高血糖と低血糖のひらいクリニック

アクセス
内科/外科/糖尿病・内分泌内科/消化器内科/肛門内科/形成外科/ (予約優先) ひらいクリニック 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館 B-1号室 TEL06-6125-5350 FAX06-6125-5351

ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

Home >> 12月, 2010

口コミの書き込みをお願いします

Posted on: 火曜日, 12月 21st, 2010 in: クリニックより

 yahooのヘルスケアにクリニックが載っているそうです。そのせいか、最近電話問い合わせが多く、よく見ておられないのか診療時間まで聞かれているようです。yahooヘルスケアの情報にはうちのHPへのリンクはされていません。HPリンクに料金がかかるようです。http://business.yahoo.co.jp/healthcare/

 関連会社のほうで、携帯電話からの予約サイトを開発中ですが、まだ少し時間がかかりそうです。当院では、ホームページを見て興味をもたれ方を中心に、メール相談を併用して受診していただく方針で診療しておりますので、電話相談、電話問い合わせは極力受けない方向で考えています。

 実は、診療時間内にかかってくる電話は、スタッフの手を取られてしまって、本当に大変なのです。なるべく電話ではなく、事前にHPで情報を得ていただいて、勉強もしてから来院してほしい。そう思って、HP上にいろんな情報を載せています。また、経費節約のためにチラシや広告など費用のかかる宣伝は極力行っていません。

 なぜ宣伝しないのか?クリニックの収入というのは、7割が3か月遅れで入ってきます。保険診療の請求をして、審査を受けて、それから支払ってもらうので、3か月遅れになるのです。3か月遅れで必ず支払ってもらえるかというと、そうではありません。病名が足りないとか、適応ではないとかの理由で、支払ってもらえないものもあります。そのため、クリニックの確実な収入は、窓口で支払っていただくお金だけということになります。

 当院では、初診の方は1010円の一部負担金になっています。yahooのヘルスケアにうちのHPをリンクしてもらおうと思えば、年37800円支払いが発生するようです。37800円のお金を作ろうと思ったら、36人の新患を見ないとならないことになります。とんでもない数だと思いませんか?当院では、新患の方は、5人から、最大でも7人に限定しています。一人一人に時間がかかるためです。なるべく待ち時間を減らすように、予約時間も極力守ってもらうようにお願いしています。

 クリニックを訪れた方には、笑顔で帰ってほしい。そう思って診療をしています。

 一度受診された方は、ぜひ口コミに書き込みをお願いします。どうやってうちのHPにたどり着いたかは、私たちも興味があります。どいう言う経緯で、遠方からお越しいただけるようになったのかも、知りたいと思っています。いいことも悪いことも、書き込んでいただければ幸いです。http://health.yahoo.co.jp/hospital/detail/1019962/

私の母親。。。。

Posted on: 火曜日, 12月 21st, 2010 in: クリニックより

 私の母親は、戦争のころに小学校に行っていたようです。尋常小学校です。戦争があったため、疎開をしていたようです。どこの尋常小学校だったのか知りませんが、私が生まれた時は、親が残した家に住んでいたようです。蒲生四丁目の路地裏に家はありました。母は、小学校だけ出てアンプルを作る仕事をしていたようです。当時は技術職だったので、結構な収入があったようです。父は、四国から親とともに大阪に逃げてきたようです。中学までの学歴だったそうですが、若くして会社を興しました。

 父と母がどうやって知り合ったのかは知りません。父はまだまともに収入がなかったようで、両親を亡くして一人暮らしをしていた母の家に転がり込んだようです。母は先を読む能力があったようで、父は母と出会ってから、会社を興し商売もうまくいき出したようです。高度成長期だったので、何をやってもうまくいく時代でしたが、父はエンジンオイルのボトルキープというそれまでなかった商売を始めたようです。当然起業するにはお金が要りましたので、母がそれを出していたようです。

 蒲生四丁目の家は、二間と台所だけの平屋でした。小さな庭があって、犬小屋がありました。ある日父と戻ると鍵がかかっていて家に入れませんでした。お風呂の窓が開いていたので、父が私をお風呂の窓から中に入れて、私がカギを開けたことがあります。また、怒られて家を飛び出し、犬小屋で寝ていたこともあるようです。泣きながら、二駅向こうのおばあちゃんの家に、向かって歩いていた時もあるそうです。まだ小さかったので、ひとりで行けるとは思わなかったようで、後ろから両親がついてきていたそうです。ところが、ちゃんとおばあちゃんの家までたどり着いたそうです。

 子供のころは、近所の男のこと戦争ごっこをしていました。家にあるのもレーシングカー、刀のおもちゃなど女の子らしいものは持っていませんでした。見た目も男の子だったようで、ビキニを着せても、”僕ちゃん、いいのを着せてもらったね”といわれ、むくれていたようです。妹ができ、家が手狭になり、寝屋川に引っ越すことになりました。新興住宅街だったので、まだ家が建つ前に見に行ったのを覚えています。ここに台所、ここにおふろなどと、父が説明していたのを今でも覚えています。

 男の子の友達しかいなかった私のことを心配したのでしょう、わたしは聖母女学院という女子校に入れられました。その後はあまり友達もできませんでした。早生まれで、成長も遅かったようです。結局中学3年から、公立に飛び出してしまいました。親の思いとは逆の生き方ばかりしてきたようです。学校は嫌いだったので、中学も高校もあまり行きませんでした。一浪して、医学部に入りましたが、やはりあまり行きませんでしたね。ぎりぎりの点数で卒業し、なんとか医師国家試験に通り、医者にはなりましたが。。。

 母は、文字が読めません。それを改めて知ったのは、最近です。子供のころは、何かと代筆をさせられました。きょうこさんは字がうまいからと、おだてられてです。本当は、文字が書けなかったからなのですが。。。2年ほど前に、新聞は見ているだけだと気付きました。読んでると思っていたのですが、眺めているだけでした。去年の暮れに大腸がんになり緊急手術をしたのですが、人工肛門ができたので、それは大変でした。

 母は、潔癖主義だったので、肛門とか便とか耐えられないと思いました。人工肛門は小腸で作ったので、出てくるものは便になる前の消化液でした。臭いも何にもない液体だったので、なんとか母は、慣れてくれましたけど。。。一時的なものだったので、3カ月ほどして、人工肛門はなくなりました。母には、がんだとは言っていなかったので、主治医の先生に、がんだと伝えたほうがいいと言われました。妹は母に知らせたくないと言いましたが、何かと書類にがんという病名が出てくるから、そのうちわかってしまいますよと言われました。”大丈夫です、字は読めませんから”二人で同時に返事をしていました。

 最近になって、やっぱり読めないんだと思った事件がありました。血液検査の結果をたまには見せるようにと言った時、持ってきた書類が、領収書の明細だったのです。数字があるから血液の結果だと思ったようです。大笑いしてしまいました。

 そんな彼女ですが、60歳を過ぎてから、英会話を習い出しました。abcもわからないのにです。。。いつも本を持ち歩いて、勉強をしていました。温泉に行っても暇になると本を開くのです。ときどき質問をされましたが、それにこたえてあげるとまた一人で勉強しだしていました。ところが、最近の質問は、日本語のほうの意味とか読み方に変わっています。本当に日本語を知らないのだなあと思います。純粋な日本生まれの日本人なのですが。。。

 フランコの来日に合わせて、いろんな段取りをしましたが、通訳だけが困りました。私は少しは会話ができますが、仕事があるので、あまり相手はできません。いろんな人に聞きましたが、英語は苦手だと言われました。それで、結局母にお願いしたのです。通訳と言っても日常会話だけなので、大丈夫でしょう、静香ちゃんが同行してくれ、関空にフランコを迎えに行きます。大阪駅まで誘導して、雷鳥に乗せてくれと頼みました。切符の買い方がわからないというので、静香ちゃんを同行させることにしたのです。おばあさんと孫くらい離れている他人です。。。おもしろいコンビになりそうです。

 親の学歴がとか、親の収入がと言って、自分の学歴の無さを親の責任にする人がいます。私はそうではないと思います。中学までしか出ていない父と文字が読めない母のもとで、私は大学院まで行きました。自分のやる気だと思います。資格を取ることはいいことでしょうけど、今は実力をつけるようにスタッフには話をしています。資格がなくてもやる気があれば何でも覚えていけますし、そういう真の実力がいつか評価されると思います。思いを同じにしたスタッフが徐々にクリニックに集まりだしました。資格があるないにかかわらず、自分ができることを探してやっていこう、そう話しています。他人ばかりが集まって、一つの大きな家族のようになりだしました。他人の子供でも、みなが教育を始めています。おせっかいなおばさんの集団なのでしょうが、それなりに楽しいです。

解離性混迷

Posted on: 月曜日, 12月 20th, 2010 in: クリニックより

  解離性混迷の患者さんを見ました。解離性混迷とは、外部からの刺激に一切反応しなくなる状態です。息はしているし、血圧も脈もすべて正常なのに起こそうとしても起きないのです。こういった場合、痛み刺激というものをします。つねるよりきつい痛みを与えます。意識が悪くても、普通は少しは顔が動きます。解離性混迷の方は、全く反応しませんでした。仮死状態と言ってもいいでしょう、深い眠りについてしまったという感じです。

 解離性障害とは精神障害の一部ですが、解離というのは正常の延長線だそうです。外部からの攻撃から自分を守り、いやな出来事や過去の嫌な記憶から、自分を引き離して、こころの平静を保つための心的防御反応です。日常生活に支障がなければ、自分にとってはいい反応だと言えます。

 しかし、日常生活ができなくなるような状態になると、病的な解離障害となり、精神障害として扱われます。解離性障害になりやすい人は催眠にかかりやすかったり、空想の世界にのめりこむタイプだったりするといわれます。いやなことは忘れて、別の世界で暮らしたいと思ってしまうのでしょうね。現実の世界との接触をやめてしまったかのようになります。

 私たちの精神というのはすごいものだと思います。感覚まで消してしまって、死んだようにしてしまえるのです。良く、死んだふりをするといわれますが、実際できるわけですよね。病は気からと言います。生きようとする気持ちがなければ、傷だって直りが悪くなるのです。死にたいという人はよくいますが、人間なかなか死にません。どこかが故障しても、ほとんどは自己治癒力で、治してしまいます。人というのはまだまだ奥が深いですね。

反応性低血糖症

Posted on: 日曜日, 12月 19th, 2010 in: クリニックより

 きっかけは、傷の治りが悪いという訴えでした。糖尿病はないとのことでしたが、糖負荷試験をしてみたところ、反応性低血糖症とわかりました。インスリン分泌指数が0.09とかなり低く、糖尿病になる素因が非常に高いこともわかりました。反応性低血糖症とは、インシュリンの初期分泌が遅れるために高血糖になった後、遅れて出てきたインシュリンの効果により低血糖になってしまう病態です。

 24時間血糖測定を行ったところ、食後30分で血糖値が170台になった時に動悸や倦怠感が生じました。高血糖による症状と思われます。ところが、同じような症状が血糖上昇とは関係なく、2度起きています。これは、食後30分で、また同じ発作が出るのではないかという精神的な要因から、症状を再現したのだと思われます。夜間にも低血糖によると思われる覚醒があり、牛乳を飲むことで再び血糖値が上がり睡眠がとれたようです。

 対策としては、一日の食事を分割して摂取する分割食、吸収の遅いたんぱく質や油分を多くとり、でんぷん質や糖質はなるべく少量にすること、食事の30分前に、少量の間食を取っておくこと、夜間覚醒時は何か摂取することなどがあります。低GI食品が血糖値の上昇を抑えるのでいいのですが、単独で摂取しないと、低GIにはならないと思います。薬としては、糖の吸収を抑えるαGIがいいでしょう。もちろん、糖の吸収を抑えてくれるお茶などの飲み物もいいと思います。

正常と思われる方のデータ

反応性低血糖症

トイレのマークを変えませんか?

Posted on: 土曜日, 12月 18th, 2010 in: クリニックより

 トイレのマークはどこの国でも同じようなものを使っています。男女の違いが分かるようにシンプルなものが考えられていますが、私はマークを変えたほうがいいと思っています。実は、洋式便座の使い方を間違っている人がいるからです。マークを正しい姿勢で描けば自然とそういう習慣がつくと思います。姿勢が間違っていたために、裂肛や便秘などで排便に苦しんでいる人が多いのです。

 クリニックに来られた人には、必ず姿勢のお話をしています。日本の長い歴史の中で、なぜずっと和式便座が使われてきたのか、そういったことにも意味があるはずです。体格のいい欧米人と、小柄な日本人は何でも同じでいいのか?和服が長く使われたことにも意味があると思います。日本人の体形は、コルセットで締め上げるような欧米人の体形にはならないでしょう。食文化の違い、そういったことにも意味があります。

 人は映像で覚えていくものです。テレビの影響が大きいのはそのためです。子供が絵本から入るのも、絵という媒体が一番伝わりやすいからでしょう。そういったことを考えるとトイレの表示は変えるべきだと思いました。そうするだけで、日本の肛門疾患は大分と減るような気がします。上段が女子用、下段が男子用。。。どうでしょうか?

中国の方が来られました

Posted on: 木曜日, 12月 16th, 2010 in: クリニックより

 たぶん留学中なのだと思います。日本語は少し話されますが、やはりなかなかニュアンスが伝わりません。他の方の倍時間をかけましたが、納得してもらえなかったようです。大したことない、それだけのことが伝わらないのです。日本人相手でも同じことが言えます。大したことはないということや、異常ではないということの説明はとても時間がかかります。異常があるほうが説明しやすいのです。 

 異常がなければ、なぜこんな症状が起きるのか、それを説明しないとならないのです。その辺のことになると、異常とは何か、病気とは何かという話にもなります。どこまでが正常で、どこからが異常か。。。二つにきっちり分けることなどできませんから、ボーダーラインというものが生じます。ボーダーラインに入ると、異常ではないけど、全く正常でもないということになりますね。

 これらの線引きは、人によっても違ってきます。まったく何もない状態にならなければ、治ったと思ってもらえない人、そこそこ改善すれば、治ったと思ってくれる人、かなりひどい状態だと思っても、本人は何とも感じてない場合もあります。一体治療というのは、何を持って完了するのでしょうか?

 生活が楽しく過ごせるようになればいいと私は思っています。不安を取り除いて、毎日の食事や生活が楽しく笑って過ごせるようになれば、治療は完了だと考えています。どこかに不具合があっても、それを別のことでカバーできればいいし、制限ばかりの生活をしても楽しくありませんよね。

 食事療法が一番大変だと思います。ほとんどの食事療法は、あれを食べてはだめ、これも食べてもダメと言われます。でも、言い方一つですよね。あれは食べてもいいし、これも食べてもいいです。駄目なものでも、少量にすればいいわけで、好きなものは楽しみに取っておいて、何かのご褒美に食べるように変えればいいだけです。

 外から体に入れて、外に出すのは、食事くらいですよね。だからこそ、食事の間違いがいろんな病気を引き起こします。からだに不足しているものは、からだが要求しだすので、それに従っていればいいのですが、見た目で気を引く食品が多いですよね。町にはおいしそうなものがあふれています。私は持病があるので、そのおいしそうなものはほとんど食べることができません。いつも眺めているだけですが、それでも楽しいです。昔食べた時の味を思い出して、こんな味だったよねと考えるだけで、食べた気になるんです。

 食べられないのに、作るのも好きです。ケーキやパン、美味しそうなものを作っては、少量だけ味見をして周りの人に食べてもらいます。おいしかった時の顔を見るのが好きだからです。人間は、美味しいものを食べた時本当にうれしそうな顔をします。そういった顔を見てるのが楽しいのです。たぶん、飲食店をされている方は、それが楽しくてしているのだろうなと思います。

 医療の現場には、不安で顔を曇らせている方が来られます。それが、帰るときには笑顔に変わっていればほっとします。笑顔で帰られなかった方は、心に残ります。どうして、笑顔まで持っていけなかったのかと考えてみます。それで、説明の方法がいろいろ変って行ったりもします。来られた方が、みな笑顔で帰ってくれる日もきっとくるよって思いながら毎日を過ごしています。

カルテの無い治療があるって知っていました?

Posted on: 火曜日, 12月 14th, 2010 in: クリニックより

 カルテもない、支払いもない治療があるって知っていました?私は、カルテは患者さんのために記録すると思っていました。ところが近畿厚生局で話を聞くと、カルテは医者が自分を守るために書くものなんですって。保険診療では義務付けられているけど、自費診療では義務付けられていないので、カルテがなくてもいいんですって。支払いもそうです。保険診療では、3割の自己負担は必ず徴収しなさいと言われます。一人暮らしで、救急で運ばれて、財布には小銭しかない人でも、徴収しなさいですよ!!!それとったら、この人食べるものがなくなるじゃない。そう思うこともたびたびです。昔の医者は、支払いはだいこんでもいいよといったけど、今はそれが許されていないんです。

 自費診療なら、支払いも義務付けられていないそうです。保険診療の数倍という高額で取ってもいいし、もらわなくてもいいといいます。カルテの保存義務もないし、支払いもないでは、なんでもやっていいってことですよね。保険診療というのも、国がやってくれと言ってるわけではなく、医者が勝手にさせてほしいと言ってくる内容だそうです。保険診療が分かりにくいので、医学部でも習わなかったし、医者になってからもまともに教わった事ないんですけどって言いました。そしたら、医者がやりたくてやるんだから、勝手に勉強しなさいという話らしいです。

 知らないことだらけでした。私は日本は、国民すべてが同じ治療を安く受けられる国だと思っていました。標準化された安全な治療を安く受けられる。それは、幻だったのです。お金のあるものだけが、好き勝手な治療を受けられる国なのですよ。カルテの保管義務は、5年なので5年以上前の検査結果を聞こうと思ってももう存在しません。自分の記録が勝手に消去されているんですよ。わたしも、20年前のある結果が必要でした。でも、もう残っていないのは明確でしたから、探しもしませんでしたけれど。。。

 大学病院など、研究施設では研究のためにすべて残されています。そしたら、自分の記録を残そうと思えば、そういった大きな施設に行ってないとならないわけです。ところが、ある医療過誤を調べていて、フィルムは消されていると知りました。データ化もされていないのです。それじゃあ、立証できない。そう思いました。

 世の中は何でも、証拠証拠と言います。証拠を抹消している一番の施設が、市町村や国などの公的機関なのにです。担当は毎年変わり、去年の話の続きなのに、一から話さなければならなかったりします。申し送りってどこでもするでしょう、そういう常識がないようです。電子カルテになって、過去の情報はすべて残せるようになってきました。そういうった意味では、電子カルテの医療機関を受診するほうがいいかもしれません。

 ところが、電子カルテになっても、紙カルテが捨てられないという事実もあるそうです。5年以上来なければ捨てられるけど、5年以内に一度でも来れば、過去の紙カルテも継続して保管しないとならないそうです。病院などはカルテが大量なので、電子化してしまうにもお金がかかります。そうすると、保管場所はいつまでたっても必要だし、電子化した意味が分からなくなりますよね。私は、電子カルテにすると同時に、紙カルテはその都度PDFにしましたので、紙からさっさと縁が切れましたけどね。。。

 電子カルテになって、もっとおかしなこともあります。昔は、医者の自筆じゃなきゃいけなかったのですが、電子カルテでは、IDとパスワードがその証明になります。ところが、昔は、印鑑を押せばよかったものが、医者のIDとパスワードを使って、医者が入力しないといけないことになりました。印鑑の時は、誰が推したかわからなかったのに、電子化したらそれが許されないのです。それで、医者のふりして入力する方法も使われています。そりゃそうですよね、医者がミスなく入力できるかと言ったらそうではないし、いつでも手が空いてるわけはありません。手術に入っていたり、患者さんと話し込んでいたりします。そんなとき、別の人が入力できなければ、患者さんはいつまでたっても清算できなくなり、帰ることができないんですよ。

 電子カルテになって一番良くなったのは、患者さんが受付から支払いまで待たされなくなったことです。ところが現場では逆のことが起きているわけです。一体どこに行けば、こんな話を聞いてくれるんですかと近畿厚生局でも何度も訴えています。国の機関は、苦情の窓口があるところとないところがあるそうです。私の場合は単なる苦情ではなくて、改善のための提案も含めていますから、いい話をしようとしているんです。ところが、いろんなところに行っていますが、ここじゃないとしか教えてくれません。ここじゃなければ、どこのだれを訪ねていけばいいか言うのが当たり前ですよね。。。。

 患者のたらいまわしってよく聞きますよね。。。。医者のたらいまわし。。。現実はそうなんですよ。。。。

いい医者の見分け方

Posted on: 月曜日, 12月 13th, 2010 in: クリニックより

 いい医者の見分け方って難しいですよね。たぶん、いい医者というのは存在しないのだと思います。人間同士なので、相性の問題があるでしょう。相性が悪いと、友達にもならないわけで、医者相手でも同じだと思います。”あの先生はよく見てくれる”そんな評価の仕方をします。見立てがいいということもあるでしょうが、”自分のこと”をしっかり見てくれるという意味だと思います。それなら、ほかの人にとってもそうでしょうか?見る時間帯、見る疾患、疲れてないかなど、いろんな要因がかかわってくると思います。

 医者の仕事の大半は修繕になると思います。生活習慣で崩れた内臓機能などを薬を補助的に使いながら、治していきます。手術などは修繕だらけです。悪くなったところを切り取って、つなぎ合わせてまた使えるようにします。切り取るだけで手術を終えてしまったら、生活ができませんから、必ず元のように生活できるように修復するのです。

 修理が仕事だと考えると、古いものを修理しながら大事に使っている医者が、いい医者かもしれません。私の知り合いに、古い車を大事にしている医者が二人います。一人は、国産の古い車ですが、最近半年以上も修理をしていたようです。20年以上乗っているので、修理できるほうが不思議なのですが。。。先日、修理から戻ってきたといって、さっそく乗っていました。

 もう一人は、整形外科の女医さんです。外国の古い車を二台持っておられます。どちらかの車は、雨漏りがするようで、天候によって乗り換えているそうです。整形外科は、大工仕事と同じなので、修理も得意なのかもしれません。点検などがあるときは、車で預けに行って、電車で取りに行くなど、車の都合に合わせて動かれています。

 二人とも、熱心に患者さんを診る医者なので、古い車を大事に乗ってる医者がいい医者なのかなと思うようになりました。

高血圧の家系だから

Posted on: 日曜日, 12月 12th, 2010 in: クリニックより

 よくそんな話を聞きます。高血圧の家系だから、高血圧になっても仕方ないんですよ。遺伝なんだから、別に薬飲む必要もないですよ。そう言った話をされる方がいます。でも、それはおかしいんですよ。遺伝ではなくて、同じような食生活習慣があるからそうなってるだけのほうが多いのです。

 他の家族の食生活を知らないから、当たり前と思っていたことが、そうではないことを知らないだけなんです。食事の時は、必ずお漬物でしょ。そうおっしゃる方がいます。確かに外食をしたときや旅館に泊まると必ずお漬物が出てきます。でも、食事にお漬物が必ずいるものでしょうか?おじいさんやおばあさんを思い出してみてください。漬物だけでご飯を食べていませんでしたか?たぶん、おかずがない日の食事には、漬物が必要だったのだと思います。

 漬物は、雪深い山里でできた食べ物だと思います。雪が降ると野菜も育たないし、漁港から魚も届きにくくなります。山里では、元から新鮮な魚は届かなかったので、干物にして食べていたと思います。干物には塩分が多いですよね。山で採れる幸には、塩分はほとんどないので、漬物や干物で補給していたのでしょう。動物が生きていく上で、塩分は必要ですからね。

 ところが、犬とか猫の餌には、塩分は含まれていません。ドックフードをかじってみてください。ねこ缶でもいいでしょう。いまはねこ缶のほうが、高級な食材だったりしますから、人間が食べても、問題ないはずです。両方とも、全くしお味がしません。たぶんねこのほうは、からだをなめることで、自分の汗などから塩分を取っている気がします。犬は、あまり買ったことがないので、良くわかりませんけどね。一度、動物病院の先生に聞いてみます。

 人間だけ、塩分を取りすぎていると言われています。塩味になれると、塩がないと食べられないと錯覚を起します。化粧をし出すとだんだん濃くなるのと同じでしょう。それで、わたしは提案しています。丸一日、野菜だけで過ごしてみてくださいと。ドレッシングもだめです。野菜サラダだけ一生懸命に食べてみましょう。そうすると、おしっこがたくさん出ることにきずきます。次の日は、思いっきり塩分を取ってみましょう。野菜は漬物だけです。漬物が好きな人には嬉しい話ですよね。丸一日、大好きな漬物を思いっきり食べていいんですもの。

 それで、比較すると、おしっこの量、体重、からだのむくみ具合など、微妙に違うことにきずくはずです。なぜそうなるのかを、考えてみるといいかもしれません。サラダも、漬物も野菜に違いないですよね。野菜だけ思いっきり取ってみる生活をして、比較すると面白いです。当然血圧は測ってください。漬物の日のほうが高くなるはずですよ。

 なぜそうなるのか、なぜそうしてきたのかを考えれば、いろんなことがわかるはずです。旅館の食事は、冠婚葬祭の時のおもてなしの食事であって、普段の食事ではなかったはずです。農家の食卓を思い出すのがいいでしょう。見たことがなければ、テレビで田舎の家庭料理を撮影したものを見ればいいでしょう。いっそのこと、疎遠になってるおじいさん、おばあさん、田舎の親戚を訪ねて、およばれするといいかもしれませんね。都会の食事が間違ってることが分かるはずです。

鍼灸、整体

Posted on: 土曜日, 12月 11th, 2010 in: クリニックより

 鍼灸は、中国の北のほうで、漢方薬があまりとれない地域で発達してきた医学だそうです。日本では、主に痛みを取る治療だと思われていますが、つぼによっては、免疫力を上げたり、何らかの刺激を与えることで、積もり積もった不具合から解放しようとしているのだと思います。それと近いようで、全く違うのが整体です。柔道整復師とういう資格がありますが、これは明治のころにできた資格のようで、日本に古くからある医療ではないようです。

 柔道家が生活していくために、資格が出来たそうです。確かに、柔道家はからだのことがよくわかっていると思いますが、それは手足のことにすぎないでしょう。背骨の矯正などもあるようですが、強制できるものでもないような気がします。腰痛や、手足の痛みというのは、普段の姿勢や、使い方が大きく影響しているからです。使い方を間違ったから、痛みが出てきているにすぎないので、一旦矯正したとしても、普段の生活を変えない限り、変わることはないでしょう。

 鍼灸も、整体も医者の診断書があれば、保険診療が受けられるようになりました。ところが、これが保険診療とは言わないそうです。認可しているはずの近畿厚生局の人に聞いて初めて知りました。保険診療施設ではないので、医療の補助的なものを認可しているだけだというのです。わたしは、てっきり保険診療を許可しているのだから、保険診療施設として認めていると思っていたのです。ここにも、言葉の間違いがあります。保険診療と言わず、保険補助診療などと言っていれば、意味がわかったのです。あくまで、西洋医学で対処できない痛みなどの治療の一部を鍼灸整体に依頼してもいいという話だからです。

 日本語は、漢字でできているので、見ただけで意味が理解できます。でも、そうだからこそ、ネーミングには気をつけないとなりません。英語であれば、新しい言葉が出来ても、そのままでは意味がわからないので、必ず意味の解説が必要だと思います。でも、日本では漢字だけで意味がわかるためにあまり説明されていない気がします。だからこそ、逆にネーミングする人は、十分に考えてほしいものです。言葉をつけ間違ったために、誤解されているものが本当に多いんですよ。