高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

スタチン(コレステロールの薬)が腎臓を守ってくれるようです

Posted on: 水曜日, 7月 8th, 2020 in: クリニックより

スタチンはコレステロールの薬の一つのグループです。肝臓でコレステロールが合成されるのを阻害するので、強力にコレステロール値が下がります。そのスタチンが、腎臓にいいようです。腎臓の機能を見るのにアルブミン尿を測るのですが、そのアルブミン尿が減るようです。

スタチンだけじゃなくて、フェノフィブラートという中性脂肪を下げる薬でもアルブミン尿が減るようです。腎臓機能の評価はアルブミン尿という見えない蛋白尿から、顕性アルブミン尿と言って、試験紙で陽性になるので見える蛋白尿もあります。両方とも改善するようなので、スタチンやフェノフィブラートが腎臓にいいのは確かです。

腎臓に聞く薬はないのですが、血圧の薬で腎臓にいい薬ができて、糖尿病の薬でも腎臓にいい薬ができました。コレステロールや中性脂肪の薬も腎臓にいいわけで、腎臓にもいいものがたくさん出てきたと思います。ただ、残念なのは、腎臓だけが悪い人に効く薬はいまだにないのです。

七夕の日ですね

Posted on: 火曜日, 7月 7th, 2020 in: クリニックより

七夕のころには梅雨が明けている印象があります。夜空を眺めたことはないのですが、七夕の笹に願いをかいた札をかける習慣はいつまでも続いていますね。笹に願いをかいた記憶はかなり昔にさかのぼってみても思い出せないので、小学生の時に書いたぐらいなのでしょう。

浴衣を着て、線香花火もしてみたいですが、都会では花火は難しいですね。浴衣も、昔より気温が上がってきているので、着て歩くと蒸し暑いと思います。結局、何もせずにクーラーの中で過ごすのが一番いいのかもしれません。熱中症予防のために、夜間もクーラーをつけましょうって今年も言い続けないとならないのかなあって思います。

膵島移植という方法

Posted on: 月曜日, 7月 6th, 2020 in: クリニックより

1型糖尿病の方の治療方法の一つに膵島移植があるようです。膵臓は消化液を出す外分泌細胞がほとんどで、内分泌細胞は膵島と呼ばれる細胞の塊で膵臓の中に存在しているそうです。

この膵島を取り出して、肝臓の門脈の中に投与することを膵島移植というようです。骨髄移植と同様に、移植と言いますが、輸血のような投与方法です。まだ、試験的に行われているようで、日本では6施設で共同研究されているようです。

1型糖尿病の方は1日4回のインスリン注射が必要です。注射を打つ前の血糖測定をカウントしたら、1日8回も自分で刺していることになります。これが一生続くと思ったら気が遠くなりますよね。なので、膵島移植がうまくいくように願います。ささなくていい生活になればいいのにと願うばかりです。

中性脂肪って放置されていることが多いです

Posted on: 日曜日, 7月 5th, 2020 in: クリニックより

悪玉コレステロールは知識が浸透してきたのか、治療されていることが多いのですが、中性脂肪は放置されているケースがたくさんあります。理由として、食後の中性脂肪は上がってるのが普通だと思われているからでしょう。

中性脂肪は150以上で心筋梗塞が増え、1000以上あれば急性膵炎になる可能性が高くなります。ほっておいていいわけではないのです。また、空腹時と食後で中性脂肪の値をどうとらえるかも違ってきます。空腹時は肝臓から流れ出ている中性脂肪と考えます。食後は食事から吸収された中性脂肪で、糖質の取りすぎで上がることが多いと思います。

見た目は真っ白です。採血をした後放置していると中性脂肪が高い人の血液は赤い成分が沈殿すると真っ白になります。自分の血液がそんな状態になっていることを目撃すれば考え方も変わると思いますが、見せてもらえる機会はほぼないと思います。

中性脂肪が高い方は、白い血が体中を流れていると想像してみてください。ほっといていいとは思わないと思いますよ。

低血糖に関して(糖尿病治療中)

Posted on: 土曜日, 7月 4th, 2020 in: クリニックより

糖尿病治療中の方への低血糖の記述がありました。低血糖の症状は血糖値によって現れる症状が違うそうです。
70-55mg/dl 自律神経症状
50㎎/dl   中枢神経症状
30㎎/dl   大脳の機能が低下して生命に危険な状況

思い低血糖を3回起こした人は認知症になりやすいそうです。低血糖は心臓にも悪いようです。低血糖が原因で、転倒して骨折もおこします。

これらは、糖尿病の薬で低血糖が起きている場合で、薬を飲んでないのに低血糖を起こす人は、ここまでひどい低血糖にはなりません。でも、低血糖発作って、起こしたことがなければ理解されないのですよ。残念ながら。。。

HbA1cの値をうのみにしてはいけません

Posted on: 金曜日, 7月 3rd, 2020 in: クリニックより

糖尿病治療をされている方はHbA1cを常に気にしていると思います。ただ、HbA1cは1-2か月前の血糖の状態を見ているもので、現在の血糖の状態ではないことを覚えておかないとなりません。

また、貧血があると値が低く出ます。肝硬変や異常ヘモグロビン血証でもHbA1cは血糖値の状態を反映しないようなので、注意が必要です。そういう方は、血糖値で判断したほうがいいでしょう。空腹時130未満、食後2時間血糖180未満が目安になります。採血検査を食後にも測ってみるほうがいいわけです。

注射療法が始まらないと、自己血糖測定を行わないので、血糖値での調整は難しいですね。内服治療の方にも自己血糖測定ができるようになればいいと思います。そうすれば、糖尿病を悪化させてしまう人が絶対少なくなると思うのです。

ういろうの違和感がやっと解決しました

Posted on: 木曜日, 7月 2nd, 2020 in: クリニックより

ういろうって名古屋が有名ですね。山口にも外郎があって、名古屋とはちょっと趣が違います。でも、わたしのういろうは三角ってイメージだったのです。

その理由がやっとわかりました。わたしの思っていたういろうは京都のものだったようです。水無月というお菓子で、梅雨の頃に出ているものだったのです。氷をかたどった三角形の水無月を食べてひと夏を無事に送るという京都の風習だったようです。

三角形の水無月はういろうの上に小豆が乗っているものです。和菓子屋さんの店頭に並んでいたのを覚えています。改めて、水無月を買ってみて食べてみたのですが、こんな味だったかどうかは覚えていませんでした。ただ、懐かしいお菓子は見ているだけで楽しくなりますね。

長時間労働で心筋梗塞1.6倍

Posted on: 水曜日, 7月 1st, 2020 in: クリニックより

長時間労働が心臓病を増やすことは知られていますが、具体的に数字が出たようです。11時間以上はたたいている男性が、9時間以内の男性と比べて心筋梗塞を発症する確率が1.63倍だったそうです。

長時間労働は糖尿病を増やしています。理由として、食べる時間が遅くなったり睡眠不足になったりするからだと思われます。糖尿病になれば全身の血管が傷ついていくので、心臓の血管も傷ついて心筋梗塞になるのだと思います。ただし、糖尿病のコントロールがちゃんとできていれば血管障害も進んでいかないと思います。

長時間労働から考えられるほかの理由は、脱水じゃないかと思います。昔、長時間労働だったこともたくさんあったのですが、ひどいときは血圧が下がってしまうぐらい脱水になっていました。そんな時は、水分を飲んでもおしっこで出ていくだけで体に保持できなかったと思います。脱水は心筋梗塞を誘発する大きな因子だと思います。

今回の研究では、長時間労働と脳卒中の関連はなかったとのことです。同じ血管系の病気なのに、どこが違うのかなって思います。働きすぎは心臓に悪いって覚えておきましょう!

日本の病院ベット数の偏在

Posted on: 火曜日, 6月 30th, 2020 in: クリニックより

新型コロナが広がったことで、海外と日本の病院のベット数の違いがわかったようです。問題となったのは、ICUの病床で人口10万人当たりのベット数が、アメリカで35床、イタリア12床なのに日本はたったの5床だそうです。その一方で、ベット数全体は人口千人当たりアメリカは2.8床、日本は13.1床ととても多いそうです。

どうしてこんなことになったのかをアメリカと比較して考えると、アメリカでは軽症では入院できないので、ICUが多くて、一般病床が少ないのでしょう。その理由は保険にあります。日本のように健康保険があるわけではないので、盲腸の手術でも100万円かかったと聞いたことがあります。そのため、手術を受けても早くに退院して、近くのホテルから通院するようです。

コロナで分かったことはほかにもあります。日本ではだれでもどの病院でも行けるシステムです。今でこそ、大きな病院は紹介状を持っていかないと受診できませんが、それでさえ、負担金の数千円を払ったら受診できるわけです。海外ではかかりつけ医からの紹介がないと大きな病院は受診できません。コロナが流行った時、日本では開業医が門を閉ざしてしまい、病院に患者さんが集中しました。海外ではかかりつけ医が窓口になって、患者さんを振り分けていたようです。

何が一番いいのかわかりません。普段から感染症用のベットをたくさん用意しておいたり、ICUをたくさん作っていれば、空きベットになってしまうので、病院経営を圧迫します。一般病院内でも、待機ベットだけ国の経営にするなんてことはできないんですかね。。。

筋肉が水分を蓄えるという記述を始めて見ました

Posted on: 月曜日, 6月 29th, 2020 in: クリニックより

熱中症予防で、水分を取る前に筋トレで、筋肉を増やさないとなりませんといつも言ってきました。その根拠はINBODYのデータの解析からでした。筋肉量が多い人の水分量が多かったためです。テレビで、水分をとってくださいと言ってますが、筋肉がない人が水分を取りすぎると水中毒になる恐れがあります。

熱中症の話を救命救急の先生が書いているものを読んだときに、筋肉がないと水分保持ができないと書かれていて感動しました。救急の現場で見ていたら、脱水症をおこしている方の傾向が見えてきているのかもしれません。私は、筋肉も普通についていますが、夏場は熱がこもりやすく、すぐに熱中症になってしまいます。なので、白いシャツを着たり、首を冷やすものを持っていたり対策はしていますが、毎年、ふらふらになります。

一番いけないのは日傘をささないことだと思います。持っていても広げるのがめんどくさいのだと思います。かといって、帽子をかぶることもしません。頭が群れる気がして嫌なのですね。白っぽい服装にすることで何とか太陽の熱から体を守ろうとしていますが、夏には弱いです。私のような人向けに頭にかぶる傘があるようですが、もう少しかわいくならないかなあって思っています。