悲しかったことと嬉しかったこと
人の死に接することは、いつまでたってもなれるものではありません。特に、元気な時を知っている患者さんについてはそうです。先週は悲しい死の知らせがたてつづきました。死亡診断書もいくつも書きました。死亡診断書を書くのは、あまりうれしいことではありません。
悲しい知らせが続いた中で、うれしい知らせもありました。間に合わなかっただろうと思っていた方が、何とか手術を終えたと連絡があったからです。かなりひどい状況だったので、びっくりしました。毎日、いろんな知らせが入ってきます。それにいちいち動揺していたらだめなんですが、無理ですね。
現場では凛としていられるけど、現場を離れたら涙が出ることがある。そう話してくれたスタッフもいます。オペとは関係ないけど、オペ後に亡くなった患者さんについては、さすがにつらかったと外科医が話してくれました。術後の死亡は、外科医にとってはへこむ話です。たとえ、手術が関係なかったとしてもです。
日々、いろんなことが起きますが、リセットしてまた頑張る毎日です。好きだった患者さんが、天国から守ってくれてるだろうって思いながらです。