高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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自然治癒力ってすごいですね

Posted on: 水曜日, 9月 24th, 2014 in: クリニックより

2週間ほど前に親指を切ってしまいました。冬瓜の皮をむくときに手を滑らせてしまったのです。かなり出血して、縫わないと無理かもしれないと思いましたが、かなり長い時間圧迫して出血を止めて、スキンクロージャーのテープで止めて何とかしました。

かなり深かったので、1週間はそのまま触らずにいようと思っていたのですが、爪が伸びてきて、テープが締まってしまって痛みが出てきたので、2日目にそっとはがして張り替えました。そのとき、何とか出血は止まっているのを確認したのですが、傷の深さも確認しました。

治るのに時間がかかるだろうなと思っていると2週間ほどで、表面の皮膚が浮いてきだして、それを取っていくと新しい柔らかい皮膚で覆われていました。柔らかい皮膚なので、まだ当たると痛いんですが、たった2週間であんなに深い傷が治るなんて、人間の体はすごいなあと思いました。

今回、流水で洗い流すだけで消毒も一切していません。抗生物質もおなかの調子が悪くなるので飲みませんでした。それでも、自分の免疫力と自然治癒力で治るんだからすごいです。かといって、患者さんには念のため抗生物質を渡しています。

飲むか飲まないかは本人の判断で良いのですが、飲まずに悪化した場合は自己責任になります。私の場合、自己責任で飲まずに治してみたって感じです。人の体は1年で入れ替わるので、どんな病気でも1年で治るんじゃないかと言ってる方がいるそうです。

人間の体は、日々修復しながら再生されていますので、修復がうまくいけば治るのかもしれません。でも、修復できる場所ばかりではないので、一度失った機能が戻らない部位もあります。普段は気づきませんが繊細な部分は日々がんばってくれています。

知らず知らずに働いている体のいろんな機能を知ってもらいたいと思います。何かの症状は、何らかのアラームかもしれません。何からのアラームかを探すのは難しいかもしれないけど、必ず原因はあるんだと思います。

学生村ってもうないんですね

Posted on: 火曜日, 9月 23rd, 2014 in: クリニックより

高校生の時に学生村に行きました。当時、長野県の農家が1泊3食付きで3000円程度の金額で学生に部屋を貸してくれていました。夏休みをそこで過ごそうと計画していたときに、出発予定日に臨海合宿があると知らされました。

担任の先生に学生村に行くので、臨海合宿にはいけませんというと、烈火のごとく怒り出しました。団体生活の練習だし、遠泳の練習だというのですが、水泳は得意でもう習うことはないし、団体生活は学生村ですると言いました。

でも、親を説得したようで、予定を変更して臨海合宿に行きましたが、予想どうり何も得られるものはありませんでした。遠泳は一番上のクラスでやりましたが、余裕で終わりましたしね。遠泳は何キロ泳いだら疲れるのかわからないぐらい得意でしたから。

ようやく学生村に向かう日になりましたが、時刻表で調べながらの移動です。乗り換えをして駅からバスに乗って、降りてから民宿を探すのですが、同じ名字の家ばかりでさんざん迷って、暗くなりかけたときに到着しました。

その日から一ヶ月、だらだらと生活しました。学生村でも観光地の近くは値段も高いし、人気があったので、私が選んだところは何もない田舎でした。人混みが嫌いだったので、その方が良かったのです。

一緒に生活をすることになった大学生と釣り堀に行ったり、買い物に行ったりしましたが、ほとんどは部屋にこもっていたと思います。熱を出したときは、カップル出来ていた女性がホットウイスキーを飲ませてくれました。

高校生だったので、本当はだめだったと思いますが、温かい気持ちがとってもうれしかったです。高校生の時から、医学部受験を考えていたので、夏休みは勉強に集中できる環境にいたかったのですね。

その後、大学生とは都会で再会しましたが、ほかの方とはその場だけのつきあいでした。学生村で調べるとブログを書かれている方もいて、午後はいろんなことをして遊んでいたそうですし、友人もいっぱい出来たようなので、私の使い方とは違いましたね。

大学1年の時だけ行って、2年からは予備校の夏期講習に行ったと思います。何故1年だけでやめたのか、良く覚えていませんが、学生村に行った夏は良い思い出として記憶に残っています。

あのときに知り合った大学生たち、高校野球で活躍されていた方、みんなどうしているのかなあって思いながら、探す手段もないのでいつかどこかで再会できれば良いなあなんて思って過ごしています。

SGLT2を使ってみての感想(尿から糖を出してしまう新薬)

Posted on: 月曜日, 9月 22nd, 2014 in: クリニックより

SGLT2が発売されて、3ヶ月限定で使い出しています。3ヶ月で体重が平均3kg落ちると言うことでしたが、そうでもなさそうです。でも、体重は変らなくても、おなか周りが楽になったという話は聞きます。

むくみがあった人は、1-2Kg 減ってむくみがとれたと言っていました。2ヶ月程度使ってみて、平均3Kg減るというのは期待できないなあという印象です。研究に参加した人がかなり太っていたのかもしれません。

どんな病気でも、体重を落とすことがまず先決です。特に、高血圧の方は体重を落とさなければなりません。体重を落とすためには、血糖値を低く安定させないとなりません。

血糖値に変動があれば、ついつい食べてしまうという事態に陥るからです。急激に体重が増えた人には、特に血糖値による影響があります。食べてしまうのは自分が悪いと思っていますが、そうではない人も多くいます。

血糖値の変動が、しんどいのでついつい食べてしまう方向にさせてしまうのです。ある程度血糖値が高めで安定するとしんどくなくなるので、太っていた方が体が楽だってことになります。

これは、糖尿病になる前がしんどくて、糖尿病になってしまったらしんどさがなくなるという、とんでもない状況なのです。食後1時間の血糖値の測定は、糖尿病の早期発見のために重要です。是非、受けに来てほしいものです。

人工甘味料の問題点

Posted on: 日曜日, 9月 21st, 2014 in: クリニックより

人工甘味料が腸内細菌そうを変えて血糖値を上げるかもしれないというネットニュースがありました。ゼロカロリーでも脳は糖質だと勘違いして、血糖値を上げると言うことは以前から指摘されています。

体には代償作用が備わっているので、カロリーがないと言っても、甘みを感じればそれなりの動きがあるんだと思います。腸内細菌そうについては、ヨーグルトではまかなえないこともわかっていますし、野菜が重要だと言うこともわかっています。

どの程度なら影響ないのか、常用しなければ良いと思うのですが、調べていくのは難しいかもしれませんね。ダイエット食品もダイエットには悪影響をすることは以前から指摘しています。

安易な方法はどんなものでも良くないってことかもしれません。口から入れるものは、旬のものをちゃんと調理しておいしく食べたいものですね。食べるってことがいかに重要なことかを知ってほしいと思います。

注射を止められるかの試みは失敗でした

Posted on: 金曜日, 9月 19th, 2014 in: クリニックより

糖尿病治療で注射薬を使っている方は、何かと負担があります。注射による痛みはあまりないのですが、打ち忘れがないか注意が必要です。毎日のことだと、打ったのか打たなかったのかわからなくなることもあるのです。

インクレチン関連薬が出たことで、膵臓の機能の回復が見られるのではないかと言われるようになりました。私も、3年近くビクトーザを打ってきたので、ひょっとしたら、内服薬のみでも行けるかもしれないと考えました。

新薬のSGLT2の内服に切り替えて、注射を止めてみました。1週間ぐらいしたころに血糖値を測ったときは、まあまあかなと思ったのですが、4週間近くになって、血糖値を測って、内服のみは断念しました。

食後1時間が213、2時間が190、3時間が100とそのあと低血糖に陥りそうだったので、検査は中断しました。私の場合、1時間遅れてインスリンがたくさん出てしまう体質でしたが、インスリンはもう少し遅く出るようになっているようです。

SGLT2を3ヶ月使ってみたらどうなるかの実験はそのまま継続したいので、ビクトーザを再開して、内服継続してみることにしました。現在のインスリンの動きがどうなっているかは、糖負荷試験をしないとならないのですが、改めて考えてみようと思いました。

お年寄りでも、一旦ビクトーザを使うと止めても一時的には良い結果になっていましたが、年齢によって反応が違うのかもしれません。注射の生活に戻しましたが、効いているとわかっている治療の方が安心して生活できます。

睡眠時無呼吸症候群の原因って何でしょうか?

Posted on: 木曜日, 9月 18th, 2014 in: クリニックより

睡眠時無呼吸症候群は、病名が先に有名になっていろんな方が心配するようです。多くは、肥満によるものなのでやせている人は関係ないような気がしますが、病状は確かにあるんだと思います。

肥満じゃなければ、ベースに何か病気がないかって考えます。血糖変動があっても起きるかもしれませんし、不整脈が治ったら怒らなくなった人もいました。

24時間監視する検査はとても重要だと思いますが、心電図と血圧と血糖は監視できますが、体温は今のところないので、誰か作ってくれないかなあって思います。

不整脈は家庭でも不整脈チェッカーで記録が出来るようになったので、是非調べてほしいものです。人の病気には謎が多いように思いますが、理由がわかれば、結構簡単だったりします。

患者さんの病状説明が的確でないことも多いので、どんな症状だったのかを詳しく聞き出すことも必要です。めまい一つとっても、実際はめまいじゃないことも多々あるからです。

一人の患者さんから得られた情報をほかの患者さんにも応用していく作業は案外おもしろいかもしれません。

朝食の重要性をやっと教育の現場が認識したようです

Posted on: 水曜日, 9月 17th, 2014 in: クリニックより

朝食は、和食だと言い続けてきました。子供の頃の教育が悪かったから、朝食がないがしろにされ、和食が敬遠されてきました。その結果、糖尿病が蔓延したのです。

教育現場こそ知るべきだと思ってきました。教師という人たちとも話をしてきました。でも、結局は今までどうりで、給食だけが注目されて、パン食が続いているようです。

日本に給食が入ってきたから、おかしくなったんだとずっと主張してきました。給食は、朝食が取られていることが前提だったわけで、その前提もいつしか消えてしまっているわけです。

ある大学で、朝食を和食で100円で提供するなんて画期的なことを初めてくれました。栄養を勉強する大学はもっと早くに気づくべきだったのではないでしょうか?

こういうことが推し進められて、小学校でも中学校でも、朝食の給食が始まったら良いのになって思います。

尿路感染症の恐怖

Posted on: 土曜日, 9月 13th, 2014 in: クリニックより

尿路感染症で簡単なものは膀胱炎です。これは痛みを伴うので、早く発見できてすぐ治ります。ところが、膀胱より上の尿路で感染を起こした場合とんでもないことになることを知りました。

そういえば、病院入院中の方で、発熱の原因がよくわからないことがあります。注入食の方などは、すぐに肺炎と診断されます。ところがレントゲン撮ってもCTをとっても肺に病変が見当たらないことがあります。

そういった場合、尿路感染を疑います。ところが、治療が少し遅れると敗血症まで起こすのです。急性腎不全になったり、血小板が減って出血しやすい環境になったり、びっくりするぐらい早く病状が悪化します。

このとき、抗生物質の選択を間違うと、大変なのです。抗生物質の新しい考え方を勉強し始めて、一度に大量投与で良いものと、一日に何度も投与しないとならないものとがあるとわかりました。

菌が強ければ、そこまで考えて使わないとならなくなるわけです。ところが、一方で老人ホームなどでは、一日一回の投与でもちゃんと効果が出るので、何が違うのか悩んでしまいます。

そんなときに、スタンダードプリコーションということを知りました。患者さんの汗も感染源と考える手法で、頻回の手洗いを義務づけたものです。確かに院内感染は、人の手で介されます。消毒するより、流水で流す方が消毒効果が高いことは、外科の現場でもわかってきています。

ということは、病院は汚いと言うことでしょう。確かに老人ホームより不潔な感じがします。入退院も多く、他院から転院してきた患者さんが汚い場合もあります。救急を取っていればもっとひどい状況になります。

尿失禁、便失禁でぐちゃぐちゃになった人が運び込まれるからです。どうやれば、清潔を保てるのか、難しい問題ですが、何とかしなければならないことです。お見舞いに来た家族には、その辺をべたべた触らないようにと言わないとなりません。

人の手が汚い証拠に、便器よりキーボードの方が汚いという有名な話があります。わたしは、キーボードは定期的にアルコール消毒してますけどね。。。皆さんもキーボードはきれいにしておいてくださいね。病気の根源かもしれませんから。

切り傷の時にあったらいいもの

Posted on: 金曜日, 9月 12th, 2014 in: クリニックより

包丁などで切ってしまったとき、自宅や職場にあったら良いものがSteri-Stripです。海外では薬局で普通に売られているしアマゾンでも売っています。ところが日本では情報すら、医療関係者向けにしか出てきません。

私もよく手を切ってしまうのですが、Steri-Stripで止めます。結構出血しているときでも、Steri-Stripを貼ってしっかり押さえていれば出血も止ります。病院に飛び込んでくる人の多くは、バンドエイドを何重にも巻いて、血が止らないと来られます。

血を止めるためには、創部をしっかり閉じて、創部を上から押さえるか、心臓に近い部分をゴムなどで一時的にくくって、血が回らないようにするかです。Steri-Stripは縫合するに近い効果があるので、絶対自宅に準備してほしいものです。

どうして日本で一般販売されていないのか、規制の多い日本では許可されていないのかもしれません。でも、医療売店なら販売できるはずです。うちには医療売店があるので、販売できるものなのかどうか調べてみましょう。

注入食のおかしな話。。。

Posted on: 木曜日, 9月 11th, 2014 in: クリニックより

経管栄養と言って、管から栄養を胃や腸に流し込んでいる患者さんがいらっしゃいます。飲み込みが出来なくなった人への処置です。ところが、これに使う濃厚栄養剤が薄めないと下痢をしたり、水分が足りなかったりして、水分追加が必要でした。

水分の追加は、以前は栄養剤に混ぜて薄めていましたが、感染の問題があるので、点滴のようにワンパックになって混ぜないように変ってきています。それで、追加の水分を栄養剤の前に投与するか、後に投与していました。

ところが、後に投与すると戻すことが多いので、前に投与することが推奨されるのですが、前に投与する方が手間がかかると看護師は嫌がります。そのために、戻しやすい人に対しては、前に水分を投与することと、投与時間を2時間かけてするように指示が必要でした。

何故水を追加しないとならないのか、その辺がおかしい話だったのです。点滴は、体重あたりで必要水分を計算しますが、必要水分を投与すれば、必要な電解質も入るようになっています。ところが、注入に関してはそうはなっていなかったのです。

これを改善した栄養剤も最近出てきていたようです。やっとそれに変更することが出来て、安心することが出来るようになりました。注入で栄養剤を投与する人はほとんどが寝たきりなので、床ずれ予防のためにも体重を落とす必要があります。

なので、投与カロリーは少ない目で良いのです。転院してくる患者さんは、マニュアルどうり投与されているのかほとんどが肥満気味になっています。それも調整しないとならないので、注入食の内容決定にはいろいろ考えないとなりません。

濃厚栄養剤が何故こんなことになっていたのかは、1mlが1カロリーなどとカロリー計算がしやすいようになっていたためではないでしょうか?患者さん側にたって考えていなかったのだと思います。作っているのも食品メーカーなど医療系ではないのも原因かもしれません。

点滴を作っているメーカーが作れば、こんなことにはならなかったと思います。電解質については、体重あたりの必要量の計算が結構難しいので、研修医いじめに使っていました。計算して来いって言うと大変な思いをして計算してきます。

でも、回答は簡単なのです。体重あたりに必要な維持輸液に含まれている電解質の量を計算すれば良いわけです。私も研修医の時に苦労して計算したのですが、計算した上で維持輸液の中身を調べて不足分を追加しようと思ったら、足す必要がなかったことで気づいたんですけどね。。。。。