高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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栄養についてのおはなし 第4回目

Posted on: 火曜日, 9月 22nd, 2015 in: クリニックより

ひらいクリニックでは、毎月第1土曜日に栄養相談を実施しています。
また「ウエイトロス(ダイエット)診療」も行っています。

そこで1週間にわたり、過去に今日子先生が書かれた「栄養」をテーマにしたブログを もう一度ご紹介いたします。

 

糖質の重要性を再度知ってください(再)

糖尿病であって、糖質は制限しないとならない人でも食事中の糖質は50-60%取らないとなりません。糖分は脳にとって大事なエネルギー源なので、減らしてはいけないのです。

動物実験で、糖質を制限すると見かけ上は糖尿病が良くなっても、全身の血管の障害は進行したそうです。糖質を制限すると代わりに何か増やさないとなりません。実験ではたんぱく質が増えていたようで、たんぱく質のとりすぎになるって言うことです。

たんぱく質のとりすぎは、すでに腎臓が悪くなっている人には命取りです。そう考えると、健康な人にも何らかの問題はあるのでしょう。では、たんぱく質なら何でも同じなのか。。。

たんぱく質を動物性のものと植物性のもので動物性のたんぱく質を取っていた人のほうが早死にしたそうです。一概にたんぱく質といっているものの中でも、質があるわけです。

脂質も植物性は”油”、動物性は”脂”といって、液体と固形の違いがあります。栄養学的にも大きな違いがあるので、言い方を変えたらいいと思います。

たんぱく質だって、動蛋白と植蛋白などと分けて表現するようにしたらいいのではないでしょうか?

◆ 2015年1月7日の記事です ◆

栄養についてのおはなし 第3回目

Posted on: 月曜日, 9月 21st, 2015 in: クリニックより

ひらいクリニックでは、毎月第1土曜日に栄養相談を実施しています。
また「ウエイトロス(ダイエット)診療」も行っています。

そこで1週間にわたり、過去に今日子先生が書かれた「栄養」をテーマにしたブログを もう一度ご紹介いたします。

 

朝食の重要性をやっと教育の現場が認識したようです(再)

朝食は、和食だと言い続けてきました。子供の頃の教育が悪かったから、朝食がないがしろにされ、和食が敬遠されてきました。その結果、糖尿病が蔓延したのです。

教育現場こそ知るべきだと思ってきました。教師という人たちとも話をしてきました。でも、結局は今までどうりで、給食だけが注目されて、パン食が続いているようです。

日本に給食が入ってきたから、おかしくなったんだとずっと主張してきました。給食は、朝食が取られていることが前提だったわけで、その前提もいつしか消えてしまっているわけです。

ある大学で、朝食を和食で100円で提供するなんて画期的なことを初めてくれました。栄養を勉強する大学はもっと早くに気づくべきだったのではないでしょうか?

こういうことが推し進められて、小学校でも中学校でも、朝食の給食が始まったら良いのになって思います。

◆ 2014年9月14日の記事です ◆

栄養についてのおはなし 第2回目

Posted on: 日曜日, 9月 20th, 2015 in: クリニックより

ひらいクリニックでは、毎月第1土曜日に栄養相談を実施しています。
また「ウエイトロス(ダイエット)診療」も行っています。

そこで1週間にわたり、過去に今日子先生が書かれた「栄養」をテーマにしたブログを もう一度ご紹介いたします。

 

からだに悪い食べ物ってなんでしょう。(再)

簡単な目安を書いてみました。

1.さくさくするもの

油分が多いとさくさくします。コロッケやとんかつなどがそうです。ただ、それ以外に、クロワッサンや、パイ、食パンでも焼くと“さくさく”するようだと油分がかなり多いです。脂分の少ないパンの代表はフランスパンです。焼くと“さくさく”ではなくて“ぱりぱり”します。魚でもぶりなどは焼くと表面が“さくさく“するので、脂分が多いです。意外と知られていないのは鯛です。白身魚ですが油分が多いです。脂分の少ない魚は”ぱさぱさ“します。

2.口解けのいいもの

口に入れるとさっと解けてしまう“口解けのいい”ものは脂肪分が多いです。動物性の脂は冷やすと固まり、体温で解けるので多くは動物性油脂です。今流行の“生キャラメル”の成分のほとんどが乳脂肪です。ミルクプリンとして売られているものもかなり生クリームが入っています。生クリームは乳脂肪が主成分です。ロールケーキがはやっていますが、ケーキというより生クリームを食べるためのお菓子です。

3.どろっとするもの

ヨーグルトも意外と乳脂肪が多いです。“どろっ”とした感じは乳脂肪が作っています。低脂肪ヨーグルトや無脂肪ヨーグルトを食べてみると分かりますが、脂肪分が少ないと”さらっ“としています。クリームチーズも意外と脂肪分が多いです。普通のチーズと違って、生クリームで作られているので、カルシウム分は他のチーズと比べて少ないです。口当たりがいいのですが、カロリー的には普通のチーズと変わりないので、チーズよりたくさん食べてしまうところに問題があるかもしれません。片栗粉で作るとろみ以外のとろみの多くは脂肪分により出来ています。

4.肉汁がたっぷり出てくるもの

ハンバーグ、ぶたマン、餃子など割ったときに肉汁がたっぷり出てくるものは脂分が多いです。そのまま冷蔵庫で冷やしてみると油は白く固まるので、どれくらい油が入っているか分かります。

5.たらやふぐの白子

たらやふぐ以外の白子はおいしくないので食べないようです。原因は精子量が少ないからだそうです。たらやふぐの白子は精子量が多いのでこくがあるそうです。生命を作る元なので、卵と同様、栄養価が高いです。少量でしたら、頂いてもかまいません。好きだからといってよく食べていると高脂血症、痛風などになります。

<からだにいい食べ物>

硬いもの、繊維の多いもので、良く咀嚼(何度もかむこと)しないと食べられないものがからだにいい食べ物になります。伊賀の堅焼きせんべい、ごぼうなどの野菜などがからだに良いものだと思います。

◆ 2009年4月25日の記事です ◆

栄養についてのおはなし 第1回目

Posted on: 土曜日, 9月 19th, 2015 in: クリニックより

ひらいクリニックでは、毎月第1土曜日に栄養相談を実施しています。
また「ウエイトロス(ダイエット)診療」も行っています。

本日から1週間は、過去に今日子先生が書かれた「栄養」をテーマにしたブログを もう一度ご紹介いたします。

 

栄養指導が功を奏しました(再)

クリニックで栄養指導を受けてもらって、少し食事を変えてもらっただけで、糖尿病になりかけていた方と、反応性低血糖の方が、ほぼ正常まで治ってしまいました。栄養指導では、大体の量の目安も説明しますが、食べる順番、食べる時間帯、どういったものがからだにあまりよくないかのイメージなどを説明しています。

よく行われている栄養士による栄養指導は、難しい栄養素の名前が出てきたり、グラム数で説明したりするので、それを受けた患者さんは、食事日記をものすごく細かくつけてきます。グラムを測って食べていたら、美味しくないと思うんですけどね。でも、それだけ大変な作業になるから、そのうち食事日記をつけなくなってしまい、結局食事管理ができないようになります。

最初は、簡単なことから始めてもらって、少しずつ勉強してもらって、少しずつやることを増やしていく、そういう感じでいいんだと思います。

以下が、食事だけでよくなった方のデータです。上段と下段は、別の人です。食事療法後が、右側です。きれいに正常の反応になりましたよ。

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◆ 2012年7月18日の記事です ◆

 

肛門疾患も見ていますよ

Posted on: 金曜日, 9月 18th, 2015 in: クリニックより

肛門科をやめたと聞いて、肛門疾患を見なくなったと思っている方がいます。肛門かという表示をやめただけで、肛門は消化管の一部なので、消化器内科で見ています。

ほとんどの肛門疾患は、冊子を読むだけでも治るので、来てもらう必要がないと思ったからです。肛門のできものなどの手術も相変わらずやっています。これは、外科か形成外科になります。

人の体はつながっていますから、臓器単位で切り離すほうがおかしいと思います。専門は何ですか?と聞かれて、”人間です”と答えています。犬や猫は見れませんから。

からだの一部だけを治すのではなくて、総合的に治すように考えているので、ある意味、漢方医かもしれませんね。

イルカと泳いできました

Posted on: 木曜日, 9月 17th, 2015 in: クリニックより

イルカの背びれにつかまってイルカと一緒に泳ぐというスイムツアーに参加してきました。私を担当したイルカはとってもやんちゃなイルカで、すごいスピードで泳いでくれました。

イルカは悪さをしたくてたまらないようで、じっとしていません。キュンキュンとかわいい声で鳴いてくれますし、最後に目の前で豪快なジャンプをしてくれました。

とっても、自慢げにジャンプして見せるんです。日本でもいろんな場所でこういったツアーをしているようですし、海外では自然のオルカの背びれにつかまるツアーもあるそうです。

背びれから手を放してしまっても、助けに来てくれるので、イルカって本当に偉いんだなと思いました。早速、泳げない中学生に参加してみたらどうかと提案してみました。

イルカは心も癒してくれる動物だと聞きます。みなさんも、こころが折れてしまったらイルカに会いに行ってください。

インスリンがやめられないと思っていませんか?

Posted on: 水曜日, 9月 16th, 2015 in: クリニックより

インスリンを打ち出したら、一生打たないとならないと思っていませんか?一部の膵臓機能が衰えてしまった方は残念ながら辞めることはできませんが、内服を追加して減らすことはできます。

膵臓機能が温存されている方には、インクレチン関連薬に切り替えることで、一日一回の注射で済むようになり、低血糖の心配もなくなります。

インスリン注射歴が長い人のほうが、膵臓が休憩していた期間も長いので、治療変更が可能かもしれません。現在、3名の方が、治療変更中です。

3名のうち、2名の方はインスリンは卒業できました。残りの1名の方も量を減らしていけるのではないかと現在模索中です。

膵臓の機能が温存しているかどうかは、グルカゴン負荷試験で確認します。グルカゴンの注射をする前と注射5分後の採血でCペプタイドの値を見ます。

インスリンがやめられないとあきらめかけている方、ぜひ一度いらしてください。

物忘れがあることも忘れるのが認知症だそうです

Posted on: 火曜日, 9月 15th, 2015 in: クリニックより

物忘れが激しくなってきたと相談されることが多いのですが、物忘れすることも忘れるのが認知症だそうです。忘れたことを覚えている限り大丈夫ということですね。

物忘れをすることを忘れ出すのは本格的な認知症になる2-3年前だそうです。物忘れをするとぼやかなくなったら要注意ですね。

認知症がなぜ起こるのかわかりませんが、普段から頭を使っていると起こりにくいようです。一番認知症になりにくい職業が指揮者だと言われているので、複数のことを同時に考えるのがいいかもしれません。

認知症を予防する運動というのもあるようです。左右で別の動きをするそうです。右手は叩いて、左手はすりすりするのだと喫茶店のママに教わりました。

みな、認知症になりたくないから、いろいろ考えるようです。でも、認知症になったら、認知症になりたくないって思う気持ちも無くなってしまうんでしょうね。

低血糖症をまとめて発表しました

Posted on: 月曜日, 9月 14th, 2015 in: クリニックより

低血糖症と思われる患者さんのデータをまとめて、製薬会社で発表しました。低血糖を訴えて来院される方は、分割食をする程度しかアドバイスをもらえないようです。

確かに分割食をすればいいのですが、それでも食事と次の食事の間が長く空いてしまうと低血糖症状が出てしまいます。食べないほうが楽なので、次第に食事を抜くようになってしまいます。

食事を抜くと次の食事の吸収がよくなってしまうので、小食なのに太ってしまう羽目になります。太ってしまうと、今度は糖尿病になる危険が出てくるので大変です。

低血糖を起こす理由は、インスリンが出るタイミングが遅れるせいで、それを治すことができたらいいのですが、何故遅れるようになったのかがわからないと対応もできません。

少量のお薬で楽になったと言ってもらえるようになり、役に立てたのならよかったとホッとしています。そんな、行き当たりばったりのデータをまとめて発表したんですよ。

夜勤明けの外科医の手術の精度は?

Posted on: 日曜日, 9月 13th, 2015 in: クリニックより

夜勤明けの外科医が手術をしても、夜勤をしていない外科医と結果は変わらなかったと発表がありました。私には、当然のことだと感じましたけど。。。

昔は、酔っ払っていても緊急手術で呼び出されたら、風呂に入って酒を抜いて駆けつけました。手術となると酔いなんてぶっ飛ぶんですよ。

夜勤明けなんて、ざらにありました。夜中ぶっとうしでオペをしていたのに、朝から定期の手術だってこともありました。一番、影響を受けたのは、受け持ち患者さんの急変でした。

この時ばかりは、手術をほかに任せて、駆けつけたかったものです。でも、上司に止められました。仕方ないことですが、混乱しました。

いろんなことがあったけど、外科医であってよかったと今でも思います。