公務員はいいなあと思いました
大阪市が職員に行ったアンケートのことで、精神的に苦痛を感じたと大阪市の職員が、大阪市を相手に裁判を起こしたそうです。そんなアンケート、医療では山ほどありますから、公務員はいいなあと思いました。国は、かかりつけ医を推奨する一方で、開業医には、専門が何かを問うアンケートをしています。アンケートをしたのが、市なのか医師会なのかは覚えていません。でも、標榜科を決めさせる時点で、専門性を問うているのは明白です。
老人病院の患者さんの尿カテーテルのことで、友人の泌尿器科に相談したところ、専門医に見せろと怒られました。でも、寝たきりだし、泌尿器科の先生が往診してくれるわけではないし、家族が泌尿器科に連れて行ってくれるわけではありません。すべてのものが揃った病院ではないので、あるもので何とかしないとならないわけです。それで、もう一人の泌尿器科の先輩に相談してみました。いろいろアドバイスをくれ、医者なんだから、何科の仕事をしてもかまわないと言ってくれました。
検診の現場では、患者さんにアンケートを行い、クレームをスタッフにフィードバックしています。検診では、数をこなさないとならないし、そのうえで、ミスは許されません。そんな中、態度が悪かったとか待たされたなどのクレームは信じられません。私が見る限り、スタッフはみな一生懸命愛想を振り、患者を待たせないように苦労してますから。待たせてしまうとすれば、施設側の決めたルールが間違ってるからなんです。
大病院でもいろんなことがありました。暴言、罵倒は日常茶飯事。オペ室などは、当たり前に行われています。それをパワハラだと言っても、どこも取り合ってくれません。他の病院から来た看護師は、信じられないとぼやいていました。普通、パワハラやセクハラなどの相談窓口がありますが、そこにはなかったんです。その代わりに、精神的なことの相談窓口はありました。でも、なぜ精神的にしんどくなってるかを解決せずに、精神科に誰が行くでしょうか?
医療の現場には、労働組合がありません。大きな病院なら、ある程度はあるかもしれませんが、医者には労働組合を作ることすら禁止されています。それより以前に、そんな暇がないのです。シフト制で、仕事をしているので、みんなが集まれる時間もない。医者不足、看護師不足で働いているので、みんなくたくたです。
一体、誰が私たちを助けてくれるのだろうって、いつも心を痛めています。