高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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排便の仕方は間違えていないですか?

Posted on: 土曜日, 8月 1st, 2009 in: クリニックより

 日本が和式便所から洋式便所に変わって、排便の仕方が間違ったまま伝わっているように思います。日本人は農耕民族だったので、野菜や植物性蛋白を消化するため腸は長くできています。なので、和式便所の様にきばりやすい環境でなくては排便しにくいものです。ただ、洋式便所でも同様のことはできます。両足をしっかり床に置き、少し前かがみでおなかに力を入れます。間違っても肛門に力を入れてはなりません。便は子供を生むときのように便が肛門を押し広げて出て行きます。なので、力むのはおなかなのです。便の力で出すわけなので、弁はある程度しっかりしたものでなくてはなりません。やわらかいと途中で肛門の力が勝ってしまい、うどんを噛み切るときのように体に便が残ってしまいます。けれど、心配はいりません。また便がたまってくれば押し出してくれるので、便が残っている感じがしても無理に出す必要はありません。

 しっかりした便を出すにはたくさん野菜を取らなくてはなりません。たくさん便がたまればマヨネーズのチューブからマヨネーズを搾り出すように少しの力で出すことができます。マヨネーズが減ってきたら、力がたくさん要りますよね。おなかにあまり便がたまってないと思うときは翌日たまってくるのを待って出せばいいのです。あせってはだめです。自分の都合に自分のからだをあわせるのもよくないです。便はリラックスしていないと出せないので、朝が忙しい人は1時間早く起きてください。そして、朝ごはんを食べてください。胃結腸反射といって、食べることで、大腸が動き出してくれるのです。トイレに長時間座って待つのではなくて、”便意”を感じてからトイレに行ってください。便意がなければ、直腸まで便が降りてきていないので、がんばっても無駄です。

 排便習慣さえよくなれば、にきびからも開放されますし、おしりの悩みも解消されます。子供さんにはきばれるように足の下に台などを置いてあげてください。ご両親は早く便を出すようにせかさないようにしてください。便というのは人間が出すのではなくて、体の環境が整えば勝手に出て行くものです。

乳がん検診の結果の見方

Posted on: 土曜日, 7月 25th, 2009 in: クリニックより

 マンモグラフィ検診も広く知られるようになり、受診者も増えていますが、”要精査”になった=乳がんではありません。検診結果が”3”であればほぼ心配は要りません。”良性だと思いますが、一度精密検査を受けてください”という意味です。”4”が”がんの疑いがあります”で、”5”が”がんの疑いが濃厚です”となります。しかし、3だからといって、精密検査に行かなくていいわけではありません。マンモグラフィは腫瘍を作るものを探すのは苦手です。おもに、2割しかない早期乳がんで、石灰化を作るものを探しているにすぎません。

 腫瘍は触診でも分かりますし、ご自分でも分かる場合が多いものです。3で引っかかった方の中には少ないのですが、腫瘍を形成したがんが入っていることがあります。必ず、乳腺エコーなどで、精密検査を受けてください。

休診のお知らせ

Posted on: 土曜日, 7月 18th, 2009 in: クリニックより

7月27日月曜日より8月1日土曜日まで休診いたします。

ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

帯状疱疹に新しい薬ができました。

Posted on: 土曜日, 7月 11th, 2009 in: クリニックより

 帯状疱疹は痛みを伴う帯のような発疹が体の右か左かに限局してできるものです。発疹がでる前に痛みだけ出てくる場合もあり、発疹と痛みと両方がそろわないと診断も難しいものです。帯状疱疹になると今までは内服薬でしたら、一日20錠を5回に分けて飲まなくてはなりませんでした。それでもよくならない方は抗ウイルス薬を点滴でうたなければなりませんでした。この点滴は1本が2時間くらいかかり、1日3回も必要でした。ところが最近点滴に代わる内服薬ができました。一日3回飲むだけですむのでとても楽になりました。

 帯状疱疹は早く治療をしないと神経痛が残ります。神経痛が残れば、ペインクリニックでの治療が必要になってきます。単なる皮膚病ではないので、気をつけてください。

受診時に気をつけていただきたいこと

Posted on: 土曜日, 7月 4th, 2009 in: クリニックより

病院、医院を受診する際、気をつけてほしいことがあります。

1.化粧は落としていきましょう。顔色を見る際、ファンデーションで装飾されているとわからないものです。顔色が悪いことも分からないのですが、ファンデーションが悪いと顔色が悪く見えてしまうこともあります。

2.香水、整髪料などにおいのきついものもやめましょう。最近はハンドクリームなどでもにおいの強いものがあります。においというのも診察のひとつになります。また、胃が悪い方や、咳き込んでいる方には症状を悪化させる可能性もあります。ご自身ではにおいがきついことに気づかないこともありますので、どなたかに聞いてみることも重要かもしれません。

3.靴はズック靴など簡単なものにしましょう。診察の際、ベットに上がることもあります。ブーツなどを時間をかけて脱いでいると診察を待っているほかの方にも迷惑がかかります。また、姿勢、歩き方なども診察に関係あります。整形外科ではもちろんですが、内科でも脳梗塞の初期症状などは歩き方がおかしいことからわかることもあります。なるべく平たい底の靴を履いてきてください。

4.コルセットやガードルは止めましょう。もともと体型補正のためにありますが、腹部の圧迫により症状が悪化している場合もあります。また、診察の際に脱いだり着たりするのにも時間がかかります。下着は簡単なものにしておいた方がいいでしょう。

5.しっかりしたブラジャーも避けてください。特に風邪で咳がでている場合など、とてもゴージャスなブラジャーは聴診の邪魔になります。薄手のものであれば、上から聴診器を当てることも可能ですが、しっかりしたものやワイヤーの入ったものはそれもできません。診察時にブラジャーを取ることに抵抗がある方はスポーツ系の薄手のものか、ノーブラで、大きい目のTシャツを着てきていただければ前に引っ張ることで聴診ができます。また、首の広いTシャツであれば、首元から聴診器を入れることも可能です。確実な診察のためにラフな格好をしてきてください。

ひざが痛いと運動ができない?

Posted on: 土曜日, 6月 27th, 2009 in: クリニックより

 ひざが痛いと運動が出来ませんよね。50さいころから起こってくる変形性膝関節症は誰にでも起こる老化現象です。痛いと動けないのは誰でもそうですが、動かないでいるとひざの周りの筋肉が衰えてますます悪化していきます。こういった場合はひざに負担をかけないかたちで、大腿四頭筋を鍛えなくてはなりません。

 イスに座り、片足のひざをまっすぐ伸ばしたまま、イスの高さまで足を持ち上げます。10秒くらいじっとしてゆっくりおろして5秒くらい休憩、また持ち上げます。これを片足づつ20回ほど繰り返します。慣れてくれば、1Kgくらいの重りをつけてすると尚効果的です。毎日繰り返すことで、ひざの周囲の筋肉が鍛えられ、ひざの痛みも減ってきます。

 少しなれてくれば、今度は片足立ちの練習をしましょう。はじめは壁に手をついてもかまいません。片足で立つ練習はバランス感覚の練習にもなります。片足ずつすることで、足の筋肉も丈夫になります。転倒予防にもなりますので、ぜひ毎日行ってください。

 もう少し慣れてくればスクワットです。ひざが痛くなければ小さいスクワットからはじめましょう。女優さんもやってますよね。やはり足腰を鍛えることが健康につながります。

 ひざはとても大事です。使い方を間違えると、ひざが曲がるのに曲げなくなってしまい、ひどい場合は自分の足を杖代わりに歩くようになってしまいます。ひざに板を当てて歩いてみましょう。とても歩きにくいですよね。ロボットでも最近はひざを曲げて歩きます。痛みが出てきたからこそ、ひざをいたわりだしてください。

のどが痛いのは鼻が原因?

Posted on: 土曜日, 6月 20th, 2009 in: クリニックより

 のどは乾燥に弱いものです。通常は息を吸うと鼻を通り、加湿・加温され、ほこりが取り除かれてのどから気管に入っていきます。数枚のひだがあり、空気と接触する表面積が大きくなるようにできています。粘膜からは1日に約1Lもの鼻みずが分泌され、粘膜表面を常に湿らせています。このうち約700mlは粘膜表面から蒸発し、空気の加湿のために使われます。残りの約300mlは粘膜表面にとどまって、ほこりの吸着に役立っています。また、ほこりは鼻の中の繊毛によってのどへ送られ、飲み込んだり、外に吐き出したりします。繊毛の運動は気温が5度以下になると急激に低下するといわれます。そのため、寒い外に長くいるとのどを痛めたり風邪を引いたりしやすくなるようです。

 梅雨の時期になると湿度が上がるので、冬のようにのどや鼻に気をつけなくなる傾向があります。でも、最近の建物は機密性が高く、空調をしっかりつけていると除湿もされます。そういった室内に長くいる方は要注意です。冬場ではないので、加湿器までは必要ないですが、少しのどがおかしいなと思ったらすぐマスクをしてください。天然の加湿器になります。また、鼻が詰ってるとのどの乾燥が速いので、なるべく薬か鼻を温めることで鼻の通りを良くしておいて下さい。風邪は予防が大事です。鼻をかわいがることが一番の予防です。

心臓の痛みは左?

Posted on: 土曜日, 6月 13th, 2009 in: クリニックより

 心臓は左にあると誰でもご存知です。胸部レントゲンで左側にあるので、そう思ってしまいます。でも実際は真ん中なのです。左心室が左側にせり出していますが、大動脈など心臓から血液を送り出すための血管は中心にあります。体全体に血液を送るので、中心にあって当たり前ですよね。

 なので、心臓の痛みは胸の真ん中に出ます。軽いものでは胸焼け程度、重いものでは冷や汗が出てきます。左側の胸の痛みは肋間神経痛や女性なら乳腺症による乳房痛のことが大半です。年齢が高くなると左肩の痛みであったり、背中側に痛みが出たりします。典型的な痛み方ではなくなるのです。

 また、狭心症による痛みは運動して起きると思いがちですが、お布団に入ってから起こるものの方が深刻です。狭心症の場合、発作時しか心電図変化がでませんが、心臓の周囲の血管を広げる頓服薬で症状が治まるようでしたら、狭心症の可能性が高くなります。

 心臓は真ん中!です。なので、心臓マッサージも胸の真ん中を押します。体の真ん中の痛みというのは注意をしてください。

ペットロス

Posted on: 土曜日, 6月 6th, 2009 in: クリニックより

 ペットロスはとても深刻な問題です。犬はもちろん、最近は猫ブームだそうで、ペットを飼われる家はとても多くなってきています。老人ホームでもペットの存在は認知症の治療や悪化防止にも良いようです。しかし、ある程度の年齢に達したご老人にはペットを飼いたくても飼えない事情があります。ペットの寿命です。自分は何年生きられるかわからないので、10年近く生きる犬や猫を飼えなくなってしまいます。特に一人暮らしのご老人には、深刻な問題です。私はそういった方に”ソメゴローと愉快な仲間たち”をお勧めしています。犬や猫は抱っこされることを嫌がりますが、いつでも抱っこをして、撫でていられますし、しゃべりかけてもいいのだと思います。うちのフリースペースにも一匹”ブルース”を置いて、点滴中の方などに触っていただいています。顔が恐いとか、猫は嫌いとか、いろんな反応がありますが、多くの方は本当のねこが座ってると思うようで、よくびっくりされます。商品のジャンルとしてはぬいぐるみになるのですが、一つ一つ手作りされているようで、一度、まぶたが下がってきたことを相談すると無料で治療(修理)して頂けました。個人的には子供の小さい家庭や、ペットロスした若い家族などにプレゼントをしています。

 医学ではありませんが、ペットロスの治療には最適だと思います。7月には会社と治療(修理)していただいた工房を見学させていただく予定になっています。その際に、ひげがおかしくなってしまった一匹を治療していただけるようです。
http://www.shop-cuddly.com/product-list/4

認知症について

Posted on: 土曜日, 5月 30th, 2009 in: クリニックより

  85歳以上の4人に1人は認知症になるといわれています。
女性は90歳を越えると1年ごとに2倍に増えていきますが、男性はさほど増えません。しかし、3人に1人は生涯に認知症あるいは脳梗塞を発症します。認知症の中にはアルツハイマー型と脳血管性とがあります。耐糖能異常(糖尿病)は脳血管性認知症になりやすいと言われています。
「歩いたり運動すればボケを予防できる」のは本当だそうです。
 高血圧・糖尿病・メタボ・脳梗塞は将来アルツハイマーになりやすいといわれています。アルツハイマーは認知症の5割を占め、発症から平均5年以内で“24時間目が離せなくなる状態”になるようです。。

<アルツハイマーの初期症状>

アルツハイマーの特徴は“取り繕い”です。
言葉の出にくさから“あれ、それ、これ”が増える。記憶があいまいなので、家族の顔を見て、話させようとする。にこにこ笑いながら語彙が少なくなり、“固有名詞が思い出せない状態”が初期症状だと言われています。“この前泊まった旅館の名前”が思い出せなくても”有馬温泉”などが思い出せれば大丈夫でしょう。初期症状の発見のためには、時計を書いてもらい、“10時10分を書いてもらう”といいようです。書けるようでしたら安心です。

認知症の専門はメンタルヘルス、メンタルケア、精神科などになります。