糖尿病が40倍に増えているそうです
糖尿病が50年前の40倍に増えていて、欧米並みになっているそうです。さらに、今後2倍に増えると言われているので、欧米の倍になることになりますね。欧米では、いろんな対策が講じられて減ってきている国もあるようです。なぜそんなに増えたのでしょうか?私は、増えたのではなくて、医療機関と国が増やしてしまったのだと思います。
糖尿病は予防できる病気です。日本では1型糖尿病は少ないので、増えているのは2型糖尿病です。2型であれば、予防できたはずです。ふえてしまった原因は、糖尿病になる前に予防してこなかったからではないでしょうか?食後高血糖が問題だと言われ出してかなりたつのに、検診ではいまだに空腹時に測定しています。一日で検診を済まそうとするから、空腹時になるのかもしれませんが、空腹の必要がある腹部エコーや胃透視を先に済ませて、トレーランGを飲んでもらって、後で採血すればいいだけです。
食後高血糖はすでに糖尿病になりだしていますが、そのまえに見つけようとすれば、食後低血糖に注目すべきです。少しでも、低い目に出ている人は、糖負荷試験をすべきなのです。症状では、めまいというものもありました。めまいと言っても、本当の意味のめまいではなかった可能性があります。”おなかが空きすぎて目が回る”という表現を”めまい”と表現していたようです。
また、実際にはすでに糖尿病になっているのに、食べないようにすることで、見かけ上糖尿病になっていないように血糖値を下げている人もいます。ちゃんと食事をとるようにしてもらうと糖尿病が出てくるのです。食べないようにすることが、糖尿病の予防になるかというと逆です。悪化させてしまいます。
炭水化物抜きの食事療法があります。欧米で行われたようですが、短期間しか効果がないようです。普通の食事に戻したとたんに一気に糖尿病になるそうです。これも、見かけの血糖値だけを下げておいて、よくなったように見せかけても水面下では、飢餓状態からインスリンの出過ぎを作ってしまい、結果的に糖尿病を悪化させてしまうのでしょう。
糖尿病の予防も治療もしっかり食べることです。朝食抜きや長時間の絶食状態が、病気を悪化させます。こまめに、少量ずつでも食べる必要があるわけです。
開業医でも、臨床データは集められます。保険診療内で行う事に意味があります。糖尿病専門医を探しているという話が来ました。私は、これから先、専門医を取る気はありません。日本でしか通用しない資格ですし、国家資格でもありません。それなのに、ものすごく煩雑な手間がかかるからです。普段の診療しながら、そういった手続きをするのは無理です。世界で通用するような、資格があれば取ってもいいのかなと考えています。
オールマイティの医者を目指しているので、専門医にはもう興味がないんですよ。