高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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循環器外科の見学

Posted on: 木曜日, 11月 14th, 2013 in: クリニックより

循環器外科の勉強をしてきました。大手前病院に腹部大動脈瘤の患者さんを転送したので、診断時のCTの読み方を教わる目的で行ってきました。患者さんは手術直前に出血性ショックを起こしたようですが、無事手術されていました。

術後のトラブルはあるものの、回復に向かっていて、お会いすることもできました。この日の件は、私にとっても衝撃的でした。腹痛と嘔吐だと運ばれてきた患者さんの腹部を触ったからわかったものの、触診しなかったら手遅れになっていたのです。

これは、大手前の先生にも言われました。よくおなかを触りましたねと。。。消化器外科にいたので、腹部の触診は当たり前ですが、かといって忙しかったら点滴だけして、触診は後回しにしていたかもしれないのです。

わからなかったCTの読み方も、腹部大動脈瘤がどういったもので、どういった手術するかも聞けましたし、急性心筋炎と思われた症例についても相談できたので、とても有意義な時間でした。

心臓の手術は見たことがないので、見たいと話し、時間が合えば来てくださいと快諾していただけました。久しぶりに外科医同士の会話というものができた気がします。長く、ほかの医者と関わらない仕事をしてきたし、話したとしても分野が違う先生でしたから。。。。

単に腹痛だと思っても、お年寄りはおなかを触ってみてください。仰向けに寝た状態なら、大動脈瘤は素人でもわかります。しこりがあるとわかるのです。医療の現場では画像頼りになってきて、医者が触診をしなくなってきています。

自分と家族の身は自分たちで守る!

ネーミングが悪かったと思うこと”再診”

Posted on: 月曜日, 11月 11th, 2013 in: クリニックより

再診というネーミングのせいで、医療機関側も患者さん側も迷惑していることがあります。再診療というのは、たった690円です。医者の診察料と考えると安すぎませんか?私は、これは事務手続き料だと思っています。実際、患者さんが来られたらカルテを出したり、検査結果を出したり、会計計算をしたり、事務が大変なんですもの。

再診料というネーミングだったから、問題が起きてしまったことがあります。リハビリや点滴など毎回同じ内容なら、以前は医師がカルテに書くだけで、患者さんは直接リハビリ室や点滴室に向かうことができました。ところが、“診察は受けてないのに再診料を取られた”とクレームが来たことが始まりで、診察しないとリハビリができなくなりました。

厚労省に言わせると、診察して医者が指示を出さなければ認めないというでしょうが、毎回診察室に行って、どうですかと聞かれても、何も言うことはないと怒りだす患者さんまでいます。リハビリなんて毎日のことだから、怒る気持ちもわかります。

再診料ではなくて、事務手続き料にすれば、そんな混乱もなく患者さんが怒ることもなく、業務の流れも速くなるはずです。今の現状では、無駄な時間を費やしているだけだと思います。

 

米の消費量の低下が糖尿病を増加させたのでしょう

Posted on: 土曜日, 11月 9th, 2013 in: クリニックより

子の50年間に米の消費量は半分になったそうです。その一方で50年間に糖尿病は40倍に増えています。関係ないわけないでしょ。特に朝食をパン食にしている人に糖尿病が増えている気がします。

クリニックでは朝食の重要性をずっと訴えています。旅館で食べるような和朝食にしないと、病気になりますよって。実際、糖負荷試験でそういうデータがかなり集まっています。糖負荷試験をすることで、食事の傾向までわかってしまうんです。

日本語は難しいもので、単に朝食は食べていますか?では不十分です。パンとコーヒーだけの人と、和定食のような朝食を食べている人では雲泥の差だからです。ところが、朝はめんどくさいからパンの方がいいと言います。

私は、和食の方が朝は楽にできると思います。パン食なら、コーヒーをわかして、目玉焼きを作らないとなりませんが、和食なら、ごはんはチンして、味噌汁はインスタント味噌汁に、乾燥野菜を追加して。シャケの瓶詰めと納豆を出せば十分です。そこに温泉卵でもあれば、最高です。

後の片付けも、簡単です。洋食なら、フライパンは洗わないとならないし、コーヒーメーカーも洗わないとなりません。大変じゃないですか。和食なら茶碗と味噌汁の椀を洗うだけです。

日本人は米で育ってきました。それなのに、米から離れだしたのが間違いだったのです。ごはんを食べると糖尿病になるなんて思っている人がいますが、糖尿病のベースは動物性脂肪だから、洋食なんです。欧米に多い病気だから、考えればわかることです。

自分の国の食文化をおろそかにしたから、糖尿病が急増するなんてしっぺ返しが起きているんじゃないでしょうか?

特定健診のデータが活用できていないそうです

Posted on: 木曜日, 11月 7th, 2013 in: クリニックより

特定健診は、糖尿病など生活習慣病の早期発見のための検診でした。検診で集めたデータを後の医療データとつきあわせることで、どれだけの予防効果があったかを見ようとしていたようです。

突き合わせをするために導入したシステムは5億円もしたのに、ほとんど活用できていないそうです。特定健診は、最初から電子化されたデータでの登録が必要でした。そのため、電子化できない医療機関のデータは、代行業者が料金を取って入力していたのです。

診療報酬も同じくらいに電子化が始まりました。オンライン請求と言って、データで送らないとならなくなったのです。そのために各医療機関は電子カルテを導入したりして大変だったのです。

ところが、オンライン請求が始まって、自動で病名とレセプト内容のチェックが始まり、些細な人的ミスも犯せなくなっています。それに対抗して、電子カルテ側では、薬と病名が合っているかは自動でするようになりました。

そのため、薬が切られてくると言うことはなくなり、代わりに検査が切られてくるようになりました。薬は要らないものが大量に出ていたとしても、削られることがなくなったのです。

話が脱線してしまいましたが、国は医療機関からデータで簡単に情報を集められるようになったのだから、それを将来の予防医学に反映させて当たり前でしょう。ところが、5億円もかけて、何も成果が出ない状況って、ありえます?

ホテルや百貨店の表示が間違っていたと、世間では騒いでいますが、病気予防のためのデータが使えていない現状の方をもっと怒るべきです。5億円だって、みんなから集めた税金じゃないですか。。。。

悲しかったことと嬉しかったこと

Posted on: 土曜日, 11月 2nd, 2013 in: クリニックより

人の死に接することは、いつまでたってもなれるものではありません。特に、元気な時を知っている患者さんについてはそうです。先週は悲しい死の知らせがたてつづきました。死亡診断書もいくつも書きました。死亡診断書を書くのは、あまりうれしいことではありません。

悲しい知らせが続いた中で、うれしい知らせもありました。間に合わなかっただろうと思っていた方が、何とか手術を終えたと連絡があったからです。かなりひどい状況だったので、びっくりしました。毎日、いろんな知らせが入ってきます。それにいちいち動揺していたらだめなんですが、無理ですね。

現場では凛としていられるけど、現場を離れたら涙が出ることがある。そう話してくれたスタッフもいます。オペとは関係ないけど、オペ後に亡くなった患者さんについては、さすがにつらかったと外科医が話してくれました。術後の死亡は、外科医にとってはへこむ話です。たとえ、手術が関係なかったとしてもです。

日々、いろんなことが起きますが、リセットしてまた頑張る毎日です。好きだった患者さんが、天国から守ってくれてるだろうって思いながらです。

医療行為の一部を看護師へ 医師の業務軽減のため?

Posted on: 金曜日, 11月 1st, 2013 in: クリニックより

簡単な医療行為が看護師の判断でできるようになるそうです。でも、医師の業務軽減のためと言っていますが、そうではありません。看護師たちが大変なんです。たとえば、胃ろうチューブの交換なんて誰でもできる技術ですよ。ところが、医者にやってもらわないとならない現状では。。。。

看護師たちは、胃ろうチューブの交換をしてくれる医者を探します。内科系、整形外科系の医者は交換は出来ないと拒否します。それで、外科系の医者を探します。やっと見つけても、他の作業で忙しければ、後回し。。。。タイミングを狙って医師を確保し交換してもらいます。

そんなばかげたことに時間を取られるわけで、その間看護師はほかの業務ができなくなります。そうなると、具合の悪くなった患者を発見するのも遅れて、結果的に患者さんに迷惑がかかるのです。

点滴だってそうです。脱水かどうかは、現場にいる看護師の方がよくわかっています。現状では、医者を探して脱水であるという説明をして医者が納得してくれたら、カルテに指示を出してくれます。でも、理解しない医者もいるようで、その場合指示も出してもらえません。

指示がなければ、動けない病院では医師の判断が遅れたり間違ったりすると、患者さんの治療の開始も遅れてしまい、それが致命傷になることもあるでしょう。

簡単な処置は、看護師の判断でいいんです。看護師のほうがまともな判断していることも多々ありますから。

やっとだなあと思います。昔から、おかしいと思っていたことなので、本当にやっとだなあと思うんですよ。

やっと乳がん月間が終わります

Posted on: 木曜日, 10月 31st, 2013 in: クリニックより

10月は乳がんの月だそうです。連日、テレビで乳がんの宣伝をしていました。乳がんは年々増えて、いまや16人に一人かかりますと言ってます。なぜ増えたのかについては、全く触れられていません。それどころか、間違いもあります。女性特有の癌。。。。。。はあーーー?って感じです。男性にも乳がんはあります。

早期に見つかれば、90%は治りますと言ってます。裏返せば、早期に見つかっても10%は死にますってことですよね。私なら、早期に見つかっても死ぬかもしれないなら、別に早期発見は望みませんわ。100%治るなら早期発見してもらいますけど。

で、おまけに、乳がんになったらどんなことがあるかも言ってません。検診を受けましょうという言葉は、前はマンモグラフィー検診を受けましょうだったのに、言葉を濁すようになりました。だって、アメリカではマンモグラフィー検診の見直しが始まってますもの。

日本は、しなかったんですけどね。。。。検診を受けましょうって言ってますが、日本の乳がん検診のほとんどがマンモグラフィー検診だから、案にマンモグラフィーを受けましょうと言っていますよ。マンモグラフィーの検診が、お乳を挟まれる屈辱な検診だとは一言も言ってません。

なぜ隠すんでしょうね。女性は子宮がん検診も乳がん検診も恥ずかしかったり痛かったりします。男性にそういう検診がありますか?前立腺がん検診だって、採血だけになりました。あてにならないのにです。男性にも陰部を挟まれるような検診を受けさせたいと思いますよ。

では、なぜそんな屈辱的な検診が、男性にはないのか。。。。あったんですよ。前立腺の検診で、直腸診が。。。。。肛門にエコーの棒を入れる検査もありました。でも、無くなったんですよ。男性主体で医療が作られているからですよ。そう思いませんか?

寄付を求める宣伝に疑問を感じます

Posted on: 水曜日, 10月 30th, 2013 in: クリニックより

一日いくらくれたら、この子たちが学校に行けますって、映像に訴える宣伝があります。でも、おかしくないですか?学校に行かなくても勉強は出来ます。学校に行かないと勉強できないってことのほうがおかしいんです。

寄付を求めていますが、宣伝作ってテレビに流すぐらいなら、本の一冊でも送ってあげたらいいじゃないって思います。固定観念にとらわれすぎですよ。勉強は、したければ方法はいくらでもあるはずです。学校に行けないからできないなんて甘えです。

私は学校が嫌いで、ほとんどさぼりました。学ぶってことは、人から教わるんじゃなくて自分からするものだと思っているからです。必要な情報が入ればいくらでも学べます。だからこそ、そういう宣伝が大嫌いなんです。まるで、寄付しない人が非人道的のように洗脳しています。

実際、アナウンスしている声の本人も、寄付金から給料をもらって仕事として説明しているわけで、それでいいんですか?って言いたいですよ。

世界の透析患者の5分の1が日本人だそうです

Posted on: 火曜日, 10月 29th, 2013 in: クリニックより

世界で透析を受けている人の5人に一人が日本人。当然、日本で受けているということです。2000年のデータで世界の透析人口が100万人、日本では20万人だったそうです。なぜそんなに多いのか?透析を受けやすいからでしょうが、腎移植ができないこともあります。

透析は医療費のかかる治療です。透析にならないようにするのが、医療費の削減につながるのに、そういった努力がされているとは思えません。先だっても、役所の職員が高脂血症を放置していることにきずきました。検診を推奨している役所の職員が、他人事にしているから、日本は透析だらけになっているんじゃないでしょうか?

何事もそうですが、他人事にしているから無責任な行動になるし、意味のないことに変わってしまうんです。私は、スタッフにできるだけ検査を受けさせています。検査を受けることで、他人事にならないようにするためです。自分が経験したことがないことを、他人に勧められるはずがありません。

症状がないから検診をする、早期発見して治療をすれば病気になるのを食い止められるから検診するんです。それを理解してないのなら、検診など受けてほしくないです。血圧の薬を飲みだすと一生飲まないとならないと聞いているという人がいます。誰がそんなばかげたうわさを流すんでしょう?

腹立たしいことばかりです。血圧の薬を飲み続けなければならない人は、自分で努力しない人です。一部の遺伝性の人以外は、生活習慣を変えないから、飲み続けなけばならないんです。いつになったら、薬はやめられますかと聞かれました。寝たきりになったらやめられますよと答えました。それなら、元気なほうがいいとおっしゃってました。

毎日、いろんな人に会って、いろんな話をして、いつになったらこんな馬鹿らしい説明をしなくていいようになるんだろうって思います。小学校の授業で、教えてくれたら楽なのにと思います。

大阪だけのサポートに変えることにしました

Posted on: 月曜日, 10月 28th, 2013 in: クリニックより

大阪市内で、とってもいい連携が取れたのです。それで、大阪市内でバイトを探すことにしました。今まで奈良に行っていましたが、大阪に限定したほうがいいと考えました。現在、大阪市内で2か所の病院、1か所の診療所をサポートしてますが、離れた場所の病院勤務ができればいいなと思っています。

災害現場に出ていこうという夢と、再び外科医としてチームワークで手術をしたいという希望と、まだまだやりたいことがいっぱいあります。時間をかけて、郊外に行く必要はないなあと。。。

医療と言うのは、現場のチームワークも必要ですが、地域でのネットワークも重要です。ネットワークを作るには、現場に行くことも大事なので、バイトとして入る必要もあります。何事も、中に入ってみなければわかりませんから。

年内に、バイト先が見つかるといいなって思っています。