交通費がごまかせなくなっています。昔は、自己申告でお金を頂いていましたが、今は新幹線などはカードを使って予約を取ると安くチケットが取れるので、その分を交通費としてくれるそうです。昔なら、特急券の分までもらっておいて、確定に乗って特急券の分をうかせたりしたのに、そういうことが全く出来なくなっているようです。
私も、大学時代、2時間かけて通学していました。クラブにも入ったので、家にたどり着くのは、夜の11時を過ぎてからでした。次の日は、6時には自宅を出ていたので、とんでもない生活でした。よかったことは、クラブが終わってから仲間と食事をしてから帰宅していたことです。自宅に戻ってから食事する必要はありませんでした。当時は、先輩がおごってくれていたので、食事代の心配もなかったのです。
夏休みの間に、月の定期代で借りられるアパートを見つけて、親を説得しました。交通費だけで、月に3万円かかっていたので、その分を家賃で出してくれと言いました。ぼろアパートでしたが、なんとか大学の近くに住めるようになって、ほっとしました。さすがに、2時間の距離の通学は、しんどかったからです。
こういったことができたのも、交通費をごまかせる時代だったからだと思います。ある方が、自宅から仕事に通っているので、朝食なんて食べる暇がないという話を聞いて、自分のことを思い出したんです。同じように2時間の距離を実家から通っているようです。昔のように、交通費をごまかせたら、職場の近くに住めるだろうと思いました。
その人は、下痢症が治らないと、病院にも行ったそうです。いろんな検査をして、抗生物質を出されましたが、何も変わらなかったようです。よく聞いてみると、自宅に戻って夕食を食べるのが、10時、それまで何も食べていないそうです。朝も昼も食べずに、そんな遅い時間に夕食を食べていれば、当然胃腸がおかしくなって当たり前です。
職場の近くに住めないか考えてみましたが、都会のど真ん中なら家賃も高いでしょう。昔のように交通費がごまかせたらなんとかなったかもしれません。いくら、実家で母親が作るバランスのとれた食事をしていても、朝も昼も食べていないなら、体調がおかしくなっても仕方ありません。休日は実家で過ごして、平日はコンビニでバランスよく食材を買って食べるほうが、よっぽど健康的な生活ができます。
転職も勧めました。仕事のために生きているんじゃないでしょって言いました。仕事のために、からだを壊してしまっては取り返しがつきません。朝、昼抜きの生活は、確実に糖尿病になってしまいます。そうなってからでは遅いんです。昔から朝食を食べると下痢をしていたから、食べるのが怖いとも言ってました。食べてから、1時間くらい排便のための時間を作らないからそんなことになるんです。
さっさと食べて学校に行けと親がせっつくようになったから、おかしくなってきたのでしょうね。母親が、専業主婦だったころは、そんなことはなかったかもしれません。共働きが増えておかしくなってきたのかもしれません。そう考えると、女性の職場は、出勤もゆっくりした時間で、仕事も早めに終わる必要があるでしょう。子育て支援で、最初にしなくてはならないのは、母親たちの職場環境かもしれません。
クリニックでは、女性たちにちゃんと夕食を作ってほしいから、4時で終わりにしています。それ以上遅くなれば、買い物もあわてないとならないし、ゆっくり夕食を作ることもできません。患者さんたちにも、ちゃんと夕食を作ってほしいから、夜の診療はしないのです。仕事を持ってる人には、土日に開けています。休みが取れないと言う人には、短時間でも抜けてきたら、待たせることなく終わらせるからと言っています。
企業には、医療機関への受診は、有給を取らなくてもいいようにしてほしいです。医療機関には、働いている人を優先してみてほしいと思います。受診申し込みから、支払いまでを短時間にすれば、仕事の合間で医療機関に行けるはずですよ。それをしないから、病気があるのに放置している人が多いのです。
どうすれば、病気の人を減らすことができるのか。。。国を挙げて、考えないとならないんじゃないでしょうか?