排便の仕方は間違えていないですか?
日本が和式便所から洋式便所に変わって、排便の仕方が間違ったまま伝わっているように思います。日本人は農耕民族だったので、野菜や植物性蛋白を消化するため腸は長くできています。なので、和式便所の様にきばりやすい環境でなくては排便しにくいものです。ただ、洋式便所でも同様のことはできます。両足をしっかり床に置き、少し前かがみでおなかに力を入れます。間違っても肛門に力を入れてはなりません。便は子供を生むときのように便が肛門を押し広げて出て行きます。なので、力むのはおなかなのです。便の力で出すわけなので、弁はある程度しっかりしたものでなくてはなりません。やわらかいと途中で肛門の力が勝ってしまい、うどんを噛み切るときのように体に便が残ってしまいます。けれど、心配はいりません。また便がたまってくれば押し出してくれるので、便が残っている感じがしても無理に出す必要はありません。
しっかりした便を出すにはたくさん野菜を取らなくてはなりません。たくさん便がたまればマヨネーズのチューブからマヨネーズを搾り出すように少しの力で出すことができます。マヨネーズが減ってきたら、力がたくさん要りますよね。おなかにあまり便がたまってないと思うときは翌日たまってくるのを待って出せばいいのです。あせってはだめです。自分の都合に自分のからだをあわせるのもよくないです。便はリラックスしていないと出せないので、朝が忙しい人は1時間早く起きてください。そして、朝ごはんを食べてください。胃結腸反射といって、食べることで、大腸が動き出してくれるのです。トイレに長時間座って待つのではなくて、”便意”を感じてからトイレに行ってください。便意がなければ、直腸まで便が降りてきていないので、がんばっても無駄です。
排便習慣さえよくなれば、にきびからも開放されますし、おしりの悩みも解消されます。子供さんにはきばれるように足の下に台などを置いてあげてください。ご両親は早く便を出すようにせかさないようにしてください。便というのは人間が出すのではなくて、体の環境が整えば勝手に出て行くものです。