心臓の痛みは左?
心臓は左にあると誰でもご存知です。胸部レントゲンで左側にあるので、そう思ってしまいます。でも実際は真ん中なのです。左心室が左側にせり出していますが、大動脈など心臓から血液を送り出すための血管は中心にあります。体全体に血液を送るので、中心にあって当たり前ですよね。
なので、心臓の痛みは胸の真ん中に出ます。軽いものでは胸焼け程度、重いものでは冷や汗が出てきます。左側の胸の痛みは肋間神経痛や女性なら乳腺症による乳房痛のことが大半です。年齢が高くなると左肩の痛みであったり、背中側に痛みが出たりします。典型的な痛み方ではなくなるのです。
また、狭心症による痛みは運動して起きると思いがちですが、お布団に入ってから起こるものの方が深刻です。狭心症の場合、発作時しか心電図変化がでませんが、心臓の周囲の血管を広げる頓服薬で症状が治まるようでしたら、狭心症の可能性が高くなります。
心臓は真ん中!です。なので、心臓マッサージも胸の真ん中を押します。体の真ん中の痛みというのは注意をしてください。