高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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HbA1cをうのみにしてはいけないという話

Posted on: 日曜日, 3月 22nd, 2015 in: クリニックより

HbA1cの値をうのみにしてはいけないという話は、何度か書いてきました。貧血があれば低く出るので、貧血を治してから再評価すべきです。

でも、そのままうのみにしている施設は多いと思います。糖尿病の学会誌に、症例報告としてHbA1cをうのみにしてはいけない報告が2編も同時に掲載されていました。

異常ヘモグロビン症や不顕性溶血の場合値が高く出たり低く出たりするとかかれていました。その確認方法として、HbA1cの測定方法を複数行うことが提案されていました。

これは、普通の開業医では無理な話です。契約している検査会社が採用している検査方法しか、通常は出来ませんよ。出来たとしても余分に料金がかかります。

糖尿病の確定診断は、糖負荷試験をしてからのほうがいいとか、CGM(持続血糖値測定)をしてからがいいとか当たり前のことが書かれていました。

ところが、一方で、糖尿病と診断された人に糖負荷試験をするのは、非人道的だという人も居るし、保険も通りません。一体どうすればいいのでしょうか?私には理解できませんね。

糖尿病性神経障害の発見は難しいみたいです

Posted on: 土曜日, 3月 21st, 2015 in: クリニックより

糖尿病性神経障害って、結構早い時期から始まるのですが、しびれなどの症状の訴えはほとんど見当たりません。実は、食後高血糖の時期から、神経細胞の障害が始まっているそうです。

痛みやしびれが出てくればわかりやすいのですが、そういった陽性症状は少ないようです。むしろ、筋力低下や感覚低下などの陰性症状が多く、こういったものは徐々に悪化すれば気がつかないわけです。

足に汗をかかなくなったり、皮膚が乾燥したり、角化したり色が変わってきたり、つめが変形したりするのも神経障害の症状だそうです。

ある患者さんは、硬くなった皮膚をペンチで引っこ抜いたら、一気に化膿して腫れて、血流障害を起こして、指の切断までしなくてはならなくなったそうです。

足を膝の上から切断した人も、ちょっとしたことであっという間に悪化したと聞きました。本当に気をつけないとならないですね。ふっとケアは重要ですよ!

スキー場が様変わりしています

Posted on: 金曜日, 3月 20th, 2015 in: クリニックより

新潟のスキー場にはロシア人がたくさん来ていました。北海道より交通の便が悪いのになぜ来るのか不思議だったのですが、へんぴなところの方が好むそうです。礼儀正しいし、良いことだと思います。

ロシアでは8割の人がスキーなどウインタースポーツをするそうです。日本では、若者がウインタースポーツをしなくなって、閉鎖されたスキー場もたくさんあります。ロシアの方が来て盛り上げてくれたら良いなと思います。

今年も、とうとうシーズンが終わってしまいますね。お世話になった板やブーツにお別れして、また年末まで休み無しで働きましょう。夏はどうやって過ごすのかまだ何も見つかっていませんが、今は階段の上り下りだけで身体作りをしています。

テレビで見た、ひもの上を歩くスポーツに興味あるので、やっているところを探してみましょう。バランス感覚を養うのには、抜群だと思います。

隠れ貧血について

Posted on: 木曜日, 3月 19th, 2015 in: クリニックより

貧血続きで、隠れ貧血について思い出しました。ちょうど今日、隠れ貧血の方がいらっしゃったのです。通常の検査では隠れ貧血は見つかりません。血清鉄とフェリチンを測らないとわからないのです。

特に、生理の量が多い人は要注意です。閉経してしまうまで、油断できません。検査も患者側から希望を言える時代です。是非、測ってみてください。体調の悪さが隠れ貧血のせいかもしれませんから。

偏食が強い人は、ビタミンB12 と葉酸も測った方が良いでしょう。亜鉛やマグネシウムなどの微量元素は糖尿病とも関係ありますので、そのあたりも検査してみてください。

採血だけでも、いろんなことがわかります。がんの予測も採血でできるようになったし、医学は進歩していますよ。

ビタミンB12欠乏や葉酸欠乏による貧血

Posted on: 水曜日, 3月 18th, 2015 in: クリニックより

ある患者さんの貧血の検査と治療で、大きなことを見逃していました。腎性貧血に気を取られていて、大球性貧血だったことを忘れていたのです。慌てて、ビタミンB12と葉酸の血中濃度を測りました。

下がっているかも知れないと思っていたのですが、案外正常でした。元々、胃を取ってしまった方に起こりやすい貧血なので、普通に食べている人だと、精査しない内容です。

結局、正常値だったからよかったわけですが、そしたらなぜ大球性なのかまた疑問が残ります。患者さんは一旦退院されるので、少し時間をかけて調べてみないとならないと思います。

疑問に思うことは、納得がいくまでとことん調べます。わからなければ、検査室に行ってアドバイスを受けたり、ネットで調べたり。。。。毎日そんなことの繰り返しです。

患者さん事態は、心不全で死にかけで運ばれてきましたが、杖歩行ができるまでに回復し、退院されます。手を焼いた患者さんだったので、少しさみしくなります。

路上に駐車しているトラック達

Posted on: 火曜日, 3月 17th, 2015 in: クリニックより

最近、路上駐車のトラックをたくさん見かけます。車移動が多い私にはうっとうしい話です。ところが、これはある大企業が始めた方法らしく、〇〇方式というそうです。

在庫を置く倉庫を増やしたくないから、使うときに持ち込ませるようになったそうです。でも、トラックの運転手としては、渋滞のない早朝に運びたいから、近くまでいって駐車して時間を待つようになったようです。

トラックの運転手にも迷惑な話です。それを、一流企業がやらせるようになったと聞いて憤慨しました。自分たちさえよければ良いのかってことですよ。路上駐車は警察に通報すれば処罰されるそうですが、運転手に責任は無いと思うのでやりません。

始めた一流企業が謝罪すべきでしょうね。その会社は、元々私は好きではない会社なので、ますます憤慨します。過去に、何度か嫌な思いをしたことがあるし、隠す体質があることもわかっているのでなおさらです。

どこの世界にも、自分さえよければいい人がいますよね。でも、何とかならないんでしょうか?

中性脂肪が1000を超えてる方は要注意(再)

Posted on: 月曜日, 3月 16th, 2015 in: クリニックより

今日子先生が今まで書かれたブログの中からアクセス数の多いブログを
もう一度ご紹介。

◆ 2012年3月16日の記事です ◆

中性脂肪が高いのに体質だとか、マヨネーズが好きだからとか放置していませんか?

クリニックの患者さんで、10年以上医者にかかってるにもかかわらず、中性脂肪が2000ぐらいの高い値の儘で、体質だと諦めていた方から、日本で初めての遺伝子型が見つかりました。

脂質関係については、金沢大学と連携しています。中性脂肪についても相談をしていて、患者さんを説得して、金沢まで受診に行って来てもらったことがありました。中性脂肪の値については、内服を調整し、食事指導を徹底することで、1000を切ることができ、膵炎の可能性が薄らいだということで一段落していました。

あれから、何カ月も過ぎていたので、今回の報告はびっくりする内容でした。脂質異常については、いくつかパターンがあって、元々珍しい症例だったのです。遺伝子異常まで調べてくださってるとは、私も知りませんでしたので、この情報は本当にびっくりしました。

日本での報告は初めてになりますが、本当に一人だけでしょうか?そうではないはずですよね。中性脂肪が高いのは体質だと放置している方の中に、必ずたくさん見つかると思うのです。一般的に、検診などでは空腹時に中性脂肪を測りますので、異常がないとされている方も多くいらっしゃると思います。また、コレステロールと違って、中性脂肪を下げる薬が少ないことから、あまり重要視されていない場合もあります。

ところが、中性脂肪は空腹時と食後では違うものとして判断しないとならないのです。空腹時の中性脂肪は肝臓で作られたものなので、食事とは関係が薄いのです。ところが、食後の中性脂肪は食事の影響で、脂肪分より糖質の取りすぎに影響されます。食後六時間の中性脂肪値が高いと心筋梗塞を起こしやすいという報告もあるので、食後の中性脂肪の測定が重要になってきました。

中性脂肪がかなり高くても、症状は出ません。食事が悪いからとか体質だとかで放置されている方は、是非調べなおしてみてください。食事の影響からだけであれば、1週間でも野菜中心の食事に変えて見れば変化がわかるはずです。

自分の体なので、医者任せにせず自分でも実験をしてみてください。一度の検査ですべてのことはわかりませんので、条件を変えて何度か検査を受けてみてください。本当に体質だと言うのであれば、遺伝子型まで調べてみる必要があるのではないでしょうか?

脂質異常症について

EPAとDHAの合剤が良いと思っていたら

Posted on: 日曜日, 3月 15th, 2015 in: クリニックより

案外そうではないようです。EPAのほうにしっかりとした効力があるから、DHAと同時に取る必要は無かったようです。おまけに、イワシといっても地球の裏側のアンチョビから取っているそうで、不純物もしっかり取り除いているそうです。

もともと、ある民族に脳梗塞などが少なかったことから調べたら、魚の油をたくさん取っていたからだということがわかったようです。日本人も魚中心の生活でしたが、最近の若い人はほとんど食べないそうです。

魚を毎日食べていれば、EPAを取らなくても良いかと思ったら、毎日とっても必要量には足りていないそうです。中性脂肪を下げるのだと思っていたら、主にLDLを下げるそうで、その辺も変な思い違いでした。

薬ができた当初、イワシから作られているということで、あまり薬というイメージを持たなかったために、詳しいことを聞いていなかったのだと思います。魚臭さも減っているようなので、良いなあと思いました。

金沢に新幹線が開業しました(ちょっと寂しい話)

Posted on: 土曜日, 3月 14th, 2015 in: クリニックより

金沢に新幹線が開通したのは喜ばしい話ですが、大阪の人間にとってはちょっと寂しくなります。北陸新幹線は大阪まで来ないらしいからです。リニアモーターカーも東京から名古屋までです。大阪はおいてけぼりです。

金沢のスキー場の発展のために、海外から関空に降りて、特急で金沢に行く企画を過去にも行いました。海外の人は、京都やニセコに飽きていると言うことがわかったからです。

ところが、金沢には東京から飛行機ではいるようで、大阪から飛行機は飛んでないので、大阪を経由することが無いとわかったのです。それで、どうせなら特急に乗ってもらおうと企画をしました。

金沢の歴史的な建物などは海外の人に好評で、金沢のローカルなスキー場もとても好評でした。でも、今回新幹線が通ったことで、こういった企画も影が薄れていくなあと思います。

東京中心の日本の経済に危機感を感じていましたが、ますます東京中心になっていくわけで、悲しい話です。日本経済から大阪はどんどんおいてけぼりになって行くのでしょうか?

朝の8時から9時の時間帯(救急搬送が難しい時間)

Posted on: 金曜日, 3月 13th, 2015 in: クリニックより

9時前に胸痛の救急搬送の連絡が来て、受け入れました。会社に出勤中に呼吸苦が起きたそうです。心臓の症状は痛みだと思いがちですが、息がしずらくなるというのも症状としては重要です。

心電図で虚血の兆候が出ていたので、心臓カテーテルが出来る施設に転送しました。救急隊員はとりあえずとってくれたのをとてもありがたいと言ってました。

8時から9時の間は当直医から早出の医者への引継ぎの時間です。そのため、救急を受け入れてくれるところが少ないのです。ところが、心臓の病気などはこの時間帯に多く発生するのです。

夜の6時から7時ころにも日勤の医者と当直医への引継ぎがありますが、病院によって時間がまちまちなので、まだましなのですが、朝はどこの病院でも同じです。

当直医がそのまま日勤をする場合は、空白の時間は出来ませんが、一晩中働いたのに昼間の勤務が始まる直前に救急は受け入れたくないでしょう

私は、この空白の時間帯は絶対に救急は断りません。