高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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認知症になったほうが楽に死ねるようです

Posted on: 金曜日, 11月 20th, 2015 in: クリニックより

認知症のターミナルケアは痛み、不安、苦痛を伴わないので、介護をする家族も死を受け入れやすいそうです。

一方で、がんは苦痛を伴うことがあるので、介護する側の精神的負担は増加します。脳出血など脳の病気はすぐに亡くならないことが多いのですが、意識がなくなっているので受け入れやすいかもしれません。

ところが、心臓の突然死は普通に生活していた人に突然起こるので、本人は楽かもしれませんが、まわりは受け入れにくいでしょう。

いろんな方の死に方を見てきて、自分は認知症が良いなあなんて思います。

アパッチという診療所があるそうです

Posted on: 水曜日, 11月 18th, 2015 in: クリニックより

通称かもしれませんが、無料で医療を受けさせてくれるアパッチという診療所があるそうです。あいりん地区の医療センターにあるようです。

でも、診療時間は限られていて、自力でいけないと受けられないそうです。それでも、お金がない人にはいい話だと思います。あいりん地区は建て替えとか移転が検討されています。

是非、リニューアルして続けてほしいものです。生活保護を受ければ、多くの医療機関で無料で治療が受けられます。でも、医療側から見たら、生活保護を受けないとならないとは思えない場合も多くみられます。

医療関係者は、日々その葛藤にさらされています。でも、生活保護を受けたほうがいいと思うのに、受けずに頑張っている人は応援したいです。

大阪は生活保護が多いそうです。生活保護は扱わない医療機関も増えてきていますが、一時扱いをやめていたのに再び再開している病院もあります。病院経営のためには仕方ないのかもしれません。

うちでは、働く人を応援するために生活保護の方の診療はお断りしています。働いている人でも、お金に困っている人はたくさんいるので、何とか安くできないか日々試行錯誤しています。

ちゃんと薬を飲んでいるかどうかの調査

Posted on: 水曜日, 11月 18th, 2015 in: クリニックより

自覚症状がない病気のほうが薬をちゃんと飲まないだろうという考え方が合っているのかどうか調べた調査がありました。

自覚症状がない病気として、糖尿病と高血圧、自覚症状がある病気として、鼻炎と喘息で比較したら、自覚症状のない病気のほうがちゃんと薬を飲んでいたということです。

なるほどって思ったのですが、そのあと、なんか変だなと思いました。高血圧は血圧を測れば高いことがわかるので、自覚しやすい病気だと思います。

糖尿病は、自覚症状はありませんが、糖尿病の薬を飲みたくなくて放置している人が多いので、飲みだしているだけでかなり自覚していると思います。

鼻炎は治まったら飲まなくなるでしょうし、喘息は継続して薬の服用するべきですが、やはり治まってきたら飲まないでしょう。喘息と自覚してない人も多いですし。

統計というのは、なんだか難しいですね。自覚症状がなくて、服薬率が悪い病気は、高脂血症だと思います。特に中性脂肪が高いのは、放置されがちです。

救急搬送された方が千円しか持ってなかった場合

Posted on: 火曜日, 11月 17th, 2015 in: クリニックより

動けないと倒れていたと救急要請され、救急車で病院に搬送された方が、手持ち千円しかなかった場合、民間病院では検査も治療もできません。

路上生活者だったら、逆に治療できるそうですが、賃貸に住んでいてアルバイトをして生計を立てている人が、国民健康保険の支払いをしていなければ、どうにもならないそうです。

生活保護の手続きは、本人が申請に行かないとならないようで、動けない人には無理です。それでも、どうにかならないかとスタッフや救急隊員と悩んでいたら、朗報が入りました。

入院になれば、生活保護課の人が面談に来てくれて、入院中だけ生活保護が受けられるようです。それで、やっと検査ができて、背骨の骨折だとわかり、ほっと胸をなでおろしました。

生活保護を受けたくないと頑張っている人が逆にスムーズに医療を受けられないなんて最悪ですもの。寝台のままで久しぶりのお風呂に入ってもらって、入院させることができました。

高齢者の介護に高齢者。。。賛成です!

Posted on: 月曜日, 11月 16th, 2015 in: クリニックより

高齢者の介護の一部を高齢者にしてもらっている施設があるそうです。体力を使う部分は若い人にしてもらって、身の回りの世話などは高齢者に任せているようです。

このやり方は私は大賛成です。海外でも、高齢者向けのラジオ番組を高齢者が作っていると知りました。正解だと思います。高齢になって初めて分かることもあるからです。

定年後に日まで仕方ない元気な高齢者がたくさんいらっしゃいます。みな、何か世の中の役に立ちたいのです。そんな方たちに、介護を手伝ってもらったらいいと思います。

介護を若い世代だけに丸投げしてしまっている今の施設には疑問を感じていました。

アメリカにもりんご飴があるようです

Posted on: 日曜日, 11月 15th, 2015 in: クリニックより

ハロウィーンのお菓子としてキャラメルアップルというものがあるようです。日本のりんご飴に似ていますが、飴の周りにも何かまぶしてあります。

このキャラメルアップルを常温に放置していると食中毒の危険があるようです。リンゴに棒が刺さっているのですが、そこから果汁がもれてリンゴの皮の表面につくと菌が繁殖するそうです。

冷蔵しておけば問題ないようですが、常温に放置しているとなりやすいとのことです。日本では、屋台で売られているけど食中毒は聞いたことがありません。

私も子供のころに何度か食べたことがありますが、飴が葉にくっついてしまって食べにくかったと思います。子供が食べるものなので、食中毒にならないように気をつけてほしいですね。

定期健診を廃止すべきかどうかの議論

Posted on: 土曜日, 11月 14th, 2015 in: クリニックより

これは、アメリカの話です。定期健診を受けても病気や死亡のリスクは低減しないという発表が増えているようです。そのため、高額な費用を投じて続けるべきかどうかと議論されているようです。

続けるべきだと主張している医者は、定期健診が医者との唯一の接点だと言っており、そのため面接の時間を長く取る必要があるといっています。

日本での会社検診の多くは、検査結果が出る前に聴診をするだけなので、まったく意味がありません。結果は医師から説明していないのですから。

アメリカでも、医師が患者と十分な時間をとって面接をする検診は、高額な料金を取る「コンシェルジュ医療」のみだそうです。

コンシェルジュ医療は海外のテレビドラマでは見たことがありますが、本当に存在してたんだと驚きました。日本にも導入されないかなあと思います。

まだまだ血糖の話の続きです

Posted on: 金曜日, 11月 13th, 2015 in: クリニックより

糖尿病の方に点滴をするとき、ブドウ糖の入ったものを使わずにソルビトールやキシリトースといった血糖値を上げにくい点滴を使ってきました。

ところが、そういったものは、細胞にとって良くないので最近はブドウ糖の点滴をするほうが良いといわれています。ブドウ糖の点滴の中にあらかじめ必要なインスリンを入れるようです。

ブドウ糖5-10gに対して速攻型インスリン1単位を混ぜるといいそうです。こういったことも、昔の常識が今は非常識に代わっているということですね。

ところで、高血糖が収まってきて安心していてはいけません。血糖値が下がると低カリウム血症になるのでカリウムの補給が必要になるようです。

カリウムは高すぎても低すぎても心臓に影響して、ひどい場合は心停止を起こすので、調整が難しいのです。電解質まで調整してやっと治療が一段落するのです。

高血糖の話 続き。。。

Posted on: 木曜日, 11月 12th, 2015 in: クリニックより

高血糖でこん睡状態で運ばれたら、1時間で1000mlの生理食塩水を点滴し、その後1時間で500mlを2時間つづけその後1時間で150-250mlのペースで点滴するそうです。

男性の体格で1日2000mlが普通の量なので、とんでもない量を点滴するわけです。なおかつ、速攻型インスリンを1時間に4単位というペースで入れ、血糖値を250程度まで下げます。

1時間に50-70程度の血糖値を下げるようにして、250まで下がったらインスリンをストップします。急激に下げてしまうと脳浮腫を起こすのでよくないそうです。

速攻型インスリンは半減期が10分で20-30分後に血糖値が下がりだすそうで、血糖250でストップしても30分後にはもう少し血糖値が下がっているでしょう。

なので、高めでストップするようです。その後は、血糖値を測定してその値によってインスリン量を変えて打つというスライディングスケールを始めます。

 

高血糖の際の対応を再び勉強しました

Posted on: 水曜日, 11月 11th, 2015 in: クリニックより

500以上の血糖値で救急搬送される方は時々見ます。このときは、通常使う維持輸液は使えません。糖分が入っているので、血糖値が余計上がってしまうからです。

生理食塩水を点滴するのが普通ですが、ひどい血糖値の場合はその中にインスリンの即効型を入れます。入れる量は4単位とか5単位だったと記憶していました。

血糖値が500以上になると普通はこん睡状態になるのですが、糖尿病暦が長い人は平気だったりします。今回、1100もあるのに平気だった方の治療をしたのですが、改めて勉強しました。

血糖値を下げるのに手っ取り早いのは、水で薄めることとインスリンを使うことです。でも、インスリンは慎重に使わないと血糖が下がりすぎてしまいます。

まずは、血糖値が上がってしまった原因の治療です。原因を治療するだけでも下がってくることがありますから。。。。