高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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コンビニが原因かもしれません

Posted on: 日曜日, 9月 9th, 2012 in: クリニックより

結婚しない男女が増えているのも、少子化なのもコンビニが原因かもしれません。昔は、男性は食事を作ってくれる人を求めました。だから結婚したんだと思います。おいしい食事を作ってくれる奥さんがいると、浮気はしないと言われていました。でも、今はそうではないようです。コンビニがあるから、美味しいものはコンビニに行けばあるからです。

昔は違ったはずです。奥さんを怒らせれば、食事にありつけませんでした。なんとか機嫌を治してもらって、食事を作ってもらわなければなりませんでした。でも、今はコンビニがありますから、別に機嫌を取る必要はないのです。女性も働かなくては生きていけない時代になりました。そのためには、コンビニが便利です。食事を作らないとならないという、女性の義務がなくなりました。その分、外で働いて稼いで来れます。

結婚する意味が今はなくなっています。子孫を残すということも、必要なくなっているかもしれません。どうせ、子供は親の面倒は見てくれませんから、みな自力で老人ホームに入ろうと思っています。そのために、定年まで一生懸命に働かなくてはなりません。昔は、老後の面倒を見てほしいから、子供を作ったのかもしれません。

何が原因で今のような世の中になったのか、それを考えてい見ないとなりません。単純に、子育て支援を充実させればみんなが子供を作ると思っている政治がおかしいと思います。子供は天からの授かりもので、子供ができるまではその後の環境が劣悪かどうかもわかりませんから。

結婚しない男女が増え、結婚しても子供は作らないカップルが増え、若い人から聞いた話はセックスレスの夫婦も増えているそうです。なぜそうなってしまったのかをもっと考える必要があるのではないでしょうか?

インスリン治療変更。。。その後

Posted on: 土曜日, 9月 8th, 2012 in: クリニックより

持効型のレベミル10Eとセイブル75mg毎食前、グラクティブ100mgで空腹時血糖が100程度になったので、内服をやめてビクトーザ単独に変えてみました。ところが0.9mgに増量したあたりから、空腹時血糖が170ぐらいまで上がりだしました。どうも、グラクティブ0.9mgではインスリンの10単位にはかなわなかったようです。それで、元のインスリンに戻そうとしたところ、患者さんから注射はもう嫌だとの訴えがありました。

5年元気でいられたらいいというのです。QOLを考えたうえで、内服のみに変更することにしました。患者さんには、いずれインスリン注射に戻さないとならなくなるだろうけど、行けるところまで内服で頑張ろうと話しました。インスリンの代わりに、アマリール2mg、セイブル75mg毎食前、グラクティブ100mgに変更し2週間たって24時間血糖を測定しました。結果、朝食後の血糖がかなり上がっているので、朝食を洋食から和食に変えてもらい、食べる順番の指示もしました。

血圧は内服なしで安定し、腎機能も少し良くなってきて、LDLも70ぐらいまで下がっているので、減塩を緩くし、次回高脂血症の薬も緩いものに変更することになりました。

糖尿病の実態

Posted on: 木曜日, 9月 6th, 2012 in: クリニックより

第二次世界大戦直後は人口の1%にも満たなかった糖尿病の患者数が、平成14年には約740万人と推定され、40歳以上では約10%前後に増えているそうです。糖尿病網膜症による失明は年間約3500人、糖尿病腎症による人工透析導入は年間約12000人、糖尿病患者の寿命は日本人の平均寿命に比べて10歳以上短く、その原因は心筋梗塞、脳卒中、腎不全の増加だそうです。

糖尿病の病歴調べるとき、歩行時下肢痛、無月経、発汗異常、便秘、下痢、胃切除、肥満、高血圧、高脂血症、20歳時の体重、過去の最大体重とその年齢、妊娠時の尿糖陽性、巨大児や低体重時出産の有無、白癬・爪病変・湿疹、胼胝形成、排尿障害、ひふく筋の把握痛などを聞かないとならないようです。直接関係ないように思われる症状も関連性があるようです。たこができたからと言って、だれが糖尿病を疑うでしょうか?あるいは、たこは糖尿病の下肢の血流障害に影響を与えるのかもしれません。

これらは、血糖の変化だけを見ていてはわからないことも多く、裏で動いているインスリンを見なければなりません。血糖はインスリンの動きの結果だからです。こういったことは、内分泌系にはよくある話で、甲状腺の病気が典型例です。TSHという、脳の甲状腺刺激ホルモンの動きを見ずに、末梢の甲状腺ホルモン値だけを見ていると惑わされます。

物事は、表面だけ見るのではなくて、裏に隠れている理由を探すことが重要だということでしょうか?

欧米人はもともと高脂肪食を取っていたので、すい臓が鍛えられているそうです。ところが日本人はもともと低脂肪食だったので、すい臓を鍛える必要がなかったのです。インスリン分泌量は欧米人の75%から50%くらいしかないそうです。歴史の中にいろんな謎が隠されていたわけです。

最近、スコールのような雨が降るようになりました。日本も亜熱帯になってきたようなので、これから先の食生活も変えていかなとならないのかもしれません。今年は、節電の影響で、逆流性食道炎や胃腸障害が増えました。そういったことも含めて、日本の将来をどうしていけばいいのでしょうね。

ねこのような雲を見つけました

Posted on: 水曜日, 9月 5th, 2012 in: クリニックより

ふたつの雲が合体しそうなので、じっと見ていたら、ねこがすいこんでいくような感じになって結果的にねこのような雲ができました。

雲を眺めているのが好きで、いつも空を見ています。夏の雲が徐々に秋の雲に変わってきて、同じ形は二度とできないので、気に入った雲は写真に残していこうかなと思いました。

自然が作り出す芸術はすごいものです。月でうさぎがもちつきしているように、人間が想像すればなおのこと面白い解釈が生まれます。足もとばかり見ていちゃだめだよ。それは、スノーボードを教える時にも言います。遠くを見ていないとこけてしまうからです。

それを聞いた小学生は、見た方向に行くんだねと言いました。下を見ていれば、足もとに向かっていってこけてしまうわけです。人生も、同じかもしれません。足もとばかり見るよりも、遠くを見ているほうがきっとうまくいきます。ちょっと立ち止まって空を見上げてみましょうよ。きっと楽しい雲が見つかると思いますよ。

糖尿病が40倍に増えているそうです

Posted on: 火曜日, 9月 4th, 2012 in: クリニックより

糖尿病が50年前の40倍に増えていて、欧米並みになっているそうです。さらに、今後2倍に増えると言われているので、欧米の倍になることになりますね。欧米では、いろんな対策が講じられて減ってきている国もあるようです。なぜそんなに増えたのでしょうか?私は、増えたのではなくて、医療機関と国が増やしてしまったのだと思います。

糖尿病は予防できる病気です。日本では1型糖尿病は少ないので、増えているのは2型糖尿病です。2型であれば、予防できたはずです。ふえてしまった原因は、糖尿病になる前に予防してこなかったからではないでしょうか?食後高血糖が問題だと言われ出してかなりたつのに、検診ではいまだに空腹時に測定しています。一日で検診を済まそうとするから、空腹時になるのかもしれませんが、空腹の必要がある腹部エコーや胃透視を先に済ませて、トレーランGを飲んでもらって、後で採血すればいいだけです。

食後高血糖はすでに糖尿病になりだしていますが、そのまえに見つけようとすれば、食後低血糖に注目すべきです。少しでも、低い目に出ている人は、糖負荷試験をすべきなのです。症状では、めまいというものもありました。めまいと言っても、本当の意味のめまいではなかった可能性があります。”おなかが空きすぎて目が回る”という表現を”めまい”と表現していたようです。

また、実際にはすでに糖尿病になっているのに、食べないようにすることで、見かけ上糖尿病になっていないように血糖値を下げている人もいます。ちゃんと食事をとるようにしてもらうと糖尿病が出てくるのです。食べないようにすることが、糖尿病の予防になるかというと逆です。悪化させてしまいます。

炭水化物抜きの食事療法があります。欧米で行われたようですが、短期間しか効果がないようです。普通の食事に戻したとたんに一気に糖尿病になるそうです。これも、見かけの血糖値だけを下げておいて、よくなったように見せかけても水面下では、飢餓状態からインスリンの出過ぎを作ってしまい、結果的に糖尿病を悪化させてしまうのでしょう。

糖尿病の予防も治療もしっかり食べることです。朝食抜きや長時間の絶食状態が、病気を悪化させます。こまめに、少量ずつでも食べる必要があるわけです。

開業医でも、臨床データは集められます。保険診療内で行う事に意味があります。糖尿病専門医を探しているという話が来ました。私は、これから先、専門医を取る気はありません。日本でしか通用しない資格ですし、国家資格でもありません。それなのに、ものすごく煩雑な手間がかかるからです。普段の診療しながら、そういった手続きをするのは無理です。世界で通用するような、資格があれば取ってもいいのかなと考えています。

オールマイティの医者を目指しているので、専門医にはもう興味がないんですよ。

電子カルテのことで相談を受けました

Posted on: 月曜日, 9月 3rd, 2012 in: クリニックより

検査会社の方から、電子カルテ導入をするかどうか悩んでいる開業医の相談を受けました。すでに、開業医向け電子カルテは価格破壊を起こし、300万代で足並みをそろえましたが、コンピューターだと思うと間違いが起こります。現在の電子カルテは、病院向けですら、レセプトコンピューターの上に電子カルテがのっかているだけで、とてもコンピューターとは言えないからです。

検査値などのデータでさえ、電子カルテから引き出そうとすると追加料金を請求されます。検査会社からフロッピーでデータが届くので、その時点で抜き出せないか模索しましたが、これも無理なようです。それで、データ解析のためにうちではスタッフたちがアナログ作業をしてくれています。検査結果の用紙からデータを読み取り、うちこんでくれているのです。

こういったことも、スキャナーの認識機能を使えば、自動でデータの吸い取りはできるはずです。でも、そのプログラムを組んでいる間に、入力作業が終わるので、あえてプログラム化しようとはしていません。先にしなくてはならないのは、電子カルテのメーカーに無料で引き出し作業をやらせることでしょう。

検査会社からの相談には、こう答えました。電子カルテの導入は、医者の仕事が増えるだけなので、それが嫌ならやらないほうがいいと。電子カルテを導入したら、事務員を減らすことができて、経費節約になると言います。それもどうかなって思います。入力ミスがないかダブルチェックするには、人手が必要です。クリニックでは、常時事務系が不足しています。

カルテというのは、医者側を守るための記録だと言います。患者さんが訴えなければ、カルテの内容が充実していなくてもいいようです。私は、他の医者が見てもわかるように入力しています。代診などをお願いする際に、内容がわからなければ仕事になりませんから。患者さんと話をしたすべてを入力しようとすれば、診療時間の倍の時間がかかると思います。紙カルテの時代でもそうでしたが、カルテをしっかり書いている医者は、患者さんを診るということにあまり時間を割いていなかったと思います。

いろんな話をしていく間に、問題点が浮上することもあります。女性ホルモンを飲みたいと訴えた人は、よく聞くと腰痛が治らないからだと言いました。筋肉をつけるには、女性ホルモンを飲んだほうがいいんじゃないかと誰かに言われたそうです。でも、それは反対ですね。筋肉をつけるには男性ホルモンや、ステロイドでしょう。それに、腰痛を治すのは、普段の姿勢や運動ですから、全く別問題になります。

医療のおかしなことを熱弁していると、会計事務所に勤める方が、税金でもおかしなことがたくさんあると言ってました。理数系の頭のいい人が組んだ内容だから、文化系の一般人には理解できないと。。。現場が取り残されていることは、どこの世界でもおんなじなのでしょうね。国のえらいさんに、現場で研修してもらいたいものですわ。。。。

子供のライオンを見てきました

Posted on: 日曜日, 9月 2nd, 2012 in: クリニックより

名古屋の東山動物園にライオンの子供が生まれたので、見てきました。でも、残念なことに、二重の柵の向こうにいるので、とても見にくい環境でした。東山動物園は、今改装工事を行っていて、展示方法もいろいろ変えて行っているようです。展示方法として有名なのが、旭山動物園ですが、ネコ科を見るには王子動物園が見やすい環境でした。

らいおんの子供はとってもかわいいので、ガラス張りなどで展示してくれると見やすいのになと思ったことと、らいおんの子供は室内にいるのに、見る側の人間が屋外なので、炎天下の中、溶けてしまうかと思いましたよ。もう少し見る側のことも考えてほしいなと思いました。

でも、面白いことも発見しました。閉園まぎわになるとえさをあげるようです。トラはえさを見ても興味示さず残念でしたが、ライオンはおいしそうに食べてくれました。閉園まぎわには動物たちは屋内に移動させて展示ブースの掃除も始まります。そういった飼育員さんたちの仕事を見れることも勉強になります。ぞうのために広い運動場を作っているようですが、その工事現場が見れるようになっていました。

壁には、これから見られる工事車両の絵も描いてあり、これには感動しましたね。通常、工事現場は完全に囲われてしまってみることができませんから。私は、工事車両が大好きなので、次は工事のほうの見学で行ってみようかなと思いました。動物園と言うと子供の行く場所だと思いがちですが、カップルもたくさん来ていました。市立の動物園なら、500円ほどで入れるので、とても安上がりなデートですね。

名古屋は大阪から新幹線で一時間、名古屋駅から動物園までは地下鉄で30分もかかりません。午後から出かけて、名古屋名物を食べて帰ってきてもいいわけで、面白い遊び方だと思いました。これから、涼しくなると動物たちも動きだします。夏場は寝てばかりいるのであまり面白くありませんが、冬はよく動くようになるので、是非見に行ってください。

ペットショップに規制がかかるようです

Posted on: 土曜日, 9月 1st, 2012 in: クリニックより

海外では、ブリーダーから直接購入するので、人と人のかかわりからペットが誕生します。あるいは、保護されたペットたちの中から、自分の家族になってくれる子を探してもらって帰ります。日本では、店で売られていることが不思議です。ペットショップに勤めていた友人は、病気になったからと返品してくるお客さんがいると嘆いていました。まだ小さいので、後で持病があるとわかる場合もあると説明しているのに、商品のように返品してくるようです。

ペットショップで売られている動物は、さまざまな交配を繰り返しているため病気を持っていることが多いと聞きます。私は、猫を飼っていましたが、どの猫も捨て猫だった子を拾ってきて育てました。妹の家には、ゴージャスな毛並みの猫がいましたが、ペットショップで10万円もしたそうです。肝臓が悪くなったり、舌癌になったり、膀胱結石ができたりと病気がちで、かなり医療費もかかったようです。長生きしないと言われたのに、看病のおかげか10年くらい生きていました。

私が飼っていた子たちは病気などしたことありません。一度、嘔吐を何度もするので、点滴をしてもらったくらいで、動物病院へは予防接種と虚勢の手術で行ったぐらいです。動物病院の先生は友人だったので、虚勢の手術なんて簡単だから私がしてもいいのじゃないかと聞いたことがあります。外科医ですし、動物実験でいろんな動物の手術もしてましたから。でも、獣医以外がやってはだめだそうです。

人間の医者は、人間しか手術したらだめなんだそうです。そんなこと知らんかったなあ。。。まあ、ペットと言っても自分の身内ですから、自分で手術ができるはずもありません。動物病院にお任せするんですけどね。ペットの養子縁組に限らず、日本では人の養子縁組も難しいようです。そういう習慣がないからでしょうね。アメリカで代理母に産んでもらう人もいます。一回に1000万円かかって、流産などのために一回で済むわけではないそうです。

海外では当たり前になっていることが、日本では当たり前にできないことがたくさんあります。海に囲まれた島国だからでしょうか?インターネットでとんなくにともリアルタイムにやり取りができるのに、いまだに海の中で孤立しているんでしょうね。

医療より美容。。。。

Posted on: 金曜日, 8月 31st, 2012 in: クリニックより

フットケアをして魚の目やタコを治して、糖尿病の方の足の血流が悪くならないようにと頑張っている方がいます。なかなか患者さんが集まらないし、定着しないから紹介してほしいと頼まれています。ときどき紹介はしますが、医療機関ではないため紹介状を渡すわけでもなく、患者さんが行ったのかどうかもわかりません。

ところが、医療より美容だそうです。フットケアで再受診を促しても、受診しないのに美容系だったら、次の予約を確実に入れるそうです。その影響で店は繁盛していますが、本人がやりたかったことができなくなっているそうです。知り合いの医療機関でもその現象がみられています。医療のほうは閑古鳥なのに、自費で行われる美容のほうは大繁盛です。

世の中のニーズがそうなっているのだから仕方ありません。からだを治すのに薬を飲むように促しても、なかなか飲んでもらえないのに、お肌にいいと聞くと何でも飲んでくれるのですから。。。でも、お肌が健康でも、心やからだが健康でなければ本当の美が得られるでしょうか?

うちのスタッフたちは、みな貧乏です。お肌の手入れに費やす時間もお金もありません。いっぱいバイトして、いっぱい働いて、やりがいを見出して、とっても生き生きとしています。忙しいから、立ったままで食事をとる人もいます。次のバイトに間に合わないのに、ぎりぎりまで仕事してくれています。みな、患者さんと接するのが楽しいからです。楽しそうに話している患者さんとスタッフの顔を見ていると、私もうれしくなります。

だれがどの勉強会に行くか、そんなことでもめてたりもします。仕事を抜けて行くので、みながいけるわけではありませんから。すでにいった人は、次はあなたが言ったらいいと言います。みな勉強は嫌いです。でも、知りたい気持ちのほうが強いのでしょう。秋に向けて、勉強会が増える時期です。みんなで分担して、勉強できたら楽しいですね。

薬の効果に限界がありました

Posted on: 木曜日, 8月 30th, 2012 in: クリニックより

ビクトーザという薬ですが、海外では1.8まで使えるのに、日本では0.9までです。体格差があると言っても、欧米の人の半分でいいとは思いませんでした。それに、日本にも欧米人が住んでいるのにその人たちにも0.9までしか使えないっておかしくないですか?0.9までしか使えないのなら、食後の糖の吸収を抑えるαGIが併用できるのならわかります。ところが、まだ併用ができません。

併用していいのは、SU剤。インスリンを出させる薬です。なぜ、こういうことになっているか。。。ビクトーザというものが注射薬で、インクレチン関連薬の中で、DPP4阻害剤より強力なので、進行した糖尿病に使うものだと思っているからだと思います。注射薬だということも、インスリンと同等に考えているのではないでしょうか?でも、薬は消化管ホルモンなんです。インスリンの分泌が遅れる人に効果があって、高血糖だけに効いて血糖が低ければ効力を発揮しません。

薬の効能を考えれば、インスリンの分泌が遅れて、血糖が高くなりがちな人に使えるはずなんです。そういった人は、食後1時間の血糖が上昇しやすいので、αGIの併用が効果あるはずです。私自身、反応性低血糖症で使っていますが、0.9では間に合わなくなってきたことがわかりました。SU剤は低血糖の危険があるので、飲めませんから、どうしたものかと悩んでいます。

インスリンの注射も、糖尿病の末期に使うと誤解されていますが、早い時期に膵臓を休ませる目的で、少量使うと治療がうまくいきます。一時期膵臓を休ませれば、内服薬に変更しても少量で済むのです。でも、注射と言うだけで怖がる人が多いです。注射と言っても、針は髪の毛ほど細いものなので、痛みはないか、あっても蚊に刺された程度の痛みなんです。

糖尿病になる前の状態を把握するため、糖負荷試験を積極的に行っていますが、なんとかこの検査を簡単にできないかと模索しています。単発の検査では、少しの数字の上昇ではそれが危険な状況であることをなかなか理解してもらえません。血糖値などは、空腹時が1上昇してるだけでも、大変なことなのです。空腹時が正常値より1でもオーバーすれば、食後過血糖は相当なものなのです。尿糖が陽性なら、ワンプラスでも血糖値は180以上です。これが空腹時なら、かなり進行した糖尿病です。

ところが、1やワンプラスではなかなか深刻に考えてもらえません。そういった意味では、糖負荷試験は時間経過とともにインスリンの分泌状況もわかりますので、いかにひどい状況になってるかが目で見て理解してもらいやすいのです。しかし、2時間かかる検査は、誰でも嫌ですよね。なんとか、1時間で評価できないか考えています。

何でも、やってみないとわかりません。やってだめなら他の方法を考えればいいだけです。スタッフ総動員で、こういった問題に体当たりしています。