高血糖と低血糖のひらいクリニック

アクセス
内科/外科/糖尿病・内分泌内科/消化器内科/肛門内科/形成外科/ (予約優先) ひらいクリニック 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館 B-1号室 TEL06-6125-5350 FAX06-6125-5351

ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

Home >> クリニックより

寝違えにトリガーポイント注射が良いとわかりました

Posted on: 土曜日, 8月 17th, 2013 in: クリニックより

寝違えで頭が傾いたスタッフにトリガーポイント注射を打ってみました。通常はトリガーポイント用のネオビタカインという注射があるのですが、なかったのでキシロカインという局所麻酔薬を打ったのです。

片方に傾いているだけですが、両方の肩に局所麻酔を打っただけなのですが、時間とともに頭がまっすぐになってきました。本人も楽になったと言います。今まで、寝違えには湿布と鎮痛剤の内服しかないと思っていましたが、意外に良い方法があったんだと思いました。

注意しないとならないのは、寝違えの場合、枕はせずに寝ないとなりません。それを知らない人が意外と多いです。

報道されている熱中症の数は間違っています

Posted on: 金曜日, 8月 16th, 2013 in: クリニックより

救急で運ばれた熱中症患者の数を連日報道されていますが、間違っています。救急隊員が熱中症だと思って運んでも、胆石発作だったり、うつ病だったり熱中症じゃないことも多々あるんです。

でも、救急隊は最終診断が何になったかは聞いてきません。運んできたときの、初期診断しか知らないのです。運ばれた当初は、適当に病名を書きますから、熱中症って書いておくことも多くあります。

でも、熱中症って、昔は日射病と言ってたと思います。日陰に連れて行って頭を冷やして休ませたものです。それを今は何でも救急車です。私が見た本当の熱中症だと思った人は、体温が40度以上あり、何をしても下がりませんでした。

炎天下で労働していて、倒れているところを発見されたのですが、意識はありません。からだには消毒薬のアルコールを直接かけます。鼻から胃の中へチューブを入れて、氷水で胃洗浄します。それでも、熱が下がりません。

結局、その方はなくなられました。熱射病という病名になるようです。日射病から熱射病という重症まで、同じ病名っておかしいですよね。

アメリカに旅行中に薬が必要になったら

Posted on: 木曜日, 8月 15th, 2013 in: クリニックより

クリニックでは、アメリカへの旅行中に薬が必要になったときの参考になるように、薬のサンプルを展示しています。ニューヨークに住む友人に買ってきてもらったのですが、向こうで生活していてもわかりにくいと言っていました。

医学用語で書かれていれば、私もわかりますが、俗語的なものが使われているようです。それで調べていたら、アメリカお薬110番というサイトを見つけました。110番は日本の番号で、アメリカなら911番になるんですけどね。。

海外旅行をしたときに、その国の薬を買ってくるのは楽しいものです。いろんな国のものを集めていました。クリニックでは、そういった薬の展示もしています。

海外では、医療機関にかかるのに高いお金が必要になるため、ハーブなどの民間薬でまずは治そうとするようです。サプリメントと呼ばれていますが、日本のサプリメントとは全く違って、ちゃんと作られています。

そのサプリメントもクリニックに展示してあります。魔女が使う薬草の煎じ薬のようなものなので、私は飲んでみる気がしませんが、希望者はどうぞ飲んでみてください。風邪の時に免疫力を上げるサプリメントもあります。

日本で言う漢方薬のような役割だと思います。こういったサプリメントが日本にも入ってきたらいいのになって思います。

いろんな場所でバイトしてみて。。。。

Posted on: 水曜日, 8月 14th, 2013 in: クリニックより

現在、4カ所の医療機関でバイトしています。1カ所は老人ホームなので、薬を変更するぐらいで特に手技的なことは必要ありません。3カ所は病院ですが、2カ所は内科医として働いています。外科医のバイトを探してもないからです。

以前、外科医として手術の助っ人のバイトもしていましたが、給料はよくても定期収入にならないのです。手術がなければ、行かなくて良い代わりに給料も発生しない。それではこまるからと辞めたんです。

2カ所とも外来を中心に救急を見ています。スタッフは外科医だと知っているので、ちょこっと外科的なこともしたりします。自由な感じで働いているって感じです。

もう1カ所では主に病棟を見ています。救急や自己外来も見ています。日曜日に行っているので、ほかの病院が引き受けてくれない患者さんを広く引き受けています。それが評判になってきたのか、休日の問い合わせセンターで病院を紹介されてくる方もいます。

病院と一言で言っても、整形外科中心であったり、内科中心であったり様々です。地域性もあります。地域での評判は患者さんの態度を見ていればわかります。医者が多いから良い病院かというとそうでもありません。

救急連絡があっても内科が見るべきだとか外科が見るべきだとか押しつけあいしているところもありました。精神科の病名があれば取らないところもあります。医者が多いからそうなるんでしょうね。

検診のバイトだけの時期もあり、再び1次救急の現場に戻るとやはり居心地が良いものです。

更年期症状について

Posted on: 火曜日, 8月 13th, 2013 in: クリニックより

更年期症状について悩んでいる方がいました。それで、更年期が終わったら、小学生の時戻るだけなのに、何で悩むんですかって話をしていました。それを聞いていたスタッフがとても面白いって話してくれました。

楽観的に考えるのでもなく、考え方を変えてみるのでもなく、本気でそう思っているんですねって面白がっていました。確かに、更年期症状がきついときはしんどかったのですが、これが終わったら小学生の自分に戻れるんだと思ったら、楽しみだったのです。

女性は、生理が始まってから閉経になるまで、繁殖対象になります。男性は繁殖相手としてどうなのかって目で見るんでしょうね。周囲からは結婚しなさいと言われ、結婚すれば早く子供を作りなさいと言われ、プレッシャーだらけです。

最近は、不妊治療が普及しているので、昔なら考えられない年齢になっても、子どもを作らないのかと問われます。失礼な話ですよ。子作りマシーンじゃないんですから。そういういやな目にさらされながら40年近く過ごすのです。

閉経になると、やっとそういう目に合わなくなるんだから楽しいじゃないですか。同年代の男性と飲みに行っても、危険もなければ、そういう雰囲気になることもない。純粋に友達としていろんな話ができます。

私には、ニューヨークの彼氏、歯科医の彼氏、不動産屋の彼氏などいっぱい彼氏がいて、そう公言しています。他の仲間を呼んで飲みに行ったり、買い物に行ったり楽しんでいますよ。閉経後の人生を是非とも楽しんでください。

死に目に立ち会うということ

Posted on: 月曜日, 8月 12th, 2013 in: クリニックより

死に目に会うということはとても難しいことです。自宅で亡くなる場合も、大半は朝になっても起きてこないって見に行って死を知ります。老人ホームでも同じです。自宅と同じと考えているので、無くなってから知るってことが大半です。でも、老人ホームでは悪くなりだすと処置のしようがないので、病院に転送します。

病院では、悪くなってきたらモニターというものをつけるので、心臓が止まったかどうかはいち早く見つけられます。でも、夜間帯でスタッフがラウンドに出ている間など、発見が遅れる場合もあります。

状態が悪くなってくると、家族に連絡をします。家族は、どれくらい持ちますかって聞きます。でも、それはわかりません。持ち直す時もあるし、予想外に早い場合もあります。1-2日が山でしょうと話をすると、家族がずっと付き添っています。

家族がそばにいると、案外長持ちします。それで、そういったときは、死に目に会うっていうことはとても難しいことなので、いったん自宅に戻って待機してくださいと話します。意識がないように見えても、聞こえていますから、話しかけてあげてくださいと話して、帰宅してもらいます。

テレビドラマの影響なのでしょうね。死に目に立ち会わないとならないって思っている人が多いようです。でも、それはとても難しいことです。なので、元気なうちにたくさん会いに来てあげてほしいと思います。元気なうちはほとんど来ないで、悪くなってから頻回に来る家族はあまり好きではありません。

人の死には必ず意味があります。なぜそのタイミングで亡くなったのかを考えてみましょう。何かのメッセージがあるはずですよ。

高齢者が食事をとらないでいると胆石になるようです

Posted on: 日曜日, 8月 11th, 2013 in: クリニックより

最近、脱水から胆石症になった高齢者を3人見ました。3人とも、腹痛の訴えはなくて、黄疸・肝機能障害のみでした。食欲がなくなって食事をとらなくなり、水分も不足すると胆汁が濃縮されるからかもしれません。

二人は手術しましたし、一人も手術になったんじゃないかなって思います。胆石症というと、私たちは胃のあたりの痛みを訴えるので、痛みのないこともあるんだと思いました。

医者になってすでに28年にもなるに、まだ見たことがないものがあるんだなと思います。日々勉強ですね。。。

軽い喘息と思っている方、要注意です

Posted on: 土曜日, 8月 10th, 2013 in: クリニックより

職場で知り合ったスタッフなのですが、猫背がひどかったので接骨院を紹介しました。もともと、管楽器を吹いていたので、そのせいで猫背になったのかと思っていました。接骨院ではマシーントレーニングがあるので、姿勢矯正をしてくれて、少しいい感じになってきました。

軽い喘息があるけど、実家に帰るとひどい発作が出ると言うので、最近知った喘息の専門の先生を紹介しました。ところが、ひどい喘息だったのです。治療が始まると、顔のむくみが取れました。ご主人には声が微妙に変わったと言われたそうです。気道狭窄が常にあったために、顔にむくみが出ていたようです。

聴診では喘息の様な狭窄音は出てないのですが、主気管支が常にけいれんの様なものを起こし、細くなっていたのです。スパイロという呼吸の検査の間で気管支拡張剤を吸ったそうです。そうすると1秒率という気道狭窄の値が一気に良くなったのです。

呼吸器疾患は特殊な検査が必要になるので、専門の先生を紹介するようにしています。最近は、開業している後輩にお願いしていましたが、第一線を離れてしまっているので、あまり頼りになりませんでした。ところが、知り合いの方からの情報で、意外と近所に専門の先生がいるとわかったのです。

患者としてかかってきた人からの情報はとても為になります。今回紹介したスタッフもとてもいい評価をしていました。喘息は死に至る病気です。大したことないと思っていても、ひどい場合があります。スタッフも子供のころからなので、そんなものだと思っていたそうです。

ところが、ちゃんと治療を始めたら、世界が変わったそうです。こんなに楽だったんだって。何人かの医者にかかっていたようですが、ひどい先生は喘息じゃないんじゃないかって言ったそうです。無知とは恐ろしいものです。彼女はこのお盆は楽しい帰省になるでしょうね。

薬の1包化はやめるべきでしょう

Posted on: 金曜日, 8月 9th, 2013 in: クリニックより

薬の1包化とは、朝、昼、晩、寝る前など飲む時間帯ごとに薬をひとまとめにするものです。高齢者に行われています。特に、院外薬局が増えてきて、1包化が増えています。

なぜ1包化がよくないかというと、何の薬を飲んでるかわからないからです。何の薬を飲んでいて、どんな効能があるかを知らないと、ちゃんと効かないでしょう。それと、薬が増えても一気に飲めるから楽なんです。そんなことしてるから、薬はのんでりゃいいって思っちゃうんです。

以前やっていた開業では、院内処方だったのですが、お金もないし、スペースもなかったから、1包化の機械は持っていませんでした。そうすると、いくつもの飲み方で処方すると患者さんから苦情が来ます。飲み忘れも起きやすいし、わけわからなくなるんです。

そういった場合、夜飲むほうが効果があっても朝食後に薬をまとめるようにします。朝食後が飲み忘れが少ないからです。数が多いと薬だけでおなかが膨れると言われるので、なるべく数も減らそうとします。そのために、定期的に血液検査をして、正常値になれば一時薬を休憩してもらっていました。

血圧の薬も、夏場は不必要になる人がいますから、涼しくなりだしたら血圧が上がってくるから、薬を再開しないとならないことを十分説明して、夏は休憩してもらいます。

ところが、1包化にするとそういった細かい操作が難しくなります。薬のセットを作ってしまったら、必要なくなった薬があってもセットから取り出すほうがめんどくさいからです。セットを作るために、薬局は早めに依頼をしてほしいようです。実際飲み始める日より何日も前にセットを作るのです。

セットを作るのは手作業ですから、当然ですよね。薬をシートから出して、朝はどの薬との組み合わせ、などと考えながら作らなければなりません。そこに飲み込みが悪い人には粉砕という操作をします。粉にしてしまうので、個別に薬を分けられなくなります。不必要になってもすぐにやめられないんです。

では、飲み込めなくなった人に、薬を飲ませる必要があるのでしょうか?食事も口からではなくて、チューブからの注入になって、薬もチューブから、当然本人の意思は関係なく行われます。本人が薬を飲みたくないと思っていても、こうなったら無理やり流し込まれるのです。

そこまでして、薬を飲ませないとならないのでしょうか?当然、やめれば命が危なくなる薬もありますが、そうではない薬のほうが多いでしょう。

便利になっていい時代だと思いますが、それによっての弊害もいっぱいあります。薬の1包化をやめるだけで、薬漬けの生活から解放されるんじゃないでしょうか?

研究結果に不正があった薬について

Posted on: 木曜日, 8月 8th, 2013 in: クリニックより

最近、研究結果をごまかしていたと発覚した薬がありますよね。これについては私は不買運動をしたほうがいいと思います。ひとつ不正があったということは、同じメーカーのほかの薬でも不正を行っていた可能性が高いので、そのメーカーの薬はすべて排除すべきでしょう。

高血圧の薬はたくさんあります。問題の薬はARBというタイプなので、種類はたくさんありますよ。もし、腎機能が少しでも悪化していれば、イルベタンがお勧めです。腎機能はeGFR の値で見てください。60以下は慢性腎臓病なので、腎機能が悪化していると判断しましょう。

血圧が下がりにくい方は、ARBと利尿剤の合剤がお勧めです。古くからある薬のほうが副作用などの情報が多いので、お勧めするのはニューロタンと利尿剤の合剤であるプレミネントです。腎機能が悪くない人にお勧めなのは、ブロプレスです。1錠で血圧がよく下がりやすいようです。

インターネットが普及したので、薬の情報も手に入りやすくなっています。薬選びも医者任せから、自分で選ぶ時代だと思います。