高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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千円の財布と三千円のかばん

Posted on: 水曜日, 5月 22nd, 2013 in: クリニックより

医者だといいものを持っていると勘違いされがちですが、私の愛用の財布は千円ですし、お気に入りのかばんは三千円です。食器はニトリで買っているし、買い物はライフです。医者だからといって、特別なことは何もありません。

でも、靴下だけはこだわります。昔は、大手のスーパーの5足まとまった白い靴下でよかったのですが、どんどん質が落ちています。靴下の中で汗ばむと気持ち悪いので、いろいろ買ってきては、却下してまた新しいものを探しに行きます。

しかし最近、やっと気に入ったものが見つかりました。近くの商店街にあるディスカウントのスポーツ用品店で、安くていい靴下を見つけたのです。没になった靴下は、子どもさんがいるスタッフにあげました。もちろん、はいていないさらのものだけです。

靴にも苦労します。何度も買い替えたのですが、やっと気に入ったものを発見したんです。これも、スポーツブランドのものです。

足元にはお金をかけないといけないって思っています。人間が二本足で立つようになってからいろんな病気が生まれたのですから、足は大事にしないとなりません。お年寄りだって、歩かなくなると急に具合が悪くなっていきます。

歩くって大事ですよね。

お年寄りの収容施設について。。。

Posted on: 月曜日, 5月 20th, 2013 in: クリニックより

杉並区が静岡県に高齢者の収容施設を作ろうとしているようです。ところが、ある人は家族の近くに収容施設があったほうがいいと言っていました。本当にそうでしょうか?私は、老人ホームなどで、お年寄りたちを見ていますが、近くに住んでいる家族が頻繁に来るかといえば、そうではありません。

高齢者は、家族に来てほしいからなにかと事件を起こしたりします。食べ過ぎて吐いたり、転倒したりと。。。。でも、家族は来ません。いつものことだと言います。その一方で、遠いのに毎日来られていたおばあさまがいらっしゃいます。そんなに来なくてもいいですよと言っても、親戚の手前、施設にほりこんだといわれるからと。。。。

ある日、そのおばあさんの話を詰め所でしていたら、ほどなくおじい様が亡くなられたのです。おじい様が聞いていたのかもしれません。

入所施設は、どこにあってもいいはずです。むしろ、遠いほうがお年寄りには説明がしやすいです。働いて忙しいから、そうそうはこれないからねってね。

報道を見ていると、現場を見てない人たちの不用意な発言に本当に腹が立ちますよ。

5時間の絶食は良くないそうです

Posted on: 土曜日, 5月 18th, 2013 in: クリニックより

海外の研究ですが、5時間何も食べずにスーパーに行くと、脂っこいものや不健康なものを買ってしまう傾向が強いそうです。私は、3食ではなくて、5食に増やすべきだと主張しているので、それを裏付けるような情報ですね。

香川県では、野菜をたくさん取る取り組みを始めたそうです。うどんだけでは野菜不足になるためです。うどんは、GIが高いので、糖尿病になりやすいですからね。うちでも、うどんばかり食べていた人が糖尿病になっていたという症例もあります。

麺類なら、蕎麦かパスタがいいと話をしていますが、それでも野菜不足になりやすいですよね。イタリア料理のランチでは、前菜を出してくれる店があるので、そういった店を選ぶほうがいいでしょうね。そばなら、山菜そばでしょうか。

食が一番大事。。。。毎日それを訴えています。

糖尿病学会に参加してきます

Posted on: 木曜日, 5月 16th, 2013 in: クリニックより

今回の糖尿病学会では、年齢によって治療目標を変えようという提案が出るそうです。これは、私が以前より提案していたことで、年齢、職業、糖尿病歴、腎機能、内因性インスリンがどのくらい出ているかによって、治療法を変えるべきなんです。

糖尿病といっても、ものすごく幅の広い病気です。それなのに、治療目標がおんなじだということがおかしかったと思います。今回の学会の方針が出れば、少し楽になるかもしれませんね。

しかし、問題は糖尿病になる前の人をどう発見して、糖尿病にならないようにしていくかってことです。症状が出た時にはかなり進行した糖尿病なので遅いんですよね。

学会は3日間行われますが、私は診療があるので初日だけ出てくるだけです。学会なんかに出ているより、一人でも多くの患者さんの治療にあたりたいからです。学会の内容は、速報としてネットでも流れますし製薬会社が情報としてまとめて持ってきますから。

今日の休診で、ご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いします。

乳がんの遺伝子検査、受けます?

Posted on: 水曜日, 5月 15th, 2013 in: クリニックより

乳がんの遺伝子検査を受けて、両方の乳房を取った女優さんがいるそうですね。女優さんだから、かなりの宣伝効果があるでしょうね。乳がんの遺伝子検査は38万円します。取り扱い医療機関も限られています。

問題は、検査を受けて、何パーセントの確率なら手術を受けるのかってことです。高い確率が出たときに、乳房切除する勇気がないのなら、検査を受けるべきではないと思います。たとえ、低い確率でも0%でなければ、不安な日々を過ごすことになるでしょう。

検査というのは、結果が悪かった時にどうするかってことまで考えたうえで受けるべきだと思います。

医者なら仕事にあぶれることはない?

Posted on: 月曜日, 5月 13th, 2013 in: クリニックより

医者だったら、いくらでも仕事があるでしょうと言われますが、そんなことはありません。内容と金額で納得できる仕事はなかなか見つかりません。見つかったとしても、契約書なんて守られないから、突然バイトを失うなんてしょっちゅうです。

医者は管理職の扱いだから、労働基準監督署は扱ってはくれません。ハローワークに仕事を探しに行っても医者の募集はありません。人材紹介会社を使うと病院側は年収の20%の手数料を取られますから、高い給料は出しません。

資格を持っていても、それに対して手当ても出ませんし、キャリアがあっても時給は同じ。。。おまけに、交通費は込みにされているのが普通です。人の紹介で行ったからといって立場が守られるわけではなく、トラブルがあって紹介者に相談してもどうにもなりません。

医者の仕事も、ハローワークで扱って、何かあったら労働基準監督署が話を聞いてくれればいいのにって思いますよ。

最近、うれしかったこと

Posted on: 土曜日, 5月 11th, 2013 in: クリニックより

アメリカのドラマをよく見ています。NCISというドラマの中の監察医役のダッキーという男優さんに見おぼえがあったのですが、子どものころに見ていたドラマだったので別人だと思っていました。子どもの頃にもよくアメリカのドラマを見ていて、一番好きだったのは宇宙大作戦でした。

登場人物の中のスポックがあこがれの人でした。レオナルド・ニモイという俳優さんで、宇宙大作戦の前に見ていたスパイ大作戦の時に彼に興味を持ちました。ところが、いくつかに登場した後にいなくなったのです。今調べてみると第4、第5シーズンだけに出ていたようです。

その後、耳がとがった姿で宇宙大作戦に出ているのを見つけた時は、大喜びしました。

NCISのダッキーが誰に似ていたのかも思い出せなかったのですが、ドラマの中で”イリアクリアキン”という言葉が出てきました。やっぱり、あの人と似ているんだと思いました。ところが調べてみると同一人物だったのです。

ナポレオンソロに出ていたイリアクリアキンという役の俳優さんだったのです。本名はデビッドマッカラムという名前でした。それがわかった時は、本当にうれしく思いました。彼が私を知るはずはないのですが、私は古い友人に再会した思いです。

俳優とか芸能人には興味ないので、名前を覚えていることはほとんどないのですが、レオナルドニモイとイリアクリアキンは私の小学校時代のあこがれの人なので、忘れることはないでしょうね。

オーダーメイド治療をしますって。。。。。

Posted on: 金曜日, 5月 10th, 2013 in: クリニックより

当施設では乳がんに対してオーダーメイド治療をしています。。。。。なんて、ばかげたことを言っていた施設があります。治療は、オーダーメイドが当たり前でしょ。ところが、いろんな病気に対するガイドラインができ出してくると、ガイドラインどうりの治療しかしなくなったんです。

でも、人は単独の臓器でできているわけでもなく、ガイドラインで治療されるべきではありません。年齢、職業、性別、家族関係、嗜好、目標によって多種多様に変わるのが治療です。

医療はもともとオーダーメイドだったんです。それをつぶしたのは、いったい誰なんでしょう。

栄養のことを考えるお食事会

Posted on: 金曜日, 5月 10th, 2013 in: クリニックより

栄養のことを考えるお食事会を企画しています。連携する山のしずくで患者さんとスタッフが集まって、栄養のことを話ししながら、治療食を食べてみるお食事会です。栄養指導を行ってきましたが、机の上ではなかなかうまく説明できません。それで、実際に治療食を食べながら話をすれば、よくわかってもらえるんじゃないかって思ったのです。

平日のお昼になると思いますが、企画してみようと思っています。詳しいことが決まればHP上でお知らせします。おいしいものを食べながら、栄養の勉強をしましょ。

外科を続けていくことのむずかしさ

Posted on: 木曜日, 5月 9th, 2013 in: クリニックより

外科医を続けていくことはとても大変なことなんです。手術をすれば必ずリスクがつきまといます。手術中に思わぬトラブルが起きたり、術後もよくなったかどうか心配しています。術後診察で、よくなったと聞くまでは安心できないんです。

私が医者になる前には、外科医の給料は内科医より高かったそうです。ところが、私が医者になったころには同じになり、数年後には5時で帰宅できる内科医と夜の11時まで手術している外科医の給料は同じ、それどころか内科医が内視鏡で穴をあけたあと始末を外科医が夜中まで緊急手術していました。当時、いったん帰宅して呼び出されないと時間外手当が出なかったんです。当時の外科部長が病院と交渉して、時間外が出るようになったそうですが、だいぶ後だったそうです。

十年以上前、手術の診療報酬が変わりだしました。手術件数が少ない病院は全額もらえなくなったのです。それで、病院はどんどん外科を閉鎖していきました。外科医を抱えて、オペ室を維持管理するほうが高くつくようになったからです。なぜそんなことになったのか最近になって初めて知りました。当時、眼科と耳鼻科が手術の報酬が少ないと国に交渉したからだそうです。どうりで今は眼科の手術がかなり高額になっています。

乳がんの手術を頼まれたので、保険点数を調べました。認可を受けている病院なら28万円もらえるものが、認可を受けていなければ6万円だそうです。同じことをしてもそれだけ差をつけられているのです。認可を受けるには、術者の経験年数以外に病院の手術件数が必要なので到底無理ですよ。いくら私の経験が豊富でもそれだけじゃだめなんですもの。

後輩の外科医たちは開業して外科医を捨ててしまいました。がんの手術ができるように指導して独り立ちできるようになったのに、ほとんどが外科医をやめてるんです。20人ぐらいは育てたと思うのに、誰ひとり残っていないんですよ。

大病院では儲かるがんの手術が優先、良性疾患どころか早期がんも後回しです。いったいどうなっていくんでしょうね。