高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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欧米には寝たきりの老人はいないそうです

Posted on: 土曜日, 10月 26th, 2013 in: クリニックより

常日頃、疑問に感じていました。ベットにくくりつけられて、鼻からチューブを入れられたお年寄り。何のために生きなきゃならないんだろうと思っていました。家族は、簡単にくくりつけて良いと言います。自分が同じ目にあったらどう思うんでしょうね。

ある患者さんとの別れがきっかけでした。彼も最後までくくられていました。かわいそうにと思って、抑制を外した看護師がいました。そしたら、昼食をぶちまけてしまったのです。あんたには、情けをかけてやったらだめだねと言いながら、再びくくっていました。

私も、そんなことしちゃだめでしょと言いに行きました。そのときは、わかったという顔をします。彼がなぜそんな行動に出るかは、みんな知っていました。自分は死ぬつもりで、みんなに最後の挨拶も済ませていたのです。

ところが、ほかの患者さんがどんどん先に行ってしまいます。それに、腹を立てていたのです。その後、何度か顔は見ました。詰め所の方をいつも見ていました。手を振ってあげようかとも思いましたが、抑制されているので、手は触れないでしょう。

ある朝、彼の話をほかの施設で話していて、午後に出勤するとベットが空になっていました。前日までしゃべっていたようです。遅れて出勤してきた介護スタッフも、”○○さん”と名前を呼びながら部屋に入っていってすぐ出てきて、寂しいなとつぶやいていました。

わがままで、大変な患者さんでした。でも、みんなの心に切ないものが残りました。私と同じことを言ってたスタッフもいました。最後に声かけてあげたらよかったと思うって。

欧米に寝たきりがいないのは、食べられなくなったら何もしないからだそうです。日本のように、点滴や経管栄養、胃瘻などしないそうです。私もしなくていいと思います。いぬだってねこだって、食べられなくなったらなくなってしまうものですから。

カナダの医療事情

Posted on: 火曜日, 10月 22nd, 2013 in: クリニックより

カナダの医療事情を聞いてびっくりしました。カナダは医療は無料だそうです。でも、その影響で、医者の給料は安く、腕のいい医者はアメリカにうつってしまうそうです。無料ならいいかと思いきや、どんな症状を訴えても、同じ抗生物質しか出ないそうです。

コレステロールが高くても、高いですねと言うだけで薬はもらえないそうです。それなのに、やたら手術をしたがるようです。なぜそんなことになっているのか。。。。日本の丸めと同じです。昔、高齢者には丸めでした。毎月同じ額がおりますから、検査もしない薬も出さないほうが得なのです。

ところが、それでおいしい思いをした医療機関は、丸めが廃止になって、一気に経営難です。国は定期的にそういうことをするので、おいしい話に乗ってはいけないのです。医療費を抑えるために、老人には検査もしない、薬も出さないようにして、それに慣れた老人が増えたところで、出来高制に変えたのです。

何もしないことに慣れたお年寄りは、検査も薬も嫌がります。一気に医療費の削減になったわけです。でも、それでいいのでしょうか?ご老人切り捨ての医療が既に数年前から始まっています。国は高齢者には医療をしないように指示し、早く死んでいただくように仕向けています。

日本を作ってくれた、高齢者の方々にそんなことしていいんでしょうか?高齢者だからと言って、医療費はタダにする必要はありません。でも、ちゃんとした医療を受けられるようにすべきではないでしょうか?

元気になる方法

Posted on: 日曜日, 10月 20th, 2013 in: クリニックより

人によって、元気になる方法は違うと思います。私の場合は、何かを見ることで、元気をもらっています。以前は、財布の中の一円玉の数でラッキーかアンラッキーか決めていましたが、コンビニに行ってもIDを使うようになり、一円玉占いは出来なくなっています。

元気になる方法で、必ず見れるものがあります。高速道路の動物注意の看板でたぬきの看板を見ると元気になります。シカやイノシシでは元気が出ないのですが、たぬきを見るとなぜか元気になります。もうひとつは、ある店の看板でまぐろが飛行機になっているものがあります。飛行機になっていると発見した時は、ことのほかうれしかったのですが、周囲に聞いても飛行機になってることを知っている人がいなくて、そのこともびっくりしました。案外、見逃しているんだなと思います。

たまたま見て、元気になるものもあります。あるバス会社の観光バスを見たときです。もともと、タクシー会社なのでバスが少ないので、たまたま遭遇するととってもラッキーな気分になります。シカのマークのバスなど、大きなバス会社であれば、たびたび目にしますが、めったに目にしないバスなので、見れた時は本当に楽しくなります。

あとは、大きな飛行機をまじかで見れた時です。以前、新大阪で仕事をしているときは、毎日のように飛行機の姿を見ました。それが楽しくて仕事に行っていたぐらいです。現在はそれほど大きく見える場所はないのですが、移動中にたまたま見れた時は、本当に興奮します。

今日は、ふくろう喫茶に行った時の写真をスタッフに見せたら、喜んでくれました。しょげるような出来事があったようで、ふくろうをみて元気がもらえたと喜んでいました。一円玉占いは、現在はやめていますが、財布に一円玉が多くなると元気が出なくなるので、盲導犬の募金箱に入れるようにしました。

元気になる方法は、難しいようで、案外日常の中にあるのかもしれません。

INBODY検査は保険収載すべきだと思います

Posted on: 木曜日, 10月 17th, 2013 in: クリニックより

INBODYは体脂肪、筋肉量、水分量などがはかれる機械です。スポーツジムの会員向けサービスでは使われていますが、医療機関にはほとんどありません。理由は、保険請求がほとんど出来ないからです。

医療では、水分量の測定に使われるため、体液量測定で保険請求が出来るだけで、それでも60点と低い点数です。機械は安いもので100万以上するのにです。

INBODYのような機械を医療機関が導入できないから、肥満が増えるし糖尿病、高脂血症などが増えているのだと思います。保険収載されれば導入する医療機関もふえ、患者さんは気軽に体脂肪量をはかれるようになるので、ダイエットにつながります。

日本は、薬に支払われる医療費はどんどん増えているのに、診療など医者が働いたものについては、どんどん減ってきているそうです。薬を出す前に、ダイエット指導など体脂肪管理をするべきです。

そうすることで、糖尿病も減るし、高脂血症も減り、薬代も減っていくはずなんです。今の日本では、儲かっているのは薬屋だけなんですよ。

母国語が日本語の方だけの対応に変更します

Posted on: 日曜日, 10月 13th, 2013 in: クリニックより

国籍問わず、母国語が日本語である患者さんだけの対応に変更します。今まで、日本に住む外国人にも対応していたのですが、説明を十分行ってもちゃんと理解されない場合が多々ありました。言葉だけではなく、国民性もあると思います。

外国語対応している医療機関を調べると大阪にはかなりたくさんあることもわかりました。大阪府医療機関情報システムで診療時間に外国語対応できる医療機関を探すというページがありそこで検索できます。うちは、何も登録していないので出てきません。

現在通院中の患者さんも、母国語が日本語ではない人は順次案内して、転院してもらうつもりです。病気は薬で治すものではないと考えているので、何事も十分に説明を行っています。説明を理解してもらうためにも、日本語が十分理解できる方じゃないと、無理なのです。

おしりの取扱説明書は、英語版の最終の校正に入っています。それが終わったら、外国の方は、冊子のほうでの対応になります。

男性更年期って意外とあるかもしれません

Posted on: 金曜日, 10月 11th, 2013 in: クリニックより

男性更年期じゃないかって患者さんから相談されて、女性だって更年期障害じゃなくて、更年期状態なのに、男性更年期なんてないでしょうと思っていました。ところが、関西医大に専門外来があり自費で診療をしていることを知り、情報提供しました。

そしたら、患者さんが保険診療で見てくれる病院を見つけていってきたそうです。うつ病の診断を受けている人で、顔も曇った感じでしたが、なんとなく元気を取り戻しだしました。治療は男性ホルモンを注射するわけで、効果はすぐには出ないようですが、別の効果があるようです。

それまで、うつ病だと思って、先の見えない生活をされていたところに、もしかしたらよくなるかもしれないという希望が出てきて、いい効果が出るのだと思います。

やる気というのは出すのがとても難しいです。壁に当たったら、すぐに失せてしまうものです。どんな形にしろ、やる気につながることが見つかるのはいいことだと思います。

事故を見てしまいました

Posted on: 木曜日, 10月 10th, 2013 in: クリニックより

大きな音がしたので、ベランダに出たら自動車の単独事故でした。煙が上がってたので、すぐに110番したのですが、なかなか来ないのです。医者だけど、何もなければ何もできません。現場に行こうにも自動車専用道路だからだめです。

救急車がいつ来るかとじっと見つめていると、少し煙が薄らいできました。少し安心したのもつかの間、オイルが流れ出していると思っていた液体が、真っ赤だったのです。かなりの量なので、頭部外傷による即死だと思いました。

やっとの思いで救急車が来ましたが、助け出すのにも時間がかかり、ストレッチャーに乗せてからは心臓マッサージをしていました。やっぱり駄目だったんだと思いました。救急車はすぐに動きません。DOA(デス オブ アライブ)だと、受け入れ先がないのでしょう。

救急車が動き出すまで、ずっと見ていたのですが、横を通る車がたくさんいるのに、誰も車を止めません。都会だからでしょうか?自分が同じ目に会っても、こうなんだろうなと感じました。

人の命ははかないもので、あっとゆう間に失ってしまいます。生きてるだけでも幸せなんだと、思いますね。

糖尿病の合併症

Posted on: 水曜日, 10月 9th, 2013 in: クリニックより

糖尿病治療は血糖を下げることで、合併症にならないように予防することです。そういったことをわからず、糖尿病と言われたくないとか、糖尿病とわかっても薬を飲みたくないという人がたくさんいます。

糖尿病による失明は3500人/年、透析開始は13000人/年、足の切断は3000人/年。寿命は10才以上縮まるといわれています。

これは、治療をちゃんと行っていない人や、治療してても血糖値が下がってない人に起こります。自分自身のことは自分で守ってください。治療効果が悪ければ、医療機関を変えてでも効果的な治療を受けてほしいです。

臨床検査の分野からは、既に提案が出ていたようです

Posted on: 火曜日, 10月 8th, 2013 in: クリニックより

2007年の公演集を読んでいると、2007年にはすでに基準値についても触れられていました。認知度の低いIGT(耐糖能障害)を以下に抑制するかが重要だと。HbA1cは5.8未満、食後血糖は140未満、LDLコレステロールは100未満、中性脂肪は200未満。

アテローム硬化性梗塞の予測には頸動脈エコーで内膜1.1mm異常を要注意、糖尿病に高血圧を伴う場合はBNP検査、閉塞性動脈硬化症に対しては足関節上腕血圧比(ABI)を検査するようにと言われています。臨床検査という観点から見るため、はっきりと数字が出るのだと思います。

食後高血糖について、これほど言われてきているのに、検診や人間ドックは相変わらず空腹時血糖しか見ないのはなぜなんでしょうね。

欧州糖尿病学会での発表

Posted on: 月曜日, 10月 7th, 2013 in: クリニックより

欧州糖尿病学会で、”糖尿病前症の患者への予防介入に最適なカットオフ値は空腹時血糖(FPG)値は100mg/dL、HbA1c値は6%である”という発表がありました。東京の大学です。2006年から前向きコーホート研究をされたようで、6000人以上の解析なので、かなり確実なものです。

ところが、これは特定検診と同じなのです。特定検診では、糖尿病になりやすい人を発見するために、基準値を下げていました。それがあってたと証明しただけでしょう。そしたら、どうしたらいいのか?もとから、血糖値とHbA1cの正常値の上限を100と6.0にしたらいいんじゃないでしょうか?

現に、特定検診で引っかかって、医療機関に行っても大したことないと帰されたという話をよく聞きます。検診の基準値の意味がわかっていない現場は、一般的な正常値の範疇だということで、追加検査もせずに帰すのです。

ここで大事なことは、糖負荷試験を行って、異常を引き出す必要があるということです。糖負荷試験では、ぶどう糖を使うので、糖質だけ非常に吸収が早い状況になります。それだけ、負荷をすることで、些細な異常を見つけるのです。

糖尿病のことを平安時代には“飲水病”と言ってたそうです。藤原道長という歴史上の人物は糖尿病だったようで、合併症などで悪化していく様子も記録に残っているようです。高血糖になるとやたら水を飲むので飲水病となっていたのでしょう。

私は、糖尿病という名前を変えるべきだと思っています。糖代謝障害と言えば、糖分が合わないというイメージがつくのではないでしょうか?成人病と言われていたものは今は生活習慣病です。高脂血症と呼ばれていたものは、脂質異常症。糖尿病と呼ばれるのが嫌な人のためにも、ダイアベティスとカタカナにしてもいいんじゃないでしょうか?