高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

新型コロナ肺炎疑いの場合の対応について

 新型コロナによる肺炎を強く疑うCTを見ました。経過は5日前からの熱と食欲低下、若干の呼吸苦はあるがしゃべれるし歩ける。熱は38度と36度を行ったり来たりしていたようです。念のため、隔離してCTを撮影すると新型コロナ特有の綿帽子状の肺炎画像が見えました。それで、保健所に連絡したのですが、経過とか症状、行動など詳しいことを聞いてきました。その内容によって、感染症専門病院を紹介するかどうか決めると言われました。

 ぶちっと切れて、”医者がコロナによる肺炎の疑いが濃厚だと言っていることは無視されるのですか?”と言う内容を言ったと思います。誤嚥性肺炎ではないこともすでに伝えていたので何を根拠にコロナを否定しているのかわかりませんでした。そのあと、名前と生年月日を教えてくださいというので、医者の仕事か?と思い、電話を看護師に代わりました。

 最初は通院中の患者さんの家族からの電話でした。受け入れるのかどうするか現場の看護師と相談しました。通院中の患者なので対応すると決め、来院後隔離部屋に入れ、看護師が一人防護服を着て隔離部屋で対応。私は、電話で本人とやり取りして、CTをオーダー、CT撮影が終わって画像を見て、疑いが濃厚だと家族に電話で説明したもののわかりにくいので、家族に外来まで来てもらって、CT画像を見せながら説明しました。2年前にもとっているので、それには陰影がないことも説明し、納得していただけました。

 保健所は血液検査はしたのかも聞いてきましたが、コロナを疑っていれば必要最小限の検査で済ませるのは当たり前で、採血検査は必要ないと思います。現場で対応している看護師をいち早く患者さんから離れられるようにしなければなりません。ようやく、外来に戻ってきた看護師は、マスクも外してジェスチャーでアルコールを全身にかけるように指示していました。新しいマスクをした後で、マスクも変えないとねと言っていました。

 現場は見えない敵と戦っているので、戦場と同じです。現場を見たことがない保健所の職員にはわからないのかもしれませんが、見に来るべきだと思います。患者の細かい症状や行動など必要な情報ですが、これは公衆衛生であって、臨床ではありません。家族と電話で話をしてもらいましたが、あとでもいい話です。要は、医者の診断を優先してくれって話です!

画像は、コロナ陽性と判定されればブログにあげようと思っています。

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