマスクをした後で、マスクも変えないとねと言っていました。

 現場は見えない敵と戦っているので、戦場と同じです。現場を見たことがない保健所の職員にはわからないのかもしれませんが、見に来るべきだと思います。患者の細かい症状や行動など必要な情報ですが、これは公衆衛生であって、臨床ではありません。家族と電話で話をしてもらいましたが、あとでもいい話です。要は、医者の診断を優先してくれって話です!

画像は、コロナ陽性と判定されればブログにあげようと思っています。

久しぶりに検診の現場に行ってきました

Posted on: 火曜日, 4月 14th, 2020 in: クリニックより

以前、検診ばかりしていた時期があります。時給は婦人科の仕事以外は普通なのですが、患者さんとはその場限りの付き合いで、その後どうなったかを知る由もなく、1年後にどうなってるかねえと笑いながらやり過ごせるような、ある意味ドライな仕事です。でも、いくら真剣にやっても改善してくれないことも確かです。クリニックをやっていることを教えて、行きます!と言っても来たのは一人だけ。。。それも、別の病気で来られました。

そんなことから、やる気を失ってやめていました。改めて、検診の仕事を受けてみると現場はガラっと様変わりしていました。ITを酷使していますし、でも、やることは相変わらずアナログ。。。看護師は誰もつきませんから、患者さんと二人っきり。何かあったらどうするんでしょうっていつも思います。女医限定にしてるわりに給料がいいわけでもない。それを聞いてみると、他施設で男性医師が検診してたら訴訟されたそうです。確かに、乳がん検診の触診は外国の方にしようとすれば訴えられますから。

検診の女医のバイトは女性限定のわりに値段が全く上がりません。それには、理由があります。子育て中の女医がそこそこの給料で早く帰れるから、引き受けるんです。それで、検診の方でも人材に困らないから値上げしないんだと思います。女医が自分たちの給料を下げることをしているとはびっくりしますよね。私は、子育てはなかったので、値下げには同意できませんね。

今回は、気になるデータの人は検診であろうが、人間ドックであろうが全員に警告をしました。検診の場合、採血結果を説明する必要はないのですが。見えてしまうから、止まりません。それで、循環器の紹介が多かったのですが、知り合いの先生のところを片っ端から口頭で紹介し、知り合いの先生にまたまた迷惑をかけてしまいました。自分のクリニックへの誘導は出来ませんでしたが、いい先生の紹介には反応が良かったので、皆さん行ってくれると思います。

私が紹介すると、大阪の郊外や関東、金沢でも患者さんは行ってくれるんですよ。日本国内の紹介だからまだいいと思ってくださいって言います。だって、海外のほうが腕がいい場合もたくさんあるんですから。。。。

新型コロナに関する解熱剤の問題について

Posted on: 月曜日, 4月 13th, 2020 in: クリニックより

友人から、解熱剤を使うと新型コロナのウイルスが増えるのかと質問が来ました。それで、以下の内容を返答しました。

人の免疫力で高熱を出してウイルスを殺そうとしているので、それを解熱してしまうとウイルスを増やしてしまうだろうと予測できます。高熱でウイルスを減らしたら、熱が下がりますが、熱が下がると再びウイルスが増えてくるので体は熱を上げて対処しようとします。その繰り返しを弛張熱と言うそうですが、だんだん熱の山が小さくなってきて、最後はウイルスを排除するのです。

世間に回っていると思われるチラシにはアセトアミノフェンは大丈夫と書かれていました。それで、追加で以下のように返答しました。

アセトアミノフェンが大丈夫というのはインフルエンザ脳症を引き起こしにくいと考えられているだけで、私は間違っていると思います

このことは、日常の診療で何度も説明しています。ブログでも何度か書いていると思います。海外では微熱という概念がないので、38度以上にならないと治療してもらえません。本来、微熱は体の修復熱なので、悪者ではないのです。しかし、今回の新型コロナに関しては、37度5分から治療を開始するほうがいいと思います。その場合、早めに抗生物質を使うべきだと思います。扁桃炎などの場合、抗生物質の投与だけでも除外診断につながります。

この内容に関して、論文などの根拠があるわけではありません。私の経験といろんなところから入ってきた知識から出ている結論なので、正しいかどうかは読んでいる方の判断に任せます。

今年は桜を日常的にみることが出来ました

Posted on: 日曜日, 4月 12th, 2020 in: クリニックより

いろんなことが重なって、今年は桜を毎日見に行くことが出来ました。以前は、桜はわざわざ見に行くものだったのですが、今は日常の買い物のついでに見ることが出来ます。コロナの影響で、出かけることが出来ないから余計に近所の桜を見に行っていると思います。これほど毎日桜を見ることはありませんでした。

でも、バイトで行った病院で、香里園という言葉を聞いたので、住んでいるんですかと聞いて、そのあと、懐かしい話をして小学校の話もしました。名前が変わったそうですが、私が行った小学校では毎日、桜並木の下を歩いていました。再び行ってみたいのですが、卒業生という証明もできませんから中に入ることは難しいでしょう。

桜の花は本当に短い期間だけですが、気持ちが和らぎますね。でも、そのあとが。。。。。私は、散々毛虫にやられましたから桜が落ちたら桜並木には近寄りませんよ!

医療現場復帰2日目にコロナ疑い患者さんの対応を迫られました

Posted on: 土曜日, 4月 11th, 2020 in: クリニックより

医者としての仕事は産業医ぐらいだったのですが、臨床に復帰して二日目にコロナ疑いの患者さん対応をする羽目になりました。その経験から、一般内科の外来が一番コロナの危険にさらされていると感じました。コロナ除外診断のセットがある病院だったので、それに従って診療を勧めたので、混乱はなかったのですが、保健所とかいろんな医療機関がたらいまわしにして、治療していない現状も分かりました。

その翌日に行った病院では内科の先生が一人で頑張っておられました。私が直接話をしたわけでは無いのですが、いつの間にかコロナ担当になってたよと言いながら病棟に指示をしておられました。明るく対応されている姿に感銘しました。知り合いの看護師やドクターと連絡を取り合いながら、自分が感染源になっているかもしれないので、極力人との接触を避ける生活をしています。

もともと、人の命を助けたいと医者になって、災害現場に出ようとしたり、救命救急の現場に戻ろうとしていたので、コロナで現場が大変なときに、医療の最前線に出ないほうがおかしいでしょと思っていたので、不安も感じていないです。診断がついた人を受け入れる病院も大変でしょうが、診断がついてない人がぷらっとやってくる開業医とか民間病院のほうがもっと大変なんですよ。もし、濃厚接触者になって、14日間の自宅待機になっても、医者には何も保証はありませんから。

新型コロナに対応する医療現場の話

Posted on: 土曜日, 4月 11th, 2020 in: クリニックより

新型コロナに対応する医療機関の話はあまりしたいと思いません。世間が言うほど疲弊していないかもしれないからです。感染症専門病院ならともかく、一般病院では疑うような人が来るので、対応に追われていますが、いつ感染して自分も重症になるかもしれないと思いながら仕事をするのは、精神的に過剰反応してしまい、興奮が収まりにくい環境になっていると思います。

ガス抜きしようとしても、出かけることもできず、自分が感染源になっているかもしれないからと、なるべく人と接触しないようにしている医療関係者は職場でもプライベートに戻ってもハイになったままになっていると思います。一番、心配なのは、受付などの事務系の人たちです。医者に感染したら、どうにもならなくなるから、必死で守ろうとしています。これは、インフルエンザの対応でも同じことでした。

事務の人たちが被害にあわないように、私なりの方法で対策を講じています。抗生物質の早めの投与と解熱鎮痛剤の使用を控えることを現場に提案します。解熱鎮痛剤は熱をマスクしてしまうので、コロナの発見が遅れると思います。微熱が出だして4日目ぐらいに肺炎になるようなので、微熱がでても4日目までは自宅で安静にすることを提案します。微熱は体の修復熱なので、悪いものではないからです。過敏になり熱ばかり測っているために病院に来てしまう人もいます。熱は体調がおかしいと思ってから測定してください。

報道によっては、間違った内容を流しているので、じっくり聞いて判断してください。うのみにせず、じっくり聞いていればどれが正しい情報か必ずわかります。これは、現場を見ているひとりの医者からの提案です。ここに書いた内容も間違っているかもしれません。そのことも含めて、情報として流します。

糖尿病の新薬はまだでした

Posted on: 金曜日, 4月 10th, 2020 in: クリニックより

糖尿病の注射薬でいい効果が期待できる新薬が発売延期になり、その後どうなったか知りませんでした。発売当初の2週間しか投薬できない日本のルールに引っ掛かり、注射器本体の変更が必要になったので、いつ発売されるか全くわからない状況だったのです。ビクトーザは一本で0.9なら20日分、投与開始の0.3や0.6なら28日分以上になるのに、なぜ通ったのでしょうか?インスリンも一本で300単位あるので、開始時は4単位とすると300割る4日分になるわけで、14日以上になることは確実です。それなのに、なぜ、オゼンピックだけ通らなかったのかわかりません。

注射器はできたようなので、そのうち発売されるようですが、その前にGLP-1の内服が発売されそうです。同じ会社からの発売なので、どっちが先になっても影響はないと思いますが、社員さんたちは複雑だと思います。

日本独自の変なルールのために、世界では普通に使われているものでも日本では使えない検査、薬、機械などたくさんあるのです。新型コロナのことでも、ニュースで伝えられている内容と、医療の現場とはギャップがあり、まだこんなことしているのかと思います。