スタチン(コレステロールの薬)が腎臓を守ってくれるようです
スタチンはコレステロールの薬の一つのグループです。肝臓でコレステロールが合成されるのを阻害するので、強力にコレステロール値が下がります。そのスタチンが、腎臓にいいようです。腎臓の機能を見るのにアルブミン尿を測るのですが、そのアルブミン尿が減るようです。
スタチンだけじゃなくて、フェノフィブラートという中性脂肪を下げる薬でもアルブミン尿が減るようです。腎臓機能の評価はアルブミン尿という見えない蛋白尿から、顕性アルブミン尿と言って、試験紙で陽性になるので見える蛋白尿もあります。両方とも改善するようなので、スタチンやフェノフィブラートが腎臓にいいのは確かです。
腎臓に聞く薬はないのですが、血圧の薬で腎臓にいい薬ができて、糖尿病の薬でも腎臓にいい薬ができました。コレステロールや中性脂肪の薬も腎臓にいいわけで、腎臓にもいいものがたくさん出てきたと思います。ただ、残念なのは、腎臓だけが悪い人に効く薬はいまだにないのです。