高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

反応性低血糖症

 きっかけは、傷の治りが悪いという訴えでした。糖尿病はないとのことでしたが、糖負荷試験をしてみたところ、反応性低血糖症とわかりました。インスリン分泌指数が0.09とかなり低く、糖尿病になる素因が非常に高いこともわかりました。反応性低血糖症とは、インシュリンの初期分泌が遅れるために高血糖になった後、遅れて出てきたインシュリンの効果により低血糖になってしまう病態です。

 24時間血糖測定を行ったところ、食後30分で血糖値が170台になった時に動悸や倦怠感が生じました。高血糖による症状と思われます。ところが、同じような症状が血糖上昇とは関係なく、2度起きています。これは、食後30分で、また同じ発作が出るのではないかという精神的な要因から、症状を再現したのだと思われます。夜間にも低血糖によると思われる覚醒があり、牛乳を飲むことで再び血糖値が上がり睡眠がとれたようです。

 対策としては、一日の食事を分割して摂取する分割食、吸収の遅いたんぱく質や油分を多くとり、でんぷん質や糖質はなるべく少量にすること、食事の30分前に、少量の間食を取っておくこと、夜間覚醒時は何か摂取することなどがあります。低GI食品が血糖値の上昇を抑えるのでいいのですが、単独で摂取しないと、低GIにはならないと思います。薬としては、糖の吸収を抑えるαGIがいいでしょう。もちろん、糖の吸収を抑えてくれるお茶などの飲み物もいいと思います。

正常と思われる方のデータ

反応性低血糖症

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