高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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検査の結果について

Posted on: 火曜日, 12月 6th, 2011 in: クリニックより

検査結果が悪かったら連絡来るでしょう。。。

それは大きな間違いです。基本的には、行かないとわからないようになっています。特に、電子カルテ化が進んで、患者さんのカルテを開けて、検査結果のところを開けないとわからなくなってるんですよ。

紙カルテの時代は、検査結果も紙できますから、看護師がまず目を通して、おかしいと思ったら報告に来ました。それで、劇症肝炎がわかったこともあるんですよ。内科では対応が遅いから、外科で見てくれと持ってこられました。それで、すぐに治療に取り掛かれたのです。

でも、時代の流れとともにどんどん変わってきています。検査技師の機転がなければ、異常であっても流されていきます。かなりの異常があれば、別ですが少々の異常であれば、検査技師には判断できません。でも、病気を早くに見つけようと思えば、少しの異常の時にとらえないとならないし、正常であっても、異常だと判断する場合もあるんですよ。

医療機関側も、再診をしない患者は相手にしないものです。約束を守らないわけだから、当たり前ですよね。初診の一回で、すべてを解決にもっていくなど無理なことです。そのことが分からなくて、ドクターショッピングされている患者も多く見てきました。

洋服屋さんでも、レストランでも、二度三度と足を運ぶから、大事にしてくれますよね。それは医療機関でも同じことです。

医療関係者たちは、どうなったかを聞きたがっています。来られなければ、よくなったのか悪くなったのかわからないからです。情報のフィードバックがなければ、その分野が発達していくとは思えません。医療の崩壊は、ある種、患者側から作られてしまったのかもしれません。

よくなってなくても、必ず再診をしてください。うちのクリニックだけの話ではありません。どこでもそうです。私が、往診で見ている患者さんは、病院不振に陥りましたが、再びそこを訪れると言ってくれました。世話になったからとおっしゃってました。その後、どうなったかを自分で伝えに行ってくれるのです。そうしてもらうことで、医療は改善されていくと思います。

だれの責任でもありません。ひとりひとりに責任があるのです。

医療過誤

Posted on: 月曜日, 12月 5th, 2011 in: クリニックより

たくさんの医療過誤を見てきました。その都度、何がいけなかったのか、相手側に報告しています。患者さんたちは、いい方ばかりなので、訴訟を起こすとかそんなことはしません。でも、みな思っているのは、二度と同じことを犯してほしくないと言うことです。

世の中には、いろんな監視機構があります。ところが、私が知る限りでは、医療過誤に関しては何もないのです。亡くなってしまえば、厚労省で扱う部署があるようですが、生きていればないのです。でも、亡くなっても訴えは聞いてもらえません。聞いてくれるのは、家族からの申告だけのようです。

いろんな組織に働きかけてきました。医療過誤をそのまま放置するわけにいかないからです。ところが、見て見ぬふりです。

そんなことも、弁護士には逐一相談しています。

私には、顧問税理士がふたり、顧問弁護士がふたりいます。二人ずつつけている人は、めったといないようです。それも別の事務所ですから。。。税理士でも、弁護士でも2カ所ぐらい相談しないと、何があっているのか何が間違っているのかわからないのです。それで、私は無理に2カ所にお願いしています。

診療の延長線で、弁護士が必要なこともあります。精神不安を取り除くには、弁護士が必要なので、治療の一環としても弁護士を使っています。診察室にいるだけでは、できないことなので、必ず現場に出向くようにもしています。

金沢大学に紹介した方の、報告が来ました。ジェネリックだった薬をすべて先発品に変えたことで、検査結果がよくなって膵炎を起こす心配がなくなったそうです。膵炎は、大変ですよ。昔、18歳の男の子の壊死性膵炎を見ました。腹膜還流を行うことで、急性期は乗り切ったのですが、家族が救命センターへ転院を望みました。その後、1か月ほどで、後期合併症で亡くなったと連絡がありました。救命センターと言えど、まともな治療をしてるとは限りません。あの時、渡さなければよかったのかもしれない。そう今でも悔やまれます。私たちは、一般病院で、大学病院以上の治療を行っていましたから。当然、関連の救命センターからアドバイスも受けながらやっていました。

開業医だからとか、小さい病院だからとかそんな馬鹿げたことで、医者は評価されます。有名な病院にいるだけで、医者は高い評価を受けます。でも、本当にそうでしょうか?町の開業医の中には、大きな病院では、本当の意味での治療ができないからと、組織を飛び出したすごい先生が存在するのです。それをどう探せばいいのか?私にもわかりません。

昨日は、妹の誕生日でした

Posted on: 日曜日, 12月 4th, 2011 in: クリニックより

それで、いろんなことを思い出していました。妹が生まれたのが、私が2歳8か月の時です。でも、その日の産婦人科の病院の待合室の風景をさっきのことのように覚えているんです。幼稚園以前の記憶があるのは珍しいそうです。きっと、衝撃的な出来事だったんだろうねと言われましたが、そうでもなかったようです。大人たちが、名前をどうするかともめていたことを遠巻きに見ていました。興奮してるなどといった感情もなかった気がします。でも、妹ができると言う初めての体験は、興奮していたのかもしれません。

ところが、下の妹が生まれた時のことは全く覚えていません。8歳ぐらいでした。たぶん、ペットが家に着たぐらいにしか思ってなかったんだと思います。下の妹は、おむつを替えたり寝かしつけたりと、いろいろ面倒を見ていましたが、生まれたての時のことは全く記憶にないんです。

下の妹は、家が裕福になってから生まれたので、昔のひどい生活を知りません。兄弟でもそんなものなのでしょうね。お金がなくて、荒れている家の中、いいあいの声、蒸気を吹き上げている夜間。。。。いろんな光景が頭に残っています。いつか幸せになろう、それは3歳までに心に焼きついたのだと思います。

でも、下の妹ができたころには、裕福になっていましたが、仮面家族に変わっていました。お金があるっていうことは何なんだろうと思っていました。お金がなかった時のほうが楽しかったと思っていました。

幸せの基準は、人によって違いますが、笑って毎日過ごせたら、それが一番かもしれません。

事務系のスタッフが不足していたのですが。。。

Posted on: 日曜日, 12月 4th, 2011 in: クリニックより

事務系のスタッフ不足で、ずっと募集をしていたのですがなんとなく人が集まりだしました。元々、医療事務をしていた人は、固定観念が強いからあまり好みではありませんでした。医療事務と言うものも、保険制度が崩壊すれば、一気に必要なくなる分野だからです。でも、今回は医療事務経験者が本当に役に立ちました。保険制度がある限り、しかたのないことですね。

でも、その一方で、今から勉強しようと言う人も見つかりだしています。勉強してくれるなら、講習会の参加費用も負担しますし、教育できる人も紹介します。そうやって、新たな技術を身につけて、これからの世の中でも生きていけるようになってほしいと思っています。

クリニックの改良も進み、皮膚疾患での予約も入りました。ところが、頭痛、めまい外来の予約が入らないので、脳外科医は少し焦っています。。。。地域によってニーズも変わるので仕方ないことだと思っています。

呼吸器疾患の専門医は少ないのですが、理由として患者さんが集まりにくいと言うことがあります。ところが、これも地域によっては事情が変わります。私の後輩は、お父さんの代から引き継ぎましたが、呼吸器疾患の多い場所で診療しています。うちのスタッフも、患者としてお世話になっています。

心斎橋の立地は、女性の患者さんにとって生きやすい場所として選びました。レディースクリニックではありませんが、まずはいろんな意味で、ないがしろにされてる女性を救いたかったのです。そういった意味では、場所選びは成功でした。でも、治したいのは糖尿病。いろんな疾患のスペシャリストのネットワークを持っています。ところが、糖尿病だけは、いい先生を見つけることが出来なかったのです。それで、自分で勉強して、専門になっていこうと思いました。

学会に入れたことがまずスタートラインです。でも、すでにたくさんの糖尿病患者さんを見てきましたので、専門的な知識は持っています。学会に入ったことは、そうすることで患者さんが安心するからだけでした。すでに、日本の学会はあまり関心がなくなっていますから。。。これから、もっと海外の学会に出て行こうと思います。

感想をお寄せください

Posted on: 土曜日, 12月 3rd, 2011 in: クリニックより

御意見箱ではないので、何がよかったかの感想を募集しています。なぜかと言うと、クレームを集めて改善する方法はすでに古いからです。何がよかったかをスタッフが知ることで、やる気につながります。どうしてほしかったと言う話は、人によって違いますし、システム上できないことも多いものです。クリニックでは、患者さんに聞きながらいろんな改善は行っています。

一度来られたことがあっても、時間がたてば全く変わっていることもたくさんあります。何度も来てほしいから、いろいろ変えていることも確かです。常に成長していることが重要だと思います。ゴールはないんですよ。まだまだ、成長途中。

どんな企業でもそうですが、成長し続けないと意味がないと思います。楽できるようになるとたぶん終わってるんだと思うのです。化粧品類がその典型だと思います。はじめは、からだにいいものをと思って作り出します。それで評判がよくなって、売れだしたら今度は、楽して儲けようとします。それで、大量生産して、ネット販売して。。。。そんなことして、いいものが作れるはずないんですよ。

ひとりひとりにあったものを作らないとなりません。医療でもそうです。ひとりひとりに合った治療があるんです。でも、同じことの説明は疲れますから、勉強してもらいます。クリニックでは、勉強しない患者さんは、受け入れないことにしています。私たちは、一緒に直していきましょうと言うスタンスです。なので、患者さん側にも、治してくださいとは言わせません。治すのはあくまで自分です。私たちは、それを手助けするだけです。そう話しているんですよ。

薬はからだを治してはくれません。そのことをまず知ってください。

糖尿病学会に入会できました

Posted on: 金曜日, 12月 2nd, 2011 in: クリニックより

糖尿病学会に入会できました。学会に入ることがこれだけ大変だったのは初めてでした。入会申し込みを書くだけで入れる学会もありますが、外科系の学会は、評議員のサインが必要です。評議員に推薦してもらえないと入れないのです。外科系は、技術を伴うのでそういうシステムになってるのだと思いますが、糖尿病学会と言う内科系の学会のハードルが一番高かったのです。

まず、入会申し込みの書類作成の段階でも、他の学会に比べて詳しく書かないとなりません。様式の指定もありますし、興味や仕事の中心になっているテーマまで書かないとなりません。糖尿病関連の学会発表や論文も必要です。もちろん評議員の推薦のサインも必要で、そのうえで、年に二回ある理事会で審査に通らなければなりません。私の場合、キャリアが外科系ですし、糖尿病の論文はありません。評議員のサインはもらえたものの、理事会で通るかどうか不安でした。

ところが、先日、入会の許可が下りたと書類が届いたので、ほっとしました。学会に入らないととっていけない資格もありますし、論文を投稿するのも学会員じゃないとできないのです。論文の場合、共著と言って、名前を連ねる人の入会まで必要な場合があります。そうなってくると、会費集めのためにしてるんだろうなと思います。

学会に入れたことで大きなことは、うちで2年以上の栄養指導の経験があれば、糖尿病療養士と言う資格を取ってもらえることです。これは、栄養士でなくても看護師でも取れます。うちでは、栄養士にも栄養指導をするという独自の方法をとっているので、是非資格を取ってほしいものです。

看護師にいろんな技術を身につけてもらおうと、クリニック内に学校を作る計画もあります。看護師で臨床経験さえあれば、かなり幅広い知識を持っているので、その上に特殊技術を身につけてもらおうという企画です。看護師は、現在病院勤めや診療介助など医者の指示のもとでしか働けない資格です。訪問看護ステーションは、看護師が立ちあげられますが、やはり医者の指示のもとでしか動けません。

指示がなくても動けるような、そういった技術を身につけてもらって、そういう資格と言うものを作っていきたいと考えています。そのために、今回の入会許可は、本当に深い意味を持っていました。

入会案内などは、学会のホームページでだれでも見ることができます。この機会に、いろんな学会の入会案内を見て、比較してもらうのも面白いかもしれません。そういった目で医者を見ていけば、どういった人が優秀なのかもわかってくるはずだと思います。

患者側が医者を選んでいく時代です。医者のいいなりにならずに、どんどん意見を言わないとならない時代です。そのためには、患者側にも勉強が必要なのです。今一番知ってほしいことは、医者のかかり方かもしれませんね。