高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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咳・ゲップは逆流、こむら返りは高血糖、意外と知られていません

Posted on: 水曜日, 4月 20th, 2016 in: クリニックより

意外と知られていない症状に止まらない咳。。。。逆流性食道炎に多いです。げっぷもそうです。繰り返し起きる場合は逆流によるものです。何故起きるのか、私は未だにわかりません。

こむら返りも漢方薬が出されていることが多いのですが、効かないし、原因は別にあります。高血糖と低血糖を繰り返していると起こります。筋肉はインスリンや血糖と関係があるから、考えればわかることです。

3日前からの右下腹部痛。盲腸の疑いと運ばれてきました。こういった場合、外科が手術できるかどうかスタッフが確認します。その必要ないのにね。。。盲腸だったら、3日前からがおかしいのです。胃の痛みから始まるものですし、3日も変ってないのがおかしい。

便が出てることを聞いたら、なおのこと盲腸ではないです。下痢もないとのことで、CTをとってみたら、便があっただけ。便秘の痛みなんですね。紹介元が整形外科だから仕方ないんですけどね。。

最近、往診に行っているのが整形外科ってよくあるんです。内臓のことを知らないのに、往診してるのはどうなんでしょうね。でも、年寄りに整形外科疾患はつきものだから、仕方ないんでしょうね。

地域のマップに載せていただきました

Posted on: 火曜日, 4月 19th, 2016 in: クリニックより

南船場の有志のかたがたが近隣のマップを作られました。ある方から載せないかといわれ、うちは近隣の方はあまり来ないクリニックだから、載せてもどうかなって思いました。

でも、地域の活動には参加すべきだというスタッフの意見から、乗せていただくことにしました。出来上がってみたらびっくり仰天、開いて最初にうちが乗ってました。

開いた状態での原稿は見ていましたが、折りたたむのだと知らなかったので、びっくりしました。そんなトップのような場所にうちが載ってもいいんでしょうか?

もう出来上がってしまったので、どうにもなりませんが、ありがたいことですね。。。私も、載っているお店を一軒ずつ回ってみようかと思います。

認知症があるのに、栄養指導してくれって。。。

Posted on: 月曜日, 4月 18th, 2016 in: クリニックより

糖尿病のコントロールが付かないからと、教育入院の依頼がありました。情報を見たら、ビデュリオンを使えば何とかなるなと思いました。ところが、来てみてびっくり、本人は入院する気などないのです。

おまけに、付いてきた介護の方は、インスリンを打ってくれと言います。認知があれば、自宅に戻ってインスリンは無理です。週1回の通院でビデュリオンを打つのが関の山。。。

本人は、インスリンも打てると言いますが、介護の方は週1回の通院も本人が守れないと言います。どうしたものかと思って、本人に練習用キットを見せると針の太さも問題ないと言います。

でも、問題は80回パンパンとたたかないとならないんです。それ、出来る?と聞くと、無理やなと。。。では、来たら看護師さんがしてくれますよと言うと、じゃあ来ると約束してくれました。

食べてしまうのは、本人が悪いのじゃなくて、血糖コントロールが出来ていないからです。食べないようにするんじゃなくて、食べても良いようにしてあげるべきでしょう。

最後には、”ぽっくり逝ってくれたらみんな助かるンやけどなあ”と言って、みなで爆笑です。来週会いましょうと、別れました。こういった患者さんは、高血糖の昏睡で運ばれてこないと実際は無理なんですよ。

腎臓の話、最後は透析の話。。。

Posted on: 日曜日, 4月 17th, 2016 in: クリニックより

腎臓は酸を排泄して、アルカリを再吸収します。人間はアシドーシスになると大変なんです。血液ガスの検査でアシドーシスだとわかると緊急事態だとわかります。

また、腎臓はカルシウムやリンを調整してますが、活性型ビタミンDを作って食べ物からのカルシウム吸収も助けています。なので、腎臓が悪くなると骨ももろくなってしまいます。

最後は透析です。でも、透析は本来の腎臓の働きの1割しかできないそうです。そのために、皮膚がかゆくなったり、色が黒くなったりするそうです。透析している方が一目でわかるのはそのせいだったんです。

腹膜透析にはかかわっていましたが、合併症のために数年しかできないようです。昔と違ってAPDと言って寝ている間に機械を使って自動的にできる方法ができているようです。私が見ていたのは、日中に数回、透析バックを交換する方法でした。

透析にもオンラインHDFというものができているそうです。24-48リットルもの大量の透析液を使うため、皮膚のかゆみなどが起きにくいようです。もはや、水道管に直結すべき量ですね。

凝固系の話をうまく説明しているサイトを見つけました

Posted on: 土曜日, 4月 16th, 2016 in: クリニックより

凝固系は、循環器をされている先生以外は苦手だと思います。抗凝固剤や抗血小板薬は日常的に出されていますが、意味をちゃんと理解している人は少ないと思います。

それをおにぎりの絵で簡単に説明しているサイトを見つけました。うまいこと説明するなあと感心したことと、ちゃんとイラストで解説しているところが気に入りました。

視覚に訴えないと今の若い人は理解しないし、グローバル社会になり外国の方も増えた今は、ますます言葉での説明は難しくなっています。

私は、10年以上前にそのことに気がついて、自分でイラストを書くようになりました。イラスト入りで説明すると、わかりやすいからです。特に、手術なんて見たことがない人にはわかりません。

患者向けイラスト説明書は以外にも研修医や若い先生に受けていました。医者でも、見慣れてないものは、イラストの説明のほうがわかりやすいのです。

循環器の先生が書いたサイトで、久しぶりに循環器の勉強をしてみようかなと思いました。

夜間頻尿は腎臓が悪くなって起こるそうです

Posted on: 金曜日, 4月 15th, 2016 in: クリニックより

腎臓は尿に塩分と水分を出して、血圧を調整しているそうです。尿はいったん腎臓から排泄され、必要な分だけ再吸収されるのです。その機能が落ちると昼間だけでは間に合わなくなり夜間も働きます。

そのせいで、夜間頻尿が起きるそうです。腎臓の働きが悪くなると老廃物がたまるので、頭痛、吐き気、食欲不振などが起きます(尿毒症)。血圧を上げて老廃物を出すので、血圧が下がると尿は出なくなります。

尿が出なくなる、血圧は70以下です。これは麻酔での経験からです。昔、乳癌の手術の際は低血圧麻酔をしていたのですが、血圧が70くらいになると尿が出なくなり、手術が終わって血圧を上げると尿が出てきてました。

腎臓が悪くなると貧血になるのですが、貧血は全身への酸素供給が減るために心臓にも影響が出るそうです。心・腎・貧血症候群というそうです。

貧血を放置されている方が多いのですが、大変な事態だとわかってほしいと思います。

推薦状を書いてもらえず自殺した子供さんの話。。。

Posted on: 木曜日, 4月 14th, 2016 in: クリニックより

推薦状がどういうものなのかよくわかりませんが、私の時代には内申書がありました。私は私立の女子中学から中学3年の時に公立に転校したので、内申書はひどいものになると聞いていました。

高校までの女子の一貫教育の学校だったので、途中で出ていく人の内申書はまともに書いてくれないと聞いていたからです。案の定、成績では地区のトップの高校には入れるのに内申書のせいで、3番目の高校になりました。

高校は進学校ではなかったので、あまり行きませんでした。途中で辞めて、大学受験資格が取れる学校に行こうとも考えましたが、いるだけで卒業ができ、大学受験が出来るなら、その方が良いと行動しませんでした。

ところが、進路指導の時はさんざんでした、薬学も無理、看護師の学校にしなさいと。。。。はあ?って感じでした。医学部に行くために中学辞めてきて、内申書のせいで、仕方なく3番目の高校に来ただけだったからです

教師に何故自分の将来の道を決められないとならないのかと、ばからしくて仕方なかったです。親の言うことも聞かなかった私ですから、他人である教師なんてどうでもよかったのです。

周りになんと言われようと、1年浪人して医学部へ行き、医者になりました。遠回りしても必ず夢は叶うと教えてあげたかったです。自殺の原因はわかりませんが、一教師の推薦状なんて、社会に出たら、どうでも良いことですよ。

診察前の尿の提出に疑問

Posted on: 水曜日, 4月 13th, 2016 in: クリニックより

一般的に診察前に尿の提出を求められます。生あったかい自分の尿を提出するのは、嫌だと思っている方も多いと思います。してきたところだからというとあっさりあきらめてくれます。

ところが、尿の生成は0.5-1ml/Kg/hなので、体重が50Kgの人なら、1時間に25から50mlの尿ができているのです。10分待てば4-8mlの尿が溜まっているのです。

尿検査はテステープで行う場合、0.5mlあればできるので、10分たってから出してくださいというべきでしょう。尿検査が重要なのであればそうするはずです。

出ないといわれたら、あきらめる検査にどれほどの意義があるのか、朝一番尿じゃなければ、結果にも不確かなことがおきるのに、病院へ来てから取らされるのはなぜか。

CT,MRI,PETなど最新の医療機器を備えている病院でも、尿検査が必要なのかって疑問です。尿検査はレントゲンも心電図もなかった時代に重宝されていただけなんじゃないでしょうか?

今回の改正で次に何をしてくるか予測できます

Posted on: 火曜日, 4月 12th, 2016 in: クリニックより

バイト先の事務長に話したのですが、今回の改正で、かかりつけ医を小児科だけ加算を付けたことは、次に内科を整理するつもりだよと話しました。だって、小児科はかかりつけ医の指定なんて必要ないですから。。

大人を見ている内科では、血圧はどこで、高脂血症はどこで見てもらってるなんて人がざらに居ます。そういった人は複数の施設で特定疾患管理加算をとられています。

とられるのが問題ではなくて、とる側に問題があるのです。かかりつけ医加算が内科に広がればすぐに特定疾患管理加算が整理されるはずです。そんな予測を立てておかないと気がついたら大赤字なんて事になりかねないのです。

国がやりそうなことは大体わかります。医療機関が儲からないようにするのが目的だからです。患者さんにちゃんとした治療をしてほしいなんて、全く思っていませんから。

次の改正で何をやらかすのか、楽しみですわ。。。

患者さんの家族に私の考えが歓迎されたんです

Posted on: 月曜日, 4月 11th, 2016 in: クリニックより

91歳の女性が転院してこられました。事前に地域連携室から状況は聞いていましたが、来られたときは鼻にチューブが入っていて、声をかけても目を開けるだけで、全く動きません。

入院指示を書きながら、なんかおかしいと思っていました。内服薬は10種類を超えています。定期処方箋にそれを移しながら、すでに腹が立っていました。書き終わったときに3種類の薬は消しました。

認知症の薬、うつ病の薬、脳賦活剤です。こんなの飲んでるから、動かなくなるんですよ!家族を呼んで、鼻からのチューブは長く持たないと言いました。地域連携室もそう話してくれていました。

家族は胃瘻はのぞんでいません。そりゃそうでしょう!私は、腹が立っていたので、薬も全部辞めて、鼻からのチューブは抜きましょうと言いました。何とか食べさせたいけど、チューブがあると誤嚥しやすいからです。

矢継ぎ早に私の考えを話して、最後にわかったことは家族はそうしてほしいとのぞんでいたことでした。転院前の病院では主治医が聞いてくれなかったそうです。

すぐに鼻のチューブを抜いて、顔を拭いてあげました。その後、部屋を出たのですが、体を移動させようとすると”痛い”と大声を出したようです。家族が怒ると思いきや、声を出してくれたのが久しぶりだったようで、大喜びしていたそうです。

私は、痛みは取りません。痛いところがあるとしっかり目を覚ましているからです。ひどいかも知れませんが、その方が経口摂取に持ち込みやすいんです。最後まで食べさせてあげたい。いつもそう思っています。