HbA1cをうのみにしてはいけないという話
HbA1cの値をうのみにしてはいけないという話は、何度か書いてきました。貧血があれば低く出るので、貧血を治してから再評価すべきです。
でも、そのままうのみにしている施設は多いと思います。糖尿病の学会誌に、症例報告としてHbA1cをうのみにしてはいけない報告が2編も同時に掲載されていました。
異常ヘモグロビン症や不顕性溶血の場合値が高く出たり低く出たりするとかかれていました。その確認方法として、HbA1cの測定方法を複数行うことが提案されていました。
これは、普通の開業医では無理な話です。契約している検査会社が採用している検査方法しか、通常は出来ませんよ。出来たとしても余分に料金がかかります。
糖尿病の確定診断は、糖負荷試験をしてからのほうがいいとか、CGM(持続血糖値測定)をしてからがいいとか当たり前のことが書かれていました。
ところが、一方で、糖尿病と診断された人に糖負荷試験をするのは、非人道的だという人も居るし、保険も通りません。一体どうすればいいのでしょうか?私には理解できませんね。