検査の結果について
検査結果が悪かったら連絡来るでしょう。。。
それは大きな間違いです。基本的には、行かないとわからないようになっています。特に、電子カルテ化が進んで、患者さんのカルテを開けて、検査結果のところを開けないとわからなくなってるんですよ。
紙カルテの時代は、検査結果も紙できますから、看護師がまず目を通して、おかしいと思ったら報告に来ました。それで、劇症肝炎がわかったこともあるんですよ。内科では対応が遅いから、外科で見てくれと持ってこられました。それで、すぐに治療に取り掛かれたのです。
でも、時代の流れとともにどんどん変わってきています。検査技師の機転がなければ、異常であっても流されていきます。かなりの異常があれば、別ですが少々の異常であれば、検査技師には判断できません。でも、病気を早くに見つけようと思えば、少しの異常の時にとらえないとならないし、正常であっても、異常だと判断する場合もあるんですよ。
医療機関側も、再診をしない患者は相手にしないものです。約束を守らないわけだから、当たり前ですよね。初診の一回で、すべてを解決にもっていくなど無理なことです。そのことが分からなくて、ドクターショッピングされている患者も多く見てきました。
洋服屋さんでも、レストランでも、二度三度と足を運ぶから、大事にしてくれますよね。それは医療機関でも同じことです。
医療関係者たちは、どうなったかを聞きたがっています。来られなければ、よくなったのか悪くなったのかわからないからです。情報のフィードバックがなければ、その分野が発達していくとは思えません。医療の崩壊は、ある種、患者側から作られてしまったのかもしれません。
よくなってなくても、必ず再診をしてください。うちのクリニックだけの話ではありません。どこでもそうです。私が、往診で見ている患者さんは、病院不振に陥りましたが、再びそこを訪れると言ってくれました。世話になったからとおっしゃってました。その後、どうなったかを自分で伝えに行ってくれるのです。そうしてもらうことで、医療は改善されていくと思います。
だれの責任でもありません。ひとりひとりに責任があるのです。