高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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ゴーヤを頂きました

Posted on: 日曜日, 8月 5th, 2012 in: クリニックより

バイト先の介護スタッフの方から、家庭菜園のゴーヤを頂いたことがあるのですが、びっくりするほどジューシーでおいしかったのです。それで、またくださいねと伝えてもらったら、今日もくれたんですよ。うれしいですね。

ちょうど昨日、ゴーヤチャンプルーを食べてました。前日の夜に作った残りだったのですが、花火を見に来た元スタッフは、苦いものが苦手で、ゴーヤもダメだったようですが、一晩置くと苦みが減るんです。昨日はパクパク食べていました。

ゴーヤは、糖尿病にもいいそうです。血糖の上昇を抑えるようです。他に、ご飯と一緒に食べるといいものに、ネバネバ系があります。納豆や、オクラなどねばねばしたものは、血糖吸収が遅くなるそうです。麺類では、うどんが一番吸収が早くて、そばが吸収が遅いので、そばにとろろをかけたものなんて最高かも知れません。

昔と薬の使い方が変わってるもの

Posted on: 土曜日, 8月 4th, 2012 in: クリニックより

昔とは使い方が変わっている薬って、結構あります。強心剤と呼ばれるジゴキシンについては、昔、うっ血性心不全で使っていましたが、今は、頻脈性心房細動のレートコントロールが大半です。心房細動で、頻脈を起こす人に脈拍数を減らす目的で使います。 心不全についてはACEI、 ARB 、β遮断薬などの血圧を下げる薬を中心に、利尿剤であるラシックスでむくみを取ります。ジギタリスはジギタリス中毒に注意が必要で、なるべく少量にして血中濃度を頻回に測る必要があります。

狭心症などで使うミリスロールテープなどの、冠血管拡張剤は耐性が出て効かなくなるため、半日おきにしたり一日おきにしたり、休薬していた時期もありますが、今は症状がなければ使わないそうです。

気管支拡張剤も、昔は内服が主流でしたが、これも血中濃度の管理が必要で、中毒が多かったせいか最近は添付剤が主流になっています。

老人病院では、いろんな病院を転々として転院してこられる方が多いので、これらの薬がいつどういった形で始まったのかわかりません。病名で探しても、病歴で探してもわからないんです。それで、やめて行く作業ばかりしています。もちろん、心エコーをしたり、呼吸音を聞いたり、やめていい根拠を探します。飲まないでいい薬は、なるべくやめたいですからね。

一方で、長引く咳を呼吸器の病気だと思って、咳喘息と診断したり、気管支炎と診断したりして、咳止めばかり出していることもあります。ところが、咳の原因が、逆流性食道炎だと言うこともあるんです。これは、私自身が、自分の咳を風邪の後遺症だと勘違いしてたのですから、私も信用できないわけです。

にきびを治すのに、漢方薬をダブルで出して、塗り薬もダブルで出しているのも見ました。最初からダブルで出したら、どれが効いたのかわからないのになあと思いました。それより、どうしてにきびができたのかを探すほうが先だと思います。脂肪分の多いものを食べなかったか、生理前じゃないか、ひどいストレスがかからなかったか。血糖変動でも、にきびのようなものは出ますから、変動がないかも見なければなりません。

生理不順や、生理が止まってしまった若い女性も多く見るようになってきました。急激なダイエットをしなくても、やせ過ぎだと起こりますよ。皮下脂肪の余力が全くなければ、からだは妊娠したくないと思うでしょう。妊娠したら使うために、皮下脂肪をためているんですから。

人間の体も、動物の一種です。無理なこと、過激なことをしていいわけありません。無理せず、スローに生きて行きましょうよ。

 

オイグルコン、ダオニールはだめだそうです

Posted on: 金曜日, 8月 3rd, 2012 in: クリニックより

糖尿病学会の清野先生が、名指しで話しておられました。なぜだめなのか、よくわからなかったので調べてみました。作用時間が長いので、遷延してしまって、低血糖も起こすようです。それ以外に、心筋虚血を起こすことがわかりました。それじゃあだめでしょう。

ところが、薬が駄目だとわかっても、ちゃんとした文献で出てきません。薬が否定されれば、製薬会社が痛手を受けるからでしょう。でも、一方で売れている薬は、バッシングに会います。本当かどうかわからんような話も流れて、市場から姿を消します。なぜ、本当のことがみんなに伝わらないのか。。。。

医者にすら伝わらなくて、一般の人には皆無です。その理由が、製薬会社の規制です。製薬会社が、一般の人に直接薬の良さを伝えれば、もっとよくなると思ったのですが、公正取引法違反かなんか知りませんが、出来ないそうなんです。おかしなことばかりです。飲んじゃ、だめって、早く伝えないととんでもないことになりますよ。

昨日は、亡くなった父の誕生日でした

Posted on: 木曜日, 8月 2nd, 2012 in: クリニックより

15年ほど前、父がなくなりました。息ができないと救急車を呼び、歩いて乗ったのに、病院到着時にはDOAと言って、死亡していました。当直医の交代時間帯で、8時頃だったためか、1時間近くもかかる病院まで搬送されたのです。途中に何軒も救急病院があるのに、心筋梗塞の疑いならどこも拒否したのでしょう。嫁さんがついていたのですが、救急車の中で意識がなくなり死亡したわけで、本当にひどい思いをしたと思います。

父には、高脂血症があったので心筋梗塞もありえたのですが、初めての発作で死にいたるのは珍しいことです。高脂血症の治療のために、大好きな豚足もがまんしていたようです。でも、無くなる前は、やたら豚足を食べていたそうです。自分の弟が、会社で不あたりを出し、住んでいた自宅を抵当に入れて、銀行から借り入れしなくてはならない状況になっていたようです。銀行と打ち合わせをする日の朝に亡くなったのです。

私は、病院で外来をしている最中にその弟から電話があり、”死んだで”と言われました。あまりに突然で意味もわからず、外来があるからすぐ動けないと言うと、”父親が死んだのに、。。。。。。”後の言葉は、もう思い出せません。午前中の外来が終われば、動けると思いながら仕事を続けていたのですが、検査のために検査室に行く途中で、同級生にであって、私の様子が変だったのでしょう、どうしたと聞かれ、事情を話したらすぐ交代してくれました。

1時間強かかる道のりを車で走りながら、頭は混乱していました。病院につくと案の定、検死待ちで霊安室に安置されていました。IVHなどルートを確保しようとした跡もありません。気管内挿管もされなかったようです。主治医にどうだったか確認も求めませんでした。いまさらそんなことしても遅かったからです。

私が、高脂血症に関して厳しいのは、こういった理由からです。他にも、治療が間に合わなくて、よくなったデータを見せてあげる前に、無くなってしまったおじさんもいます。出張先のホテルで亡くなってたそうです。

昨日は、なぜか一日楽しい日でした。昼には、傷害保険からお金が降りることがわかり、バイト先のスタッフに幸せのおすそ分けと言って、お菓子の詰め合わせを買ってきました。初めてであった女医とは、意気投合し、久しぶりに会った女医からは、お金大丈夫?って心配されて、夕方もいつもより早く終わり、タクシーに乗って帰宅しました。

まだ、腰に自信がないので、施設に甘えさせてもらい、タクシーを使わせてもらってるんです。タクシーの中で、電話を受け取り、思いもよらぬお金の話を聞きました。外科学会の休業補償の後遺障害が下りると言う連絡でした。ボーっとして聞いていました。でも、すぐにスタッフに携帯からメールして、もうお金の心配はないと伝えました。自宅に戻って、返信がないかと携帯を開けた時に、8月1日だとわかったのです。びっくりして友人にメールしたら、そういえば、PLの花火の日だなあと返信がありました。

クリニックはバイト代を投入しても毎月赤字、会社のほうも赤字だったので、家賃を払えなくなる状況で、引っ越しも考慮していたのです。もう、お金を借りることはしたくなかったので、全くめどが立っていなかったのです。なんとかなるだろうって、いつもの楽観主義。。。。空からお金が降ってこないかなあって思っていたら、本当に降ってきたんですよ。夜には満月のきれいな月が出て、やっぱり空から父が助けてくれたんだと思いました。

医者になって3年目に行ったPL病院はとてもいい場所でした。父が腸閉そくで寝屋川の病院に運ばれ、PL病院に転院させたので、私が医者として働く姿も見せることができた場所です。PL病院にいた1年間に知り合った友人たちが、今そばにいて助けてくれています。いろんなことがあったけど、頑張っていれば必ずいいことがあると思っていたのが、本当になったんです。

夢は捨てないでほしい。必ず、かなうから。

患者さんにもスタッフにも。。。。

公務員はいいなあと思いました

Posted on: 水曜日, 8月 1st, 2012 in: クリニックより

大阪市が職員に行ったアンケートのことで、精神的に苦痛を感じたと大阪市の職員が、大阪市を相手に裁判を起こしたそうです。そんなアンケート、医療では山ほどありますから、公務員はいいなあと思いました。国は、かかりつけ医を推奨する一方で、開業医には、専門が何かを問うアンケートをしています。アンケートをしたのが、市なのか医師会なのかは覚えていません。でも、標榜科を決めさせる時点で、専門性を問うているのは明白です。

老人病院の患者さんの尿カテーテルのことで、友人の泌尿器科に相談したところ、専門医に見せろと怒られました。でも、寝たきりだし、泌尿器科の先生が往診してくれるわけではないし、家族が泌尿器科に連れて行ってくれるわけではありません。すべてのものが揃った病院ではないので、あるもので何とかしないとならないわけです。それで、もう一人の泌尿器科の先輩に相談してみました。いろいろアドバイスをくれ、医者なんだから、何科の仕事をしてもかまわないと言ってくれました。

検診の現場では、患者さんにアンケートを行い、クレームをスタッフにフィードバックしています。検診では、数をこなさないとならないし、そのうえで、ミスは許されません。そんな中、態度が悪かったとか待たされたなどのクレームは信じられません。私が見る限り、スタッフはみな一生懸命愛想を振り、患者を待たせないように苦労してますから。待たせてしまうとすれば、施設側の決めたルールが間違ってるからなんです。

大病院でもいろんなことがありました。暴言、罵倒は日常茶飯事。オペ室などは、当たり前に行われています。それをパワハラだと言っても、どこも取り合ってくれません。他の病院から来た看護師は、信じられないとぼやいていました。普通、パワハラやセクハラなどの相談窓口がありますが、そこにはなかったんです。その代わりに、精神的なことの相談窓口はありました。でも、なぜ精神的にしんどくなってるかを解決せずに、精神科に誰が行くでしょうか?

医療の現場には、労働組合がありません。大きな病院なら、ある程度はあるかもしれませんが、医者には労働組合を作ることすら禁止されています。それより以前に、そんな暇がないのです。シフト制で、仕事をしているので、みんなが集まれる時間もない。医者不足、看護師不足で働いているので、みんなくたくたです。

一体、誰が私たちを助けてくれるのだろうって、いつも心を痛めています。